【評価・レビュー】神ゲーPS4版ゴッドオブウォーがクソゲーかも知れない理由
2019年もいよいよ最後。今年はPS4ソフトは豊作でしたね。SEKIROがゲームオブザイヤー受賞したり、デス・ストランディングの小島監督がベストディレクター賞を受賞するといったように、とにかく和ゲーが活躍した年でした。
というわけで今回は1年遡って2018年のゲームオブザイヤーを受賞した名作『ゴッド・オブ・ウォー(God of War)』をレビューしていきます。
ご覧の通りゴッド・オブ・ウォーは海外レビューメタスコアでは94点、ユーザースコアでは9.1というように歴代PS4ソフトの中でも特に高い評価を得ている作品なんですよね。
ゴッド・オブ・ウォーは世間的には神ゲー扱いされていますし、私も実際クリアしてみて素晴らしい作品だったという結論に至りましたが、一方でクソゲーだと感じる部分がいくつかあったので、そのあたりを踏まえてレビューしていきます。
この記事の目次
ゴッド・オブ・ウォーがクソゲーだと思う部分、悪い部分
ゴッド・オブ・ウォーにはイマイチな部分がいくつかあるので項目ごとに紹介していきます。
アドベンチャーパートの操作がイマイチ楽しくない
ゴッド・オブ・ウォーをプレイしていてまず最初に感じた不満が、アドベンチャーパート(探索パート)の操作がイマイチ楽しくないことなんですよね。
アドベンチャーパートはトゥームレイダーに近いアクションが楽しめます。壁をよじ登ったり、ギミックにより地形が崩壊していく感じは似ています。ただ、結構おとなしい印象を受けました。
トゥームレイダーが軽快で爽快なアクションなのに対して、ゴッドオブウォーは地味なんですよね。
それを決定付ける理由がジャンプが出来ないことです。ジャンプが出来ないので移動の楽しさに欠けるんです。
一般的なアクションアドベンチャーゲームのゲーム内容の半分は『移動』です。だから、移動の楽しさは重要だと思うんですよね。トゥームレイダーもそうですが、マーベルスパイダーマンも移動の楽しさをとことん追求した作品になっているわけです。その点ゴッド・オブ・ウォーは若干足りていないと思いました。
とはいえ、移動中は会話が多く、退屈はしないように工夫されていたのは良かったです。ただ、アクションとして楽しませて欲しかったというのが正直なところですね…。
謎解き要素が多すぎる
これは好みの問題だと思いますが、私にとっては大きなマイナス要素です。ゴッド・オブ・ウォーは謎解きが多過ぎるんですよね…。
マップを進むのにも宝箱を開けるのにもいちいち謎を解く必要があります。
謎解き自体はそこまで難しくはありませんが、答えを探すのにうろうろとする時間が多く、非常にテンポが悪いんですよね。もっとサクサクプレイしたいと思いました。
宝箱の謎解きは無視することも出来ますが、入手アイテムの都合上、今後の戦闘難易度に大きく影響してくるので、あまり無視も出来ないのが現実なんですよね( ;∀;)
個人的には謎解きは3分の1ぐらいのボリュームが丁度良かったと思います。
時間制限などシビアなゲーム性
ゴッド・オブ・ウォーでは一部のイベントや謎解きに時間制限があるんですが、これがかなりシビアに設定されているんです。
例えば、宝箱のロックを解除する謎解きで『一定時間以内に3つの的を射抜く』というものがあるんですが、プレイヤー自身のエイム(射撃)スキルが足りないと時間制限が厳しくて間に合いません。私はあと一歩のところで間に合わず断念しました…( ;∀;)
また、メインクエストでも時間制限のあるイベントがあるんですが、何度かリトライしてもギリギリのところで間に合わず、結局は難易度をイージーに下げてクリアしました(全編を通して2回ほど難易度を下げて攻略しました)。
ゴッド・オブ・ウォーの良い部分
てゴッド・オブ・ウォーにはクソゲー要素があるのは前述の通りですが、それを上回るぐらい良い部分もあるので紹介していきます。
父と子の心に刺さるストーリーとド迫力の演出
個人的にゴッド・オブ・ウォーをプレイして一番良いと思った部分がストーリーです。
私はシリーズ初見プレイですが、それでもストーリーと演出には心に刺さるものがありました。
ストーリーは『亡くなった母親の遺灰を世界で一番高いから散骨する為の旅』といったシンプルなもので、その道中で父と子の葛藤が描かれているんですが、ホント考えさせられるものがありました。
我が子を誰よりも愛していながらも不器用で寡黙な父親クレイトスと、父親の愛情を素直に受け止められない息子アトレウスを見ていて本当にもどかしい気持ちになるんですよね。
心温まる演出もあれば、綺麗事ばかりではいかない現実の厳しさなんかも教えてくれる奥深いストーリーだと思いました。
ストーリーだけでなくカメラワークなどの演出も超一級品ですし、キャラクターの細かな表情の描写もリアルでゴッド・オブ・ウォーの世界に惹きこまれるんです。
また、神同士の人知を超えた力のぶつかり合いを上手く表現出来ていると思いました。圧倒的ビジュアルによる迫力の演出がヤバイです。
他にも、日本語吹き替えや字幕などの日本語対応は完璧です。
個性的なキャラクターを演じる声優の演技力も非常にレベルが高く、非常に満足度の高いストーリーでした。
爽快で奥深い戦闘システム
戦闘システムもゴッド・オブ・ウォーの魅力の1つですね。奥深さと爽快感を兼ね揃えたものになっていると思いました。
操作方法はダークソウルに近く、R1ボタン、R2ボタンで攻撃、L1でガード&パリィ、×ボタンで回避といった感じですね。
ダクソと違ってスタミナの概念は無いのでガンガン攻撃することが出来ますが、ガードが堅い敵はしっかりと反撃をしてくるのでゴリ押しプレイは出来ません。
ただ、息子アトレウスが弓矢で応戦してくれるので(□ボタンでプレイヤーが操作することが可能)、プレイヤーのスキル次第ではうまく連携して怒涛のラッシュを決めることも可能です。
また、スキル解放により攻撃のバリエーションはどんどん増えていき、デビルメイクライの様なスタイリッシュアクションも決められるようになるので、骨太のアクションゲームが楽しみたい人はハマると思いますよ(*’ω’*)
じっくり楽しめる育成・強化要素
ゴッド・オブ・ウォーはアクションアドベンチャーゲームですがRPG要素も強めだと思いました。例えばこういった要素があります。
- スキルツリーによる能力解放
- 武器・防具のクラフト・アップグレード
- 武器・防具のカスタマイズによる特殊効果付与
これらの要素は攻略する上でかなり重要で、この辺のバランスはRPG的ですね。
特に、ラスボス以上に強力な隠しボスを倒すためには必須なので、やり込みプレイをする人には嬉しい要素だと思います。
ゴッド・オブ・ウォーの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- 圧倒的なグラフィック。特に人物の描写が素晴らしい
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 日本語吹き替えのクオリティの高さはもちろんのこと、リアリティのあるサウンドで臨場感抜群
- 熱中度 ☆☆☆☆★
- ストーリーや戦闘は夢中になれたが、多すぎる謎解きでテンポが悪い
- ボリューム ☆☆☆☆☆
- メインストーリーだけなら20時間程度、サブクエ・収集などを含めると50時間。さらに、高難易度モードもあるので長く楽しめる
- 遊びやすさ ☆☆☆★★
- 謎解きが多かったり、シビアな時間制限があるのでストレスに感じる部分はそれなりにある
結局ゴッド・オブ・ウォーはクソゲーなの?どんな人にオススメ?
というわけで、2018年発売のPS4版ゴッド・オブ・ウォーのレビューでした。
何をするにも謎解きが必要になるので、そこにストレスを感じる人はクソゲーだと感じる可能性があります。逆に、謎解きも楽しめる人であれば神ゲーと言えるでしょう。
私自身は謎解きの多さにうんざりしてしまったので途中までクソゲーだと思っていました…(´Д⊂ヽ
しかし、操作に慣れてくる中盤以降は戦闘の楽しさも増していき、なによりストーリー展開が気になり過ぎて夢中になって最後までプレイしてしまいました(笑)
「結果良ければ全て良し」ということで、神ゲーには少し及ばない良ゲーというのが最終的な評価ですね。アドベンチャーパートの謎解きを減らし軽快なアクションに仕上げていれば間違いなく神ゲーだったと思います。
謎解きが好きなら文句なしに楽しい作品ですが、奥深く手応えのある戦闘や心に刺さるストーリーが楽しみたいという人にもオススメです。
ベスト版も発売していて2,000円ほどで購入可能なので、ストーリーが気になるというだけでも遊ぶ価値はあると思いますよ(*’ω’*)
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2019年最後のPS4ソフトレビューは1年前の2018年にゲームオブザイヤーを受賞した”神ゲー”です。良かったら参考にどうぞ!(*’ω’*)
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