【2023年版】後悔しないPS4・PS5対応SSDの選び方&価格比較!【オススメはこれだ】
「PS4にSSDを換装したいけど、どれがオススメなのか分からない…」という人が多いかと思います。
そういう人の為に後悔しないSSDの選び方を教えたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
なお、この記事は元々PS4向けに書いたものですが、PS5向けに加筆していますので、PS5ユーザーの方も是非ご覧いただければ幸いです。
この記事の目次
PS4内蔵HDDを交換するなら、故障率が低く信頼性の高いSSDを選ぼう
最初に1点だけ注意があります。
この項目の内容は『セーブデータを保存するドライブを交換する場合』の話です。つまり、PS4に外付けSSDを増設する場合や、PS5に内蔵SSD・外付けSSDを増設する場合は無視してください。
・・・
結論から言うと、故障率が低さ(信頼性の高さ)を一番に優先する事が一番重要です。
「SSDなんて大体3年とか5年の保証が付いているんだから、故障率なんて気にする必要無いんじゃないの?」と思う人もいるかも知れませんがそれは間違いです。
保証や無償交換を期待してはいけない理由
一般的な家電と違ってSSDやHDDの保証を過度に期待してはいけない理由は『データは補償されない』からなんです。
保証があっても消失したデータは取り戻せませんからね。
セーブデータは『PS Plus』会員ならオンライン上にバックアップ出来ますが、非会員の人は今まで何十時間と積み上げたものが台無しになってしまうわけです。
つまり、SSD自体が無償交換できても、データ消失の損害は計り知れないものなんですよね。
だから、故障率の低さは一番に優先すべきなんです。
故障率の低いSSDの選び方
「故障率の低さ(信頼性の高さ)ってどうやって調べればいいの?」という疑問がありますが、以下の3項目に当てはまるSSDを選ぶと良いでしょう。
1. レビュー数が多いSSDを選ぶ
レビュー数の多いSSDを選びましょう。
レビューが多ければ多いほど、その商品の実態を知ることが出来るからです。いくらメーカーが「当社の製品は故障率が低いです!」と言ったところで信用できないわけですからね。
2. 平均点数が高いSSDを選ぶ
当たり前ですがレビュー数が多いだけでは駄目です。平均点数の高さも見ましょう。
レビュー数の多さと平均点数の高さが合わさり始めて信用が出来る商品と言えるんです。
目安としてはレビュー数200以上、平均点数(星の数)4.3以上だと失敗が少ないと思います。
が、しかし!
2019年の中旬頃からAmazonではレビューを書かなくても評価を出来るようになったので、以前よりも平均点数の信用性は低くなったように感じます…(一部の製品では”レビュー数は少ないのに評価数だけ異様に高い”なんてものがあるんですよね…)。
3. 実績・知名度のあるメーカーのSSDを選ぶ
実績があり有名なメーカーをSSDを選びましょう。これはかなり重要です。
「このメーカーの製品なら間違いない!」と言えるぐらいの実績があれば、レビュー数が少なくても比較的安心して購入出来るハズです。業界シェアが高ければそれだけ信頼性があるという証明でもあるわけですからね。
速度が速いPS4対応SSDを選ぼう
PS4にSSDを換装する理由は『高速化』です。なので、どうせならより速いSSDを選んだほうが幸せになれます。
でも、速いSSDをどうやって調べればいいのかが分からない人もいるかと思うので説明します。
速度は『ランダム読み出し』が高いものを選ぶと良い
SSDの速さを調べるには『ランダム読み出し(ランダムリード)』の数値に着目しましょう。
サムスン製SSD 860EVO を例に説明します。
容量:1TB
シーケンシャル:読み出し550MB/s 書き込み520MB/s
4KBランダム(QD32):読み出し98,000IOPS、書き込み90,000IOPS
コントローラ:Samsung MJX コントローラ
PlayStation 4 動作確認済み
フォームファクタ:7mm厚 2.5インチHDD互換
保証期間:5年保証(TBW:600TB)
ここに書かれている『シーケンシャル:読み出し』と『4KBランダム(QD32):読み出し(ランダム読み出し)』がSSDの読み込み速度を表す数値になります。ゲームで快適さを実感できるのは『シーケンシャル読み出し』ではなく『ランダム読み出し』なので注意しましょう。
そして、『4KBランダム(QD32):読み出し』の右側に書かれている『98,000 IOPS』がSSDの速度を表す数値です(『98K IOPS』というようにキロ単位で表示されることもあります)。この数値が大きいほど高速化が実感できるはずです。
なお、ランダム読み出しの数値を公表していない商品もあるので、その場合は口コミなどを参考にしましょう。
Input/Output Per Secondの頭文字を取ったもので、データの入出力を1秒間に何回行えるかを表す単位。98K IOPSなら98,000回の入出力を1秒間に行なえる。
マイナーな海外メーカーが販売するSSDに注意!
異様に安い海外のマイナーブランドのSSDはよく考えてから購入するようにしましょう。
誰も知らない様なマイナーなブランドのSSDはかなり安かったりしますが、安いなりの理由があったりするので、かなりギャンブル性の高い買い物になります。
また、そういう商品はレビューの数も極端に少ないので、どの程度の確率で故障するのか見当が付かないんですよね。つまり、自分が実験台になる覚悟で購入する必要があります。
良品に当たれば儲けもんですが、ハズレを引く可能性の高さと失う物の大きさを考えると、あまりオススメ出来ません。
ただし、2019年中旬から大手メーカー製品も大幅に値下がりしてきているので、安くても高品質なSSDが手に入りやすくなっているのも事実です。
PS4対応SSD比較表
PS4対応のSSDを一覧表にしました。容量は一番実用的かつコスパに優れる2TBで比較しています。
なお、PS4のゲームプレイに関係の無いスペックは記載していません(書き込み速度など)。より詳しい情報を知りたい人は製品名のリンク先で確認できます。
内蔵SSD比較
これら内蔵SSDはPS5本体では使えませんのでご注意ください
製品名 | ランダムリード IOPS |
レビュー数 | 平均点 | 価格(円) |
WD Blue SATA SSD | 90,000 IOPS | 435 | 4.4 | 8,726 |
Transcend SSD | 85,000 IOPS | 277 | 4.4 | 9,982 |
Samsung 870 EVO | 98,000 IOPS | 222 | 4.5 | 9,826 |
SanDisk SSD Plus | 記載なし | 13,688 | 4.4 | 7,143 |
シリコンパワー SSD S55 | 記載なし | 308 | 4.3 | 8,272 |
Crucial SSD MX500 | 95,000 IOPS | 3,919 | 4.5 | 7,696 |
SUNEAST 内蔵SSD | 記載なし | 990 | 4.1 | 5,742 |
外付けSSD比較(PS4、PS5兼用)
製品名 | ランダムリード IOPS |
レビュー数 | 平均点 | 価格(円) |
WD 外付SSD | 記載なし | 140 | 4.5 | 14,959 |
SanDisk 外付SSD | 記載なし | 233 | 4.4 | 11,813 |
Samsung 外付SSD | 記載なし | 78 | 4.5 | 11,780 |
BUFFALO 外付SSD | 記載なし | 1,675 | 4.3 | 9,471 |
I-O DATA 外付SSD | 記載なし | 84 | 4.3 | 8,500 |
Crucial 外付SSD | 記載なし | 2,586 | 4.4 | 12,280 |
シリコンパワー 外付SSD | 記載なし | 73 | 4.1 | 7,191 |
※レビュー数、平均点、価格は2023年7月22日時点のものです。
※SSDは価格の変動が激しく、時間が経っても安くなるどころか高騰する場合もあります。なので、買い時を見極めるのも大切です。
PS5対応 内蔵SSD(M.2 NVMe)の動作要件と比較表
PS5で動作確認済みの内蔵SSDも比較してきます。
こちらはPS4の内蔵SSDとは違って、M.2 NVMeという規格になっています。
また、M.2 NVMe SSD であれば良いわけではなく、以下のソニーが定める動作要件を満たす必要があります。
PS5対応 内蔵SSDの動作要件
インターフェース | PCI-Express Gen4x4対応M.2 NVMe SSD(Key M) |
ストレージ | 250GB~4TB |
対応サイズ | 2230 / 2242 / 2260 / 2280 / 22110 |
放熱機構を含むサイズ | 幅:最大25mm 長さ:30 / 40 / 60 / 80 / 110mm 高さ:最大11.25mm(基盤から上8.0mmまで / 基盤から下2.45mmまで) |
シーケンシャル読み込み速度 | 5,500MB/秒以上を推奨 |
ソケットタイプ | Socket 3(Key M) |
PS5対応 内蔵SSD比較
この動作要件を満たしているM.2 NVMe SSDを比較します(実用性とコスパに優れた容量2TB、ヒートシンク付きモデルを比較)。
製品名 | 読み込み速度 | レビュー数 | 平均点 | 価格(円) |
WD NVMe SSD (プレステーション公式ライセンス品) |
7,300MB/秒 | 9 | 4.5 | 25,080 |
Transcend NVMe SSD | 7,100MB/秒 | 4 | 4.7 | 16,900 |
SUNEAST NVMe SSD | 7,000MB/秒 | 314 | 4.6 | 14,980 |
Nextorage NVMe SSD | 7,300MB/秒 | 197 | 4.7 | 21,780 |
Samsung NVMe SSD | 7,000MB/秒 | 171 | 4.7 | 21,707 |
東芝エルイートレーディング NVMe SSD | 7,000MB/秒 | 189 | 4.4 | 17,490 |
Crucial NVMe SSD | 6,600MB/秒 | 237 | 4.5 | 24,880 |
Hanye NVMe SSD(中国企業) | 7,450MB/秒 | 212 | 4.5 | 12,980 |
※レビュー数、平均点、価格は2023年7月22日時点のものです。
※SSDは価格の変動が激しく、時間が経っても安くなるどころか高騰する場合もあります。なので、買い時を見極めるのも大切です。
PS5対応M.2 NVMe SSDは基本的にそこまで評価に差が無く、公式が定める要件を満たしていれば性能的な差は感じないと考えられますね。
それでも信頼性を重視したい人は、WD(ウエスタンデジタル)製のプレイステーション公式ライセンス品SSDをオススメします。
また、Hanyeという中国企業のSSDが怪しさを醸し出していますが、JNH (嘉年華株式会社)という日本企業が間に入るのでサポート対応は問題無さそうです(参考サイト)。
私がオススメするPS4/PS5対応SSDはこれだ!
個人的にオススメしたいPS4対応SSDは、内蔵タイプであればCrucial、外付けタイプであればバッファローかI-O DATAですね。
また、PS5対応内蔵SSDはSUNEASTがオススメです(現在愛用中なので)。
おおまかな理由は下記の通りです。
- 実績・知名度の高さ
- 圧倒的なレビュー数
- 実績・知名度に対するコスパの良さ
2023年7月時点では外付けSSDの価格がかなり安くなり、あえてPS4は内蔵SSDを選ぶメリットはほぼ無くなったので、強いこだわりが無ければ下で紹介しているバッファロー製かI-O DATA製の外付けSSDを選んで問題ないと思います。価格も大差ないのでデザインの好みで選びましょう。外付けSSDなら簡単にPS5にも繋げられますしね。
ちなみに私は下記のバッファロー製の外付けSSD 1TBモデルを2台使いしています(記事執筆時点では1TBが一番コスパ良かったので)。PS4で使っているものをそのままPS5でも使えるというのが良いですよね。便利ですし非常に楽です(*’ω’*)
PS4対応 内蔵SSDはCrucialがオススメな理由
Crucialをオススメする理由は以下のグラフが何よりもの証明になるでしょう。
『Micron Technology(マイクロン)』がCrucialの製造メーカーです。マイクロンはサムスンと業界1位を競い合っていたのですが、2019年5月にサムスンを大きく引き離し単独1位になったんですよね。
これだけ伸びているのは信頼性が高いことの証明になるはずです。
正直な話、動作速度や信頼性はCrucialよりもサムスンのほうが優れているんですが、比較表を見れば分かるようにサムスン製は価格が高騰していてオススメし難いんですよね。サムスンがシェアを落としたのはそれが理由な気がします…(;・∀・)
というわけで、実績、レビュー数、価格を総合的に見て、Crucialがオススメという結論に至りました!
追記:2023年7月時点だとSanDiskが優勢なようです。
PS4/PS5対応 外付けSSDはバッファローとI-O DATAがオススメな理由
外付けSSDはバッファローとI-O DATAがオススメな理由は、内蔵SSDすら凌駕する価格の安さですね。レビューも非常に高評価なので信頼性も申し分ないでしょう。
PS4 Pro なら内蔵SSDを換装するほうが高速に動作するので、とことん速さを追及するならCrucialの内蔵SSDがオススメですが、通常のPS4(slim)であれば文句無しにバッファローかI-O DATAの外付けSSDがオススメです(外付けSSDは手軽に導入出来るので設定が不安な人でも安心です)。
内蔵・外付けSSDの導入手順は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください(‘ω’)ノ
PS5対応 内蔵SSD(M.2 NVMe)はSUNEASTがオススメな理由
SUNEASTのSSDをお勧めする理由は、コスパが良いだけではなく、SUNEAST(株式会社旭東エレクトロニクス)が2017年から地道に実績を積み上げている企業だからです。
社長の名前は孫 旭利氏ということで中国系のようですが、2018年ぐらいから『DOS/V POWER REPORT』といった雑誌に掲載されたりして、少しずつ知名度を上げていってるようです。実直な経営姿勢が垣間見えるので十分信頼できるかと思います。
実際に半年ぐらい愛用していますが、特に問題も無く、保証期間も5年なので安心して使えると思いますよ(万が一故障しても、大事なセーブデータは標準搭載SSDとクラウドに保存されるので影響無いですしね)。
PS4対応外付けSSDはPS5でも使用可能!しかし注意点あり
今回紹介した外付けSSDはPS5でも使用可能です。PS4用に使っていたものをそのままPS5に接続するだけで使用できます(フォーマットし直す必要もありません)。
ただし注意点があり、今回紹介したSSDをPS5で使用する際はPS4用ソフトしかインストール出来ないという点です。
一応、PS5用ゲームデータを一時的に外付けSSDに置いておくことで、ネット上から再ダウンロードするよりも遥かに早くインストールし直すことが出来るメリットはあります。
つまり、PS5の互換機能を利用してPS4ソフトを遊ぶ人は今回紹介したSSDを購入する価値はありますが、逆にPS5ソフトしか遊ばない人には恩恵は薄れてしまうという事です。
というわけなので、この点を考慮して購入するようにしましょう(‘ω’)ノ
まとめ
それではまとめます。
- 故障率の低さ(信頼性の高い)SSDを選ぶこと(データ消失の損害は計り知れない)
- 故障率の低さを知るには、レビュー数、平均点数、知名度や実績を参考にする
- 体感速度に影響する『ランダム読み出し値』が高い物を選ぶ
- 価格が安いものにはそれなりの理由がある
以上、『後悔しないPS4対応SSDの選び方について』でした。
何を購入しようか迷っている方は参考にしていただければ嬉しいです。
最後に私がオススメするPS4対応SSDの購入リンクを載せておきますので良かったらご利用ください!
今回紹介したPS4対応オススメSSD
速さを追い求めるPS4 Proユーザーは内蔵SSD
手軽にコスパ良く高速化したい人は外付けSSD
【裏ワザ】内蔵SSDを外付けSSDとして扱うことも出来ます
実は、裏ワザを使うことで内蔵SSDを外付けSSDとして扱うことも出来ます。
もし、「内蔵SSDを余らしていて外付けSSDとして活用したい」という人がいれば、以下の記事の中で解説しているので参考にしてみてください。
「こういう記事がもっと読みたい!」という方はツイッターなどでシェアお願いします。あなたの役に立つ記事をどんどん投稿していきます(`・ω・´)