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投稿日:2018年10月03日更新日:2024年03月29日

【評価・レビュー】これは神ゲー確定!PS4マーベル スパイダーマンの8つの魅力、3つの欠点

まず上の画像を見てください。これゲーム画面のスクリーンショットなんですよ。こんなにリアルな街並みのゲームが今まであったでしょうか?しかも自由に歩き回る事も出来てしまうんです。

先日発売されたPS4専用タイトル『マーベル スパイダーマン:Marvel’s Spider-Man』ですが、メチャクチャ売れているみたいですね。発売3日で全世界で330万本を売り上げていて、PS4タイトルとしては最速記録だそうです。

Amazonのレビューもかなりの高評価で多くの人から支持されているようですね。日本で海外のゲームがここまで評価されるのも珍しい気がします。

最初に言ってしまいますが、『PS4史上最高レベルに面白い』です。控え目に言っても神ゲーで間違いないでしょう。欠点もいくつかありますがそれを感じさせない面白さがあります。

というわけで、今回はPS4のマーベル スパイダーマンをプレイして感じた8つの魅力と3つの欠点についてレビューしていきたいと思います。購入の参考にしていただけたら嬉しいです(この画面を見てスゴイと思った時点で買って損は無いと思いますよ。自分がそうだったのでw)。

この記事の目次

マーベル スパイダーマンの8つの魅力、良い点

1. 美しいニューヨークの街並みをウェブ・スイングで飛び回る爽快感が半端ない!

スパイダーマンと言えば『クモの糸を使った移動』ですよね。これが本当に爽快なんですよね。

例えるならバンジージャンプを自由自在にコントロールしながら飛び回る感じでしょうか。独自の浮遊感と一気に滑降するスリルが最高に気持ち良いんです。これは車や飛行機では味わえない感覚で、まさにスパイダーマンならではの体験なんですよね。

そしてニューヨークの街並みがゲーム史上最高レベルに美しいんです。例えばディビジョンなんかもニューヨークを舞台にした美しいビジュアルのゲームですが、ニューヨークのリアルな街を一望できるのはマーベル スパイダーマンだけです。

一般的にオープンワールドゲームはゲームが進むにつれ移動が面倒くさくなってくるんですが、マーベル スパイダーマンでは全く感じませんでしたね。最初から最後まで移動が楽しかったです。「むしろもっと色んな所を飛び回りたい」という欲が出てしまう始末(笑)

実在するスポットと見比べるのも楽しい

ご覧の通り、ニューヨークの定番スポット『タイムズスクエア』も再現されています。

マーベル スパイダーマンは実在するニューヨークを舞台にしているので、グーグルストリートビューなどを使って実在するスポットと見比べるのも楽しいですよ。リアルスケールではないので実物とは街の作りが違うのですが、ニューヨークの雰囲気は割と忠実に再現されているので臨場感は抜群です。

マップの広さはおおよそ外周15~20キロ

オープンワールドといえば気になるのがマップの広さですが、マーベル スパイダーマンは『広すぎず狭すぎず』といった感じですね。上の画像を例に挙げると、川の向こう側には行けませんが内側は自由に飛び回れます。オープンワールドの広大さを体感するには十分過ぎる広さだと思いませんか?

ざっくり見積もって外周15~20キロぐらいでしょうか。のんびり歩けば4、5時間かかる距離です。しかもこれは外周の話です。ニューヨークは外側だけでなく内側にも道が張り巡らされているわけですから、全ての道を網羅するとなると何倍もの時間がかかるわけです。しかもスパイダーマンは道だけでなく建物の屋上や壁まで移動出来るわけですから、マップ面積以上の広がりを体感できます。

マップの広さや作り込みは実際のゲーム画面を見てもらった方が良いでしょう。以下に紹介するあいろんさんの実況プレイ動画はオススメですよ。この絶景を見ただけで遊びたくなりませんか?(私はプレイ映像見て即買いしましたw)

2. バトルはスピーディーでスタイリッシュ!慣れるとメチャクチャ気持ちいい!

マーベル スパイダーマンのバトルはホント楽しいですよ。モーションが自然なので自分で映画のアクションを演じている様な感覚があるんですよね。戦闘の難易度は割と高めなんですが、テキトーに操作していてもそれっぽいアクションになるので初心者でも楽しめるはずです。

一般的なアクションゲームは状況によって取れるアクションが限られている事が多いですが(例えば、ジャンプ中は攻撃以外のアクションは取れないなど)、マーベル スパイダーマンはあらゆる状況であらゆるアクションを行えるんです。

例えば、ジャンプ中なら、クモの糸を使って左右に回避する事も出来ますし、打撃技も出来ますし、ガジェットによる攻撃も可能です。どの状況でも共通の操作が可能なので操作を覚えるのが簡単なんですよね。それでいて、状況が違えば共通の操作でもアクションの見栄えは変わるので、プレイが上手くなった気がしてすごく気持ちいいんです。

3. 初心者でもそれなりにカッコいいアクションが可能!上級者はよりカッコよく!

マーベル スパイダーマンの操作は、移動にしろバトルにしろ初心者でも馴染みやすいものとなっているので、誰でもカッコいいスパイダーマンを演じることが出来るのが本作の最大の魅力だと思います。

では上級者は楽しめないのか?
と思うかも知れませんが、安心してください。

上級者はよりカッコ良くスピーディーなアクション出来るんです。この辺の調整の絶妙さがこのゲームの素晴らしい所だと思います。プレイスキルの上達をしっかりと感じることが出来るゲームデザインになっているんですよね。

例えば、クモの糸を使った移動も慣れてくるとスピードを殺さないように華麗に飛び回れるようになりますし、バトルも慣れないうちはワンパターンになりがちですが、慣れてくると色んなアクションを組み合わせてよりカッコいいスパイダーマンを演じることが出来るんです。

初心者でも楽しめますが、上達すればするほど楽しみが深まるというゲームバランスが本当によく考えられて作られているんですよね。

4. 敵に気付かれないように任務遂行!ステルスアクションが楽しい

マーベル スパイダーマンでは派手にバトルをするだけでなく、敵に見つからないように任務を遂行するステルスアクションを行うことも出来ます。これがまた実に楽しいんですよね。

ステルスゲーと言えばメタルギアソリッドシリーズが有名ですが、これとは一味違ったステルスが楽しめます。

スパイダーマンは基本的に建物の梁などに張り付いてステルスを行うので、基本的に敵を高所から見下ろすことになります。この視点が独自の楽しみを与えてくれるんですよね。

メタルギアソリッドのステルスと大きく異なるのはスピード感。こっそりゆっくりとクモの糸で敵を吊るし上げるだけでなく、クモの糸を利用して急接近して敵の背後から蹴り飛ばし、周りの敵に気付かれる前に次々に瞬殺していくといったアプローチをとる事も出来るんです。

ステルス専用アクションも用意されていますが必ずしも使う必要はありません。なぜなら、見つからなければステルスは成立するので普段通りの戦闘アクションでもステルスは可能だからです。こういう柔軟な操作性が直感的で心地よいのです。

5. まさに映画!涙無くして語れない圧巻のストーリー

スパイダーマンと言えばストーリーも魅力的です。2002年に公開されたサム・ライミ監督によるハリウッド映画スパイダーマンは日本でも大きな話題になりましたよね。実は私が初めてパッケージ買いした映画です(笑)

今作はオリジナルストーリーとなっていて、主人公ピーターが超人的能力を得てから8年後の物語が描かれています。

原作や映画を見ていると、ある程度はストーリーの内容を予測出来てはしまうものの、オリジナルの展開も多いので、ハラハラさせてくれます(原作を知っている方がニヤリとする要素は多いと思います)。

特にラストは泣けますね
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ヒーローならではの葛藤が鮮明に描かれているんです。ヒーローは肉体的には超人でも心は普通の人間、だからこそヒーローは辛いのだと思わせてくれる印象的なシーンでした。

映画的演出も素晴らしいです。とにかくド派手なアクションシーンには見応えがあります。しかも、通常のプレイ画面とシームレスに切り替わるので没入感がスゴイです。また、演出の合間にはQTEが発生しますが、バトル時と同じ操作なので違和感がありません。よく考えて作られているなと感心しました。


あれ?松岡修造さんですか?

話題の映画やドラマを格安で見たい?

なお、映画版スパイダーマンを見るならHuluがオススメです。

スパイダーマン以外にも1日たった30円(月額933円)で15,000本の映画やドラマが見放題です。私はウォーキングデッドをHuluで見てます。2週間無料トライアルも可能なのでその間に好きな作品を見まくるのもアリですよ!

6. オープンワールドを徹底的に満喫出来る豊富なコンテンツ

中身のスカスカなオープンワールドほど虚しいものはありません(おっとFF15の悪口はそこまでだ)。そうなってしまうのは制作予算の都合上仕方が無いのかも知れませんが本作は違います。

マーベル スパイダーマンはオープンワールドを隅々まで堪能できるように、各地に様々な要素が散りばめられています

作品にゆかりのあるアイテムの収集、ランドマークの撮影、各種チャレンジミッション、犯罪者の鎮圧、敵拠点の制圧といった数々の要素がマップ上に無数に存在するんですよね。これらの要素はキャラクターの強化にも関係してくるので精力的に達成したくなるんですよね。しかも結構短い間隔で配置されているので次へ次へとついつい探索してしまうんです。

しかしこれだけでは他のオープンワールドゲームと大差無いんですが、『移動することそのものの楽しさ』や『実在する名所を巡る楽しさ』も加わるので、相乗効果が生まれてより楽しいんです。

私は本編だけ遊んで満足してしまうタイプで、収集要素の回収なんて面倒臭くて普段はやらないのですが、マーベル スパイダーマンは気付けば収集しまくっているというぐらい没頭しました(笑)

7. スキルやガジェットを解放して自由にスパイダーマンを強化

スキルやガジェットによるキャラクターの強化も楽しいです。多くのゲームで当たり前のように取り入れられている要素ではあるものの、さじ加減が丁度良く、ゲームのスパイスとして有効に作用しているんです。

スキルやガジェットは単純なキャラクターの強化というよりも、遊びの幅を広げる為のものなんですよね。なのでスキルやガジェットを集めなくても問題無くクリアは出来ますが、集めた方がよりゲームを楽しめるということです。

8. 名作『バットマン:アーカムナイト』の進化形と言っても過言ではない

実はマーベル スパイダーマンは以前PS4で発売された名作『バットマン:アーカム・ナイト』に色々と似ている部分があるんですよね。

例えば、街中を飛び回る感覚、戦闘システム、ステルスアクション、シームレスな演出など、とにかく似ているんです。しかし、開発は全く関係のない別会社で、原作もマーベルコミックとDCコミックということでライバル関係にあります。では何故ここまで似ているのかと言うと、マーベル・ゲームズのマイク・ジョーンズ氏がアーカムシリーズの大ファンで強く影響を受けたからだそうです。

個人的な感想としてはオリジナル(アーカム・ナイト)を超えたと思いました。

まず移動。
アーカム・ナイトよりも直感的にスピーディーに行えるように進化しています。

次にバトル。
スパイダーマンの方が動きがアクロバティックで爽快です。

次にマップ。
市民でにぎわうニューヨークを見ているだけで楽しい(アーカム・ナイトは薄暗く鬱々とした雰囲気)!

最後に遊び易さ。
例えばマーベル スパイダーマンにはパズル要素もあるんですが、苦手な人の為にスキップする事も出来るんです。これ以外にも全体的にストレスを感じさせない作りになっているんですよね。

まとめるとマーベル スパイダーマンはスピーディーで爽快で楽しく遊びやすいという事です。もちろん、アーカム・ナイトも名作には違いないので、未プレイの人は是非遊んでみてください。

マーベル スパイダーマンの3つの欠点

1. 死にゲー並みに敵が強い!コツを掴むまでは辛抱が必要

正直な話、ゲームに慣れるまでは敵が強く感じると思います。なぜなら私自身がチュートリアルで何度か死んだからです(笑)

とにかく敵の一撃が重いので、集中攻撃を受けるとあっという間に死にます。ダークソウル以上の死にゲーかと思ったぐらいですからね(ただ、コンティニューは直前から出来るので、死んでもストレスに感じた事はありませんでしたね)。

しかし、1時間もすれば操作に慣れてきてサクサクプレイ出来るようになります。敵の攻撃をアクロバティックに避けて華麗に反撃するのが実に気持ち良いんですよね。

また、スパイダーマンの超人的能力を駆使すれば、瞬時に敵の攻撃が届かない場所に避難することも出来るので、チキンプレイで地道に攻略する事も可能です。

ちなみに難易度は3つから選べます(敵の攻撃頻度が変わります)。

2. ステルスだけで攻略出来ないのが勿体ない

勿体ないと思ったのが、せっかくステルスで攻略していても強制的に敵とバトルが始まってしまう事があるということですね。

敵拠点を制圧するミッションがあるんですが、最初の内はステルスで攻略出来るんですが、敵の2陣、3陣が来た時に強制的に見つかってしまうんですよね。

おそらく、『1陣が倒され連絡が取れなくなったことで、2陣、3陣がスパイダーマンの潜入に気付いた』という設定なんでしょうけど、強制的に見つかるとステルスの必要性が薄れてしまうんですよね。「どうせ見つかるからステルスしなくていいや」ってなるわけですからね。まぁ、それでもステルスやるんですけどね、楽しいので。

3. 現状オフライン・シングルプレイ専用なので遊び尽くすまでの時間が短いかも

マーベル スパイダーマンはオフライン一人プレイ専用です。なのでオンラインゲームのように何百時間もエンドレスに遊ぶのは難しいと思います。

ストーリーは10~15時間程度でクリアできます。一見短いように思うかも知れませんが、10~15時間にも及ぶ長編映画と考えれば長いですよね。各種収集要素をコンプリートして総プレイ時間は大体40~50時間になると思います。

若干物足りなさを感じたのは事実ですが、それだけ「まだ終わって欲しくない」と思わせてくれる魅力が詰まった作品だということです。

DLCをプレイした感想・評価

10月から年末にかけて3回に分けて配信されるDLCですが、その第一弾を遊んでみたので感想を書きます。

本編とは独立した形で収録

本作のDLCは本編とは独立した形で収録されます。しかし、完全には独立しているわけではなく、スキルやレベルといったステータス類、ランドマークやバックパックなどの収集物は引き継がれます

イメージ的には『メインストーリーに関連する要素だけがDLCの内容に差し替えられる』といった感じです。デーモンやフィスクの代わりにハンマーヘッド率いる犯罪組織『マギア』が各地に配置されます。

なお、本編とDLCの切り替えはメニュー画面の『追加コンテンツ』から行えます。ゲーム進行度は本編と各DLCはそれぞれ独立して記録されます。

ストーリーは本編の後日談

DLCのストーリーは本編の後日談なので、まずは本編をクリアしてから遊ぶことをオススメします。

第一弾の主要キャラクターは本編では声だけ出演していたブラックキャット。映画には未登場なので初めて目にする人も多いかと思います。ピーターとは過去に恋仲であり、その時に起きたであろう『あること』がストーリーの根幹となります。

本編とは変わった趣向のストーリー展開であったり、ストーリー以外にもマイルズとの『その後』のやり取りが聞けるのは嬉しかったですね。

なお、第一弾のストーリーは良いところで終わります。全3話のドラマの1話が終わったような感じです。一応は区切りは付いているんですが、第2弾、第三弾も気になる終わり方ですね。

おそらく年末か年明けぐらいにコンプリート版が発売されると思うので、まだ本編を購入していない人はそれを待ってから購入しても良いかも知れません。

メインストーリーだけでなくアクティビティなども収録されていてボリューム感があり

DLCにはメインストーリーの他にも、収集、チャレンジ、犯罪といったアクティビティが収録されていて、フィールド各地に配置されているので、コンプリートするとなると結構時間がかかりますね。全DLCを合わせれば本編ぐらいのボリュームになるのではないでしょうか?

本編よりも作りが甘い印象…。システム面に不備あり

本編同様、DLCも楽しかったのですが不満が1つあります。それはシステム面の不備です。

本編に比べてローディングが多いんですよね。ミッションの始まり、終わりにローディングが頻繁に入ります。なので本編よりもテンポが悪い印象を受けました。

そして、そのローディングにも問題があって、ローディング途中なのにイベントが進行してしまう事が何度かありました。具体的には『まだ画面が暗転している状態なのにキャラクターが喋っている』といったものです。いわゆる『音声だけでお楽しみください』状態です。

また、移動中の会話にも不具合がありました。本作にはフィールドを探索中に電話がかかってきたりラジオが流れたりするミニイベントがあるんですが、音声と字幕がズレるんですよね・・・。

マーベル スパイダーマンの得点

98 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
文句無しに美しいし作り込みも半端ない!
サウンド ☆☆☆☆☆
声優の演技が素晴らしい!特にラストバトルでのピーター役の熱演は震える!
熱中度 ☆☆☆☆☆
ここまで没頭してプレイしたのはPS4史上初かも。
ボリューム ☆☆☆☆★
十分満足だが、オンライン要素のようなエンドレスに遊べるコンテンツが欲しい
遊びやすさ ☆☆☆☆☆
誰にでも受け入れられる直感的な操作性。とにかく気持ち良い体験が出来る。

誰もが一度は遊ぶべき名作!お試しあれ

マーベル スパイダーマンは他人のプレイを見ているだけでも楽しいですが、このリアルな街並みを飛び回る疾走感は実際に遊んでみないと絶対に体感出来ないので、一度は遊んでみる事をおススメします。PS4を持っているなら一度は遊んで欲しいタイトルです。持ってないならPS4本体を買って遊ぶ価値もありますよ。本当にオススメです。

最後に、公式トレーラーを紹介しておきます。本作の魅力がぎっしりと詰まった動画なので是非見てみてくださいね。

また、マーベル スパイダーマン限定仕様のPS4 proも発売されているので、これからPS4を購入しようと思っている方はこちらもオススメですよ。数量にも限りがあると思うので購入はお早めに!

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