【評価・レビュー】リブート三部作完結!『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』の5つの良い点、4つの悪い点
トゥームレイダー リブート3部作の完結作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』が遂に発売されましたね。
前作、前々作がかなり良い出来だったので発売を楽しみにしていた人も多いかと思います。私もその一人です。このトレーラーも熱いですよね。
しかし、Amazonの評価を見るとどうも雲行きが怪しい模様…。
何はともあれ正当な評価は遊んでみないと分からないということで、早速購入してプレイしてみたので感想を書こうと思います。
この記事の目次
シャドウ オブ ザ トゥームレイダーの5つの良い点・メリット
まずは本作の良い点から紹介したいと思います。
1. アクロバティックで爽快なアクション
今でこそトゥームレイダーシリーズは映画的な演出に力を入れていますが、元々はシンプルなアクションゲーム。つまり、アクションゲームとしての楽しさが詰まっているんですよね。
ララ・クロフトはあらゆる場所を縦横無尽に飛び回ります。森の中をターザンの如く飛び回るなんて朝飯前ですし、断崖絶壁をクライミングしたり、建物のパイプを伝ったり何でもアリです(笑)
こういったアクションが比較的に簡単に行なえるのも良いんですよね。誰もが簡単に非日常を体験出来るので。
また、敵に気付かれない任務を遂行するステルスアクションの楽しさも健在です。
2. 映画をしのぐ迫力の演出!
前作、前々作でユーザーの度肝を抜いた映画顔負けの迫力の演出は本作でも健在です。
崩落していく街中を爆走していくララ・クロフトを操作できるのはメッチャ気持ち良いんですよね。ここまでの迫力のアクションを自分で操作できるゲームは非常に稀です(私が知る限りだとアンチャーテッドぐらいでしょうか)。
この圧倒的な爽快感はゲームファンならずとも色んな人に体験してもらいたいですね。
3. ジャングルを舞台にした美しいグラフィック
今作は前作の雪山からジャングルに舞台を移したわけですが、相変わらず素晴らしいグラフィックです。『絶景』という言葉がピッタリと当てはまるロケーションがいくつもあります。
木々が覆い茂るジャングルや断崖絶壁などの自然美も美しいですが、何百年も時が止まっているかのような現地の村の作り込みも雰囲気が出ているんですよね。遺跡とか秘境マニアの人にはグッとくるものがあるのではないでしょうか。
4. 本当に冒険している感覚が味わえる
これはビジュアルやアクションが影響しているんだと思うのですが、『冒険・探検をしている感』がしっかりと感じられるんですよね。
他の作品だとゲームのマップは”ただのマップ”でしかないのですが、トゥームレイダーシリーズはそうじゃないんですよね。冒険を疑似体験しているような感覚を感じられるんです。
それは、徹底的に作り込まれたビジュアルだったり、冒険・探検の醍醐味でもあるクライミング要素が活きているだと思います。
5. スキルや武器のカスタマイズで少しずつパワーアップしていくのが楽しい
今やどのゲームにでも当たり前のように採用されている、スキルアップや武器のカスタマイズといった要素も楽しいです。
『成長していく』という喜びは人間の本能的な部分ですから、楽しくないはずが無いのです。スキルのバリエーションも多彩で、どれを習得しようか悩ませてくれます。
シャドウ オブ ザ トゥームレイダーの4つの悪い点・デメリット
次に本作の悪い点です。
1. 前作から代わり映えの無いゲーム性
良くも悪くも『前作からの変化が無い』んですよね。
前作の出来が良すぎたせいもありますが、グラフィックもゲーム性も前作から進化していないんです。変わったのは舞台が雪山からジャングルに変わったくらい。
新鮮味が感じられないのは残念でしたね。
2. 薄暗く見難い場所が多かったり、不慮の事故が多くなった
前作と比較して暗いマップが多いんですよね。遊び易さが維持されていればそれでも問題無いのですが、明らかに進むべき道が分かり難くなってしまったんですよね。
また、明るい場所でもクライミング出来る場所と出来ない場所の違いが分かり難くなったように感じます。その為、ジャンプして向かいの壁に飛び移るつもりが、どこにも掴まれず落下死するという光景を何度も目撃しました…。
3. 謎解きがゲームのテンポを悪くしている
製作スタッフによると、本作は前作よりも謎解きに力を入れているらしいのですが、力の入れる方向を誤ったように感じました。
ユーザーがトゥームレイダーに望むのは、これまでにもあった『ピタゴラスイッチ』的な謎解きだと思うんですよね。やってて爽快感を感じるような謎解きです。
しかし、今回新たに加わった謎解きは、バイオハザードシリーズにあるような頭脳系の謎解きで、このゲームにはミスマッチだと思うんです。その結果、ゲーム全体のテンポが悪くなってしまっているんですよね。
4. 敵が少なく苦労して習得したスキルを活かす場面が少ない
良い点で取り上げたスキルや武器のカスタマイズが、残念な事に上手く活かせていないんですよね。
本作はとにかく敵と戦う場面が少なく、終盤に習得したスキルだったり、高度にカスタマイズした武器を活用する機会が無いのです。何度もチャレンジ出来る敵の巣窟とかがあれば良かったですね。
ただ、成長したキャラクターを持ち越して2周目を遊ぶことは可能です。
シャドウ オブ ザ トゥームレイダーの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- 美しく再現された秘境は必見!
- サウンド ☆☆☆☆★
- 映画的に演出に負けない迫力のサウンド。ただし、一部音声ボリュームのバランスが不自然に感じる部分があった。
- 熱中度 ☆☆☆★★
- 基本的には夢中になれるが、合間に入る謎解きがテンポを悪くしている
- ボリューム ☆☆☆★★
- メインのボリュームは丁度良いが、習得したスキルを活かせるやり込み要素が欲しい
- 遊びやすさ ☆☆☆☆★
- 前作と比較すると場面が薄暗く、謎解きの傾向も変わり遊びにくくなった
まとめ:魅力が詰まった作品ではあるものの過去作と比べると粗が目立つ
前作、前々作と比較するとダメな部分が目立ちますが、一つのゲームとして見れば良作の部類に入ると思います。
アクションゲームの基本的な面白さは水準以上ですし、映画顔負けのアクションシーンは他の作品では体感できないレベルですからね。
とは言え、本作は3部作の最後ですから、シリーズを始めてプレイするなら前々作『トゥームレイダー ディフィニティブエディション』を遊んだほうが良いですね。こちらの方が良いバランスに仕上がっていますし演出もド派手です。その次に、私が個人的に神ゲーだと思っている『ライズオブザトゥームレイダー』をプレイしましょう。
まずこの2作を遊び、このレビューを見た上で、本作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』を遊ぶかどうか判断した方が良いかと思います。
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