レビュー
投稿日:2016年05月23日更新日:2024年10月25日

【評価・レビュー】アンチャーテッド4は実写より美しく、映画よりスリリング!ゲーム初心者にこそオススメする理由

13246425_1055158041225080_6801407653342025756_o

遂に発売されたPS4最高傑作との声も多いアンチャーテッド4(アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝)、テレビCMをご覧になった人は知ってると思いますが、とにかくPS4の限界を超えたグラフィックと映画以上にスリリングな演出が凄いんですよね。

しかも、そのままのグラフィッククオリティでゲームプレイ出来てしまうんです。そのグラフィッククオリティは9月30日発売予定の「ファイナルファンタジー15」よりも上です。この上の画像もプレイ中の画面をキャプチャしただけなんですよね。PS4とはいえ他のゲームだと多少は画面にざらつき(シャギー)が出たりするんですがアンチャ4はそれすら感じさせません。

これまでも「グラフィック凄いなー」と思わせるゲームは色々ありましたが、アンチャーテッド4は1ランク上ですね。もはやPS4ならぬPS4.5の作品と言っても良いレベルです。

というわけで世界から絶賛中のアンチャーテッド4を全クリアしたので、早速レビュー・評価していきます。オススメな部分や、魅力的な部分だけではなく、不満点なども書いていきますので是非ご覧ください。

一番の魅力は映画以上にスリリングでリアリティのある体験が可能なこと

13217433_1055103827897168_1718722967239445272_o

アンチャ4の一番の魅力はやはりテレビCMでもアピールしているグラフィックと演出面ですね。

その表現力は映画以上です。

映画では生身の人間が演技をするので限界があるわけです。CG合成をしたところで若干の違和感は残ります。

しかし、ゲームでは全てが自由なんですよね。人間業とは思えないようなロッククライミングをこなしたり、超アクロバティックなターザンロープアクションも自然に行えます。さらに、現実ではありえないような絶景もゲームなら作り上げる事が出来るわけです。

アンチャーテッド4はゲームですが、グラフィックは実写さながらなので、「実写のリアリティ」と「実写では不可能なスリリングな体験」が同時に楽しめるんです!

この体験はゲームの好き嫌いに関係なく、全ての人が楽しめると思います。

難易度調整も可能なのでゲーム初心者にも最高の体験が出来る!

13116223_1054956647911886_6081910907368163230_o

「気になるけどゲームが苦手だからどうしよう…」という人は多いと思いますが、安心してください!

アンチャーテッド4では難易度の変更が可能です、それ以外にも銃の照準を自動化するオートエイム機能などの設定も可能なので、力量に合わせたゲームプレイが出来ます。

また、アンチャーテッドは「遺跡の探索」がシリーズ共通のテーマなので謎解き要素もあるのですが「謎解きは苦手だ」って人も大丈夫です。ある程度時間が経過すると、プレイヤーキャラクターが独り言(ヒント)を喋ったり、相棒がアドバイスをくれたりするので行き詰ることはありません。

まさにタマヒュン!絶景でのロッククライミングとターザンロープアクションが楽しい!

13217454_1054956517911899_7070451810901881952_o

一般的にこの手のアクションゲームは銃撃戦がゲームの目玉要素となりがちですがアンチャ4は違います(アンチャ過去作は銃撃戦が多かったです)。

アンチャ4の目玉要素は「ロッククライミング」と「ターザンロープアクション」です。

どちらの要素もそこまで奥深いものでは無いのですが突発的に起こる演出が楽しいんです。

例えば、突然足場が崩れて「やべやべやべ!!」と斜面を滑り落ちていき谷底へまっしぐらという絶妙なタイミングで、視界に飛び込んでくる「出っ張り」目掛けてターザンロープを投げ巻き付ける!そして、「アーアアー」とターザンプレイ。

こういう一連の流れの演出が多く発生するんですが、この間もプレイヤーが自由に操作可能なので、映画以上にスリリングなシーンを自分の手で体験出来るんです。これがホント楽しいんですよね!

上の画像みたく「足元プラーン状態」をVRヘッドマウントディスプレイで遊べたら「タマヒュン」どころか「お漏らし」すると思いますね(笑)

2016年10月にはPS4用VRヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR 」が発売されますが、Gear VRなら安価ながら本格的なVR体験を出来るので興味があったら是非!レビューも書いてるので良かったら読んでみてください。

まるで夢の中にいる感覚!次世代ヘッドマウントディスプレイGear VR をレビュー!

命の危機なのにジョークが飛び出すナイスな日本語吹き替え

13220590_1055103831230501_703940628902256039_o

私は基本的に映画は英語音声・日本語字幕で見るんですよね。なぜなら日本語音声だと洋画の雰囲気が壊れてしまうから。でも、アンチャーテッド4は日本語音声の方が楽しめます。

アンチャーテッドはいつも危機的な状況なのにコメディ色の強い雰囲気や掛け合いが魅力の一つ。英語が理解できる人なら英語音声でも良いのですが、そうじゃない人には、その雰囲気が伝わり難いと思うんですよね。

例えば昔流行ったホームコメディドラマ「フルハウス」。日本でもメチャクチャ流行ましたが、アレは日本語音声でコミカルさを上手く表現出来ていたからだと思うんですよね。英語音声ではそこまで流行らなかったハズ。これと同じことがアンチャーテッド4にも言えるんですよね。

また、日本語音声が良いもう1つの理由があります。

それは「ゲームに集中できる」という事です。

例えば、GTA5が世界的にヒットしましたが、英語音声・日本語字幕だったんですよね。イベントシーンはさほど気になりませんが、操作しながら字幕も見ないといけないので、話が頭に入ってこないんです。結構それがストレスだったので、日本語音声が用意されているアンチャーテッド4は大変ありがたいと思いました。

ストーリーは独立してるのでシリーズ初心者でも入り込める!

13227438_1054956834578534_7295578877710014838_o

アンチャーテッドはシリーズ物ですが、ストーリーはそれぞれ独立している為、本作が初プレイでも問題なく遊べます。実際私も、1、2作目は未プレイなので。

ただ、味方側の主要登場人物はシリーズ共通なので(新キャラもいますが)、過去作を遊んでいた方が人物の関係性を知ることが出来るのでより楽しめると思います。

1、2、3作目をプレイしたい人はPS4でアンチャーテッド コレクション(リマスター版で高画質化されてる)が発売しているので是非遊んでみてください!

敵に見つからないように攻略するステルスアクションが楽しい!

13173262_1054970167910534_344543105886544396_o

複雑な地形をロッククライミングしたり、ロープアクションして移動するのは楽しいですが、この複雑な地形は戦闘にも活用できます。

例えば、「ロッククライミングやロープアクションを使って敵の背後に回りこみ谷底に引き摺り下ろす」なんて事も可能ですし、「高い位置に登って、敵の頭上から襲い掛かる」なんて事も出来ます。

また、遮蔽物を利用して敵にジリジリと詰め寄っていく感覚も楽しいですね。

ただ、ダッシュ速度が一段階しかないのは勿体無いと思いました。多くのゲームがスティック押し込みや×ボタンで高速ダッシュが出来るのにそれが無いのは少々もどかしさを感じます。

銃撃戦は可もなく不可も無くといった出来かも

銃撃戦やカーチェイスでは物理演算を駆使してオブジェクトが粉々に粉砕されたり、飛び散ったりするのは爽快の一言なんです。

ただ、銃撃戦が面白いか?と言われれば中途半端に感じました。

感覚的なものなので個人差はあるかと思いますが、同じTPSならディビジョンの方が爽快な撃ち合いが出来ますし、FPSを含めるならバトルフィールド4の方が圧倒的に楽しいですね。

アンチャーテッドは銃撃戦よりも、いかにステルスで相手の裏をかくかが楽しむポイントだと思います。例えるならメタルギア・ソリッドシリーズみたいな感じしょうか。

メインストーリーは満足だけど、クリア後のやり込み要素は少ない。マルチが楽しめるかがカギ。

ゲーム開始からエンディングまでを通しての率直な感想は「かなり楽しい」です。PS4の限界を超えたと言っても良いグラフィックと、映画以上のスリリングな体験は、PS4ユーザーなら一度は体験した方が良いぐらい魅力的なものです。

一方で、一度クリアしたら2周目を楽しもうという気持ちにはならないんですよね。

その理由はいくつかあって、

  • ストーリーや演出重視なので同じものを見るのはかったるい
  • スコアアタック的な要素が無いので繰り返しプレイするモチベーションを保ちにくい
  • 育成要素・カスタマイズ要素も無い

というものです。

本編のボリュームは20時間程度でしょうか。最初はノーマルでやって、2周目はプロフェッショナルでやっても大体30時間。普通はこのぐらい楽しめれば十分なんでしょうけど、もうちょい何か継続して楽しめる要素が欲しかったと思います。

ただ、私はプレイしてないんですがアンチャーテッド4にはマルチプレイ対戦もあり、これが結構高評価なようなので、ここに価値を見出せるかどうかで評価は大きく変わってくるでしょう。個人的にはTPSでの対戦プレイってあんまり合わないみたいなので、マルチやるならバトルフィールド4やってしまうんですよね。

アンチャーテッド4の得点

90 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
PS4を買ったなら一度は体験すべき驚愕のグラフィック
サウンド ☆☆☆☆☆
特に不満なし!”自然”だと逆に感想が浮かばない(笑)
熱中度 ☆☆☆☆★
細かいイベントや演出が随所に入るので単調にならず、「先を見たい」という意欲にかられる。ただ銃撃戦がもう少し楽しければなと。
ボリューム ☆☆☆★★
基本プレイ時間20時間は大作映画と見ればかなりのボリュームで、マルチプレイの楽しめるが、ソロプレイでのやり込み要素が足りない
遊びやすさ ☆☆☆☆☆
シリーズ4作目という事で操作まわりは完成されていて快適にプレイ可能

まとめ

マルチプレイ以外のやり込み要素の少なさという点では若干不満を感じるものの、それ以外はPS4を買ったからには一度は遊ぶべきゲームソフトだと自信を持って言えます

もし、アンチャーテッド4がゲームではなく映画なら「好みはあるから…」と万人にはオススメしませんが、ゲームの場合は「実際に自分がゲームの中で行動を起こせる」独自の魅力があるんですよね。

例えば、宇宙を題材にした映画に興味がなくても、実際に宇宙に行けるとなったら急に興味が沸く人は多いはずです。実際に体験出来るとなると関心が180度変わるんですよね。

だからアンチャーテッド4はあらゆる人にオススメ出来る作品です。是非遊んでみてくださいね。

最後にストーリー中盤の銃撃戦とカーチェイスのワンシーンの動画を紹介します。疑うかも知れませんが、これは実際にプレイヤーがプレイしています。

アンチャーテッド4 プレイ動画

今注目のPS5・PS4ソフト

PS5本体の購入・予約はこちら

Amazonでも普通にPS5が購入可能になりました(一部のエディションを除く)! PS5に最適化したゲームはロード時間がほぼ無いので快適なプレイが楽しめますよ!