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雑記
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2015年09月24日

【MGS5 TPP レビュー】スピンオフとして発売すれば傑作と評価されたかも?魅力と欠点をまとめました

 

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発売後良くも悪くも話題が絶えないメタルギアソリッド5 ファントムペイン(MGS5 TPP)ですが、多くの人が中盤までは「最高!やっぱ面白いな」「これは神ゲーだ!」と思い、そして、エンディングで「これは酷い!」「未完じゃねーか!」と評価が逆転したことでしょう。。。

というわけで今回はMGS5 TPPのレビューをします。ネタバレ多少あり(ゲームのオープニングで大体察しは付くんですけどね。)なのでご注意ください。

結果的にMGS5 TPPは面白い。しかし楽しむには超えなければならないハードルがある

MGS5 TPPは長年続くシリーズだけあって、ゲームシステムは完成されていて、ゲームとしての面白さがとことん追及された作品になっていると思いました。プレイするたび新たな発見があるとても奥深いゲーム性なんですよね。この奥深さは国産ゲーならではの魅力だと思います。

しかし、ストーリー面に関してだけは覚悟しておかないとガッカリしてしまうと思います。それだけ酷いんです。「ストーリーなんて気にしない、ゲームとして面白ければいい。」と言う人や、シリーズ初プレイの人であれば問題ありませんが、ストーリー重視のファンはラストで意気消沈すると思います。

というわけでまずは、ストーリーに関してダメ出しをしていきます(ネタバレ注意)。

これは酷い!唐突に終わりを迎える未完のストーリー

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いきなりエンディング部分の話になりますが、これは事前知識として知っておかないと後でガッカリするはずなので是非読んでみてください。

本作MGS5 TPPは二章構成になっていて、初見プレイだと最初の一章をクリアするだけで20~30時間ぐらいかかるんですよね。

第一章をクリアするとテーマソングと共にスタッフロールが流れるので、「お、エンディングか。壮絶なストーリーだったな。なかなか面白かった!」と好感のまま終わりを迎えると思いきや、第二章の予告ムービーが始まり、「終わりじゃなかったw 一体どんだけボリュームあるんだよ! 」と歓喜したわけです(おそらくほとんどのプレイヤーがそう思ったはず)。

「二章があるってことは、三章、四章と続くのかな?」と色々と期待してプレイを続行したわけですが、二章のミッションを6個クリアしたところで唐突にエンディングを迎えます。

しかも、エンディングらしいエンディングではなく、シリーズ恒例のエンディング後の『後日談』的な位置付けのものなんですよね(映像はちゃんと用意されていますが)。なので、『本編』のエンディングは存在せず、『打ち切り』『未完』状態なんです。

ビックボス(スネーク)が『悪に落ちた理由』が明らかになるはずが、全く明らかにされること無く打ち切りとは・・・。本来含まれるものが含まれていない、それを分かった上で販売する、これ、普通に『詐欺商法』だと思うんですが、どうなんでしょう、コナミさん?

ムービーパートも極端に少なく淡々としている

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前作MGS4では極端にムービーパートが多くて、「遊べる部分が少ない」という批判が多かった事を反省してか、今作MGS5 TPPではムービーパートをばっさりカット。初代MGSよりも少ないのでは?ってくらい少なく感じますね。

『映画をプレイする感覚』がMGSシリーズ通しての魅力だったはずですが、今作ではそれが失われています。そういった演出が少ないので世界感に引き込まれ難く、没入感に乏しいんですよね。また、今作はオープンワールドゲームにありがちなミッション制によりゲームが進行していくので、ストーリーがぶつ切りになっていて、これも没入感を得る妨げになってしまっています。

ネタバレ:これはシリーズ5作目では無く『スピンオフ』作品だ

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『打ち切り』『未完』ということで散々酷評されているMGS5 TPPですが、スピンオフ作品として売ればかなり評価が高かったと思うんですよね。内容的には完全にスピンオフですからね。

というわけで、MGS5 TPPがナンバリングタイトルではなくスピンオフ(番外編)である理由をお話しします。完全にネタバレなのでご注意ください。

主人公はビックボスではない

オープニングのシーンをプレイすると分かりますが、プレイヤーは頭を包帯で巻かれた謎の男と共に病院を脱出することになるわけですが、その包帯男の声が明らかにビックボス(スネーク)なんですよね。その時点でプレイヤーはスネーク以外の何者かということは察しがつきます。エンディングでその正体は明らかになるのですが、そこはプレイしてのお楽しみということで。

つまり、MGS5 TPPでプレイヤーが操作しているのはビックボスでは無く、全くの別人なんですよね。本物のビックボスは本編には全く関わっていないということです。

ビックボス全く血の繋がりが無い人物が主人公なのだから、スピンオフと呼ぶのが適切だと思います。例え、『未完』じゃなくてもこの設定では酷評されていたと思いますね。

ファンはビックボスのエピソードを知りたかった

小島秀夫監督は『遊び心』で、ビックボスの影武者を主人公にし、ラストでプレイヤーにサプライズを与えようとしたのだと思うんです。けど、シリーズのファンは「ビックボスのエピソードを知りたい」からMGS5 TPPを購入した、監督とユーザーが考えるMGS5 TPPには深い溝があった、ということです。

シリーズ最終ナンバリングタイトルを影武者の話で終わらせてしまうのは「なんか違う・・・」と思わざるを得ないですね。『未完』じゃなくても。

スピンオフ作品として割り切ればMGS5 TPPはかなり面白い!

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シリーズ5作目と考えると期待ハズレだけど、スピンオフとして考えればかなり面白い部類のゲームだと思うんですよね。第一章で綺麗に終わっておけばストーリーも中々面白かったし、遊び応えもある。そして何よりも『ゲームとして面白い』んですよね。

もう一度いいますがMGS5 TPPはゲームとしてはかなり面白いです。そもそもストーリーは一度クリアすればどうでも良くなってしまいますからね。繰り返し長時間遊ぶならゲーム性が重要なわけです。その点、MGS5 TPPは満たしていて、多くのやり込み要素と時間を忘れて楽しめる中毒性が有ります。

というわけで、ここからはMGS5 TPPの特徴的で中毒性のあるユニークなゲーム性についてをレビューしていきます。

『潜入している感』は格段に増した!攻略方法は無数に存在。この感覚はMGSならでは!

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最近はMGS以外にも敵に気付かれないように攻略するステルスゲーが増えてきていますが、やはりステルスゲーの火付け役であるメタルギアシリーズは格別です。

MGS5 TPPでは潜入手段がとにかく豊富なんですよね。例えばこんな事が可能です。

  • 遥か遠方からスナイパーライフルで狙撃して敵戦力を減らしてから潜入
  • 資金投入し空爆で敵勢力を壊滅させる
  • 装甲車で正面突破
  • 高火力の武器で武装し銃撃戦に挑む
  • 敵の背後から忍び寄り暗殺
  • 敵を尋問し情報を入手し潜入を有利に
  • レーダーを無効化し敵の連絡を遮断する
  • 敵が運転する車両の荷台に乗り込みコッソリ潜入
  • 敵や敵車両に爆弾を設置し帰還したところで爆破
  • ダンボールを被り風景に溶け込む
  • バディ(サポートキャラクター)やヘリコプターを囮にして注意を引き付ける

勿論、これらはほんの一例で、工夫次第で様々な攻略のバリエーションがあります。というか、MGS5 TPPでは敵が学習するので同じ方法が通用しなくなってくるんですよね。例えば、

  • ヘッドショットを狙い続ければ、ヘルメットを被るようになる
  • 銃火器でゴリ押し続ければ、装甲兵が投入される
  • 夜間潜入を繰り返せば、暗視ゴーグルを使い始める
  • ステルス潜入を繰り返せば、監視カメラが設置される

というようにプレイスタイルに応じて敵も強化されていくんです。だから、色々工夫しながら攻略する必要があるんですが、これがまた楽しいんです。プレイヤー自身のテクニックでカバーする他にも、自軍の兵隊を派遣して軍事施設を破壊する事で敵の対策を阻止することも可能なんです。このシステムのおかけで単調になりがちなオフラインプレイが長く新鮮な気持ちで遊べるのは考えられているなと思いました。

↓とあるミッションのスーパープレイ。ステルスして無いけどMGS5 TPPのゲーム性の高さを垣間見る事ができます。

MGSV:TPP 装甲部隊を急襲せよ(全ミッションタスク達成)

オープンワールドである必要性が薄い。どうせやるなら都市部を舞台にすべきだった

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ゲーム性はとても優れているMGS5 TPPですが、基本的に敵の拠点での行動がメインになる為、それ以外の場所に必要性を感じないんですよね。同じ様な風景が続くので移動も退屈だし、フィールドが広ければそれだけ読み込み時間もかかるわけですから余計なストレスになりますよね。

それにそこに開発費用を割くくらいならストーリーを完結させることに注力したほうが良かったと思います。そうすれば今回のような結果にはならなかったと思うんですよね。

オープンワールドにするなら都市部を舞台にしてほしかったですね。GTA5のように広大である必要は無いですが、『潜入』がコンセプトのゲームなので、ビルへの潜入とかが出来たらメチャクチャ楽しいと思うんですよね。

遊びやすさは改善の余地あり

序章であるグラウンドゼロズをプレイ済みの人であれば問題ないと思いますが、本作は操作が結構複雑なんですよね。特に武器・アイテムの切り替え、敵やバディへの命令に色々なボタンを使うので慣れないと戸惑います。特に敵に見つかった場合など緊急時は、慌てて思い通りの操作が出来ずストレスがたまるかも知れません(慣れると逆に快適なんですけどね)。

個人的に一番マイナスだと思ったのがヘリコプターでの移動なんですよね。ヘリコプターは目当ての場所へ一瞬で移動できる便利機能のはずが、余計な演出のせいで時間を食うんですよね。本作はストーリーや演出よりも繰り返しプレイで高スコアを達成することがメインだと思うので、余計な演出を省いてサクッとプレイ出来るようにすべきだったと思います。

また、これもオープンワールドならではの問題だと思いますが、登れる段差と登れない段差の境界が分かり難いんですよね。これが微妙なストレスに繋がります。ステージ型であれば細かな調整が可能ですが、オープンワールドだと広大過ぎて細かな調整が出来ない為、こういった問題を生むんですよね。

オンラインプレイは未プレイ・未評価。しかし期待値は高い

オンライン要素であるメタルギアオンライン(MGO)は9月18日現在では未稼働状態なのでプレイは出来ていないのですが(旧MGOも未プレイ)、同種ゲームのオンラインマルチプレイは撃ち合いがメインですが、MGOは様々な遊び方が出来るのでゲーム性の広がりに期待が持てますね。

MGOはオープンワールドではなくステージ選択型の対戦形式になるとのことですが、せっかく作ったのだからオープンワールドを生かしたモードも是非搭載してもらいたいですね。

【公式】METAL GEAR ONLINE GAME PLAY DEMO (解説:カズヒラ・ミラー/CV:杉田智和) | MGSV:TPP (JP) CERO [KONAMI]

MGS5 TPPの良い点、悪い点まとめ

良い点

  • 『敵に見つからないように潜入』することに特化したシリーズならではのゲーム性
  • 相手の裏をかく頭脳プレイ、武力で押し切るゴリ押しプレイ、空爆(要資金)を利用してのチキンプレイなど攻略方法は様々
  • スコアアタック、収集、育成、オンラインプレイなどやり込み要素満載
  • 潜入し甲斐のある立体的なフィールド
  • テロや少年兵といったタブー的な内容を題材にしたストーリー
  • 高水準な演出(カットシーン)
  • 1080p、60fpsの高精細なグラフィック

悪い点

  • 明らかに未完のストーリー
  • プレイヤーキャラクターがビックボスではない&ビックボスがストーリーにほとんど関わらない
  • ヘリでの移動が面倒くさい。もっと気軽にファストトラベルが出来たほうが良かった
  • 慣れるまで操作が複雑(グラウンドゼロズ経験者であれば問題なし)
  • 極端にムービーパート(カットシーン)が少ない。重要なシーンであっても音声だけしか用意されていないものも珍しくない
  • オープンワールドが有効に使われていない。むしろ、これにより面倒臭さが生じている
  • オートセーブのタイミングが基本的に特定エリアを通過した時に限られるので、場合によっては1時間の苦労が水の泡になる場合もある
  • 施設・武器開発の待ち時間(オフラインは待ち時間無しにして欲しかった)

MGS5 TPPはこんな人にオススメです

  • ストーリーよりも自由なゲーム性を求めている人
  • 緊張感のある潜入(スニーキング)アクションが楽しみたい人
  • スピンオフとして割り切れる人
  • これからMGSシリーズに挑戦しようと思っている人
  • やり込み要素に期待する人

PS4版 MGS5 TPPの得点

72/ 100
グラフィックス ☆☆☆☆★
PS4用ゲームソフトでも数少ない安定した60fpsでの滑らかな映像は必見!
サウンド ☆☆☆☆★
違和感の無い自然なサウンド。
熱中度 ☆☆☆☆★
ゲームそのものは楽しく時間を忘れてプレイできました
ボリューム ☆☆☆★★
ストーリーに関してはボリュームゼロだけど、やり込み要素やオンラインプレイを考慮すればやる事は多い
遊びやすさ ☆☆☆★★
もう少し改善の余地はあると思います

結論:楽しみたいなら「スピンオフ」だと自己暗示をかけることをオススメします

ストーリーを楽しみにしているMGSファンの方は購入を控えたほうが良いかも知れません。まぁ、この記事を読んでる人には既にネタバレしてしまっているので、その点心配は無いと思いますが。

MGS5 TPPは最初からスピンオフつまり番外編的な位置付けで販売・宣伝して、1章で完結しておけば、総合的に見てもかなり評価が高かったと思うんですよね。2章の内容はクリア後のボーナスコンテンツ的な位置付けにしておけば物足りないどころかお得感すらあったかも知れません。完全に売り方を間違えたのが敗因だと思います。

まぁでもゲームとしては他では味わえない楽しさが凝縮された作品になっているので、スピンオフとして割り切ってプレイすればきっと楽しめると思います。

 

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