先日PS5が発売されましたが、それに合わせてHDR対応モニターへの移行を考えている人は多いかと思います。実際、私はPS5の購入をきっかけに4K HDRモニターに乗り換えました(‘ω’)ノ
というわけで今回は、実際にHDRモニターをPS5やパソコンで使ってみて、感じたメリット・デメリットをレビューしていきたいと思います。
HDRモニターの購入を検討している方の参考になれば幸いです(*’ω’*)
この記事の目次
HDRを使う3つのメリット・長所
まずはHDRを使うメリットから解説していきます。
4K画質と合わさることで最上級の映像体験ができる
HDRのメリットを一言でいってしまえば、4K画質と合わさることで最上級の映像体験が可能ということです。
もちろん、ゲームタイトルによって凄さの度合いは変わってくるのですが、スパイダーマン:マイルズ・モラレス のようなリアリティ重視の作品だとかなり映像が強化されます。他にはサイバーパンク2077やデモンズソウルなんかでも恩恵を十分に感じられました。
HDRを体験する前はマイナスな意見を多く耳にしていたので、正直そこまで体感出来るものではないと思っていたんですが、実際に体験してみて思った以上に画質の進化を感じられました(*’ω’*)
どのぐらい進化したかを皆さんにも伝えたいところですが、実物を見て体験してもらうしか無いんですよね…( ;∀;)
ただし、カメラ越しにHDR対応・非対応の違いを捉えた比較映像がありますので、参考程度にしてもらうのはアリかもしれません(HDRのほうが色合いがハッキリしているのが分かるかと思います)。
なお、こちらの動画で紹介されているモニター(BenQ EW3270U)のリンクを下記に載せておくので、気になった方は購入を検討してみてはいかがでしょうか(Amazonのレビューを見てもかなり評判が良いみたいです)。
鮮明でリアル(現実的)な表現が可能になる
HDR表示だと現実に近い色合いになります。今まではカメラ越しに見た映像でしたが、HDR表示だとカメラを通さず直接見たような色合いになるんですよね。
上で紹介した比較動画を見てもらうと分かりますが、HDRオフだと全体的に白っぽく見えると思います。現実世界だと霧でも出てない限りはこういった見え方にはならないわけです。
HDRオンだとこの白っぽさが無くなり、現実的な空気感が表現できるようになるんですよね。
表現できる輝度が広がる為、従来だと白飛び・黒潰れしていた部分がハッキリ表示されるようになる
HDRのもう一つの特徴が、輝度が広がり従来だと白飛び・黒潰れしていた部分がハッキリ表示されるようになることです。
具体的には極端に明るい部分や暗い部分での表現力が多彩になります。
分かりやすいのがパナソニックの解説ページに掲載されている下記の画像。
SDR(非HDR)の太陽の部分を見てみてください。白飛びして太陽の光がぼやーっと広まってメリハリが無いように見えますよね。
一方、HDRのほうは太陽の輪郭がハッキリと出ていて、青空とのコントラストも美しく見えます。
HDRを使う3つのデメリット・短所
続いてはHDRを使うデメリットについてです。
状況に応じてHDRのオン/オフを切り替える必要がある
現時点でパソコンでHDRを使う場合は、状況に応じてオン/オフを切り替える必要があるので、結構面倒臭かったりします…(;^ω^)
なぜ切り替える必要があるのかというと、HDRを有効にするとHDRに対応していないコンテンツ(例えば、WEBサイトなど)まで色味が変わってしまうんですよね。
なので、WEBサイトやHDR非対応のゲーム・動画を楽しむ場合はHDRを無効にする必要があります。色味を気にしなければずっと有効にしていても問題ありませんが、そもそもHDRを使う人は色味を気にするわけですからね…。
また、検証はしていませんがおそらくPS5やPS4でHDR非対応のゲームを遊ぶ時も、同様の理由で本体設定でHDRを無効にしたほうが良いかと思います。
環境によって見え方が結構異なる
HDRの見え方はディスプレイやコンテンツといった環境によっても変わってきます。
ただ、SDR(非HDR)でもディスプレイによって見え方が変わるので、HDRだけのデメリットとは言えないかも知れませんね。
それよりも個人的に気になったのはコンテンツによる違いでしょうか。
具体例を挙げると、PS4初期のHDR対応タイトルである『インファマス セカンドサン』という作品(ゴーストオブツシマを開発したメーカーとして有名)。
この作品はHDR有効だとかなり画面が暗くなってしまいプレイするのが辛くなるレベルなんですよね。おそらくですが、元々はSDR前提で開発していて、後付けてHDRに対応させたから調整が不十分でこのような結果になってしまったのではないかと考えられます。
この作品以外でもPS4初期の作品はこういった問題が抱えているものが多いと感じました。
プレイ動画の配信やスクリーンショット撮影が難しい
動画を配信したり、スクリーンショットを撮影してツイッターなどでシェアする場合でも不便に感じると思います。
HDR有効時にスクリーンショットを撮影してシェアしたところで、相手がHDRディスプレイを使っていなければ意味無いですし、そもそもツイッター自身がHDR画像に対応していないんですよね(おそらく)。
非対応な環境ではHDRが無効になるだけなら良いのですが、無理やり変換される形になるので色味がおかしくなってしまうんですよね…。
なので、動画配信したりスクリーンショット撮影する場合は、前もってHDRを無効にしてプレイする必要があるのです( ;∀;)
HDRの特徴まとめ
HDR(High Dynamic Range)は、映像や写真の技術で、広いダイナミックレンジを再現するためのテクノロジーです。ダイナミックレンジとは、最も暗い部分から最も明るい部分までの明るさの差を指します。HDR技術を使用することで、映像や写真がより現実的に表示され、より印象的な視覚体験を与えることが出来ます。
HDRの特徴を以下にまとめます(※この項目はAI生成で記述しています)。
明るさの拡張
HDRは、従来の映像技術よりもはるかに明るいハイライトと暗いシャドウを表示できます。これにより、太陽の輝きから暗い洞窟内の細部まで、広範な明るさの差を正確に表現できます。
色の豊かさ
HDRは、より広い色域を提供し、色の飽和度と精度を向上させます。これにより、より鮮やかで現実的な色を実現します。特に、Wide Color Gamut(広色域)と組み合わせることで、非常に鮮やかな色彩を再現できます。
明暗の詳細
HDRは、非常に暗い部分と明るい部分の微細な詳細を保持し、細部を失わないようにします。これにより、シーン内の微細なテクスチャや陰影を鮮明に表示できます。
コントラスト
HDRは高いコントラストを提供し、画像や映像の立体感を向上させます。暗い領域と明るい領域の際立った対比が視覚的な深みを持たせ、視覚体験を向上させます。
複数のHDRフォーマット
HDR技術にはいくつかの異なるフォーマットがあり、一般的なものにはHDR10、Dolby Vision、HLG(Hybrid Log-Gamma)などがあります。これらのフォーマットは、異なるメディアプラットフォームやディスプレイに対応しており、互換性が異なります。
映画、テレビ、ゲーム、写真など
HDR技術は映画、テレビ、ゲーム、写真など、さまざまなメディア形式で使用されています。それにより、エンターテインメント体験全般において高品質な映像を提供できます。
注意すべき点として、HDRを完全に楽しむためには、対応するHDRディスプレイとHDRコンテンツが必要です。また、HDRの効果はコンテンツやディスプレイの品質に大きく依存することに注意してください。最新のテレビ、モニター、スマートフォンなどは、HDR再生に対応しており、高品質な映像体験を提供しています。
HDRはまだまだ成長過程。今後改善されていく可能性は高そう
HDRの普及はまだまだこれからといった感じで、PS5の普及が進むことで4K HDRディスプレイも浸透していくでしょう。
それに合わせて、この記事で取り上げたHDRのデメリットも解消されていくものと思われます。
特にPCは現時点だとHDRのオン・オフが結構面倒なので、このままだとHDRの普及を妨げることになりかねないですからね。改善されると信じたいところです…。
ちなみに私が使っている4K HDRモニターは以下のLG製(43UN700-B)です。42.5インチとパソコン用モニターとしては最大級の画面サイズで、画質も美しいので、作業用としてもゲーム・動画鑑賞用としてもオススメ出来る製品ですよ。レビュー記事も投稿しているのでぜひ参考にしてみてください(‘ω’)ノ