【評価・レビュー】インファマス セカンドサンの自由自在な移動と破壊が快感過ぎる!
先日このブログで紹介したインファマス セカンドサンですが、購入し先日クリアしたので感想・評価等していきます。ちなみに、インファマス、インファマス2は未プレイです。
ちなみに上記画像はシアトルに実在するスペースニードル(いわば東京タワーのようなもの)に登っているところです。
この記事の目次
まずはじめにインファマス セカンドサンをプレイして最初の1時間で感じたこと。
まず最初にファーストインプレッションということで本作を1時間ほどプレイした時点での感想を書きます(もちろんクリア済みで全体の評価も書いていますのでご安心ください)。
リアルな街並みと空気感
最初に感じたことは「圧倒的なグラフィック」と言いたいところですが、導入部分の演出や風景はちょっと地味なのでさほど衝撃を受けず…。普通に凄いんですが、KILLZONE SHADOW FALL(レビュー記事はこちら)で最高級のグラフィックを体験してしまったので流石に慣れました(笑)
でも、シアトルの特徴的な街並みの表現やアスファルトの照り返しや木漏れ日といった光の表現全般がとても素晴らしいと感じました。
本物の人間のような表情
本作で際立っているのはキャラクターの表情ですね。キャラクターのグラフィックそのものはちょっとデフォルメされてて実写っぽさは無いのですが、表情がホント多彩です。ありがちな記号化された表情ではなく、フェイシャルモーションキャプチャーによって本物の人間と変わらない表情をするんですよね。特に顔を歪ませた時のシワのできかたがリアル(上の画像の額のシワもリアルタイムに作られています)!役者の演技の良さも相まって引き込まれますね。
inSIDE SUCKER PUNCH: EMOTION CAPTURE
善と悪
ストーリー開始早々に主人公デルシンは「力」を得てコンジット(バイオテロリスト)と呼ばれる存在になり、この力を巡って騒動に巻き込まれていくわけですが、プレイヤー自身が「善」と「悪」の行動を選ぶことが出来てそれによってストーリー、人の反応、覚える技が変わるのも良いと思いました。
自由自在な移動と破壊アクション
チュートリアルを終えると自由に街を散策できるようになりますが、基本的の難しい操作を必要としないので軽快に遊べます。D.U.Pと呼ばれる部隊の施設をバラバラに解体するのも楽しいし、パルクール風なアクションでシアトルの街を縦横無尽に移動するのもサクっと簡単な操作で出来て楽しいです。
コントローラーをスプレー缶のように扱う斬新なアイデア
忘れていましたが、本当の一番最初にスプレーアートを描くというミニゲーム的なものがあります。これがちょっと衝撃的でした。最初は操作に戸惑いましたが、画面の指示どおりにやればOKです。コントローラーを縦に持ってスプレー缶に見立てるのですが、コントローラーを振るとコントローラー内臓スピーカーからスプレー缶特有のカラカラした音が鳴ったりしてリアルなんですよね。本筋に関係ありませんが、遊び方の未来を想像できるこういった試みは良いですね。
というのが1時間プレイしての感想です。
続いてクリア後の感想として各要素についてレビューしていきます。
自由自在なパルクールアクション&圧倒的破壊アクション!
パルクールとスーパーパワーを駆使した自由自在な移動
本作の一番の魅力と言えばシアトルの街をパルクール(フリーランニング)やスーパーパワーを駆使して自由に飛び回ること、これに尽きます!
例えば壁の溝、窓、パイプ、街灯などありとあらゆる物につかまり駆け上ることが可能です。他のゲームでもそういう要素があったりしますが、本作は爽快感重視でキャラクターの動きがとにかく軽快!壁からせり出た足一つ分の足場でもサササッと移動できてしまいます。また、あらゆる体勢で攻撃可能なのでアクロバティックな戦略を組むことも出来ます。
また、パルクールに加えて、スーパーパワーを駆使した移動も爽快です。例えば「煙」の能力なら○ボタンでデルシンが煙と化してダッシュ移動が可能です。その際ダクトに進入して一気に屋上まで移動することも可能です。また「ネオン」の能力なら高層ビルの外壁を平地であるかのように一気に駆け上がることが出来ます。
圧倒的な破壊アクション
何でも壊せるわけではないのですが(シアトルの街並み崩壊とかは無理w)、D.U.Pと呼ばれる敵組織の施設があらゆる場所に設置されているのですが、これがホント気持ちよく壊れてくれるんですよね。決まったパターンで壊れるのではなくちゃんと物理法則に基づき壊れます。それ以外にも出店やゴミ箱・車など破壊できるものは多いです。通行人を葬り去ることも可能です・・・w
特に凄いのが必殺技による破壊。必殺技を使うにはゲージをためる必要がありますが、周囲の敵、建物、車、通行人全てを一瞬で葬り去れます。とにかく演出も派手で爽快感抜群です!
この自由自在な移動と破壊だけでも遊ぶ価値ありですよ。
アサシンクリードとの比較
パルクールといえばアサシンクリードシリーズがお馴染みですが簡単に比較します。
アサシンクリードは初代のみプレイしているのですが、モーションのリアルさに関していえばアサシンクリードのほうが上です。対して本作は大味な感じですね。
アサシンクリードはリアルなパルクール、インファマス セカンドサンは豪快な超人的パルクール(空まで飛べるくらいですし)といった感じです。
なお、アサシンクリードは作業ゲー過ぎて途中で投げました(笑)
最新作は海上戦があったりして評価高いみたいですけどね。やってみようかな。
ストーリーは単純明快!プレイヤーの選択でヒーローにも殺人鬼にもなる
ストーリーに関しては薄っぺらいという意見も耳にしますが、個人的には単純明快で良かったと思います。スマイダーマンのようなノリが好きならしっくりくると思います。
ストーリーを一言でまとめると「自分のせいで危機的状況に陥った仲間を救うために元凶に立ち向かう」という内容です。
薄っぺらいと言えばそうなのかも知れませんが、キャラクターの表情や演出、役者の演技の良さもあってそうは感じませんでした。
善と悪の選択
さらに特徴的なのはプレイヤーの行動や選択によって、「仲間を救うヒーロー」になることも「復讐の鬼」となることも可能だということ。
1周目のプレイでは「善人」ルートで、関わる人達も皆いい感じに更生し、ラストはちょっとほろ苦い感じで終えました。2周目は「悪人」ルートでプレイしていてまだ途中ですが、中盤ぐらいから主人公デルシンの言動や行動がやばすぎですね。ドラックや殺人を肯定するサイコパス状態です。結末がどうなるか気になりますね。
なお、善人でも悪人でも物語の基本的な展開は共通です。良い要素なのに劇的な変化が無いのはちょっと勿体無いかなと思いました。
シアトルの街並みを再現したオープンワールド
本作はGTA5(レビュー記事はこちら)のような「島まるごと作りました」といった規模ではありませんが、徒歩での移動ですし、道路、路地、屋根、屋上だけではなく建物の外壁までが移動範囲となるので狭いとは感じませんね。それにフィールドを縦横無尽に移動できる疾走感は本作ならではの魅力です。
なお、GTA5同様本作でも一部を除き建物内部には進入できません。また、施設特有のイベントがあるわけでも買い物が出来るわけでもありません。そういう意味ではハリボテなわけですが、リアルな街並みは見ているだけでも楽しいですし、自由自在に移動が出来るのはまるで巨大なアスレチックです。
マイナス面はメインのボリュームとサブミッション単調さ
基本的の本作はオススメな作品ですがいくつかマイナスな部分もあります。
ストーリーの短さ
プレイ時間には不満はないもののストーリー展開の少なさが気になりますね。興味をそそられるストーリーなだけに「もっと楽しみたい」という欲が沸いてしまいました。追加コンテンツとして後日談的な要素を配信してくれたら嬉しいですね。
サブミッションの単調さ
本作はフィールドがいくつかのエリアに分かれていて、各エリアで「施設の破壊」、「工作員の撃破」、「音声ログの入手」といったミッションをクリアしていくことでD.U.Pに制圧されたエリアを解放することが出来ます。エリアごとに似たようなミッションの繰り返しになるため新鮮味がないんですよね。
本作に限らずどのゲームでもサブミッションは単調になりがちなので贅沢は言えませんが、作り込まれた街並みや自由自在な操作性を生かしたミッションがあればなお良かったですね。
ただ、基本的なゲームシステムがよく出来ているので単調と分かっていてもついつい遊んでしまう魅力があるんですよね。
フォトモードが熱い!!
本作にはフォトモードというものが存在します。結構本格的な写真が撮影できるんですよね。グラフィックの美しさも相まって、実力次第では良い写真が撮れると思います。
フォトモードの使い方は、オプション画面でフォトモードを「有効」にしてL3スティックを押し込むと起動します。
ちなみに上記の写真はフィルターはほとんどかけないで(前後少しぼかしています)、ナチュラルにインファマスの世界を収めてみました!シアトルの伝統的なレンガ造りの建物、シックモダンな商業施設、超人的パルクールで壁走りをするデルシン・ロウを余すことなく入れました(笑)
というわけで私が撮影した写真をいくつか紹介します。
こちらは逆光を利用してシルエットが映えるような構図にしてみました。ダークヒーローというか凶悪犯って感じが表れていると思います。お気に入りの一枚。
PS4になって逆光表現がネイティブ(多分)にできるようになったので絵になる写真が撮りやすくて良いですね。
こちらも逆光を利用して、さらにモノクロ調にして撮影してみました。
街灯の上でたそがれています。なんか猿っぽいですね(笑)
破壊の瞬間!
本当はもう少し下まで映したかったけどカメラが言うこと聞かなかったw
破壊の瞬間その2!
インファマス セカンドサンは破壊がホント爽快で楽しい!
看板の上でたたずんでいます。昭和レトロチックに赤みを追加しました。
なんかイケメン風に撮れたのでw 写真クリックで大きめの画像が見れます。
シルエットを強調した一枚。シルエットと夕日の組み合わせは猟奇的な雰囲気がありますよね。
高く飛びすぎちゃった (・ω<) てへぺろ
ちなみに本作では目に見える場所(市街地に限る)には自由に行くことが可能です。
写真を撮るのが好きな人であれば時間を忘れて作業に没頭すること間違い無しですよ。
インファマス セカンドサンの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- PS4最高峰のグラフィックス!文句無しです。特筆すべきはリアルなシアトルの街並みと空気感、そして、スーパーパワーのアーティスティックなエフェクトですね。迫力のエフェクトが爽快感を増大させます。
- サウンド ☆☆☆★★
- テーマソングがカッコいい!!他は特筆すべきものはないかな。ネックなのは打撃音がほとんど聞こえない為、打撃の爽快感が薄い(攻撃が当たっているのかすら分かり難い)のは残念。
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 短いものの興味を引くストーリーと、優れた操作性・ゲームデザインで止め時が分からないくらい没頭してしまう魅力があります。
- ボリューム ☆☆☆★★
- ストーリーの短さ、サブミッションのバリエーションの少なさでこの評価です。
- 遊びやすさ ☆☆☆☆☆
- 簡単な操作で自由自在にどこでも行けるのは本作の最大の魅力です。文句なしです。しいて不満をあげるならイベントがスキップできないことです。
インファマス セカンドサンの長所・短所まとめ
長所
- オープンワールドをかつてないレベルで自由自在に移動できる
- 物理演算を駆使した破壊表現
- 必殺技による大量破壊の爽快感
- リアルに再現されたシアトルの街並み
- PS4ならではのリアルな環境効果
- 興味を引くストーリー
- 表情豊かなキャラクター
- 「善」と「悪」をプレイヤーが選べる
- 良好な操作性
短所
- メインストーリーの短さ
- サブミッションの単調さ
- 爽快感のない近接攻撃
- 多彩な技だが似たようなものが多い
インファマス セカンドサンはこんな人にオススメ!
リアルなフィールドをとにかく自由自在に飛び回りたい!破壊をしたい!爽快感がほしい!といった人には特にオススメです。
比較的日本人でも遊びやすいようにチューニングされているので、洋ゲーはちょっと苦手という方でも十分楽しめる作品だと思います。
まとめ
GTA5のような何でもできる自由を期待してしまうと肩透かしをくらうと思いますが、アクションゲームとして割り切れば良作です。シアトルの街中を自由自在に飛び回る快感はインファマス セカンドサンならではの魅力です。
ただ、これだけの魅力的なフィールドとゲームデザインを生かしきれていないのは勿体無いですね。追加コンテンツで長く遊べる要素が加われば言うこと無しなんですけどね。期待して待ちましょう。