レビュー
投稿日:2021年01月02日更新日:2024年10月25日

【評価・レビュー】サイバーパンク2077はバグ多いが神ゲーを匂わせる6つの理由【クソゲー的な部分も解説】

『期待から不満へ』と評価が一転してしまった『サイバーパンク2077(cyberpunk2077)』、あなたはもうプレイしましたか? そして、どういう感想を持ちましたか?

私もPS4版を予約購入したわけですが、正直複雑な心境ですね…(;^ω^)

一言でいうならば、PS4版サイバーパンク2077は、ハイエンドゲーミングPCで遊び直したくなるポテンシャルを秘めた神ゲーを匂わせるバグの多い良ゲーといった感じです。

今回はその理由について良い部分・悪い部分を徹底的にレビューをしていきます。ちなみに、PS4版を初期型PS4本体とPS5本体の両方でプレイした感想を交えて話していきたいと思います(‘ω’)ノ

サイバーパンク2077はバグが多いが神ゲーを匂わせる6つの理由

さて早速ですが、サイバーパンク2077がバグが多いが神ゲーを匂わせる理由について、6つの項目に分けて紹介していきます!

1. 奥が深くて周回プレイがしたくなるゲーム性

まず1つが奥深いゲーム性ですね。

例えば『ストーリーの横の広がり』が挙げられます。メイン、サブ問わずストーリーの分岐量がとんでもない事になっているんですよね。

具体的には以下の要素がストーリー分岐に影響を及ぼします。

  • 主人公の生い立ち(ゲーム開始に3つから選択)
  • 主人公のステータス(肉体、反応、技術、知力、意思の5項目)
  • 過去のイベントでの選択
  • 人物の生死

ざっと思いつくだけでもこれだけの要素がストーリー分岐に影響してくるんです。

つまり、同じストーリーでも周回するごとに様々なバリエーションが体験出来るという事なんです。例えるなら名作『Detroit: Become Human』のRPG版といった感じです。

一般的なRPGって1周クリアしたらお腹一杯になってしまうんですが、サイバーパンク2077は1周あたりのボリュームはそこまで長くない事もあり、何度も周回したくなる中毒性があるんですよね。サイバーパンク2077が大きく影響を受けたであろう作品に『フォールアウト4』がありますが、こちらも1周のプレイ時間は短めで何度も遊びたくなるんですよね。名作なので気になる人は是非遊んでみてください(*’ω’*)

また、主人公のステータスはレベルアップで獲得したポイントを自由に割り振ることで成長していくので、どういうキャラに育てていくかを考えるのも非常に楽しく、試行錯誤のしがいがあると思いました。

2. レア武器を入手して敵を殲滅する爽快感がたまらない

ゲーム序盤こそ地味な戦闘が続くものの、ある程度ストーリーが進むと一気に戦闘が楽しくなるんですよね。

それがレア武器の存在。サイバーパンク2077ではいわゆる『ハクスラ』のように、数多くの武器を入手し、それぞれにレアリティが設定されています。

同じ武器・同じレアリティであっても、ランダムで能力値や特性が異なるので、強力な能力値・特性を持ったレア武器を入手できた時は感動に震えます(笑)

本作の敵は結構強めに設定されているんですが、レア武器を入手した途端に、勝てなかった強敵をあっという間に殲滅できるようになるのでメチャクチャ気持ちいいんですよね(もちろん、さらなる強敵に出会えばその武器も通用しなくなりますが)。

また、本作は武器だけでなく様々な装備品やスキルがあり、それらを厳選することでユニークで超強力なキャラクターを作り上げることも可能です。

キャラ育成や装備強化が好きな人はじっくりハマれる作品だと思いますよ(‘ω’)ノ

3. 立体的で細部まで作り込まれたオープンワールドマップは圧巻

PS4版は「グラフィックが粗い」と酷評されてしまったわけですが、それでも立体的で細部まで作り込まれたオープンワールドマップは圧巻だと思いました。

確かに粗いのは事実なんですが、複雑に入り組んだ構造はワクワクするんですよね。その感覚はPS4版でも十分伝わります。

また、全ての通りを歩いて網羅しようものなら、それだけで数十時間はかかる広さがあります。

他のオープンワールドゲームだと、街並みの外側は綺麗に作られているんですが内側はほとんど作られていないので、そこまでじっくり探索したくなるほどではないんですよね。一方、サイバーパンク2077は内側の作り込みも凄いので、街の隅々まで歩き回りたく魅力があるんです。

また、作中には様々なテキストが用意されていて、その一つ一つの作り込みも素晴らしいと思いました。下の画像は主人公『V』の部屋にある端末のメール。現実でもあるような怪しげなメールが着たりして楽しいです(・∀・)

4. 日本文化が作中にふんだんに盛り込まれている

サイバーパンク2077は架空のディストピア的な世界が舞台となっていますが、日本文化をかなり盛り込んでいるので日本人的にはテンション上がりますね。

現実は違いますが『秋葉原』を感じるようなエリアもあったりしますし、あらゆる場所に日本語の看板が立ち並んでいるので不思議な感覚に陥ります(*’ω’*)

乗り物なんかも昭和頃の日本車をモチーフにしたデザインのものがあったり、登場人物も主要登場人物も日本名ですからね。ここまで『日本』を盛り込んだ作品はなかなか無いと思います。

5. 日本語吹き替えが良く出来ている

海外作品だと日本語吹き替えが無かったり、字幕があっても不自然な日本語だったりしてストレスになることが多いのですが、サイバーパンク2077はその辺りは完璧ですね。

膨大なセリフやテキストがあるにも関わらず、しっかりと日本語に訳されていますし、海外の『ことわざ』のような表現も良い感じに日本語に置き換えられているんですよね。

そして、日本語吹き替えの声優さんの演技も素晴らしいですね。特に、主人公の『V』の演技が絶妙だと思いました。主人公はあくまでプレイヤーの分身なので変に個性を付けてはいけないと思うんですが、多くのプレイヤーに受け入れられやすいキャラ付けになっていると思います。

6. 「クリアするのが勿体ない!」と感じさせる作品の底力

ここまで「クリアするのが勿体ない!」と思える作品は久しぶりですね。良い意味でも悪い意味でも

単純に「この世界に浸っていたい」という思いもありますが、それ以上にPC版のハイクオリティな映像を見てしまうと「このままPS4版でクリアまで遊んでしまって良いのか?」という葛藤が生まれるんですよね。

これは世間的に評価の低いPS4版であっても、サイバーパンク2077という作品に底力を感じるからこそ思える事なんです。作品に底力が無ければ「PC版で遊びたい!」などとは思いませんからね。

つまり、PS4版を酷評している人の多くは『サイバーパンク2077への期待の裏返し』で不満を言ってるのでしょう。言い換えれば「もっといい環境で遊べばサイバーパンク2077は神ゲーになりうる」という事なんですよね。神ゲーが目の前にあるのに、十分な環境が無くて遊べないからフラストレーションが溜まって酷評するのだと思います(;^ω^)

サイバーパンク2077のクソゲー的で悪い部分も徹底紹介!

続いては、周知の事実かも知れませんがサイバーパンク2077の悪い部分・クソゲー的な部分を紹介していきます。

PS4版のグラフィックへの課題

サイバーパンク2077の炎上理由の一つであるPS4版のグラフィック。やはりこれは問題だと思いますね。

解像度が780~900pぐらいしか出てないのでドット感を強く感じますし、その上フレームレートが安定せず酷い時は20fpsを下回るので、「PS4壊れてしまわないか…」と不安になってくるんですよね。正直、PS4ソフトの水準には達していないと感じました(;^ω^)

PS4版をPS5本体でプレイした場合

PS4版をPS5本体でプレイした場合の感想も簡単に触れておきましょう。

PS4版をPS5本体でプレイしても凄さは感じません。1080p以上の解像度で60fpsの滑らかな映像を実現してはいるものの(いわゆる”ブーストモード”で動作)、ディテールまでは表現しきれていないんですよね。

特に気になったのが自販機などのテクスチャー。インタラクト可能なオブジェクトなのにもかかわらずボケボケなテクスチャーなのでかなり違和感があります。プレイヤーがアクションを起こせるオブジェクトぐらいはしっかりしたテクスチャーを貼って欲しかったですね。

また、人口密度や交通量はだいぶ制限されていて寂しい感じになっています。

全体の雰囲気だったり立体的な街の魅力は伝わるのですが、以上の事が理由でサイバーパンクの魅力は半分ほどしか体験出来ないというのが率直な感想です。

近年発売されたゲームの中で最も多いとされるバグの量

バグの多さも深刻ですね。PS4版、PC版問わず発生しますが、PS4版の方が頻発する印象です。

笑えるバグから深刻なバグまでさまざまあります。

その中でも個人的にストレスだったのが『オプションの設定がゲーム起動するたびにリセットされる』バグですね。1.06パッチで改善されましたが、後述する『エラー落ち』と相まって結構イライラしました…(;^ω^)

そして、多くの人が問題にしている『エラー落ち』ですね。1.06パッチ適用後は私の環境では落ちなくなりましたが、それ以前は2時間に1回のペース落ちていました。この問題は結構個体差があるみたいでパッチ適用後に悪化したという人もいるみたいです…(´・ω・)

UIの使い難さ、画面の見難さには改善の余地あり

バグではないのですが、メニュー画面のUIが非常に使い難く感じました。

マウス操作を前提にしているかのようなUIなので、コントローラー操作だとテンポが悪いんですよね。

また、文字も非常に小さく読み難く、それに加えて画面内の情報量も異様に多いので慣れるまでは結構ストレスになると思います。

それとサイバーパンク2077はアイテムの種類が膨大です。それ自体は良い事ですが、フィルタリング機能やカテゴリー分けが不十分なので、目的のアイテムを探すのが困難なのも気になりました(´・ω・)

サイバーパンク2077の得点

80 / 100
85 / 100

PS5版の得点はPS4版をPS5本体でプレイものです。PS5版が正式リリースされたら更新します。
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆★
PS4版には色々課題はあるものの、凄さの片鱗を感じることは出来る。PS5版正式リリースに期待。
サウンド ☆☆☆☆☆
日本語吹き替えの出来が素晴らしく、ストーリーを盛り上げてくる。
熱中度 ☆☆☆☆☆
作り込まれたナイトシティーの探索、膨大なサイドジョブの攻略、最強のキャラクターを作り上げるハクスラ要素など非常に楽しめる
ボリューム ☆☆☆☆☆
数々のやり込み要素、育成の自由度、ストーリー分岐など周回プレイで何度も楽しめる
遊びやすさ ☆☆★★★
バグの多さ、UIの悪さなど改善の余地あり

おわりに:とにかくPC版がスゴイ!サイバーパンク2077の最適化に期待大!

正直、PS4版をPS4本体やPS5本体で遊んだ場合は完全な物とは言えないというのが実際のところですね…(;^ω^)

PS4版をPS5本体で遊べば60fpsの滑らかな映像で遊べはするものの、鮮明な映像とは言えないですし、人口密度や交通量も少なく賑わいに欠ける印象でした。

でも、『逆にサイバーパンクの可能性に惹かれてしまう』んですよね。「最高スペックのハイエンドゲーミングPCで遊んだらどんな体験が出来るのだろう…」と。

個人的には30~50万円相当のRTX3090搭載ゲーミングPC(PS5の3倍の性能)を購入してでも最高の環境で遊ぶ価値のある作品だと思いました。非常に高価ですが、少なくとも『PS6』といった次世代ゲーム機が発売されるまでは見劣りせず使える代物なので、先行投資として購入するのもありですね。

ちなみに以下の動画はRTX3090搭載ゲーミングPCでプレイしたものです。4K画質で再生すると目が覚めるような凄まじいグラフィックなんですよね(゚Д゚;)

RTX3090搭載グラフィックボードは単体でも20万円しますが、1ランク下のRTX3080搭載グラフィックボードなら半額の10万円で購入可能です。RTX3080はサイバーパンク2077の推奨GPUなので十分なゲーム体験が出来ると思いますが、最高の体験をするのであればやはりRTX3090は欠かせません(RTX3080だと4K&レイトレ有だと30fpsほどが限界)。

もちろん、PS4版でも部分的にはサイバーパンク2077の凄さの片鱗を体験出来ますし、ゲーム自体は面白いので遊ぶ価値はありますよ。

また、2021年の1月、2月の大型パッチで多くの問題は解消されるとのことですし、個人的には買って損はない作品だと思います。発売数日で開発費を大幅に上回る利益を得たようなので、アップデートするための資金も十分にあるでしょうからね(‘ω’)ノ

PS5など次世代機版へのアップグレードが遂にリリース!

2022年2月15日、遂にPS5など次世代機版へのアップグレード(無料)が可能になりました!

さらに、これに合わせて様々な要素のアップデートも行われています。

次世代機版のリリースに向け、プレイを保留にしていた人はようやく遊べますね。

複雑に作り込まれた未来的な都市を、自由に歩き回れるのは唯一無二の体験なので、これを期に遊んでみてはいかがでしょうか(*’ω’*)

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