【PS5リマスター版発売】ストーリーが酷い？ラスアス2の魅力を改めて語る【The Last of Us Part II】
多くの人がご存じだと思いますが『The Last of Us Part II（ラストオブアス2）』は賛否両論の作品です。
2024年1月19日にラスアス2のPS5向けリマスター版が発売されるということで、改めてラスアス2のストーリーの魅力を語りたいと思います。
ネタバレには極力配慮していますが、何となく匂わせている部分もあるので、未プレイの人は自己責任でご覧ください。
ラスアス2は世界一過熱したゲームタイトルという事実
賛否両論あるラスアス2ですが、世界一”過熱”したタイトルであるという事は揺るぎない事実です。どの名作よりも、支持も不支持も多いんですよね。
百聞は一見に如かず、以下の画像を見てください。
この画像は世界中のレビューを統括するMetacriticによる採点で、ラスアス2とその他有名タイトルを取り上げています。
注目して欲しいのは『USER SCORE』の「Based on 〇〇〇 User Ratings」という部分。
前作ラストオブアスやエルデンリング、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドが1万～2万程度の投票数ですが、ラスアス2は162,820件という文字通り桁違い投票数なんですよね。
高評価の”比率”に関して言えばラスアス2は他作品より低いですが、高評価数自体は他作品よりもズバ抜けて多いんですよね。ラスアス2は約5割が高評価に投票しているので約8万人が支持しているわけです（勿論、低評価もそれに近い人数がいるわけですが）。
という感じで、ラスアス2は最も過熱した作品であることは、数字が物語っていることが分かりますよね。
ラスアス2はゲームの壁を越えて現実に侵食してきた型破りの作品
ラスアス2が賛否両論ありながらこれだけ過熱している理由は、ゲームの壁を越え現実に侵食した型破りな作品だからだと言えます。
前作も名作でしたが、『優れたゲーム、優れたストーリー』という意味で評価されていたはずです。
しかし、今作はそういう感じではないんですよね。ゲームを通じて現実を体験させられている感覚なんです。
つまり、ラスアス2を通じて感じる悲しみや苦しみは、”ゲームの感想というよりもリアルな体験”なんです。
だからこそ、高評価も低評価も突出した票数になっていると思うんです。
私自身、ラスアス2は高評価で、ゲーム歴30年以上の私にとって最も記憶に残る作品の1つです。しかし、まだ1回しかクリアしておらず2周目のプレイはしていません。なぜなら、リアルに悲しみや苦痛を感じる作品だからです（リマスター版が発売したら2周目を始める予定）。
ラスアス2がプレイヤーに伝えたかった事
ラスアス2のテーマは『復讐』と『許し』ですが、真にプレイヤーに伝えたかったことは何なのでしょうか？
ストーリーの流れだけを見れば「復讐は何も生まない」という在り来たりなメッセージ性であるようにも感じるのですが、リアルな体験を生むラスアス2はもう一歩踏み込んだものを感じます。
- 大切な人を失う悲しさ
- 思い入れのあるキャラクターが復讐の闇に飲まれていく虚しさ
- 同情出来る背景があると知った相手を殺傷する拒絶感
というように、どうして「復讐は何も生まない」のかを、”具体的に感じさせてくれる”のがラスアス2なのだと思います。ラスアス2は残酷な表現に目が行きがちですが、亡くなった人物の遺品に触れたり、思い出に浸る部分がそういう感情をより引き立てているんですよね。
この体験は映画やドラマでは得られないと思います。操作キャラクターを通じてプレイヤーが経験するからこそ得られる感覚だと思うんですよね。
ただ、プレイヤーと主人公エリーは異なる存在なので、『復讐の答え』も違ってきます。
エリーは復讐を通して『救い』を得ることが出来ました。ネタバレになるのでここでは伏せますが、以下の記事で解説しているので、気になる人はぜひご覧ください。
また、ラスアス2のクリアレビュー記事も書いています。
ちなみに、1月19日に発売されるPS5向けリマスター版ですが、PS4版を持っていれば1,190円でアップグレード可能なので、リマスター版をお得にプレイしたければ、中古のラスアス2を安く購入してアップグレードするのがオススメですよ（中古なら2,000円しないです）。
