PS4が日本で発売されてもうすぐ2年が経ちますが、これまで発売されたレースゲームでどれがオススメなのか気になる人もいると思います。と言っても2015年11月時点で日本で発売されているPS4向けレースゲームって5タイトルしかないんですけどね(笑)
数も少ないので今なら気になるレースゲーム全て購入するのもアリですが、お金も時間も有限なので、自分に合うものだけが欲しいという人は多いと思います(おそらくその為にこの記事を読まれているはずですからね)。
というわけで、2015年11月時点で日本で発売されているレースゲーム5タイトルの特徴・魅力を比較してみました。是非購入の参考にしてみてください。ちなみに2015年11月時点で発売されているラインナップは下記の通り。
- Need for Speed Rivals
- Need for Speed (2015)
- DRIVECLUB
- THE CREW
- トライアルズ フュージョン
比較する前にまず、各作品の特徴や魅力について見ていきましょう!
この記事の目次
Need for Speed Rivalsの特徴・魅力について
Need for Speed RivalsはPS4ローンチタイトルということもあり結構印象深いゲームでした。そして、率直に「PS4ってグラフィック凄いなぁ」と思わせてくれた作品でもあります。
このゲームの特徴を一言で表すなら「オープンワールドで繰り広げられるカーチェイス」ですね。プレイヤーは警察かレーサーのどちらかを選ぶ必要があるのですが、警察の場合は暴走するレーサーを捕まえ、レーサーの場合は警察から逃げる、またはレーサー同士でバトルをするのが基本的なゲーム内容となっています。
登場車種は実在メーカーのものですが、ガジェットと呼ばれる近未来的なツールを使い相手の走行を妨害することで逃げたり捕まえたりするといった一風変わった特徴を持ち合わせています。一言でいえば『マリオカート』ですね。
車の操作性はカジュアル寄りで初心者でも十分に楽しめるように設計されています。ドリフトの気持ち良さは天下一品ですね。
Need for Speed (2015)の特徴・魅力について
こちらは2015年11月に発売されたNeed for Speedシリーズ最新作です。原点回帰タイトルとなっていて走る楽しみに特化した内容になっています。
世界感は『走り屋』の世界をモチーフにしていて、収録車種や舞台やシチュエーションは『イニシャルD』好きにはたまらない内容になっています。マシンのチューニングやドレスアップもかなり細かく出来るので繰り返し遊びたくなる中毒性を持っていますね。初心者から上級者まで好みに合わせたセッティングが可能です。
そしてなにより目を引くのが業界を牽引する美しいグラフィック。この美しく忠実に再現された街並みの中や曲がりくねった峠道を豪快にドリフトで流すのは爽快の一言。やはりレースゲームにはグラフィックは最も重要だと改めて実感させられるゲームに仕上がっていると感じました。
基本的な操作性はNeed for Speed Rivalsと同じですが、ガジェットは存在せず、純粋にドライビングテクニックで競い合うゲームデザインとなっています。また、発売時点では課金コンテツンは存在せず追加出費無しで全て楽しめるのは今時良心的です。
DRIVECLUBの特徴・魅力について
DRIVECLUBは最近珍しくなりつつあるコース型レースゲーム。オープンワールドではないんですよね。「あらかじめ決められたルートをいかに早く走るか」に重点が置かれていてとても硬派な内容になっています。
車も挙動もGTやForzaに近いリアル路線で結構シビアなアクセルコントロールやハンドリングが求められます。油断すると簡単に結構スピンします。一方でドリフトに関してはカジュアルな味付けがされていて比較的やりやすくなっています。
臨場感とグラフィックの美しさはNeed for Speed (2015)に並ぶクオリティ。車内視点での臨場感がたまりません。インテリアの作り込みは全ゲーム中トップでしょう。天候や時間はリアルタイムに変化します。驚きなのが大気のシミュレーションもしていて雲がリアルタイムに生成され、雲の濃さや太陽の位置で景色が全く変わるのは衝撃的ですよ。
DRIVECLUB | Extreme Weather Gameplay – Heavy Rain, Snow, Lightning | Patch 1.08
THE CREWの特徴・魅力について
このゲームの最大の特徴はアメリカ全土を舞台にしたオープンワールドマップであること。笑ってしまうぐらいのスケールなんですよね。勿論、そのままの大きさで再現したらゲームとして成り立たないので縮小されていますが、それでもマップの外周は400kmもあり、時速100kmで走っても1周4時間かかる計算です。
それに、道路以外の場所も自由に走れるんですよね。森の中だったり、荒野だったり、畑の中ですら走れます(笑) なので、ただでさえ広いマップが尚更広く感じます。
マップのあらゆる部分にはアメリカの名所が再現されているので、時間を忘れてのんびりドライブするのが本来の楽しみ方かもしれません。
操作性は他のレースゲームよりもカジュアル寄りな感じで初心者でも扱いやすいと思います。
The Crew Gameplay (PS4 HD) [1080p]
トライアルズ フュージョンの特徴・魅力について
他のタイトルとは全く別のテイストなのでここで紹介するか迷いましたが一応レースゲームなので紹介します。
トライアルズ フュージョンはファミコン時代に任天堂が発売した『エキサイトバイク』を正当進化させたものと考えると魅力が伝わるかと思います。
画面は横から見た2D方式で、なんと、ハンドル操作が無いんですよね。その代わり方向キーでは前後の重心移動に使います。そこにアクセルとブレーキだけのシンプルな操作性なんですが、実はメチャクチャ奥が深いんですよね。
モトクロスを題材にしてるので悪路どころか壁すら登るわけで、絶妙なアクセルコントロールと重心移動が重要になってくるんですよね。気を抜けばすぐクラッシュします。慣れるまで時間がかかりますが、自在にバイクをコントロール出来るようになってくると快感です。この感覚は他では味わえません。
また、コースエディットが多彩で世界中のプレイヤーが作成したコースを自由に遊ぶことが出来るので無限に遊び続けることが出来ます。
Trials Fusion – Ice Climb [ WR ]
各ゲームを項目ごとに比較!
グラフィックの比較
グラフィックに関しては総合的に見てDRIVECLUBが最も優れていると思います。大気シミュレートによる天候変化やフロントガラスに張り付く雨の表現に圧倒されました。
しかし、夜景や朝日に照らされる峠道はNeed for Speed (2015)の方が上ですね。このクオリティでオープンワールドなのは衝撃的でした。
Need for Speed Rivals、THE CREW、トライアルズ フュージョンは上位2作品より少々劣る感じですね。ただ、THE CREWは先日大型有料DLCによりレンダリングエンジンが一新されグラフィック品質が向上しました(モデリング自体は変わらずですが)。
格付けするとこんな感じでしょうか。
- DRIVECLUB
- Need for Speed (2015)
- Need for Speed Rivals
- THE CREW
- トライアルズ フュージョン
レースゲームとしての面白さの比較
これは完全に主観ですが、タイムを競うというレースゲーム本来の楽しさという点では、DRIVECLUBが優れていると思います。オープンワールドじゃない分、レースそのものに特化されているからです。黙々とタイムを縮めていくのが好きな人にはオススメです。
同じく、トライアルズ フュージョンもタイムを縮めていったり、プレイスキルを磨き上げていくのが好きな人にはたまらない作品です。タイムは世界ランキングに投稿されるので、世界のプレイヤーとスキルを競い合うのも白熱しますよ。
Need for SpeedやTHE CREWはタイムを削る楽しみよりも、シチュエーションを楽しむことに重点が置かれているように感じました。これはこれで楽しいのですが、タイムを競う楽しみは少し弱い印象があります。
格付けするとこんな感じになります。
- DRIVECLUB
- トライアルズ フュージョン
- Need for Speed (2015)
- THE CREW
- Need for Speed Rivals
マップ・コースのクオリティの比較
総合的に見て優れているのはNeed for Speed (2015)ですね。かなり広いマップ面積であるのにもかかわらず結構深くまで作り込まれているんですよね。リアリティがあって広大なマップは散策のしがいがあります。
THE CREWのマップはインパクト大ですね。アメリカ全土を再現とか普通じゃない(笑) ただ、広すぎるせいでクオリティが保ててない印象がありますね。個々のオブジェクトの作りは荒かったりするものも目立ちます。
格付けするとこんな感じになります。
- Need for Speed (2015)
- THE CREW
- DRIVECLUB
- トライアルズ フュージョン
- Need for Speed Rivals
カスタマイズ性の比較
カスタマイズ性で最も優れているのはNeed for Speed (2015)ですね。パーツのバリエーションも多いですし細かな調整も可能です。各種アシストの切り替えで初心者から上級者まで幅広く楽しめます。さらには外観のカスタマイズも非常に細かくできます。
THE CREWもNeed for Speed (2015)ほどではないものの、比較的柔軟なカスタマイズが可能です。
他は似たり寄ったりでカスタマイズと呼べるものはほぼ無いといってもいいレベルです。シミュレーター寄りの操作性のDRIVECLUBがカスタマイズ出来ないのは意外でした。カスタマイズ出来れば確実にもっと良い作品になるのになんか勿体ないですね。
格付けは以下の通り。
- Need for Speed (2015)
- THE CREW
- Need for Speed Rivals
- DRIVECLUB
- トライアルズ フュージョン
まとめ:総合的にオススメは・・・
基本的に現在発売されているPS4のレースゲームはどれも一定の水準を満たしているので、どれもオススメですが、あえてランク付けしてみました。
- Need for Speed (2015)
- DRIVECLUB
- トライアルズ フュージョン
- THE CREW
- Need for Speed Rivals
1位はNeed for Speed (2015)。11月に発売した最新タイトルということもありグラフィックの美しさはずば抜けていますし、マップの作り込みもレース好きにはたまらないものになっています。峠をドリフトで流していく感覚は走り屋の世界そのものですよ。是非一度は遊んでもらいたいタイトルですね。2015年11月時点では課金コンテンツが一切存在しないのも良心的。
2位はDRIVECLUB。今主流のオープンワールドではなくコース型のレースですが、タイムを競うならこういう形式が一番だと思うんですよね。シミュレーター寄りの操作感でありつつ、アーケードライクな気持ち良さも感じられるバランス調整。でも、シミュレーター寄りなのに車のチューニングが出来ないのは結構残念ですね。
3位はトライアルズフュージョン。他のレースゲームとは全く異なるので比較にはなってませんが、ストイックに自分のスキルを磨き上げていくのが好きな人ならば文句なしにオススメです。メチャクチャ中毒性高いので注意が必要です(笑) コースエディットで自作したコースを世界中のプレイヤーと共有すれば永久に遊んでいられます。
4位はTHE CREW。レース部分はそつなく作られている感じですが、見どころはやはりアメリカ全土を再現した馬鹿みたいに広いマップです。レースゲームが好きな人より冒険心がある人に強くオススメします。
5位はNeed for Speed Rivals。純粋なレースというよりはマリオカートのようなアクション+レースという感じのゲームなのであえてこの順位しました。PS4で『カーチェイス』が楽しみたい方にはオススメです。
それぞれのレビュー記事も書いてるので是非読んでみてください!