【評価・レビュー】アストロボットはプレステ30周年にふさわしい名作である5つの理由
今年のGOTY(ゲームオブザイヤー)の有力候補として挙がっている、PS5専用タイトル『アストロボット』をトロコンまでプレイしたので早速レビューをしていきます。
この記事の目次
プレイステーション30年の歴史が凝縮されたアストロボットの魅力とは?
アストロボットをプレイしてまず思ったのは、プレイステーション30年の歴史を凝縮した作品であるということです。プレイステーションに長く触れてきた人ほど心に刺さる作品と言えるでしょう。
本作の特徴について、いくつかの項目に分けて紹介していきます。
プレイステーションのキャラクターたちが大集結!
もはや”同窓会”と言えるレベルかも知れません。
アストロボットの最大の魅力はプレイステーションの歴代タイトルがコラボしていることです。
新旧ソニーのタイトルだけでなく、他メーカーのタイトルも多数登場するんですよね。
例えば、次のようなタイトルが登場します。
- ゴッドオブウォー
- ストリートファイター
- デモンズソウル
- ゴーストオブツシマ
- バイオハザード
といったメジャーなタイトルもありますし、
- パラッパラッパー
- リッジレーサー
- クラッシュバンディクー
- どこでもいっしょ
- ジャンピングフラッシュ
といった懐かしのPS初期タイトルも色々収録されているんですよね。
中には「これ知ってる人どれだけいるの?」ってぐらいマニアックなものまで出てくるので、歴代プレステを幅広く遊んできた人ほど懐かしさに浸れる内容になっているんです。
↑リッジレーサー(永瀬麗子)
↑デス・ストランディング(サム)
↑クールボーダーズ(知ってる人いる?)
↑アイボ(もはやゲームではないw)
あのゲームを忠実再現!?ファンが歓喜するステージ
先述した通り、本作には多数の歴代タイトルが収録されていて、その作品を象徴するキャラクターが登場します。
しかし、登場するのはキャラクターだけではありません。あの名作のシステムやギミックを再現したステージが多数登場し、実際に遊ぶことが出来ます。
1つ具体例を挙げると、『ホライゾンゼロドーン』を再現したステージですね。
プレイヤーが操作するボットは『ホライゾンゼロドーン』の主人公であるアーロイに扮して、敵を倒しながらゴールを目指します。
このステージでは、アーロイが得意とする弓矢を駆使して敵を倒したり、ギミックを利用しながら進むのですが、ホライゾンゼロドーンのゲーム性が再現されているんですよね。
こういった名作を再現したステージがいくつも存在するので、とても懐かしい気分になります。
また、レトロゲーマーには懐かしいステージもあったりして、「まさか、この作品入れるとは・・・!」といった驚きもあって楽しいです。
出し惜しみ無し!凝縮されたゲームプレイ
アストロボットは普通にクリアするだけなら10時間もかからないコンパクトな作品です。しかし、その10時間に楽しさが凝縮されているんですよね。
他の作品だとゲームボリュームを増やすために、ステージを流用して別パターンを作ったりするのですが、アストロボットではそんなことはしません。1つ1つが魂を込めたオリジナリティの高い物になっているんですよね。
なので、プレイ時間は10時間でも充実度は他の作品に引けを取らないんですよね。
PS5の性能を引き出す斬新なコンテンツ
アストロボットと言えば、PS5の限界を引き出したコンテンツが特徴的です。
グラフィックだけで言えば他にもいろいろな作品がありますが、コントローラーの機能やサウンドにここまで追求作品は唯一無二だと思います。
アクション要素自体は比較的シンプルなものなんですが、PS5コントローラーのアダプティブトリガーやハプティックフィードバック、テンペスト3Dオーディオが加わることで新たなゲーム体験が出来るんですよね。
例えば、プレイヤーが操作するボットは様々なものに変身出来るのですが、その1つに『鉄塊』があります。重い鉄塊なのでジャンプして着地すると「ズシッ!」とした触感がコントローラーを通じて伝わってくるんですよね。ただの振動ではなく金属感を感じるものになっていて、とても不思議な感覚が得られます。
こればかりは実際にプレイした人じゃないと伝わらないのが残念ですが、他のゲーム機では味わえない体験なので是非遊んでみて欲しいですね。
チャレンジ要素もあり手応えのあるアクションが楽しめる
アストロボットは基本的には易しめのアクションになっていて、リトライも容易なので、クリアするだけなら苦戦することは無いと思います。
しかし、『試練』と呼ばれるチャレンジステージも複数存在していて、これがなかなか手強い物になっています。基本的なアクションの出来が良いので、難しくてもストレスが無く、何度も繰り返し挑戦したくなる中毒性があって良かったですね。
また後日、無料DLCにてスコアアタックモードなどが追加されるようなので、じっくりやり込みたい人にはありがたいですね。
アストロボットの欠点・気になったところ
続いて、アストロボットをプレイして気になったところを紹介します。
登場作品名が表示されない
先述した通り、アストロボットには数々のプレイステーションの作品が登場します。
しかし、表示される情報は短いフレーズとアバターだけで、作品名は記載されていません。
なので、全く知らない作品のキャラクターが出てきた時、作品名を知りたくても調べるのが困難なんですよね。
ただ、”作品名が表示されない事で得られる優越感”みたいなものもあるんですよね。皆が知らなそうなキャラクターをヒント無しで分かった時の嬉しさってありますよね。
やり込み要素に欠ける
発売時点ではやり込み要素に欠けるのは欠点かも知れません。
収集要素含め20時間もかからずにコンプリート出来るボリューム感なので、長時間遊びたい人には物足りなさはあるかも知れませんね。
ただ、先述したように今後無料DLCでスコアアタックなどが追加されるので、この問題はある程度解消されると思われます。
フルプライスは割高感がある
凝縮したゲームプレイが楽しめるとはいえ、20時間もかからずコンプリート出来てしまう作品なので、やはりフルプライスは割高な感じはありますね。
何百万本も売れる作品ではないので、どうしても単価を高くしないと商売にならないのは分かりますが、せめて5980円ぐらいだったらなぁと思います。
アストロボットの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆★
- 派手さは無いが丁寧なグラフィック
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 操作するのが楽しくなる効果音。BGMのクオリティも高い
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 1つ1つのステージ、ギミックが新鮮で夢中になれる
- ボリューム ☆☆☆★★
- プレイ時間の短さに反した充実度の高さだが、価格を考えると若干物足りない
- 遊びやすさ ☆☆☆☆☆
- アクションゲームのお手本のような遊び易さ
アストロボットはプレステに思い入れがある人は必ずプレイすべきエモい作品!
以上がアストロボットのプレイレビューになります。
若干、ゲームボリュームと価格が釣り合わないとは感じますが、プレイステーションの歴史に浸りたい人、PS5の性能をフルに生かしたゲームを遊びたい人は遊ぶ価値ありです。
個人的にはプレステ初期のマイナーな作品まで登場することにエモさを感じました。ぜひ遊んでみてください(笑)