レビュー
投稿日:2025年05月28日更新日:2025年05月29日

【評価・レビュー】最も日本の美を感じられる傑作!アサシンクリードシャドウズの良し悪しまとめ

3月20日に発売されたアサシンクリードシャドウズ。2か月間かけてようやくクリアしたのでレビューしていきたいと思います。

ちなみにクリア時間は丁度100時間ほどで、サブストーリーやアクティビティの回収率は4~5割程度。思った以上にボリュームがあり、全部回収しようとすると200時間超えになりそうだったので、中盤以降はメインストーリーに絞って進めました。

ゲーム史上最もリアルに構築されたオープンワールドがアサクリシャドウズの最大の魅力!

アサクリシャドウズはオープンワールドに魅力が集約されていると思います。ここに少しでも興味を持てば、それだけで遊ぶ価値があるはずです。

日本感がヤバい!とにかくリアルに日本を再現

アサクリシャドウズのオープンワールドは戦国時代の日本を舞台にしていて、ゲーム史上最も忠実かつ写実的に日本を再現した作品と言っても過言ではありません。

建築物の造形は細部まで作り込まれていますし、名前もないNPCにもこだわりを感じます。

特にスゴイかったのが日本らしい景観の再現度ですね。

草木が多い茂った山々や、キラキラと輝く小川、風で木々が揺れる感じなど、”日本感”をしっかり感じることが出来るんですよね。

実際に動いてる映像を見てもらった方がスゴさが分かるかと思います。

広大過ぎ!探索するだけで膨大な時間が必要

アサクリシャドウズのオープンワールドはかなり広大です。

現在で言うところの近畿地方全域を再現していて、1つ1つの地域だけ見てもかなり広いです。

冒頭でも書いた通り、私は100時間ほど遊びましたが、それでもまだマップの踏破率は5割程度です。

サブクエストやアクティビティも各地に散らばっていて、それら全てをコンプリートするとなると誇張抜きで200時間ぐらいは必要になると思います。

フォトモードの沼にハマること間違いなし

個人的にアサクリシャドウズのフォトモードはゲーム史上最も楽しかったです。

そう感じたのは、先述したオープンワールドのリアリティがとにかく高いことにあると思います。

現実さながらの絶景がゲーム内でも見られるので撮影が楽しいんですよね。リアルでも写真撮影が趣味という人はメチャクチャはまると思います。

ストーリーは王道的なもので魅力あり!しかし、好みが分かれる点も?

仇討ちと人間ドラマは熱い

本作のメインストーリーは、藤林長門守の娘である奈緒江が、父の仇である『百鬼衆』と呼ばれる組織への復讐。その為に各地を巡るというもの。

王道のストーリーであり、シンプルで理解しやすいので万人受けする内容だと思います。

特に弥助が仲間に加わる場面での、感情を露わにする奈緒江は声優さんの演技力も相まってとても印象的でした。

また、今作では『誉高き侍』として描かれる弥助も、復讐に燃える一面を持ち合わせています。

プレイヤーにその選択を委ねる部分もあったりするので、色々と考えさせられる内容でもありました。

ストーリー進行の自由度の高さが裏目に出てしまっているかも?

アサクリシャドウズではストーリー進行の順序を、ある程度プレイヤーが選ぶことが出来ます。

その性質上、オムニバス形式に近しい構成になっており、1つ1つのストーリーがあっさりとしていて重厚さに欠けるように感じました。

ステルスは楽しい。戦闘は一部改善が必要

忍らしさを感じるステルスアクションは秀逸

主人公の一人である奈緒江は伊賀の忍です。

その生い立ちゆえのスピーディーな立ち回りを活かしたステルスアクションが堪能できます。

特別目新しさは無いものの、上質なステルスアクションといった感じで十分楽しめました。

あとは、時代劇でよく見る『障子越しの暗殺』が出来るのも良かったです。

戦闘は手応えがあり楽しいが不満も…

戦闘はパリィを採用したSEKIROライクなアクションといった感じで、これもなかなか楽しめました。難し過ぎず、簡単過ぎずちょうど良い感じです。

ただ、各地で登場する敵は代わり映えしないので、中盤から後半にかけて単調に感じるようになりました(100時間も遊べば当たり前ですが…)。

あとは、城内など狭所での戦闘がキツイです。カメラワーク的に結構無理があり、快適とは程遠いので、『城内では戦わない』ことを実質強制されてしまうんですよね。

ここはイマイチ!改善して欲しい部分

全体を通して「改善して欲しい」と思った要素をピックアップしてみます。

弥助のゲームプレイ

弥助はキャラクターとしての描かれ方は魅力的ですが、ゲームプレイに少々難があるんですよね。

弥助は忍ではなく誉ある侍として描かれているので、ステルスには向かず、正面から戦うゲームプレイが基本となります。

しかし、先述したように、カメラワーク的に城内など狭所での戦闘がキツイので、実質戦闘を強制される弥助は遊び難いんですよね。

また、弥助は機動性が低いのでオープンワールドの探索には不向きですし、迫力を出すためにカメラポジションもキャラクターに近いので、奈緒江操作時よりも画面酔いしやすいです。

古墳の探索

各地には古墳が存在し、その内部には宝物が置かれているので、探索する動機付けになるのですが、この古墳がなかなかストレスなんですよね。

暗くて方向感覚を失いやすいですし、そのせいでカメラをぐるぐると動かすことになるので、これも画面酔いに繋がります。また、薄暗い空間を延々と歩くことになるので、心理的にも楽しいとは感じにくいんですよね。

壁際での挙動

ゲーム性上に仕方ないのかも知れませんが、壁際での挙動が不安定になることが多く、ストレスを感じることがあります。

「ここに飛び乗ってほしい」と思っても意図しない場所に行ってしまって、ギクシャクすることが少なくないんですよね。

淡泊なサブストーリー

各地で発生するサブストーリーは全体的に淡泊な印象でした。

1つのサブストーリーが各地をまたがって発生するのでボリューム感はあるのですが、完遂しても一言セリフがあるだけでスッと終わるようなものが多く、演出的にも寂しいと感じました。

主要人物が絡むものは充実した内容になっているのですが、それ以外とのギャップがちょっと大きいと思います。

アサクリシャドウズはライズオブローニンやゴーストオブツシマと比較してどうなのか?

同じ日本史を題材にしたオープンワールドゲームである、ライズオブローニンゴーストオブツシマと比較して、どういう違いがあるのかをざっくりまとめたいと思います。

オープンワールドに特化したアサクリシャドウズ

まず、アサクリシャドウズについてですが、この3作品の中で最もオープンワールド部分に力を入れた作品です。マップの広さ、作り込み、リアリティなどが特に優れています。

探索したりフォトモードで撮影がするのが好きな人、リアルでも観光が好きな人はメチャクチャ楽しめるはずです。

戦闘に特化したライズオブローニン

ライズオブローニンは手応えのあるソウルライクな戦闘に特化した作品です。

『死にゲー』的側面があるので、他の2作品と比べると若干人を選ぶと思いますが、この手の作品が好きな人には堪らないはずです。

装備を収集・強化するトレハン・ハクスラ要素もこの中では一番優れています。

ドラマティックな演出に特化したゴーストオブツシマ

ゴーストオブツシマはドラマティックな演出が素晴らしいです。

カットシーンから操作パートにシームレスに切り替わったり、操作パート自体に映画的演出が組み込まれている場面もあります。

黒澤映画に強く映画を受けていて”見せ方”が素晴らしいです。

アサシンクリードシャドウズの得点

88 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
2025年の作品では最高峰のクオリティ。
サウンド ☆☆☆☆☆
雨や風といった環境音が素晴らしくオープンワールドのリアリティ高めている
熱中度 ☆☆☆☆★
サブクエストや敵のバリエーションが似通っていて、後半若干単調になってくる
ボリューム ☆☆☆☆☆
200時間は遊べる文句なしのボリューム感
遊びやすさ ☆☆☆★★
主に狭所での操作でストレスを感じることがある

総評:アサシンクリードシャドウズはおすすめなのか?

アサクリシャドウズは「日本を舞台にした、とにかくリアルなオープンワールドを遊びたい」という人は間違いなく買いですね。ストーリーなんて無視して適当にブラブラと探索するだけでも楽しいです。むしろ、それが本作のメインと言っても過言では無いでしょう。

発売前に騒がれていた『歴史改変』『日本への侮辱』といった意図が無いことは遊べば分かりますし、法的に問題視されていた著作権問題も解決済となっているので、そういった部分を心配して購入を躊躇していた人も安心です。

とにかく、ちょっとでも気になっていた人は遊んでみてください。オススメですよ!

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