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投稿日:2025年10月17日更新日:2025年10月17日

【神ゲー降臨か駄作か?】『Ghost of Yōtei(ゴーストオブヨウテイ)』全メディアレビュー総まとめ!メタスコア86点の評価を徹底分析

この記事の目次

『Ghost of Yōtei』とは?期待のPS5独占オープンワールド大作

2025年10月2日にPlayStation 5向けにリリースされたSucker Punch Productions(サッカーパンチ・プロダクションズ)の最新作『Ghost of Yōtei(ゴーストオブヨウテイ)』は、世界中のゲーマーから大きな注目を集めています。前作『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』から約300年後の日本、1600年代初頭の「蝦夷地(えぞち)」(現在の北海道周辺)を舞台にした、復讐に燃える孤高の傭兵「篤(アツ)」の物語を描くオープンワールド・アクションアドベンチャーです。

前作のヒットにより、本作はPS5世代の「キラータイトル」の一つとして期待値が非常に高い中での発売となりました。その期待に応えることができたのか、あるいは課題を残したのか。世界最大級の批評集積サイトMetacritic(メタクリティック)で「メタスコア 86点」という高い評価を獲得した本作について、国内外の主要メディアがどのように評価しているのかを徹底的に解説・分析していきます。

メタスコア 86点!批評家・ユーザーの総合評価とその内訳

『Ghost of Yōtei』は、批評家からメタスコア 86点、そしてユーザーからはUser Score 8.2点という非常に高い評価を得ています。これは、前作『Ghost of Tsushima』のメタスコア 83点(PS4版)を上回る結果であり、Sucker Punchがこのシリーズのポテンシャルをさらに引き上げたことを示しています。

しかし、評価は一様ではありません。IGN Japanの100点満点から、一部のメディアの60点台まで幅があり、その評価の分かれ目が、本作の特異性や改善点、そして一部の課題点を浮き彫りにしています。

この高い総合評価を牽引しているのは、主に「革新的なオープンワールドの設計」と「進化した戦闘システム」、そして「圧巻のビジュアル表現」の三点です。一方で、「物語のテーマの既視感」や「オープンワールドの伝統的な課題」を指摘する声も散見されます。

【100点満点も】メディアが絶賛する革新性と進化【高評価レビュー】

本作の評価を押し上げたのは、最高得点をつけたメディアの熱狂的なレビューです。特に日本のメディアからの評価が非常に高く、本作が日本の文化や歴史に対する深い敬意を持って制作されていることがうかがえます。

IGN Japan (100点/100点) – 「演出より体験で語る設計が秀逸」

  • スコア: 100点
  • レビュー抜粋(要約): 「演出より体験で語る設計が秀逸で、過去と現在を行き来する回想システムも物語と探索をシームレスにつなげている。フィールドは広さより密度重視で、寄り道すら世界観の一部として機能する。戦闘も刀を核にしつつ多彩な武器を扱えるようになり、習得演出も含めて完成度は高い。欠点を探すより、その出来栄えに打ちのめされる──まさに“不意の一撃”だ。」
  • 評価のポイント: 従来のオープンワールドの課題を解決したかのような「広さより密度重視」のフィールド設計と、「回想システム」による物語と探索のシームレスな融合を絶賛。
  • レビュー記事へのリンク: Ghost of Yōtei – IGN Japan

CGMagazine (95点/100点) – 「インスタントクラシック」の称号

  • スコア: 95点
  • レビュー抜粋(要約): 「引き込まれる物語、拡張された武器の多様性、そしてオープンワールドゲームデザインへの再定義されたアプローチに加え、『Ghost of Yōtei』はPlayStation 5で必見の、そして即座にクラシックとなる作品だ。」
  • 評価のポイント: 「オープンワールドゲームデザインへの再定義されたアプローチ」を評価しており、単なるグラフィックの進化に留まらない、ゲーム構造の進化を指摘。特に「拡張された武器の多様性」は、戦闘の戦略性と深みを増している。

DBLTAP (90点/100点) – 「Sucker Punch史上最高のゲーム」

  • スコア: 90点
  • レビュー抜粋(要約): 「『Tsushima』の土台はありつつも、Sucker Punchは不足していたすべての領域を改善した。登場人物全員に深みと個性があり、よじ登りも改善され、ミッションもより多様で価値のある物語を持っている。先住民族アイヌの人々、彼らの伝統や慣習を探求しており、キャストの演技は優れている。『Yotei』は大きな進歩であり、Sucker Punchにとって間違いなく最高のゲームだ。」
  • 評価のポイント: 前作からの全要素の大幅な改善と、「先住民族アイヌの人々、彼らの伝統や慣習を探求している」という、舞台設定の変更に伴うテーマの深掘りを高く評価。
  • レビュー記事へのリンク: Ghost of Yotei review: from writing to mission design, a cut above Tsushima – DBLTAP

Invader (90点/100点) – 「PS5の必見のアクション叙事詩」

  • スコア: 90点
  • レビュー抜粋(要約): 「視覚的に息をのむような世界、激しい戦闘、そして最初から最後まで夢中にさせる感情的な復讐の物語を提供している。いくつかの馴染みのある要素やマイナーなカメラの問題にもかかわらず、PS5の必見のアクション叙事詩の一つとしてそびえ立っている。」
  • 評価のポイント: PS5の最先端のグラフィック性能を存分に活用した「視覚的に息をのむような世界」と、主人公・篤の「感情的な復讐の物語」の求心力を称賛。

賛否両論・辛口レビューの指摘:「前作の焼き直し」「物語が平凡」【中評価・低評価レビュー】

一方で、高評価の波の中には、ゲームの構造や物語に対する手厳しい指摘も含まれています。主に60点〜80点台のメディアが、本作の「革新性」と「定型化」の間で揺れる評価を下しています。

IGN (80点/100点) – 「オープンワールドゲームを革新しているわけではない」

  • スコア: 80点
  • レビュー抜粋(要約): 「予測可能だがよく練られた物語が、『Ghost of Yotei』のゴージャスな風景と満足のいく流動的なアクションを通してプレイヤーを導く。オープンワールドゲームを革新しているわけではないが、侍ファンタジーの素晴らしい結晶だ。」
  • 課題の指摘: ゲームの「予測可能性」を課題とし、「オープンワールドゲームを革新しているわけではない」という指摘は、本作が前作の成功体験に依存しすぎているのではないかという疑問を投げかけている。
  • レビュー記事へのリンク: Ghost of Yotei Review – IGN

Press Start Australia (85点/100点) – 「無法地帯の日本への価値ある旅」

  • スコア: 85点
  • レビュー抜粋(要約): 「前作の高さには及ばないと思うが、無法地帯の日本への価値ある旅だ。トーンが明確で映画的な物語、アクティビティが満載の視覚的に多様なオープンワールド、そしてPlayStation 5のパワーを再び見事に示す作品だ。」
  • 評価のバランス: スコアは前作を下回るものの、「トーンが明確で映画的な物語」や「視覚的に多様なオープンワールド」を評価。前作のフレームワークを踏襲しつつ、独自の魅力を確立していると示唆。
  • レビュー記事へのリンク: Ghost of Yotei Review – Back With A Vengeance – Press Start

Digitally Downloaded (60点/100点) – 「アイヌ設定の活かし方」に疑問

  • スコア: 60点
  • レビュー抜粋(要約): 「『Tsushima』の人気要素を新しい舞台に運び、オールアメリカンな西部劇物語を提供しようとしたという点で、目的は達成している。しかし、正直に言って、私はそのどれも気にしなかった。日本の/アイヌの設定を利用し、それを活かそうとしていない点もそうだ。」
  • 課題の指摘: アイヌ文化を取り入れたことに対し、「設定を利用し、それを活かそうとしていない」という批判的な視点を示唆。ゲームプレイの核が前作から大きく変わっておらず、「オールアメリカンな西部劇物語」に過ぎないという辛辣な評価。
  • レビュー記事へのリンク: Review: Ghost of Yotei (Sony PlayStation 5) – Digitally Downloaded

Radio Times (60点/100点) – 「物語の既視感」

  • スコア: 60点
  • レビュー抜粋(要約): 「一人の日本人孤児が両親の復讐をするのを見たことがあるなら、もう全部見たことになるのではないか?これが、『Ghost of Yotei』に貴重な時間を費やした後も払拭できない疑問だ。」
  • 課題の指摘: 「復讐の物語」という古典的なテーマが、この大作オープンワールドゲームに求められる新鮮な驚きを提供できなかったという意見。物語構造の古さが、ゲーム体験全体の評価を下げる要因に。

『Ghost of Yōtei』の主要な評価ポイントを徹底解説

様々なメディアの意見を総合すると、『Ghost of Yōtei』の評価は以下の主要な要素に集約されます。

1. 舞台・世界観(蝦夷地/アイヌ文化)の描写

本作の最大の魅力であり、論争の種ともなっているのが、舞台を蝦夷地に移し、アイヌ文化に焦点を当てた点です。

  • 高評価の点: DBLTAPなどが指摘するように、アイヌの人々の伝統や習俗を探求するミッションは、前作にはなかった文化的な深みと多様性を提供しています。蝦夷地の荒々しくも美しい自然は、PS5の美麗なグラフィックによって圧巻の風景として描かれ、探索意欲を掻き立てます。雪原、森林、荒野といった多様なバイオームは、前作の対馬にはなかった視覚的な新鮮さをもたらしています。
  • 批判的な点: Digitally Downloadedが指摘するように、この文化的背景が単なる「設定」として利用され、物語の核となるテーマと深く結びついていないと感じる批評家もいます。文化的なテーマの扱い方については、プレイヤーの期待値や視点によって賛否が分かれる可能性があります。特に、物語が「和人対アイヌ」といった単純な二項対立に陥らず、歴史的背景を丁寧に描けているかどうかが、高い評価を得るための鍵となっています。

2. 進化した戦闘システム(武器の多様性と流動性)

前作で評価の高かった戦闘システムは、本作でさらに進化しています。

  • 「刀を核にしつつ多彩な武器」: 篤は刀だけでなく、弓、銃、そしてアイヌ文化に由来する武器など、様々な武器を使いこなす傭兵であり、プレイヤーは戦闘中に複数の武器セットを切り替えながら、より戦略的なアクションを楽しむことができます。これは、前作の「型」のシステムをさらに発展させたものであり、戦闘に飽きが来ない要素として機能しています。
  • 「流動的なアクション」: IGNやPress Start Australiaは、戦闘の流動性を高く評価しており、敵との一対一の対峙から多人数との乱戦に至るまで、常に満足のいくアクション体験が提供されているとしています。特に、パリィや一騎討ちの演出は前作以上に磨きがかかり、映画的な爽快感を高めています。
  • ステルスの改善: 一部のレビューではステルス要素が従来の課題を残しているとの指摘もありますが、新たなガジェットや環境を活かしたアプローチの追加により、前作よりも選択肢が増えたという意見もあります。

3. オープンワールド設計(広さより密度重視)

IGN Japanが100点評価の根拠としたように、オープンワールドの設計思想が本作の大きな進化点です。

  • 「広さより密度重視」: Sucker Punchは、広大なマップを「単に広い」で終わらせず、フィールドの隅々までアクティビティや発見要素が緻密に配置される「密度」を重視しました。これにより、マップ上のチェックボックスを埋める作業ではなく、「寄り道すら世界観の一部として機能する」という、有機的な探索体験が生まれています。
  • 「回想システム」と誘導設計: 過去と現在を行き来する回想システムは、物語の進行とフィールド探索をシームレスに結びつけ、従来のオープンワールドゲームで陥りがちだった「ストーリーと探索の乖離」を防ぐことに成功しています。また、風や動物がプレイヤーを誘導するシステムもさらに洗練され、UIに頼らず直感的な探索を可能にしています。

4. 物語・キャラクター(篤の復讐劇)

主人公・篤の復讐劇は、評価が最も分かれた要素の一つです。

  • 高評価の点: DBLTAPは「登場人物全員に深みと個性がある」とし、篤自身も感情的で魅力的なキャラクターであると評価しています。特に、彼女の孤高の傭兵としての生き様と復讐の物語が、蝦夷地の無法地帯という舞台と完璧にマッチしているという意見が多いです。
  • 批判的な点: Radio TimesやIGNが指摘するように、「孤児の復讐」という物語の骨格自体は非常に古典的であり、斬新さを欠いているという意見もあります。映画的な演出と相まって、物語そのものの「予測可能性」が、一部のプレイヤーにとっては飽きに繋がる可能性も示唆されています。物語の中盤で、復讐の対象である「羊蹄六人衆」を追う過程が、やや散漫になるという意見も一部に見られます。

総括:『Ghost of Yōtei』は買うべきか?どんなプレイヤーにおすすめか

『Ghost of Yōtei』は、メタスコア 86点という結果が示す通り、多くの批評家がその完成度を認めた傑作です。しかし、その評価は「革新的」と「古典的」の間で揺れ動いています。

買うべきプレイヤー

  1. 『Ghost of Tsushima』の戦闘システムと世界観が大好きだったプレイヤー: 前作の魅力をそのままに、戦闘、グラフィック、オープンワールド設計が正統進化しています。「より洗練された『Ghost of Tsushima』」を求めているなら、間違いなく満足できるでしょう。
  2. PS5の技術力を堪能したいプレイヤー: 蝦夷地の雄大な自然を、PS5の性能を最大限に活かした美麗なグラフィックで体験できます。映画的な演出や、DualSenseコントローラーの機能などもフル活用されており、現行機最高のビジュアル体験を求める人におすすめです。
  3. 探索の楽しさを重視するプレイヤー: IGN Japanが絶賛した「密度重視」のオープンワールド設計により、「お使い感」が薄れ、常に「発見」の喜びを感じられるように設計されています。

購入を慎重に検討すべきプレイヤー

  1. オープンワールドの「革命」を求めるプレイヤー: 従来のオープンワールドの構造(マーカーを追い、塔を登り、拠点を制圧する)を根本から覆すような、ジャンルそのものの革新を求めているのであれば、本作は「侍ファンタジーの素晴らしい結晶」ではあっても、「革命」ではないというIGNの指摘を考慮する必要があります。
  2. 物語の独創性・新しさを重視するプレイヤー: 復讐劇という古典的なテーマに既視感を覚えやすい人、またはアイヌ文化の扱いの深さに懸念を持つ人は、物語に対する評価が低くなる可能性があります。

『Ghost of Yōtei』は、Sucker Punchが築き上げた「侍アクション」の頂点を極めた作品であり、PS5世代のアクションアドベンチャーとして最高峰の体験を提供します。是非、あなた自身の目で、蝦夷地の無法地帯で繰り広げられる篤の復讐の旅路を確かめてみてください。

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