【口コミ・評判】パトレイバー the Case Filesの評価は?操作性の不満とファンの賛否をレビュー
2026年9月17日にPS5・PC(Steam/Epic Gamesストア)で発売された『機動警察パトレイバー the Case Files』ですが、評価はかなり厳しめのスタートになっています。PlayStation Storeの平均評価は5段階中2.76、Steamのユーザーレビューも「賛否両論」です。
本作は、『機動警察パトレイバー』の名シーンを、イングラムなどのレイバーを操縦して追体験できる3Dアクションゲームです。ほぼオリジナルキャストのフルボイスや、原作スタッフの監修による再現度の高さはファンから好評なんですよね。一方で、「操作性がつらい」「ゲームとしては面白くない」という声が非常に多く、評価が大きく割れています。
この記事では、PlayStation Store・Steam・日本語の記事をもとに、パトレイバー the Case Filesがどう評価されているのか、なぜここまで評価が割れているのかを整理してみます。
※2026年10月6日時点の情報です。
パトレイバー the Case Filesはどんなゲーム?

開発は有限会社チャイム、販売はフィギュアやプラモデルの「MODEROID」でおなじみのグッドスマイルカンパニーです。AUTOMATONによると、PS5のデジタルデラックス版の購入者向けには9月14日からアーリーアクセスが実施されていました。
ゲームの主な内容は次のとおりです。
- メインミッション:特車二課第2小隊の視点で、TVアニメ・OVA・劇場版の名シーンを追体験する
- アナザーサイドミッション:グリフォンやヘルハウンドなど、特車二課と戦う側の視点でプレイする
- シミュレーターモード:射撃訓練や、好きなレイバー同士の対戦に挑める
- データベース:レイバーのCGモデルやキャラクターの資料を見られる
登場するレイバーは20体以上で、イングラムはもちろん、グリフォンや零式も操縦できます。電撃オンラインの発売前レビューでは、国際レイバーショウや方舟への潜入、劇場版2の特車二課襲撃など、原作ファンにはおなじみの場面が多数再現されていることが紹介されていました。
パトレイバー the Case Filesのメタスコアとユーザー評価
Metacriticには本作のページがありますが、メタスコアはまだ出ていません(2026年10月6日時点)。掲載されているメディアのレビューは、PS5版・PC版それぞれ1件ずつと少なく、スコア算出に必要な件数に届いていないためです。国内向けの色が濃いタイトルなので、海外メディアのレビュー自体が少ないんですよね。
参考までに、掲載されている2件のレビューを翻訳・要約して紹介します。
Video Chums 40点(PS5版)
もっと楽しみたかったとしつつ、退屈でぎこちないゲームプレイのせいで、なかなかおすすめしにくい作品だという評価です。
GameGrin 40点(PC版)
アニメでおなじみのレイバーのパイロットになれる作品としつつも、操作がぎこちなく、ミッションが単調で、遊んでいてストレスがたまるとしています。
どちらも「否定」に分類される点数で、海外メディアの評価は厳しいものになっています。ただ、件数が2件しかないので、これだけで作品全体を判断するのは難しいと思います。
PS StoreとSteamのユーザー評価

PS Storeは平均2.76
PlayStation Storeでは、PS5版が83件の評価で平均2.76(5段階)でした。内訳は、星5が30%、星4が6%、星3が14%、星2が8%、星1が41%です。星5と星1に大きく分かれているのが特徴で、「ファンとして満足」という人と「ゲームとして厳しい」という人に、はっきり分かれていることが分かります。
Steamは「賛否両論」
PC版のSteamレビューは、全言語で95件の「賛否両論」(好評57件・不評38件、約60%が好評)です。日本語のレビューに絞ると26件で、好評と不評がちょうど半々(13件ずつ)でした。
不評レビューで多く挙がっていたのは、次のような点です。
- ロックオンがうまく機能せず、攻撃が当たらない
- 視線の方向にしか移動・攻撃できず、方向転換もぎこちない
- 回避の判定がシビアで、バッテリーがすぐ切れる
- どのレイバーを使ってもやることがほぼ同じで、戦闘が単調
- ボリュームが少なく、「PSP時代のゲームのよう」という声も
一方、好評レビューでも、「価格と、貴重なパトレイバーの現行機ゲームであることを考えて、ギリギリおすすめ」という条件付きの評価が目立ちます。純粋なファン目線で「好きな作品のゲーム化というだけで買った価値はある」という声もありました。
評価されている点
ほぼオリジナルキャストのフルボイス
最も多く挙がる賛辞は、ボイスです。Game Sparkの記事によると、本作はアニメなどの音声を使ったほぼオリジナルキャストのフルボイスで、キャラクター同士の掛け合いが楽しめます。Steamでも「演技がほぼ当時のまま」「アーカイブの音声で当時の雰囲気に没入できる」という好意的な声が見られました。
電撃オンラインの発売前レビューでも、オリジナルキャストによるボイス付きの会話パートや、タイトル画面でTVアニメ冒頭のナレーションが再現されている点など、細かなネタが大量に盛り込まれていることを評価しています。
原作の名シーンを「両方の立場」で追体験
特車二課として戦うだけでなく、アナザーサイドミッションで敵側のレイバーを操縦できるのも、本作ならではの魅力です。グリフォンやヘルハウンドで特車二課と戦えるのは、ファンにとってはかなり嬉しい要素だと思います。
「特殊車両」らしい重量感
レイバーの動きについては、好意的な声もあります。Steamでは「ACやガンダムゲームのように飛んだり跳ねたりするロボではなく、あくまで特殊車両としての動きを再現していて好印象」という感想がありました。電撃オンラインのもう一つのレビューも、レイバーらしい重量感と、殴り合いで鎮圧する戦い方を評価しています。銃を撃つには照準を合わせる手間があり、接近戦ではかえって隙になる、という作りも「奥深い」と感じる人がいるようです。
レイバーのモデリング
20体以上のレイバーのCGモデルは、ファンから好評です。データベースでじっくり眺められるので、「MODEROIDのモデルを見られるコレクションとしての価値はある」という声もありました。
批判されている点

操作性の悪さ
最も多い批判は、圧倒的に操作性です。ロックオンを押しっぱなしにする必要がある、視線の方向にしか移動できない、振り返ろうとするとUターン気味になる、といった不満がSteamで多く見られます。Game Sparkの記事でも、ロックオン機能はあるものの、距離感や立ち位置によっては攻撃が当たらないことが書かれています。
これは「レイバーを実際に操縦したらこんな感じだろう」という意図的な作りでもあるのですが、近接戦で攻撃が相手に吸い付かないため、爽快感が得られにくいという声が多いんですよね。
戦闘の単調さとボリューム
Game Sparkは、装備が少なく、戦闘がやや単調になりがちな点を気になる部分に挙げています。Steamでも「どのレイバーを使ってもやることがほぼ変わらない」「プレイを始めて2時間でかなり進んでしまった」という声がありました。海外メディアの2件のレビューも、ミッションの単調さを指摘しています。
原作を知らないと分かりにくい
ストーリーは原作の名シーンを抜き出して追体験する形なので、場面と場面のつながりの説明は最小限です。Steamでは「なぜそうなったのかゲーム中に説明が無い」「新規ファンを獲得する気が無いつくり」という指摘もありました。原作を見ていることが前提の作りだと考えたほうが良さそうです。
グラフィックの古さ
レイバー以外の背景などは「今の水準では良いとは言えない」という声があり、海外のSteamレビューでは「2006年のPSPのゲームのよう」という表現まで見られました。
なぜ評価が割れるのか
「ファンアイテム」として見るか「アクションゲーム」として見るか
本作の評価が割れる一番の理由は、何を期待して買ったかです。原作のボイスで名シーンを追体験したい、好きなレイバーを動かしてみたい、というファンアイテムとして見ると、満足度は高めです。PS Storeで星5を付けている30%の人たちは、こうした楽しみ方をしているんだと思います。
一方、現代のアクションゲームとして遊び応えを期待すると、操作性やボリュームの面で厳しく感じます。星1が41%もあるのは、この期待とのズレが大きかったことを示していますよね。
原作ファンほど厳しくなる面も
興味深いのは、「パトレイバーが大好きだからこそ、この出来は残念」という熱心なファンの不評レビューも多いことです。ファミコン時代から歴代のパトレイバーのゲームを遊んできたという人が、厳しい評価を付けているケースもありました。思い入れが強い分、期待値も高かったということだと思います。
価格をどう受け止めるか
PlayStation Storeでの通常版の価格は4,400円(2026年10月6日時点の表示)で、大作ゲームと比べると手頃な価格設定です。好評レビューの中には、この価格だからこそ「操作性に目をつぶれる」「ファンへのご褒美として十分」と受け止めている人もいます。一方、不評レビューでは「5〜10ドル程度のセールでなければ勧められない」という声もあり、価格に対して何を求めるかでも評価が変わっています。
また、原作に詳しくない人とファンとでも、受け止め方は大きく違います。メカデザインが好きで買ったという人からは「クリア後に好きな機体を自由に選べないのが残念」という声も出ていましたが、実はシミュレーターモードで機体を選べるという補足もありました。遊び方やモードの仕組みが分かりにくい点も、評価を下げる一因になっているのかもしれません。
改善アップデートに期待する声も
メーカーのプレスリリースによると、10月中に射撃精度の改善などのアップデートが予定されていて、その後も随時アップデートを行うとのことです。さらに、劇場公開中の『機動警察パトレイバー EZY』から「イングラム・プラス」をDLCとして配信する予定も発表されています。アップデートで操作性がどこまで改善されるかによって、評価が変わってくる可能性はあると思います。
パトレイバー the Case Filesは買いなのか?

個人的には、パトレイバーの熱心なファンで、「レイバーを動かして名シーンを追体験できればそれで満足」という人なら検討の余地がある一本だと思います。ただし、アクションゲームとしての完成度は高いとは言えないので、迷っているならアップデートの内容やセールを待ってから判断するのが無難です。
向いている人
- パトレイバーの原作(TV・OVA・劇場版)が大好きな人
- オリジナルキャストの声で名シーンを追体験したい人
- グリフォンや零式など、好きなレイバーを操縦してみたい人
- 重量感のある、もっさりした「特殊車両」らしい動きを楽しめる人
向いていない人
- 快適な操作性のロボットアクションを求める人
- パトレイバーの原作を見たことがない人
- やり込めるだけの十分なボリュームを期待する人












