【口コミ・評判】三國志14 with PK Complete Editionの評価は?新要素「軍情」の賛否をレビュー
2026年9月10日にPS5・PS4・Nintendo Switch・PC(Steam)で発売された『三國志14 with パワーアップキット Complete Edition』ですが、評価は「どこから遊ぶか」で大きく分かれています。PS Storeの平均評価は4点台と高めな一方で、Steamの追加コンテンツ版は「やや不評」という厳しい結果になっているんですよね。
本作は、2020年に発売された『三國志14』の決定版です。本編、パワーアップキット、これまでのDLCをまとめて収録したうえで、「軍情」「功労」「方策」「名勝」「詩文」などの新要素を加えています。コーエーテクモゲームスによると、『三國志14』シリーズの累計出荷本数は100万本を突破しているとのことです。
この記事では、PS Store・Steam・Metacritic・開発者インタビューをもとに、三國志14 with PK Complete Editionの評価を整理してみます。
※2026年10月6日時点の情報です。
三國志14 with PK Complete Editionはどんなゲーム?

『三國志14』は、一枚の大きなマップ上で、土地を自勢力の色に塗り広げていく歴史シミュレーションゲームです。武将一人ひとりの個性や、補給線を断って敵を崩す戦い方が特徴になっています。2021年に発売されたパワーアップキットでは、勢力の方針を表す「主義」などの要素が追加され、遊びの幅が広がっていました。
Complete Editionで新しく加わった主な要素は、次のとおりです。
- 軍情:偵察などで集めた情報を、計略や外交の成功率アップに使える
- 功労・論功:配下の武将が功績を積んでランクアップし、指揮兵数や担当地域の増加などの効果を得る
- 方策:主義に応じたポイントで、勢力ごとの方策を研究する
- 名勝:中国各地の100か所の名勝に投資して、収入などを増やす
- 詩文イベント:歴史に名を残す詩文を題材にしたイベント
- そのほか、主義ごとに民望を競う「天の時」、ランダムな能力の武将を雇える「雇用武将」、シリーズ最多の歴史イベントなど
開発は、中国の天津コーエーテクモが主導し、日本のコーエーテクモゲームスと協力して、シブサワ・コウブランドの監修のもとで作られています。
三國志14 with PK Complete Editionのメタスコアとユーザー評価
Complete Edition単独のMetacriticのページは、確認した範囲では見つかりませんでした(2026年10月6日時点)。国内向けの色が強いシリーズなので、海外メディアのレビューはほとんど出ていない状況です。
参考までに、オリジナル版の『三國志14』(英語版タイトルはRomance of the Three Kingdoms XIV)のメタスコアは、機種によって58〜67点の「賛否」評価でした。海外では、もともと好みが分かれやすいシリーズだと言えます。
PS Storeの評価は4.26
一方、PlayStation StoreのPS5版Complete Editionのページでは、約1,300件の評価で平均4.26(5段階)と、比較的高い評価になっていました。ただし、PS Storeの評価は同じタイトルの複数の商品でまとめて表示されることがあり、この数字がComplete Edition単独の評価かどうかは画面上では判断できません。参考値として見てください。
Steamのレビューは「やや不評」

Steamでは、すでに『三國志14』を持っている人向けに、Complete Editionの内容を追加する「三國志14 パワーアップキット Complete Edition」が販売されています。こちらのレビューは、全言語で214件の「やや不評」(好評84件・不評130件、約39%が好評)でした。日本語のレビューに絞ると24件で「賛否両論」(好評11件・不評13件)です。
ちなみに、本編『三國志14』のSteamレビューは16,333件で「賛否両論」(約63%が好評)です。シリーズのファンは多いものの、もともと賛否が分かれやすいタイトルなんですよね。
Complete Editionへの不評レビューでは、次のような声が目立ちました。
- 新要素「軍情」のバランス:外交や計略が軍情の量で決まってしまい、断ったはずの要求を相手に押し通される
- クリック数が増えて、テンポが悪くなった(論功や名勝のアップグレードなど)
- パワーアップキットやシーズンパスを買ったファンが、新要素のためにさらにお金を払う販売方法への不満
- Complete Editionにすると、以前のパワーアップキット版のセーブデータが使えなくなった
- 要望の多かった新武将の登録枠が増えていない
一方で、好評レビューでは「パワーアップキットを持っていなかったので、この価格でまとめて買えるのはあり」「敵部隊の動きが変わって、簡単に補給線を断てなくなった」「雇用武将や担当地域の増加で、武将不足が解消された」といった声も見られます。
評価されている点
全部入りで始められる
最も分かりやすいメリットは、本編・パワーアップキット・これまでのDLCが一つにまとまっていることです。三國志14をこれから遊ぶ人にとっては、追加コンテンツを一つずつ買いそろえる必要がなく、最も充実した状態で始められます。Steamでも「PKを買っていなかった人には、この値段はあり」という評価が多いです。
武将不足の解消と内政の改善
三國志14では、領土が広がるにつれて武将が足りなくなるという悩みがありました。Complete Editionでは、論功で文官の担当地域が増えたり、能力がランダムな「雇用武将」を雇えたりすることで、武将不足がかなり解消されたという声があります。名勝への投資で大都市の収入が増えるのも、「追加要素で一番インパクトがある」と好意的に受け止められていました。
新しいシナリオ
Complete Editionでは、新しいシナリオも追加されています。4Gamerによると、IFシナリオ「英傑集結」などの情報が公開されていて、パッケージ版の初回生産分にはシナリオ「覇気雄心」、ダウンロード版の早期購入特典にはシナリオ「曹操の誤算」が用意されていました。Steamでも、新要素には厳しいベテランから「新シナリオが追加されたことは良かった」という声が出ていて、シナリオの追加は数少ない「誰もが喜べる要素」になっているようです。超級の難易度で新シナリオに挑んでいるという書き込みも見られ、やり込み派にとっての遊びどころにもなっています。
中国の開発陣による「三国志らしさ」
電撃オンラインに掲載された開発陣のインタビューによると、プロデューサーの岳春輝氏とディレクターの岳凱氏は、『三國志14』の好評を受けて「中国で三国志を作りたい」という長年の願いから企画が始まったと話しています。軍情は孫子の兵法にある「敵を知ることが勝利の鍵」という考え方から、名勝や詩文は中国の文化や地元への愛着を表現するために入れたとのこと。三国志の本場ならではの視点で作られた要素は、歴史好きには新鮮だと思います。
また、開発陣はプレイヤーからのアンケートやSteamのレビューを重視し、UIや操作性、AIの調整を行ったとも話しています。実際に、Steamでも「AIの動きが変わって、戦闘がワンパターンにならない」という好意的な声がありました。
批判されている点

「軍情」システムのバランス
最も多い批判は、新要素の「軍情」です。外交や計略の成功率を軍情で上げられるのですが、Steamでは「仕掛けた側が最後にもう一度上乗せできるので、受ける側は拒否しきれない」という仕組みへの不満が非常に多く見られました。捕らえた武将を返還させられたり、望まない同盟を強制されたりと、プレイヤーの意思が通らない場面が増えたと感じる人が多いようです。
一方で、「軍情は面白いけど説明が不足している」「プレイスタイル次第では有用かもしれない」という声もあり、システムそのものよりも、バランスや説明の不足が問題視されている面もあります。
テンポの悪化
論功での武将の育成、名勝のアップグレード、詩文イベントなど、新要素が増えた分だけ、確認や操作の回数も増えています。「名勝のアップグレードを一括でやらせてほしい」「論功でクリック数がかなり増えた」など、操作の手間が増えたことへの不満は好評レビューの中でも見られました。
既存ユーザーへの販売方法
もう一つの大きな不満は、販売方法です。三國志14は、本編、パワーアップキット、シーズンパスと段階的に追加コンテンツが販売されてきました。すでにそれらを買いそろえたファンが、新要素を遊ぶためにさらにComplete Editionの追加分を購入する必要があることに、「忠実なプレイヤーほど損をしている」という声が上がっています。
新要素の存在感の薄さ
詩文イベントは「正直空気」「一度見たら十分」、方策は「効果が地味」という声もあります。4,000時間遊んだというベテランからは、「良かったのは新シナリオだけ」という厳しい評価もありました。
なぜ評価が割れるのか
新規プレイヤーと既存プレイヤーで見え方が違う
本作の評価が割れる一番の理由は、三國志14をすでに遊び込んでいるかどうかです。初めて遊ぶ人にとっては、全部入りの決定版として満足度が高く、PS Storeの比較的高い評価もこうした人たちの声が多く含まれていると思われます。
一方、Steamで追加コンテンツ版を買ったのは、すでに本編やパワーアップキットを遊び込んだベテランが中心です。そうした人たちは、新要素が本当にゲームを面白くしているかを厳しく見ますし、何度もお金を払ってきた経緯もあります。そのため、評価がどうしても辛くなるんですよね。
新要素の方向性への好み
軍情や方策は、ゲームに新しい駆け引きを加える一方で、これまでの三國志14の遊び方を変える要素でもあります。新しい戦略要素として楽しめる人と、慣れ親しんだバランスを崩されたと感じる人で、受け止め方が大きく違うのだと思います。
三國志14 with PK Complete Editionは買いなのか?

個人的には、三國志14をまだ遊んだことがない人、パワーアップキットを持っていない人なら、選ぶ価値のある一本だと思います。本編と追加コンテンツをまとめて手に入れられるのは大きなメリットです。
一方、すでにパワーアップキットやシーズンパスを買いそろえている人は、Steamで見られるような軍情のバランスやテンポへの不満を踏まえたうえで、新シナリオや新要素にどれだけ価値を感じるかで判断するのが良さそうです。今後のアップデートでバランスが調整される可能性もあるので、様子を見るのも一つの手だと思います。
向いている人
- 三國志14を初めて遊ぶ人、パワーアップキットを持っていない人
- 武将の個性や土地の塗り合いで進む三國志14の仕組みが好きな人
- 名勝や詩文など、中国の歴史や文化の雰囲気を味わいたい人
向いていない人
- パワーアップキット版のバランスに満足していて、遊び方を変えたくない人
- 操作の手間が増えることにストレスを感じる人
- テンポよく天下統一を目指したい人












