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投稿日:2023年07月15日更新日:2023年07月15日

【ストーリー考察】ペルソナ5 ザ・ロイヤルのストーリーはドラクエ11のアンチテーゼだった【ネタバレ】

最近になってペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)の配信が全面解禁されたことで、多くの配信者がプレイして盛り上がりを見せていますよね。

そこで今回は、『ペルソナ5 ザ・ロイヤルはドラゴンクエスト11のアンチテーゼだった』というストーリー部分の考察・見解を話したいと思います。

なお、ストーリーの核心部分の話なので重大なネタバレを含みます。その点はご注意ください。

ペルソナ5 ザ・ロイヤルはドラゴンクエスト11のアンチテーゼだった!

あまり指摘している人はいないようですが、改めて考えてみるとペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)とドラクエ11のストーリーは対比になっているんですよね。

P5Rのストーリーがドラクエ11を意識して作られたものかは分かりませんが、結果としてアンチテーゼになっているんです。

まずは各作品のストーリー見ていきます。

ドラゴンクエスト11のストーリーについて

まずは、より知名度の高いドラクエ11のストーリーから話します(アンチテーゼとなっている部分のみ)。

主人公たちは長い旅路の終わりに待ち受ける魔王ウルノーガを倒し、世界を救いエンディングを迎えます。

しかし、仲間の一人である『ベロニカ』を犠牲にするというツライ現実がありました。

エンディングから少し経って、主人公たちは『時を巻き戻す(=過去に戻る)ことで仲間のベロニカを生き返すことが出来る』という事実を知ります。

  • 過去に戻れるのは主人公だけ
  • 時を巻き戻せば魔王も復活してしまう
  • 築き上げた仲間との関係も巻き戻ってしまう

という事を承知の上で、主人公はベロニカを生き返らせるため、時を巻き戻すことを決断しました。

過去に戻った主人公は、ベロニカと再開し、仲間との関係も新たに築き上げました。

更に、本来なら不幸な運命を辿るはずだった人々までも救い、運命を変えることに成功します。

そして、元凶を倒すことでハッピーエンドを迎えるという話ですね。

ペルソナ5 ザ・ロイヤルのストーリーについて

ペルソナ5 ザ・ロイヤルは高校生の1年間を描いたストーリーとなっていて、ドラクエ11のアンチテーゼとなっている部分は、本編クリア後に続く3学期のストーリーです。

主人公たちは事件の元凶を倒して平和な生活を送っていましたが、ある異変に気が付きます。

”人間の姿を取り戻す”ことを目標としていた主人公の相棒モルガナ(猫)が既に人間の姿になっていたり、惜しまれ亡くなった人々が当たり前のように生きているのです。

その現象を引き起こしたのは、主人公が通う高校のカウンセラーを担当する丸喜拓人という人物でした。

丸喜は『曲解』という能力を使い、”現実”や”記憶”を書き換えていたのです。

丸喜がその力に目覚めたのは恋人との過去にありました。

丸喜の恋人である留美は、家族が事件に巻き込まれ殺害される光景を目の当たりにして『廃人』になってしまいます。

丸喜はそんな彼女を救うためにペルソナの力を覚醒させ、留美の記憶を『曲解』させることで、家族が殺害されたことも、丸喜との恋人関係も無かったことにして彼女を救ったのです。

そして、丸喜は留美だけでなく「苦しむ人を皆を救いたい」と『曲解』の影響を広めていくわけです。

主人公たちは、「そんなのは間違っている」と丸喜を倒し、本来の現実を取り戻しエンディングを迎えるという話です。

ペルソナ5 ザ・ロイヤルとドラゴンクエスト11のストーリーの対比

ここまで読んでいただいた時点で察しは付いていると思いますが、P5Rの黒幕である丸喜拓人と、ドラクエ11の主人公は立場的に同じなんですよね。

  • ドラクエ11の主人公が時を巻き戻しベロニカを救ったように、丸喜は『曲解』の力を使い、恋人を廃人状態から救った。
  • ドラクエ11の主人公が時を巻き戻し、本来なら起こるはずだった悲劇から人々を救ったように、丸喜は『曲解』の力を使い、人々に起きた悲劇を無かったことにして救った。

ご覧の通り、ドラクエ11の世界観に当てはめると丸喜は勇者的な立場なわけですが、主人公たちがそれを阻止すべく立ち向かう構図がまさにアンチテーゼなんですよね。

P5Rの開発陣がドラクエ11を意識したかは分かりませんが、国民的RPGのエンディングを知らないはずは無いので、意識した可能性は十分あるでしょう。

ちなみに下記の動画は、丸喜が望む『曲解』された現実を選んだ場合のバッドエンドで、若干不気味さを感じるような演出があるものの、ドラクエ11の世界観で見ると、これ以上にないハッピーエンドなんですよね。

どちらの立場で物語をつむいできたかで答えが変わるのが面白い

ドラクエ11の主人公や丸喜の立場を選ぶか、P5Rの主人公たちの立場を選ぶかは意見が分かれるところだと思います。

しかし、ドラクエ11をプレイしてきた人であればドラクエ11の主人公の行動を支持しますし、P5Rをプレイしてきた人であればP5Rの主人公の行動を支持する人が大半だと思います。

そうなるのは、長い時間をかけて仲間たちと物語をつむいできたからなんですよね。

という感じで、状況次第では真逆の答えを選んでしまうという人間の心理は面白いと思いました。

ペルソナ5 ザ・ロイヤルもドラゴンクエスト11も神ゲーです

真逆の結末となるP5Rとドラクエ11ですが、どちらも神ゲーであることは間違いありません。

未プレイの方は是非ご自身の手で遊んでみてください。

道中には熱い展開や驚きが盛りだくさんなので、結末を知っていても存分に楽しめますよ

ドラクエ11とペルソナ5(無印版)、そしてスピンオフ作品であるペルソナ5スクランブルのレビュー記事も投稿しているので、良ければ参考にしてみてください。

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