【評価・レビュー】ニーアレプリカントver.1.22はクソゲーかも知れない理由
もう既にクリアされている人も多いかと思いますが、ようやく私も『ニーアレプリカント ver.1.22474487139..
流石にサブクエ全部やる時間は無かったので、メインストーリーの一通りのクリア(A~Eエンド)と一部のサブクエだけをプレイしての感想となります。
ざっくり言ってしまうと、良作ではあるけど途中で飽きて止めてしまう人も多いと思われる作品ですね。人によっては神ゲー、人によってはクソゲーといったように評価が割れると思います。
良かったら購入の参考にしてもらえたら嬉しいです(‘ω’)ノ
この記事の目次
ニーアレプリカント ver.1.22を全クリアした率直な感想
詳細にレビューする前に、全体を通してざっくりとレビューしていきます。
冒頭に書いたようにメインストーリーを一通りクリアして、一部のサブクエストをプレイしています。総プレイ時間は35時間ほどで、サブクエをみっちりやれば60時間以上は遊べそうな感じですね。
クリアした感想は率直にプレイして良かったと思える作品でした。単純にストーリーが良いんですよね。救われない話ではあるものの、心に刺さる内容が多くて涙腺が緩みっぱなしでした。特にストーリーが補強される2周目以降が熱かったです( ;∀;)
本作の欠点としては『おつかい感』が非常に強いことです。「RPGなんてどれもお使いでしょ?」と言いたくなるかも知れませんが、明らかに他のどの作品よりもおつかい感が強いです。『おつかいであるように見せない工夫』が出来ていないんですよね。この部分が人によってはクソゲーに感じるかもしれません。
こちらの記事にも書いたのですが、意外とA~Eエンド全てを達成している人ってわずか16.3%と少ないんですよね。途中で止めてしまう人が多いのは、やはり『おつかい感』を感じてしまい面倒になってしまった結果なんだと思います。
この『おつかい感』だったり『作業感』が改善されれば神ゲーですね。逆にそういうゲームが好きな人なら文句無しに楽しめる作品だと言えます。
引き続き、ニーアレプリカント ver.1.22の良い部分、悪い部分を詳細にレビューしていきますので、ぜひ参考にしてみてください(‘ω’)ノ
ニーアレプリカント ver.1.22のポリコレ要素(LGBT、性差別)について
詳細なレビューをする前に、本作のポリコレ要素について触れておきます。
意外な事にニーアレプリカントにはポリコレ要素がガッツリ盛り込まれているんですよね。
例えば、本作のヒロインであるカイネですが、一見するとグラマラスな女性のように見えて実は男性のシンボルが付いています。現実でも『女性化乳房』と言って男性でも胸が膨らむ人が一定数いることから、カイネは身体的には男性です。一方で性自認は女性だと考えられるのでLGBTのうちのT(トランスジェンダー)に該当することになります。また、カイネは自身の身体的特徴を理由に差別や迫害を受けるというエピソードがあります。
また、メインキャラクターの1人であるエミールは男性ですが恋愛対象は男性です。いわゆるLGBTのうちのG(ゲイ)なんです。
パーティーメンバー3人のうちの2人がLGBTに該当するのはポリコレ配慮で炎上したラスアス2もビックリですが、ニーアレプリカントだと炎上しないのは2次元的なキャラデザインや世界観だからなのでしょうか。
元々が10年前の作品なのにポリコレ要素満載なのは時代を先取りしていると感心したわけですが、少し残念な事件がありました。
カイネを下アングルから10回覗き込むことで「命知らず」というトロフィーが得られるそうですが、これが海外でプチ炎上したようです。
このトロフィー単体ではそこまで問題だとは思わなかったのですが、作中でカイネが身体的特徴を理由に差別を受け、それによって両親を亡くすという悲惨なエピソードがあるのに、そういった行為を意味もなくプレイヤーにやらせるというのは流石に悪趣味だと思いました。せめて差別イベントを考えた人と、このトロフィーを考えた人は別人であってほしいですね。
プレイヤーが差別主義者を操作するなら演出として分からなくもないですが、操作するのは差別とは無縁な主人公『ニーア』なんですよね。ニーアが差別行為をするのは設定的にも無理があるわけです。少々浅はかだったと思いますね(;^ω^)
これはクソゲーか…?ニーアレプリカントver.1.22の悪い部分
さて、ここからは本作の悪い部分をピックアップしてレビューしていきます。
終始おつかいの連続で飽きる
個人的に「これクソゲーでは…?」と思ったのが冒頭でも言った『おつかい感』ですね。
サブクエだけならまだしも、メインストーリーのおつかい感が非常に強いです。ストーリー後半になればおつかい感も無くなってくるのですが、前半部分はほぼおつかいです。
ストーリーを中心に楽しみたいという人には結構シンドイ時間が続くんですよね(;^ω^)
最初の10時間ぐらいは地味な展開が続くので、そこで飽きて止めてしまう人も多いかも知れません。
世界が窮屈過ぎる(同じエリアの行き来が多い)
世界の窮屈さも気になりました。
その原因として考えられるのが、ストーリー進行上、同じエリアをひたすら行き来することにあると思います。
ドラクエのように色んな場所を巡るわけではなく、序盤から終盤まで少数のエリアだけでストーリーが展開されるので、身近なトラブルを解決しているだけのように感じてしまうんです。
ラストダンジョンの外の風景を見ると『本当の世界』が見えてきて、世界の狭さは意図的なものであることが分かるのですが、それを加味してももう少し広さを感じるような見せ方が出来たのではないかと思います。意図的であってもプレイに不満が出てしまっては本末転倒ですからね。
操作が複雑過ぎる
これはニーアオートマタでも感じた不満ですが、使うボタンが多過ぎて操作が複雑過ぎるんですよね。
特に、R1、R2、L1、L2ボタンを満遍なく使うのはキツイと感じました。必然的にR2とL2の操作に中指を使う事になるのですが、私の場合中指は人差し指や親指をほど自在に動かせないので反応が遅れるんですよね。要するにガードや回避が間に合わないわけです。
同じ理由で苦手だったのがフロムソフトウェアの『アーマードコア』シリーズ。手の指をフル稼働させて操作する感覚にいつになっても慣れなかったですね…。
ニーアオートマタではそれらのボタン配置を自由にカスタマイズ出来たので良かったのですが、なぜか本作では自由に変更できなくなりました…(;^ω^)
システムの不備が多い(ファストトラベル、オートセーブなど)
システム面の不備の多さもマイナスですね。
例えば、本作にはファストトラベルがありません。同じ場所の往復が多いのにファストトラベルが無いのは非常に不便に感じました(ストーリー後半で一応出来るようになりますが、ほとんど機能していない感じです)。
また、オートセーブもありません。オートセーブが当たり前の時代なのに、それが出来ないとうっかりセーブし忘れて電源を切ってしまう事があるんですよね…。
他にも、細かい部分で不親切さを感じることがありました。良くも悪くも古臭さを感じるんですよね。
遊んで良かった!ニーアレプリカントver.1.22の良い部分
続いて本作の良い部分をレビューしていきます。
とにかくストーリーが良い。ニーアオートマタ以上のクオリティ
ニーアレプリカントのストーリーはメチャクチャ良かったです。個人的には絶賛されているニーアオートマタ以上だと思いました。
ニーアオートマタはドロドロの愛憎劇って感じで万人受けしないストーリーだと思うんですが、ニーアレプリカントは儚い別れを描いた万人受けするストーリーに感じました。
個人的に特に好きだったのが、リメイク版で追加された『人魚姫』のエピソードですね。簡単に言うと『魔物が人間に恋をする話』なんですが、楽曲の良さも相まってとにかく涙腺がヤバかったです。
2周目以降のプレイでは敵側の視点でストーリーが語られるので1周目とは全く違う印象を受けるんですよね(『人魚姫』は3周目まで話が変わる)。価値観が覆される感覚がたまらないのです(*’ω’*)
ただ、ゲームプレイは同じことの繰り返しなので作業になってしまうという欠点があります。2周目以降は敵の種類を変えるなどの工夫が必要だと思いました。
慣れと割り切りで戦闘は楽しくなる
先ほど「操作が複雑すぎる」ということで不満点に挙げた戦闘ですが、ある程度の慣れと「こういうもの」だと割り切ることで格段に楽しくなります。
個人的に戦闘が楽しくなったのはプレイして10時間ほど経過した頃です。私は『1つの決断』をしました。
それは『R1、R2、L1、L2ボタンのうち、R1、L2ボタンを使わない』という事です。これにより魔法攻撃の1つとガードが封印されましたが、中指を使わず人差し指だけで操作が出来るようになりました。使えるのはもう一つの魔法と回避だけです。
メチャクチャ不便というか縛りプレイのように感じるかもしれませんが、使う指が減ったので戦闘が快適になったんですよね。
回避とガードや複数の魔法を駆使した立ち回りも楽しいと思いますが、出来ない事を無理にやろうとするとストレスが溜まるだけなので、ある程度は割り切って楽しむことも大切だと思いました(‘ω’)ノ
なお、戦闘の手触りとしてはニーアオートマタに近いのですが、演出が強化されていることもあり、より爽快なものに仕上がっていると感じました。
初心者でも遊べるようにオート機能も充実
本作は操作が複雑なだけでゲーム難易度自体は高くはないのですが、それでも難しいと感じる人の為に難易度設定が可能になっています。
さらにイージーモードでは項目別にオート操作にすることも出来るので、初心者にも配慮されていると思いました。例えば、「自動で魔法攻撃をする」とか「自動でガードをする」といった感じで細かく自動化する項目を選ぶことが出来ます。
「ゲームは苦手だけどニーアレプリカントのストーリーは楽しみたい」という人でも楽しめるのは良い判断だと思いました。
ニーアオートマタが好きな人であれば必見の内容
単純にニーアオートマタからニーアシリーズにハマった人であれば、本作は間違いなく楽しめると思います。
ニーアオートマタの人気キャラが登場しますし、しかも思わぬ役回りだったりするんですよね。
「あのキャラの過去にはこんなことがあったのか…」というのが知れるので、キャラクターへの思い入れも深まりますし、印象も結構変わると思うんですよね。そして、改めてニーアオートマタの良さを再認識するきっかけにもなりました。
ニーアレプリカントver.1.22の得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆★
- 海外作品よりは見劣りするものの、ニーアの世界観を表現するには十分なグラフィック
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 役者の迫真の演技、場面を盛り上げるBGMなど文句無しの出来
- 熱中度 ☆☆☆★★
- 後半からの盛り上がりは最高だが、前半がおつかいばかりで飽きる
- ボリューム ☆☆☆☆★
- メインストーリーのみ追って全てのエンディングを見るだけなら35時間のボリューム。サブクエをコンプリートするなら倍は楽しめる。
- 遊びやすさ ☆☆☆★★
- 操作の複雑さやシステム面の不備が気になった
ニーアレプリカントver.1.22は購入すべきか?
というわけで『ニーアレプリカント ver.1.22474487139…』のレビューでしたが、いかがでしたでしょうか?
ざっくりまとめると、こんな感じでしょうか。
- ニーアオートマタが好きな人であれば買って良し。
- ストーリーは展開が遅いものの10時間ほど進んだあたりから一気に面白くなる。
- ファストトラベルが無かったりと不便な部分が多い。
- おつかい要素が楽しめるかどうかで評価は大きく変わる。
- 戦闘は操作が複雑だが慣れや遊び方を工夫することで楽しめる。
- 得点的には前半70点、後半90点の間を取って80点といった感じ。
個人的には神ゲーとまではいかないものの価格に見合った分だけ楽しめたというのが正直な感想ですね。
気になっている方はこのレビューを参考に購入を検討してみてください(‘ω’)ノ
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発売から時間が経ってしまいましたが、一通りのエンディングを見たのでレビューを投稿しました(‘ω’)ノ
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