【評価・レビュー】キムタク主演のJUDGE EYESの良い部分、悪い部分まとめ
ジャニーズのタレントがゲームキャラクターとして起用されるという、今までなら絶対にあり得なかった事が実現されたのがセガのPS4専用タイトル『JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言』。
しかも、あの国民的アイドルだったSMAPのキムタクこと木村拓哉が主人公なんですよね。話題性はこの上ないぐらいスゴイですよね。
私もその話題性を理由に購入してしまったジャッジアイズを今回はレビューしていきます。そして、良い部分と悪い部分をなるべく分かりやすくまとめていきます。ぜひ購入の参考にしてみてください。
また、先日ピエール瀧の逮捕によりジャッジアイズの販売が自粛されていましたが、7月18日に新価格版として発売が再開されます!これに関しては以下の記事にまとめましたので良ければ参考にしてみてください。
ジャッジアイズの続編『ロストジャッジメント』のレビューも投稿したので、良ければ下記の記事もご覧いただけると嬉しいです(‘ω’)ノ
この記事の目次
JUDGE EYES(ジャッジアイズ)の良い部分
まずジャッジアイズの良い部分から話していきます。
結果良ければ全て良し!クリア後の感想は「最高」だ。
まず、ジャッジアイズの総評を最初に言ってしますと最高です。神ゲーと言っても良いかも知れません。
ジャッジアイズは正直不満点も多いゲームだということをこのレビューでも紹介していきますが、そんなことはこのゲームをクリアしたら払拭されます。それぐらいクリア時の満足度が高いゲームなんですよね。
どういう事かと言うと、とにかく後半のストーリー展開が熱いという事です。正直、龍が如くシリーズよりも好きですね。役者もまるでドラマでの演技を見てるかのような自然な感じで世界観に入り込めました。
最大の魅力はキムタクをはじめとした豪華俳優を起用
事前情報で分かっていた部分ではありますが、主要キャストが実在する俳優を起用しているのは大きな魅力です。
『龍が如く』とは違って主役も俳優を起用しているので、『ゲームの登場人物の中で俳優だけ浮いてしまっている』といった心配もありません。プレイしている感覚はもはや『ゲームではなく月9ドラマ』ですね。
ちなみに出演している俳優は下記の通り。
- 木村 拓哉(八神 隆之)
- 中尾 彬(源田 龍造)
- 滝藤 賢一(綾部 和也)
- 谷原 章介(黒岩 満)
- ピエール瀧(羽村 京平)
次の展開が気になる刺激的なストーリー
ストーリーは龍が如くシリーズと同じくヤクザたちがひしめく裏社会での事件が主たるものです。本作の主人公八神は『弁護士上がりの探偵』なので、これまでとは少し違った視点で裏社会の闇を追求していく事になります。とあるヤクザが『両目をえぐられて死んでいる』という怪事件を調査して真相を暴いていくんですが、なかなかエグイですよね・・・(´Д⊂ヽ
ストーリーは章仕立てになっていて、章の終わりは続きが気になるような展開になっているので、まさに月9ドラマのような『焦らし』を彷彿とさせます。
また、本作の冒頭では弁護士時代の八神が無罪にした被疑者が、恋人を滅多刺しにするという凶悪殺人事件を起こす所から始まるんですが、この事件の新事実が中盤から終盤にかけて明らかになっていく過程もハラハラしましたね。
ちなみに、本作の事件は龍が如くシリーズでもお馴染み『東城会』を中心に起きているので、龍が如くファンはニヤリとしてしまうかも知れません。
「キムタクが主人公とか冷めるわ」とか思っている人、プレイしたら分かるけどキムタクは良い役者ですよ(*‘ω‘ *)
サブストーリーも満載
本作はメインとは関係のないサブストーリーも満載です。
基本的には探偵の事務所やバーなどで『依頼』という形で進行していくんですが、龍が如くシリーズのように街中を歩いていて発生するイベントもあります。また、街の住民のお願いを聞くことで親密になると新たな依頼が解放されることもあります。
サブストーリーは明るいノリのものも多いので、シリアスなメインストーリーの箸休めに遊ぶと丁度良いですね(・∀・)
調査や推理といった要素は地味ながら楽しめる
ジャッジアイズには龍が如くにはない要素として『調査』や『推理』といった探偵ならではの行動もできます。
ゲームとしてはオマケ程度(誰でもクリアできる)のものですが、『シチュエーションを楽しむ』という感じではアリだと思いました。ゲームは世界に入り込んでなんぼですからね。
基本的なゲームシステムは『龍が如く6』を遊び易く改善したもの
ジャッジアイズの基本的なシステムは『龍が如く6』や『龍が如く極2』を踏襲したものですが、遊び易く改善されていると思いました。
例えば、ダッシュ操作。今までは×ボタンを押しっぱなしにする必要がありましたが、本作では走り出したら×ボタンは離しても走り続けます。このおかげで一人称視点でのダッシュが快適になりました。
また、敵のエンカウントもストレスにならなくなりました。比較的に簡単に逃げる事が可能になったんですよね。
総評するとジャッジアイズは龍が如くシリーズに比べ、比較的にサクサクとゲームが進行するのでストレスなく遊べるようになっています。
これだけで元が取れる!?膨大なミニゲーム
これは龍が如くシリーズでも恒例ですが、セガの名作ゲームが遊べます。それも結構なボリュームなんですよね。
例えば以下のゲームが丸ごと遊べてしまいます。
- バーチャファイター5 Final Showdown
- ファイティングバイパーズ
- ぷよぷよ
- スペースハリアー
- KAMURO OF THE DEAD(THE HOUSE OF THE DEADのパロディ)
- Dリーグ(ドローンレース)
昔はゲームセンターで100円入れてプレイしていたゲームが実質ただで遊べてしまうわけですからスゴイ時代になったものですよね。
Dリーグではカスタマイズ要素も豊富で、マップ上に落ちているアイテムを収集して強化していく楽しみもありじっくりと楽しめます。
主題歌がめっちゃ良い
ジャッジアイズの主題歌がめっちゃ良いんですよね。この主題歌だけで壮絶なストーリー展開を期待させてくれる力があるんですよね(実際壮絶なんですが)。
主題歌はアレキサンドロスという日本のロックバンドが手掛ける『アルペジオ』という曲です。
アレキサンドロスについては別記事にまとめましたので良かったらご覧ください。アルペジオのフルMVも見れますよ。
さおりさんが可愛い
本作のヒロイン?である城崎さおりさんが可愛いです(*‘ω‘ *)
地味キャラだけど美人、地味キャラだけど食い意地が張ってるという設定が良きです(笑)
そして、ストーリーが進むと男性諸君が歓喜するサービスショットが見れます(*‘ω‘ *)
JUDGE EYES(ジャッジアイズ)の悪い部分
次にジャッジアイズの悪い部分について話していきます。
カラオケが出来なくなった!
龍が如くシリーズ恒例の要素だったカラオケのリズムゲームが今回はありません。メチャクチャ期待していただけに残念ですね。
理由としては恐らくキムタクの本業は歌手・アーティスト業なので「安売りはしない」という事なのかも知れません。
しかし、逆に考えれば有料DLCとしてカラオケを配信するなんてこともあるかも知れませんね。むしろ有料DLCで良いからゲーム内でキムタクが歌う姿を見てみたいです(*‘ω‘ *)
尾行や開錠といった要素は面倒臭いだけ
本作の主人公は探偵ということもあり『尾行』をおこなうシチュエーションが何度かあります。これが、正直微妙な出来だと思いました。
物陰に隠れながら尾行するわけですが、基本は三人称視点で進行するため緊張感が無いんですよね。ゲームとしても簡単すぎるので尾行のスリルを全然感じないんです。その割には時間を浪費するので面倒くささだけが強調される結果となってしまっているんです…。
また、ピッキング要素なんかもあったりするんですが、最初は楽しいんですが同じ作業を何度も繰り返すのは正直面倒なだけですね。
極めつけは鍵を使った開錠。これは全くの謎要素です。自分の自宅(事務所)に入るのにわざわざカギを選んで入る必要があるんです。プレイヤーはどの鍵が正しいか記憶しておく必要があります。そんなの『キムタクに覚えさせておいてくれ』って感じですよね…。なんでこんな要素を入れたのか全く意味が分かりません。
まぁでも、『自分でカギを選ぶ』という行為は『あたかも自分が神室町の住民であるかのような錯覚させる』という役割もあると思うので、本気でジャッジアイズの世界に入り込みたいならアリな要素なのかも知れません。
『致命傷』は初心者殺し
今作では強敵の必殺技をくらうと『致命傷』を負います。致命傷を負うと最大HPが減少してしまうんですよね。
問題なのが致命傷の回復手段が限られているという事。いちいち特定の場所(マンホール下)に行って回復するか、そこで売ってる救急キットを持ち歩かないといけないんですよね。救急キットは持ち歩ける個数が少ないので。人によっては何度も行き来する事になってしまうんです。
なので、初心者が快適にプレイするという点では不要なシステムだと思いました。
ただ、戦闘に緊張感が生まれたのは事実なのでやり込み派や上級プレイヤーにとっては良いシステムとも言えますね。
龍が如く6をプレイ済みだと新鮮味がない
『龍が如く6』や『龍が如く 極2』をプレイ済みだと新鮮味は皆無と言ってもいいでしょう。
なぜなら、マップも戦闘もシステムも使い回しだからです。
『完成されたものを使いまわす』ことが悪いとは言いませんが、既存のプレイヤーでも新鮮に楽しめるような調整をして欲しかったですね。
まぁでも、『全く同じ場所で全く異なるストーリー』が展開されるというのも、それならではの楽しみがあるので一概に使い回しが悪いとも言えない気もします。
サブストーリーを強制される
ジャッジアイズにはメインストーリーだけでなくサブストーリーも色々とあるわけですが、その一部はメインストーリーを進行する為に強制的にプレイする必要があります。流石にストーリー終盤はメインストーリー一直線ですが、序盤・中盤辺りはサブストーリー強制されることが結構ありました。
個人的にはまずはメインストーリーだけを集中的にプレイしたい派なんですが、強制的にストーリーに関係のないサブストーリーが割り込むと熱が冷めてしまうんですよね。だから任意制にして欲しかったですね。
イベントムービー以外のグラフィックが微妙
ジャッジアイズの主要なイベントシーンはまさに月9ドラマと言えるほどのクオリティです。役者の演技、表情、動きなど文句の付けようがないレベルです。
しかし、それ以外のシーンではグラフィックの質が落ちます。正確には『表情や動きが硬い』といった感じでしょうか。口だけ動いていて周りの筋肉が微動だにしないんですよね。だからロボットの様に見えます。
最近の海外のゲームはイベントシーン以外でも表情や動きが違和感なく作り込まれているものが多いですが、ジャッジアイズはまるで10年前のゲームをやっているような感じなんですよね。また、『龍が如く6』から進化が無いのもマイナスポイント。
まぁ、予算的な問題もあるとは思いますが、実在の俳優を起用したリアル指向な作品なのでもう少し頑張って欲しかったと思います。
とはいえ国産ゲームの中では最高レベルのクオリティなのはセガの技術力の高さかなと思います。
キャバクラが無くなった
龍が如くシリーズではお馴染みのキャバクラ遊びが出来なくなりました。夜のプレイスポットが体験出来るのは他の作品には無い要素だったのでちょっと残念ですね。
ただ、ストーリーの展開上、夜のプレイスポットに潜入することも出来ますし、神室町の住民と親密になればガールフレンドもゲット出来るのでプラマイゼロといった感じでしょうか。
↑謎の隠語が満載です。『オマリー』に『ごっつん』って…w
ドローンの操縦が難しい
本作のオリジナル要素として導入されたドローンですが、色々とカスタマイズ出来たり収集要素もあったりでなかなか作り込んであるんですが、残念なことに操縦がかなり難しいです。
ドローンでターゲットを偵察したりするミッションがあったりもするんですが、操縦が難しいだけでなく風の影響を受けたりして機体が安定せず、なかなか視界に捉える事が出来ないんですよね。久々にゲームでイライラしました…。
ただ、難しいだけあって自由自在にコントロール出来るようになった時の快感にはたまらないものがあるのではないかと思います。
武器のバリエーションが減った
龍が如くシリーズと言ったら様々な武器を扱えるという特徴がありますが、ジャッジアイズでは結構減っています。
看板、自転車といった路上に落ちている物なら武器に使うことが出来ますが、龍が如くシリーズで使えたドスや拳銃といった極道御用達の武器は使えません(流石にキムタクが刃物でズバズバ人を斬るのは事務所的にNGだったんでしょうか?)。
その代わり格闘要素が強化されたましたね。特徴的なのは三角飛びを使い、壁や柱を使ってアクロバティックな立ち回りが出来るようになったんですよね。これが今までとは違うプレイ感覚が味わえなかなか新鮮でした。
また、ゲームバランスも良くなった気がします。以前はボスキャラが強過ぎて、強い武器と回復アイテムでゴリ押ししていたんですが、ジャッジアイズでは三角飛びや回り込みを駆使すれば普通に戦える感じですね。格闘アクションとして正統進化した感じです。
JUDGE EYES(ジャッジアイズ)の得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆★
- 国産ゲームとしては非常に高いレベルだが、世界基準でみると一世代前のクオリティ
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 俳優・声優の演技、主題歌、環境音など文句無し
- 熱中度 ☆☆☆☆★
- 続きの気になるストーリー展開で時間を忘れてプレイしてしまうが、尾行や開錠など妨げになる要素が気になった
- ボリューム ☆☆☆☆☆
- メインストーリーで30~35時間、サブストーリー含め70~80時間、トロフィーコンプリートに100時間~200時間の超ボリューム
- 遊びやすさ ☆☆☆☆★
- 基本的には遊び易く調整されているが、ドローンの操作の複雑さだったり、「その要素必要?」ってものが多いと感じた
まとめ:JUDGE EYES(ジャッジアイズ)の総合的な評価
ジャッジアイズをプレイし終えての感想は『神ゲー』です。ゲーム好きな人、そうでない人も一度は遊んでもらいたい作品です。
もちろん、レビューでも紹介した様に操作面で煩わしさを感じる部分があったり、『龍が如く6』や『龍が如く 極2』をプレイ済みの人にとっては、新鮮味が薄く感じるのは否定できません。
しかし、その欠点を感じさせないぐらいにストーリー面に魅力があるんですよね。特に中盤以降は先が気になってプレイを止めるタイミングを逃して夜通し遊んでしまうぐらい魅力的な展開が続きます。
少しでも気になるという方は一度遊んでみる事をオススメします。
↓新価格版も発売されます。一部ゲーム内容が変更になるのでご注意ください。変更点についてはこちらの記事にまとめています。
続編『ロストジャッジメント』のレビューも投稿しているので良ければどうぞ(‘ω’)ノ
また、ジャッジアイズのベースとなった作品『龍が如く』との比較記事も投稿しているので、興味がある人は是非読んでみてくださいね。