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2018年08月24日

【評価・レビュー】プレーヤーの数だけストーリーが分岐!1周目の楽しさが半端ない!『Detroit: Become Human』をクリアしての感想

 

多くのプレイヤーから圧倒的高評価を得ているPS4専用タイトル『Detroit: Become Human』を知っていますか?

アンドロイド(人型ロボット)が登場するSF世界の話なので、興味が無い私は購入するつもりが無かったのですが、Amazonの評価に影響され購入してしまいました…(笑)

結果的にSFに興味がない私でもドハマりするぐらい楽しいタイトルでした。今回はこの傑作『Detroit: Become Human』のレビューをしていきます。

Detroit: Become Humanのストーリーは意外にも現実的。20年後のアメリカ・デトロイトを舞台に3人の物語が描かれる

テーマは人権、差別といったタイムリーな内容

SFに興味がない私がドハマりしたのは、スターウォーズの様な現実離れした世界観ではなく、今から20年後の2038年のアメリカ・デトロイトが舞台だったことが理由の1つです。

さすがに作中に登場するような、人間と見分けが付かないレベルのアンドロイドは20年後にはまだいないと思いますが、それに近いレベルの物は存在していると思います(ただ、膨大な価格になるはずなので一般には流通しないと思います)。

この作品の根幹は『アンドロイドの人権』です。
「そんな馬鹿な話があるか!」と思う人は多いと思います。私もプレイする前はそう思っていました。

このゲームが巧妙なのは『プレイヤー自身がアンドロイドになり、アンドロイド視点で物語が展開される』ところなんですよね。それによりアンドロイドの思考を垣間見る事が出来た気になるので、『アンドロイドの人権』について真面目に考えてしまうんです。

魅力的な3人の主人公

本作には3人の主人公がいます。そしてぞれぞれに特徴的なストーリーが用意されています。これについて簡単に説明と感想を書きます。

ちなみに3人の主人公は実在する人物がモデルになっています。

人間にとって都合の良い道具として利用されるロボット刑事『コナー』

コナーは警察と一緒に働くアンドロイド。3人の主人公の中で最も無感情で『機械』に近い存在。

この世界では感情・自我を持つアンドロイドは『変異体』と呼ばれ廃棄処分の対象となります(コントロール不能で危険な為)。コナーはこの『変異体』を捕まえるのが仕事。人間の『都合の良い道具』のままでいるのも、変異体となって感情・自我を持つのもプレイヤー次第。

はたから見てコナーは既に変異体だと思うんですが、本人は頑なに否定するところが何とももどかしい気持ちにさせてくれます。変異体を捕まえる任務を担っている本人が変異体であるとは簡単には認められるワケがないですからね。

また、仕事の相棒である人間の刑事ハンクとの関係も、プレイヤーによって大きく変わるのも楽しめました。友情ルートをプレイした後に敵対ルートをプレイすると罪悪感がヤバいです…。選択によっては本当に冷酷無比になりますからね…。

アンドロイドに人権と自由を。望むのは平和か?暴力革命か?変異体のリーダー『マーカス』

マーカスは物語の最重要人物。アンドロイドが人権を得られるかは彼の手にかかっています。

マーカス編ではコナー編のようなアンドロイド個人ではなくアンドロイドという『種族』にフォーカスを当てた内容になっています。アンドロイドたちが人権を得る為に様々な決断が迫られます。

平和的なデモを行い人間に訴えかけるか、人間を殺してでも人権を得るかはプレイヤー次第。

最重要人物のはずが3人の中では最も印象が薄い気がしました…(笑)

少女を守れ。母性に目覚めたアンドロイド『カーラ』

カーラは家事をこなす家庭用アンドロイド。めっちゃ美人。

とある一家で働くカーラですが、父親の虐待をきっかけに命からがら少女アリスを連れ出し、各地を転々としながら数々のトラブルに巻き込まれることになります。

カーラ編は親子愛がテーマなので3人の中で最も面白く、最も感情移入しやすいですね。 とにかく心が痛くなります。

特に、虐待されているアリスを守る為に、主人の命令を破り変異するシーンは鳥肌ものです。そのシーンをあえてプレイヤーに操作させるのも感情移入させてくれるんですよね。

また、『この世の地獄』とも言える『リコールセンター(強制収容所)』での展開はこの世の終わりを感じさせます。次々と仲間が処刑されていく様は戦慄します…。

プレイヤーの数だけストーリーが展開!分岐の数が半端じゃない、圧倒的なシナリオ量

本作はとにかく圧倒的な数のストーリー分岐がスゴイですね。まさに『プレイヤーの数だけストーリーがある』といった感じ。

エンディングの数も多いし、各チャプターの結末もいくつもある。それだけでなく途中のストーリーも細かく分岐するんですよね。ノベルゲームのような分岐量ですが、凄いのはそれらの分岐それぞれに演出・ドラマがあるという事なんです。つまり、自分で操作するドラマといった感じ。

他にもこんな特徴があります。

選択次第ではキャラクターが死亡する

膨大な分岐の中にはキャラクターが死亡するものもあります。普通はプレイキャラクターや重要キャラクターが死亡すればゲームオーバーですが、本作ではそのままストーリーが進行します。

重要キャラクターが死亡すれば、先の展開に影響が出るケースも少なくありません。

注意!操作キャラクターの一人である『カーラ』を序盤で死なせてはいけない理由

プレイヤーの選択次第ではプレイキャラクターの1人であるカーラは序盤早々に死んでしまいます。カーラ編はコナー編とマーカス編との接点がほとんど無い為、序盤で死んでしまうのと単純にカーラ編のシナリオがカットされるだけなんですよね。

それを知らずに運悪く序盤でカーラを死なせてしまった人は、「なんかストーリー短くない?」と思って低評価を付けてしまうかも知れません。ですので初回プレイではカーラは死なせないようにしましょう。

・・・

以下の動画は、最初のチャプターを例に分岐の多さをアピールする内容になっています。必見です。

プレイヤーを悩ませる選択肢と映画的な演出が絶妙!

本作には無数の選択肢が登場しますが、プレイヤーを悩ませる選択肢もとにかく多いんですよね。

他のゲームでは選択肢で悩む事はあまり無いと思います。なぜなら、間違った選択をしてゲームオーバーになっても、リトライして正しい選択を選び直せば良いからです。

しかし、本作は違います。ゲームオーバーという概念が無いので、どんなに酷い選択をしてもストーリーは進行します。

面白いのが『酷い選択=間違った選択』ではないという事なんです。

例えば、『人を殺害する』という選択は酷い選択ですが、『結果的に自分や仲間を救う』ことになるかも知れないのです。しかも、その結果はすぐに分かるわけではなく、後になってからだったりするわけです。

チェックポイントからやり直すことも可能ですが、良かれと思いやり直しても、自分が望まない結末に辿り着く事もあるのです。現実世界でも同じです。善人が日々苦労する人生を送り、悪人が何不自由なく悠々自適生きているなんて事もあるわけです。

これと同じ事がDetroit: Become Humanでも展開されるんです。だから、一つ一つの選択がプレイヤーを悩ませるんですよね。

煩わしい操作も感情移入に貢献

本作には「これをわざわざプレイヤーに操作させるの?」といった煩わしい操作が多々あります。

例えば、ドアを開ける時にはドアノブを回す動作をプレイヤーにやらせるんです。他にもカーラ編では皿洗いやゴミ拾いのアクションをわざわざプレイヤーに操作させます。

これらは本来ゲームの進行には必要のない操作のはずです。キャラクターが勝手にドアを開け、皿を洗って、ゴミを拾えば済むはずです。

そう思っていたわけですが、プレイしていると気付かされるんですよね。キャラクターに感情移入させるための巧妙なテクニックだと。実際多くのプレイヤーから高い評価を得ているという事は、功を奏したという事なんだと思います。

欠点は分岐を埋める為の周回プレイのし難さのみ

とにかく圧倒的な分岐のボリュームは「周回プレイをしてください」と言っている様なものなんですが、実際は周回プレイが向けの作りにはなっていないんですよね。

もちろん、チャプターセレクトやチェックポイントからのスタートは可能ですが、ノベルゲームのようにスキップは出来ないし、チェックポイントの数も少ないんですよね。

それに序盤での選択が終盤に影響するケースもあるので、その場合は序盤からプレイし直さないといけません。

ただ、周回プレイが面白くないというわけでは無いです。とにかく分岐の数が圧倒的なので2周目、3周目も違うスト―リーが体験できるんです。

問題なのは、全ての分岐をコンプリートする為の周回プレイ。ロード出来るチェックポイントが少ないので、同じ展開を何回も見る羽目になります。しかもスキップも出来ません。かなりの時間を必要とします。

なので、全部をコンプリートしたい完璧主義の人には向かないかも知れません。「まずは1周目を存分に楽しみ、2周目、3周目でアナザーストーリーを楽しむ」ぐらいのつもりでいた方が良いと思います。それでも相当なボリュームになりますしね。

本当にアンドロイドが人権を得る未来もそう遠くないかも知れない

アンドロイドが人間と同じように感情を持つことは無いと思います。なぜなら、アンドロイドは人間によってプログラムされたものだからです。

痛がる素振りや、寒がる素振りを見せる事は可能ですが、それはあくまで圧力センサーや温度センサーで得た数値をもとに行動を決めているにすぎないからです。

しかし、「アンドロイドに人権を与えるべきだ」という人が出てくる可能性は低く無いと思います。なぜなら、アンドロイドに感情は無くても、感情があるように錯覚する事は出来るからです。

1999年に発売したソニーの犬型ロボットAIBO(アイボ)を知っていますか?

AIBOは人工知能を搭載しているいわば犬型アンドロイドです。『AIBO葬』といって、故障したAIBOを供養するぐらい本当のペットのように接している人が沢山いるんですよね。

もちろん、AIBOの飼い主も本物の動物のように感情を持っているとは思ってはいないはずです。見た目も本物とは全く違いますからね。

しかし、ロボットの為に供養する人がいるという事は、ロボットに感情があるように錯覚しているからなんですよね。

結局のところ『人間がどう思うか』なんだと思います。

例えば、害虫駆除をするにしても『虫が可哀想…』と言う人もいるわけです。虫には感情が無い(一般論では)にも関わらず。

同じ事がアンドロイドにも言えると思うんですよね。アンドロイド自身に感情が無くとも、人間がアンドロイドに感情を感じることが出来れば、「アンドロイドにも人権を与えるべき」という声が出てきても不思議ではありません。

Detroit: Become Humanの得点

95 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
2018年時点ではゲーム史上最高レベルのグラフィック。あらゆる部分が徹底的に作り込まれています。
サウンド ☆☆☆☆☆
緊迫のシーンを盛り上げるBGM(カーラ編の変異シーンが熱い!)、役者たちの迫真の演技に圧巻!
熱中度 ☆☆☆☆☆
とにかくクリアまで息を付かせない展開の嵐! メッチャ楽しいです。
ボリューム ☆☆☆☆☆
シナリオ分岐のボリュームは圧倒的! まさに自分でプレイする映画だ。
遊びやすさ ☆☆☆★★
クリア後のリプレイのし難さだけが残念…。

オススメ!Detroit: Become Humanは一度は体験して欲しい傑作!

普段ドラマを見ない人はドラマの良さに気付き、普段ゲームをしない人はゲームの良さに気付かされる作品だと思いました。そこらの海外ドラマよりもシナリオ・演出とも上質ですし、プレイヤーの選択で展開が全く変わるのはゲームならではの魅力です。

特に1周目の『他の選択をしたらどうなってしまうの!?』というワクワク感は類を見ないレベルですし、2周目は1周目と正反対の選択をすれば全く違うストーリーが堪能出来るのも楽しい!

これに近い作品を挙げると『ライフイズストレンジ』がありますが、分岐のボリュームとイベントシーンの多さではDetroit: Become Humanの方が圧倒的ですね。

とにかくまだプレイしたことのない人は一度遊んでみて下さい。オススメですよ!

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