【評価・レビュー】『バトルフィールド4』の64人同時オンラインマルチプレイが熱い!
今回は圧倒的な臨場感と64人同時オンラインマルチプレイが可能な人気FPS(一人称シューティング)バトルフィールド4(BF4)をレビューします。
この記事の目次
バトルフィールド4は何時間でも飽きずに遊べる良作!
まず最初にこの作品の最大の魅力についてざっくりとお話します。
64人同時オンラインマルチプレイ!
コレがとにかく素晴しい!
「人数が多いだけでこうも違うのか!」というくらい人数って重要なんだなと実感しましたね(マルチプレイの感想は記事中盤以降で紹介)。
何時間でも飽きずに遊べる素晴しい出来です。
これまで発売されたPS4ソフトで一番長く遊べるゲームといっても過言では無いでしょう。
バトルフィールド4の世間での評判は?
バトルフィールド4は昨年の11月発売で日本ではPS3版、PC版がPS4版より先行して発売されています。PS3版はキャンペーンモードでのデータの破損、本体が故障するのではないかというレベルの負荷(フレームレートの著しい低下)のかかり方をするなどの理由でかなりの低評価のようです。
一方PS4版は多少のバグはあるものの致命的となるレベルのバグはほぼ無いようです。高解像度、高フレームレートはもちろんのこと64人同時によるオンラインマルチプレイ(PS3版は24人)を評価する声が多いです。PS3版とは別物と言われるくらい評価を得ています。
レビューの前にオフィシャルトレーラー是非ご覧ください。迫力の映像ですが、そのほとんどが実際にプレイしている映像なんですよ。
まずはキャンペーンモード(ストーリーモード)をプレイ!
実は私FPS初心者です。最後にプレイしたのが「コールオブデューティ4」。FPS初プレイもこの作品です。しかもシングルプレイしかやっていないのでFPS暦10時間くらいです。そんなFPS初心者である私がプレイするバトルフィールド4、まずは肩慣らしということでキャンペーンモードをプレイしていきます。
FPS初心者には割りと高難易度
まず最初に思ったことが「よく死ぬ」ことですね。
最初の頃は無闇に敵を攻撃して集中砲火を浴びて死ぬそんなパターンばかりでした。後に知りましたがキャンペーンモードでは敵に気付かれずにうまくやり過ごすのが割りと重要みたいですね。
以前レビューしたメタルギアソリッド5グラウンド・ゼロズと比較すると難しいですね。まず、敵に発見されるとかなり遠くの位置からでも攻撃してきます。慣れないと遠くの敵に攻撃を命中させることが難しい。そして敵が豆粒のように小さく表示されるのでかなり見つけ難い。タクティカルバイザー(ゴーグル)で敵をマーキングできるので基本はそれを使えばよいのですが、敵に見つかってからだと使っている余裕が無いので肉眼で見つける必要があります。おそらく本作に限らずFPSに共通する部分だと思いますので初心者は苦労すると思いますが、本作の魅力は後述するマルチプレイです。操作を覚える為にも頑張って乗り越えましょう。
迫力の演出は圧巻!
本作は常時主観視点で進行されていきますが、とにかく演出に臨場感があって飽きさせません。倒壊する建物の中を駆け巡る様は圧巻ですね。グラフィックのレベルも高く、これだけ美しいグラフィックが60fpsの滑らかさで動作するのは次世代機ならではですよね。次世代感を感じやすい作品だと思います。
心配されていたバグは軽減
PS3版では問題視されていたキャンペーンでのゲームデータの破損の件、2度ほどクリアしましたが一度もフリーズすることも無く快適にプレイできました(口コミを見るとPS3版ほどではないもののセーブデータが消失するといった症状が出ている人もいるようです)。
キャンペーンはそれなりに楽しめるけど短い
見ているだけでも楽しいスリリングな演出やリアルなグラフィックやサウンド。これだけでも十分楽しめるんですが、FPSに慣れた人はあっという間にクリアしてしまうと思います。オフラインプレイだけしかしない人にはかなり物足りないと感じるでしょう。
64人同時オンラインマルチプレイはかなり楽しい。これだけで1年遊べる!
バトルフィールド4のメインコンテンツはオンラインマルチプレイと言い切ってもいいくらいボリュームがあります。マップ自体の作りこみも凄いですし、実績に応じ徐々にオープンになっていくカスタマイズ要素なども楽しいです。そして何よりも64人もの兵士が入り乱れての戦闘。これがホント臨場感抜群なんですよね。コレだけ人がいても処理落ちもほとんどせず快適に動くのは流石PS4といったところですね。
というわけでここからはオンラインマルチプレイのレビューをしていきます(ゲームモードはコンクエストを前提としています)。
64人同時対戦によって生まれる戦略性と臨場感
バトルフィールド4のオンラインマルチプレイの最大の魅力は64人同時による多人数対戦。敵味方それぞれ32人での対戦になりますが、これだけ人数が多いと本当の戦場であるかのような感覚を味わえます(戦場に64人と聞くと少ないように感じますが、死んでも再出撃されるので大量の兵士がいるように感じます)。
ちなみにマルチプレイはオープンワールド風のマップを採用していておそらく1キロ四方。バトルフィールドシリーズのマルチプレイ定番モードであるコンクエストでは、その広大なマップにある各拠点を制圧・防衛することが目的で、仲間と協力して攻略していきます。
単独で敵陣に突撃するのも良いですが、まず返り討ちに遭います。バトルフィールド4では仲間と協力して攻略することが基本戦術です。上手なプレイヤーほど仲間と連携をとっていますね。
本作には分隊というシステムがあり、特別設定をしなくともどこかの分隊に自動的に入ります。分隊長は隊員に指示を出すことが出来るのでこうやって仲間と連携をとるわけです。1対1では実力差が大きすぎてどうにもならない相手でも分隊を活用することで攻略が可能になります。物量がものをいう世界、つまり仲間との連携が非常に重要だということです。
ちなみにPS3版は24人対戦になりますのでかなり物足りない感じになります。あのマップの広さは64人対戦だからこそ活きます。試しに人数の少ないサーバーでプレイしてみたら敵になかなか遭遇しないので「なぜ銃火器抱えてピクニックしているんだろう・・・」と虚しくなりました(笑)
活躍の仕方はその人次第!
バトルフィールド4マルチプレイの代表的なゲームモードとしてコンクエストがあります。コンクエストとは各拠点を制圧・防衛して得点を競うモードです。
コンクエストでは様々な活躍方法があります。例えば…
- 先陣をきって敵陣に突入し制圧を行う人
- 上記の援護をする人
- 敵の手が届かない位置から狙撃する人
- 車両・ヘリを操縦して兵士を運搬する人
- 爆破物を設置する人
- 回復・弾薬の補充に徹する人
- 偵察する人
- 拠点を防衛する人
- オールマイティーに全てをこなす人
- 司令官として参戦(フィールドには出撃せず独自の画面で操作します)
こんな感じでとにかく色々な役割があります。戦闘するだけが全てでは無いんです。人によってプレイスタイルが全然異なるのは面白いですよ。
多彩な遊びを可能とする多彩な兵器と乗り物
本作にはとにかく多彩な銃火器、兵器、乗り物が存在します。私は銃火器についての知識が無いのですが、その多くが実在もしくは近い将来登場するであろう(架空の)次期モデルだそうです。銃火器マニアにはたまらないのではないでしょうか。
もちろん銃火器マニアじゃなくてもその恩恵は受けられます、種類が豊富ということは戦略のバリエーションに富んでいるということです。対歩兵の銃器をはじめ、対空対地兵器、数々のグレネード、C4爆薬ととにかく豊富です。これらにはちゃんと特徴づけがされていて、精度、射程距離、連射速度などそれぞれ異なります。さらに各銃火器にはアタッチメントを取り付けてカスタマイズすることが可能です。
さらに乗り物も戦車、装甲車、バギー、バイク、ヘリコプター、戦闘機、ガンシップ、ボート、水上スキーなど豊富ですね。これらの乗り物は複数人で搭乗可能で搭乗する場所によって攻撃方法が変わりますので上手く活用すれば戦局を大きく揺るがすことも可能かもしれません。
潜入可能な多彩な建造物と戦況に応じてダイナミックに変化する環境
ステージには様々な建造物があり、その多くが侵入可能です。活動の拠点として利用したり、建物の複雑な構造を利用して敵に気付かれる事なく攻撃を加えたり、銃撃戦の遮蔽物として利用したりと活用方法は様々です。建物への侵入ルートも様々で正面からの侵入をはじめ、裏口や窓、さらにはヘリで屋上から侵入することも可能です。移動の自由度が高い為、思わぬところに敵が潜んでいる場合もあります。
さらに本作の売り文句にダイナミックな環境の変化があります。
爆薬やミサイルで建物を攻撃すれば風穴が空いてやがて倒壊します。
特に高層ビルが倒壊していく様子は圧巻です。兵士はバラシュートを装備しているので崩壊する高層ビルから飛び降り崩れゆき様を横目にするなんてことも可能です。
経験を積むことでアンロックされていく様々な要素
本作ではマルチプレイで経験を積むことで経験値が溜まっていきます。それに伴い銃火器やバトルパック(ボーナス)などがアンロックされていきます。また、経験値と合わせて階級があります。いわゆるレベルですね。単純に数字だけではなく「軍曹」、「少佐」などといった称号が与えられますので気分が盛り上がりますね。
一般的にこういったアンロックやレベル上げは「作業化」しがちなのですが、本作ではゲームで活躍した人ほど経験値が多く手に入る仕組みになっている為、まず「上手くなりたい」という意識が働くため作業感は感じません。上手くなった報酬がアンロックであり称号なんです。
オンラインマルチプレイにはいくつかマイナス要素があります
ルールが複雑なのにマニュアルが簡素。初心者は苦労を要します
最近はゲームのダウンロード販売が多くなってきていて、マニュアルはオンラインで配布する形式が一般的です。本作も例外でなくパッケージ版であってもPDFによるオンラインマニュアルとなります。
そしてこのマニュアルが曲者です。正直役に立ちません。
バトルフィールド4の売りはオンラインマルチプレイなわけです。
ゲームモードの説明がちょろっとテキストで書かれている程度なので初心者にはさっぱりだと思います。「やって覚えろ」というスタンスなんでしょうね。確かに上級者に紛れて遊んでいれば次第にわかってきます。
基本的に本作のマルチプレイはチームプレイなので仲間との行動が基本となります。ゲームに慣れた人であれば仲間に命令を出したり、従ったりするわけですが、初心者は気ままに行動します。もちろん初心者はそれが仲間に迷惑がかかる行為だとは知りません。せめて皆が気持ちよくプレイする為に必要な基本ルール・マナーなどの説明は充実させてもらいたいですね。
たまたま初心者だらけのサーバーに入ったことがありますが、戦争ゲームなのに戦争が起きていないカオスな状況でした(笑)
あとは建造物の倒壊が本作の売りの一つですが、倒壊させるには一定のプロセスを踏むことが必要になります。これについての説明も無い為、ゲームをそれなりに熟知した人でないと倒壊させることが出来ません。
「あれをやるにはどうすればいいんだろう?」というのがとにかく多いですね。
クイックマッチはやらないこと。高確率でフリーズします
自動的に空いているサーバーを探してゲームに参加する「クイックマッチ」という機能がありますが、これは使わないようにしましょう。高確率でフリーズします。
極端に回線状況が悪いサーバーを自動で選んでいるのか、クイックマッチだからなのかは分かりませんが、ゲーム開始のタイミングで画面が暗転したまま進まなくなってしまうんですよね。結構な高確率で3回に1回ぐらいの割合でフリーズするのでクイックマッチは避けましょう。
オススメはサーバーブラウザーで64人中60人ぐらい埋まっていて通信状態MAXか一つ下ぐらいのサーバーを手動で探しそこに参加することです。そうすればフリーズはまずしません。
バトルフィールド4の得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆★
- キャンペーンの迫力の演出や、倒壊する建造物など見ごたえのあるグラフィックです。また常に60fpsをキープしているのもポイントが高いです。全体的な空気感も写実的で良いのですが、細かく見ると結構荒い部分も多くこの点数にしました。
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 飛び交う銃声やヘリや戦闘機のサウンドなど、戦場の臨場感抜群です!建物とプレイヤーの位置関係でも音の反響の仕方が変わるこだわり様!
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- オンラインマルチプレイの中毒性はヤバイです。時間さえあればいくらでもやってしまいます。
- ボリューム ☆☆☆☆★
- キャンペーンのボリュームこそ少ないもののマルチプレイは相当遊べるのでボリューム感は十分あります。追加コンテンツを購入すればさらに遊べます。
- 遊びやすさ ☆☆☆★★
- 操作性自体は良好ですが、明らかにマニュアルの説明不足の為、初心者は苦労すると思います。
バトルフィールド4の長所・短所まとめ
長所
- キャンペーンでの迫力の演出
- 銃撃、爆撃などで破壊される建造物
- 臨場感のある迫力のサウンド
- 64人同時オンラインマルチプレイ
- 多彩な銃火器、兵器、車両
- プレイヤー自身の成長が楽しめる
- 戦闘だけに限らない様々な楽しみ方
- 飽きの来ないゲーム性
短所
- 不親切なマニュアル
- 一部の重大なバグ
- オフラインでの楽しみの少なさ
バトルフィールド4はこんな人にオススメ
リアルな戦場の雰囲気を体験したい方、オンラインマルチプレイがしたい方、戦略性のあるゲームが楽しみたい方にオススメです。また、FPSといえばPC版が最も盛んですが初心者にはオススメできません。PC版ユーザーは玄人が多い為、初心者はまともに活躍できない可能性があります。というわけでFPS初心者の方はPS4版でデビューしましょう!
全く敵が倒せないという人へ。初心者の私が初心者のあなたにアドバイスします
私もこのゲームを始めたばかりの頃はそうでしたが、FPS初心者の方は「敵が一切倒せない、やられてばかり」かと思います。私もまだ下から数えたほうが早い順位ですが、ある程度敵も倒せるようになってきたので、成長の為に私が実践したことをいくつか紹介します。
- 敵を見つけたら即座にスポット
- 敵を見つけたらスポット(R1ボタン)しましょう。スポットすれば敵を見失う確立がかなり減ります。肉眼では分かりにくくてもスポットされていれば敵の位置は一目瞭然ですし、スポットした内容は仲間と共有されるのでチーム全体の戦績が向上します。
- 中近距離では腰だめ撃ちを活用する
- 腰だめ撃ちとはエイム(L2ボタン)しないで射撃することです。エイムするよりも早く撃つことが可能なため近距離戦では効果大です。腰だめ撃ちは精度が低いため中距離以上ではほとんど当たりません。しかし、初弾だけ腰だめ撃ちをして、すかさずエイムするとアシストが働いて楽に敵を捉えることが出来ます。これで中近距離での勝率が大きく伸びるはずです。
- 銃は乱射せず小刻みに撃つ
- 銃は乱射すると精度が落ちほとんど敵に当たりません。2発ごとにトリガーから指を離して「パパン、パパン」と撃つと命中しやすいです。
- 前線のサポート役に徹する
- 初心者は敵を恐れて敵の攻撃が届かない遠くから射撃しますが当然こちらの攻撃も当たりません。効果の無い射撃は敵に自分の居場所を知らせるだけなので逆に腕の良いスナイパーに狙撃されるでしょう。また、逆に前線に突っ込んでも返り討ちに遭うでしょう。前線から少し引いた位置で援護射撃すると初心者でも活躍できる可能性が高いです。
- ミニマップをとにかくよく見る
- これが一番重要な気がします。初心者はとにかく弾を命中させるのが苦手なので、相手の攻撃に気付いてから撃っても勝てませんし、先制したとしても相手の腕が良ければ撃ち負けます。撃ち勝つにはとにかくミニマップを見て敵の位置を把握して、敵の背後や側面から近づくようにします。背後や側面から攻撃を受けた敵は何も出来ないで死ぬか逃げ回るかです。即座に反撃を受ける可能性はほとんどありません。
- 壁に沿って移動する
- 壁沿いに移動すれば当然壁側からは攻撃を受けなくなる為、やられる可能性が半分になります。また、中腰姿勢や匍匐姿勢もターゲットとなる面積が減るため生存率が増えます。
まとめ
バトルフィールド4はとにかくマルチプレイに尽きます。
毎回新鮮な気持ちでプレイできますし、上達が実感できた時は本当楽しいですね。
バトルフィールド4が発売されて早くも半年経ちますが、今後も追加コンテンツの配信が予定されていますしプレイ人口も多いです。バトルフィールド5が発売されでもしない限りはこの熱は冷めることは無いと思います。
最後に日本トップランカーと思われるダステルさんの動画を紹介します。PC版ですが、圧巻の操作技術ですよ!
【実況】 Battlefield 4 | 世界1位を目指して 【ダステル】