【評価・レビュー】巨大な獣を狩る爽快感がたまらない!Horizon Zero Dawn をオススメする6つの理由&3つの欠点
またまたヤバいゲームが発売されました。PS4独占タイトルの「Horizon Zero Dawn」。メーカーはKILLZONEシリーズを生み出した技術力に定評のあるゲリラゲームズ。
個人的にHorizon Zero Dawnはそこまで興味が無くスルーするつもりだったのですが、アマゾンのレビューを見ると非常に高評価だったので思わず購入してしまいました(価格的にも5,000円台で買えるので、コスパの良さも後押しになりましたね)。
一通りクリアしての感想は「PS4の限界に挑戦したゲーム」といった感じですね。とにかく凄かったです。しかし、いくつかの欠点もありました。
というわけで、今回は「Horizon Zero Dawn」のオススメ出来る理由と一部の欠点を交えながらレビューしていきます。是非ご購入の参考にしてみてください。
この記事の目次
Horizon Zero Dawnをオススメする6つの理由(メリット・長所)
1. とにかく狩りが楽しい!ステルス、トラップ、狙撃、部位破壊。戦略的なハンティングが可能!
モンハンを始め狩りゲーが流行りましたが、Horizon Zero Dawnの狩りは「狩りゲーの新境地」と言えるぐらい、とにかく戦略的で奥深く楽しいんですよね。
Horizon Zero Dawnの世界では野生と化した機械獣が狩りの対象になります。機械獣は野生動物と同様群れで行動することが多い為、一対複数が多くなります。さらに機械獣はどれも強く、強行突破すればゲームオーバーは免れません。だからこそ戦略的に戦う必要があります。
例えば、先ほど紹介した美しい草木は敵から隠れる為にも活用出来ます。背の高い草木に身を潜めながら敵に近づき、背後から急所を突き一撃仕留めるステルスプレイが可能です。建物が少ない原始的な世界が舞台なので草木を利用したステルスは非常に効果的です。
トラップも非常に効果的です。主人公はフォーカスと呼ばれる未来的なデバイスを使うことで、敵の巡回ルートを知ることが出来るので、ルート上にトラップを仕掛けることで安全に狩りが行なえます。
シューティングが得意な人は正面から弱点をピンポイントで狙い撃つことも可能ですし、部位破壊(次の項目で紹介しますがこれがとにかく気持ちイイ!)をしながらジリジリと敵を追い詰めていく事も可能です。
また、武器には様々な属性があります。火矢で敵を燃やしてオーバーヒートさせたり、冷気で凍結させもろくしたり、破砕効果で部位破壊を容易にしたりなど工夫次第で狩りのバリエーションは無数に増えます。
2. 巨大な機械獣の躍動感がスゴい!圧倒的な脅威に立ち向かう感覚は心躍る!
ある程度ゲームが進むと巨大な機械獣と戦う機会が増えてきますが圧倒されますね。この感覚はダークソウルやブラッドボーンでボスキャラに立ち向かう絶望感に共通するものがあります。
基本的にプレイヤーの武器は弓矢など原始的な装備しか使えないので巨大な機械獣に立ち向かうのは無理難題です(実際、闇雲に敵に矢を当ててもダメージはほとんど通りません)。そんな巨大な敵にどうやって立ち向かうのかと言うと「弱点」を突きます。
巨大な敵は無数のパーツによって構成されているので、パーツ単位で破壊していき、ジリジリと相手の戦力を奪っていくわけです(巨大な機械獣の部位破壊や装甲を剝がしていくのはとにかく爽快です)。
また、オーバーヒートした時だけ弱点が露出するタイプの敵もいるので、最初に火属性の武器やトラップでオーバーヒートさせ、弱点が露出したら弓矢で打ち抜くという戦い方も出来ます。
巨大な敵は倒すのも苦労しますが、上手く弱点を突いて倒せたときの快感はたまらないものがあります。
以下の動画は、本作に登場する最強の機械獣とも言われるサンダージョーと格闘しているところを収めたものです。圧倒的な迫力を体験してみてください。躍動感が半端じゃないですよね!
3. PS4の限界を堪能できる!まだまだ進化する美しすぎるグラフィック!
新しいゲームソフトが出るたびに「これ以上美しいグラフィックのゲームは出ないはずだ」と思うんですが、またまた記録を塗り替えてくれましたね。ハッキリ言って2017年3月時点ではHorizon Zero Dawnのグラフィックは一番綺麗だと思いました。
Horizon Zero Dawnのグラフィックは綺麗なだけではなく「革新的」なんですよね。
どこが革新的なのかと言うと「草木の表現」です。
建造物の美しさなら他にも凄いゲームはいくらでもあるんですが、草木の表現がここまで美しいゲームはまず見かけません。曲線的な草木はリアルにすればするほどスペックを要するので簡易的な表現になりがちなんですが、Horizon Zero Dawnでは妥協することなく注力しています。
以前発売されたウィッチャー3も草木の表現が凄かったのですが、そのせいかフレームレートが不安定だったんですよね。しかし、Horizon Zero Dawnは「どうやって実現してるの!?」ってぐらい安定したフレームレートを実現しています。
また、数多くのパーツで構成された機械獣の作り込みも圧巻なんですよね。しかも、攻撃を当てるとパーツ一つ一つがきちんと破壊されていくんです。敵に与えたダメージが視覚的に分かるのは爽快ですよ。
グラフィックの美しさと快適性を両立できた本作の技術は本当に革新的だと思います。
ただ、ストーリー冒頭で登場する主人公アーロイの幼少期は可愛くない…(笑)
4. 戦利品を使い武器の強化が可能!戦略の幅が広がる!
狩りゲーの定番要素と言えばアイテムドロップ。もちろん本作にもあります。
ドロップするのは主に機械獣を構成するパーツですが、武器強化に使用できるコイルと呼ばれるアイテムが手に入る事があります。
コイルには様々な特性があり、例えば、火炎効果を高めるもの、弓矢の連射速度を向上させるもの、部位破壊確率を高めるものなど多彩です。どの程度能力が向上するかはレア度によって変わってきます。さらに、複数の能力がアップするものもあります。
武器には最大3つのコイルを装着出来るので、コイルの組み合わせによっては同じ武器でも全く異なる特徴の武器を作り上げる事が出来るんですよね。
Horizon Zero Dawnでは武器の特性で大きくゲーム性が変わってくるので、武器の改造のし甲斐があり、なかなか楽しめる要素だと思いました。
5. SFと原始と現実が融合したストーリー展開は興味をそそる!
Horizon Zero Dawnは今からおよそ1000年後のアメリカが舞台。発売されるまで地球外の話だと思っていたので、地球の遠い未来の話という事で親近感が沸き一気に世界観に引き込まれました。
- なぜ、高度に発展した文明は崩壊し原始的な生活に戻ってしまったのか?
- なぜ、機械の獣が生態系を成しているのか?
- なぜ、主人公は「異端児」として扱われるのか?
こういった謎を遺跡を探索することで明かしていくわけですが、完全なファンタジーではなく、一部ながら現実的な要素を感じる事が出来るのが楽しいんですよね。
収集要素として各地にヴァンテージと呼ばれる古代のデータが散らばっているので、それらを回収しHorizon Zero Dawnの世界観をより深く知るのも楽しいですよ。これはダークソウルやブラッドボーンにおけるアイテムの説明から世界観を考察する感覚に近いと思いました。
あと、序盤のストーリー展開は意表を突かれましたね。映画「アポカリプト」を彷彿とさせる感じで緊張感がヤバかったです。
6. オフライン・シングルプレイに特化したゲーム性なので自分のペースでじっくり楽しめる!
最近のゲームはオンラインプレイが当たり前ですが、Horizon Zero Dawnはオフライン・シングルプレイ専用タイトルです(アップデートでマルチ要素が追加される可能性もああるかも知れませんけどね)。
他のプレイヤーのペースに惑わされたり、課金しないと満足に遊べないという事も無いので、腰を据えてじっくり楽しむことが出来きます。
しかも、5,000円台というPS4ソフトとしてはかなりお得な価格設定なので嬉しい限りですね。開発費とかメチャクチャかかっていそうですが、この価格で利益出るのかこっちが心配になるくらいです(笑)
Horizon Zero Dawnの3つの不満(欠点・デメリット)
1. アイテムのソート・売買、行先マーカーなど一部UIに不満あり
これが個人的に一番の欠点だと思いました。
本作では狩りゲー・ハクスラ要素があるのでドロップアイテムが多く種類も豊富なんですよね。にもかかわらず並び替え(ソート)が出来ないんです。だから管理がしにくく、売買する時も不便なんですよね。
また、売買する際もわずらわしさがあります。最近のゲームに多い「ボタン長押しで行動の確定」という要素が本作でも採用されているんですが、これがアイテムの売買にも当てはまるので、1つアイテムを売るたびにボタン長押ししないといけないんですよね。なので、売るアイテムが多いとかなり面倒なんです。
あとは行先を示すマーカーも指し示す方向が安定せず混乱します。これならトゥームレイダーの様に目的地に光の柱が立つような表現方法にしてもらいたかったですね。
おそらくこれらの問題点は後日アップデートされそうな気がします。特にアイテムの売買に関しては比較的簡単に改善できるはずなので、要望が多ければ早々対応してくれる可能性は高そうですね。
2. 武器のバリエーションが少ない
狩りゲーと言ったら豊富な武器を思い浮かべる人も多いと思いますが、本作の武器の種類が少ないです。
本作で登場する武器の種類は以下の通り。
- 槍
- 狩人の弓
- 長弓
- 戦弓
- スリング
- ブラストスリング
- ロープキャスター(ワイヤーを使った武器)
- トラップキャスター
- ラトラー(マシンガンのような武器)
- 破砕砲
- 重火器
ここから更に、「〇〇の戦弓」という様に派生していきます。なお、槍は固定装備で、重火器は敵から奪い取って一時的に使える特殊な扱いになります。
ユニーク武器はサブクエストで手に入る4つのみで、あとは店売りの物だけです。しかも、オープンワールドなので比較的序盤で買い揃えるも出来てしまうので、武器を収集する楽しみはあまりないかも知れません。特に、近接武器は槍に固定されているのはちょっと残念でしたね。
武器の少なさを改造パーツで補っている感じですね。これは先述した通り個性が出て楽しいです。
3. もう1ランク上位の武器改造がしたかった
クリア後に上位武器が解放されたりするのがハクスラゲーの定番になりつつありますが、本作にはそういった要素はありません(今後アップデートで追加される可能性はありそうですね)。
本作の改造パーツのレアリティ(レア度)は3段階ありますが、プレイヤーの実力次第では序盤で強敵を倒して最上位レアリティ改造パーツを収集することも可能なので、比較的早い段階で改造の上限に達してしまうんですよね(といっても改造パーツのパラメータはランダムなので成長の余地はありますが)。
クリア後に長く楽しむ為にも4段階目のレアリティを追加してもらいたいですね。
Horizon Zero Dawnの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- PS4の限界を超えたと言っても過言ではない究極の映像表現は圧巻
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 敵の弱点を射抜いたり、装甲が剝がす音が気持ち良い。また装備によって移動する音が変わるといった細かな演出にもこだわりを感じる
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 基本的な操作感は良く、ストーリー展開も熱く、テンポも良く進むので飽きさせない
- ボリューム ☆☆☆☆★
- メインストーリー、サブストーリーを含めれば中々のボリュームだが、ハクスラ要素に関しては物足りなさを感じる
- 遊びやすさ ☆☆☆☆★
- アクション面の操作は良好だが、アイテムの売買等の操作回りにわずらわしさを感じる
Horizon Zero Dawnはオススメか?
PS4を持っているなら買って損は無い作品ですね。オススメです。PS4の限界を追求した数少ない作品の内の一つだと思うので一見の価値ありです。
もちろん、欠点もいくつかありますが、それを上回る魅力が詰め込まれた作品ですし、価格も他の作品よりも若干リーズナブルなので手が出しやすいかと思います。
またソロプレイ・オフラインプレイ専用タイトルなので、発売から時間が経っても過疎る事は無いので安心して楽しめるというメリットもありますしね。
また、本作は4K画質、HDRにも対応しているので、これからPS4の購入を考えている人はそれらに対応したPS4 Proの購入も検討してみてはいかがでしょうか?