【評価・レビュー】ダークソウル3は『死にゲー』だけど面白い。まさにシリーズ最高傑作!
3作目にして集大成、シリーズ最後の作品と言われているダークソウル3のPS4版をクリアしたのでレビューを書きます。
遊んでみてパッと感じたのは、前作ダークソウル2のもっさり感が無くなり快適なアクションに仕上がっているということですね。以前PS4で発売されたブラッドボーンに近い調整になっています。
世界観や登場人物は初代ダークソウルを引き継いでる感じです。懐かしのキャラクターが多く登場したり(既に死んでる人も多いですが;;)、見たことのあるステージが新しい姿で蘇っていたり、初代ダークソウルのファンにはたまりませんね(一方でダークソウル2は番外的な扱いになっている模様。)!
そして、今作はシリーズ最高難易度という声も多く、序盤からかなり絶望的です(笑)。何度も心折れそうになりましたが、ノーヒント&ソロプレイで何とか攻略しました!攻略パターンが分かれば何とかなるのがダークソウルの良い所なんですよね。
というわけで、ダークソウルの良い所、悪い所など詳細にレビューしていきます!
この記事の目次
死にながら攻略方法を編み出す快感がダークソウルの最大の魅力!
ソウルシリーズの一番の魅力といえば、死んでも何度もリトライして攻略方法を編み出していく部分ですが、もちろん本作でもその魅力は健在です!
でも、いわゆる「マゾゲー」とは違うんですよね。
ダークソウルには激ムズなフリーゲームありがちな素早い操作だったり器用さは必要ありません。初心者でも慎重に注意深く、よく考えながら攻略していけばクリア可能なんです。そこがソウルシリーズの良さであり楽しさなんですよね。
とは言え、初めて入るエリアでは何が起こるか分からない為死んでしまう確率は高いのですが、その緊張感も楽しいんですよね。盾を構えながらジリジリと進んでいく感覚。「未踏の地を探索している」感が凄く心地良いんです。
繰り返し(周回)プレイも楽しい!
本作はクリア後も能力やアイテムを引き継いだ状態で2周目、3周目と繰り返しプレイしていく事が可能なんですが(敵は周回数に応じて強化される)、他のRPGだと1回クリアすれば十分という作品が多いかと思うんです。それは新鮮味が無くなったりする等の理由でプレイが面倒になるからです。
しかし、ダークソウル3は「1周目では相当苦戦したけど上達した今なら余裕でいけるか?」といった腕試しをしたい衝動に駆られるんですよね。これはダークソウル3がシビアな難易度だからこそです。で、余裕だと思って2周目をプレイすると普通にボッコボコにやられたりするんですよね(笑)上達しても油断すれば普通に死ぬ、それがダークソウルなんです。
プレイヤー自身が上達していく実感が出来るのが、ホント楽しいんですよね。この感覚は他のゲームではなかなか味わえません。
前作のもっさり感が無くなり良好な操作性に!
前作ダークソウル2との比較になりますが、かなり快適な操作性になったと思います。というのもダークソウル2は全体的に動きがもっさりのっそりしていたんですよね。走る速度も遅いしジャンプも低くて若干ストレスだったんですよね。「おま、もうちょっとジャンプ飛べるだろ!」って感じだったんですよね。
ダークソウル3では以前PS4で発売されたブラッドボーンの操作性に近づきました。スピーディーで軽快、ストレスを感じさせないように進化しています。
細かいですがこういう部分がしっかりと調整されているのは重要だと思うんですよね。小さな違いが操作する楽しさに大きく影響するんですよね。ダークソウル3もダークソウル2も基本的なシステムはほぼ同じなのに「操作していて楽しい」と思えるのはダークソウル3なんです。
重厚なダークファンタジーの世界感を表現したグラフィックは更に進化!
ダークソウルといえば金属製の剣と盾、複雑に入り組んだ王城、強大なモンスター。これらの圧倒的な存在感がプレイヤーをダークソウルの世界に引き込むわけですが、プラットフォームがPS4になったことで飛躍的にグラフィックが向上し、重厚なダークファンタジーの世界がより濃密に描かれるようになりましたね。美しさと絶望感が共存した独自の世界観は必見です。
特にダークソウルが他のゲームより優れていると感じる部分はボスの造型や演出ですね。ボス戦が始まる時の緊張感や絶望感は並大抵のものじゃありません。そして、それを撃破した時の達成感や爽快感も他では味わえません。「死闘している」感覚がダイレクトに感じられるんです。
また、ダークソウル3の世界観は初代ダークソウルを継承していて、懐かしのエリアやキャラクター(またはその子孫)が総出演するのもファンには堪らない内容でしたね。
敵の武器・防具はほぼ全て入手可能!プレイヤーの個性が際立つ自由なプレイスタイルが可能!
ダークソウル3には個性的な装備を身につけた敵が数多く登場します。すると、こう考えるわけです。
「あの敵が使っている武器を使いたい!」
そんな願望が叶うのがダークソウル3です。
敵が持っている武器・防具はほぼ全て入手可能です。それぞれの装備品には一癖も二癖もあるものばかりなので、装備する武器・防具次第でプレイスタイルはガラリと変わるんですよね。更にはレベルアップ時に成長させるステータスによってもプレイスタイルは変わってくるので、何度遊んでも新鮮な気持ちでプレイできます。
初心者には高いハードルとカメラワークの悪さ
ダークソウル3はシリーズ経験者でもかなり難しいと感じる難易度でした。そして、前作、前々作をプレイした事がある前提で作られている部分も少なからずあるので、シリーズ初プレイの人は相当苦労すると思います。
全体を通してみれば、そこまで難しいという印象も無いのですが、序盤が過去作よりも難しくなっているんですよね。敵がリアルになったことあって行動パターンが掴みにくくなった気がします。そういう敵には弱点があるのでそこを突けば苦戦しませんが、それに気付くまでは大変だと思います。序盤はゲームに慣れるためにもう少し簡単であったほうが初心者でも遊びやすいかと思いました。
しかし、他のプレイヤーに霊体として協力してもらうなどの救済措置もありますから行き詰るということは無いでしょう(でも、可能な限りソロで最初は遊んでください。仲間がいると本作の魅力でもある絶望感が薄れてしまうので)。それにレベル制なので、「難しい」と思ったらしばらくレベル上げをしたり、武器を強化するなりして対策することもできますしね。
あとは、シリーズ共通の不満点でもあるカメラワーク。普段は問題ないのですがボス戦などで狭所に追い込まれた時のカメラワークが致命的、ボスキャラクターがどアップになって視界が塞がれてしまうんですよね。そして、そのまま死亡なんて事も珍しくありません。プレイスキルの向上で改善できる物の、こういった理不尽さはマイナスポイント。
ダークソウル3の得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- 広大で重厚な世界感と絶望感を煽る強大なボスの造型は圧巻!
- サウンド ☆☆☆☆☆
- ボス戦の緊張感を演出するBGM、敵を切り刻む音、金属の重厚な音などレベル高い
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 試行錯誤して攻略していくことに時間を忘れる
- ボリューム ☆☆☆☆☆
- 200を超える武器と自由自在の育成でプレイスタイルを変えて何度も遊べる
- 遊びやすさ ☆☆☆☆★
- 過去シリーズの不満点を改良した良好な操作性。しかしシリーズ初心者には不親切な部分も。
まとめ:世界よ、これが日本のゲームだ!
ダークソウル3はよくあるRPGのように誰でもすんなりとクリア出来るゲームではありません。初心者も経験者も何度も死ぬことで攻略法を構築していくのが魅力なんですよね。
ただ、理不尽に難しいのではなく、計算された難しさで、「ここで油断しなければ上手く行けたのに・・・!」というようにゴールが手に届く位置にあるんです。だから、何度も挑戦してしまう、そういう中毒性があるんですよね。
この絶妙なゲームバランスは海外作品では見たことがありません。この職人技とも言える緻密なバランス調整は日本ならではと言えます。絶妙なゲームバランスの作品はホント楽しく飽きません。繰り返しプレイしてもその都度達成感があるんですよね。
シリーズ初心者のかたも、試行錯誤して攻略する楽しみを是非味わってみてください!オススメですよ。
2本のDLCがセットになったお得な完全版が遂に発売!
本編発売後に配信される2本の有料DLC(2,400円相当)がセットになった完全版(DARK SOULS III THE FIRE FADES EDITION )が2017年4月20日に発売されます!
Amazonだと5000円ちょっとで購入可能なので、DLC分を差し引くと3,000円ぐらいで本編が遊べてしまう計算です。
PS4のゲームで頂点に位置すると言っても過言ではないオススメのタイトルが、ここまでお買い得になって皆さんに薦めない理由はありません。今まで様子見だった人は是非この機会に遊んでみてはいかがでしょうか?