私がゴーストオブツシマのストーリーに感情移入出来なかった3つの理由
2020年のゲームオブザイヤー候補としても名高い『ゴーストオブツシマ』、Amazonのレビューを見ても非常に高い評価を得ています。そして、当サイトのレビューでも高評価を付けました。それぐらい本作は良く出来た作品です。
しかし、私はストーリーへの感情移入は出来なかったんですよね。そこは少し勿体ないと思いました(´・ω・)
なぜ、私がゴーストオブツシマに感情移入出来なかったのか、今回はその3つの理由をネタバレありで紹介していきます。
この記事の目次
ゴーストオブツシマのストーリーに感情移入出来なかった3つの理由
早速ですが、私がゴーストオブツシマのストーリーに感情移入出来なかった理由について解説していきます。
仁の叔父である志村(誉れオジサン)の言動が共感出来ない
感情移入出来ない一番の理由は、本作の主人公である仁の叔父・志村の言動に共感が出来ないからです。
志村は「三度の飯より”誉れ”」が座右の銘と言っても良いぐらい、やたらしつこく”誉れ”を連呼する人なんですよね。まずそれが言動として不自然な感じがして、作品的に違和感を感じてしまったんです(´・ω・)
しかし、それでも志村が”誉れ”を貫いているのであればまだ納得出来ました。しかし、志村の言動はぶれぶれなんですよね…。
例えば、冒頭の戦で志村は「誉れなきものに情け無用!」と言って無慈悲な戦いを行ったのに、仁に対しては『誉れある戦い』を強要しているんですよね。「自分は良いんかい!」とツッコミたくなりました。
極め付けは「すべてはあの下人めの企てだろう。この所業の咎はあの女に負わせよ」というセリフ。仁の命の恩人に罪を着せる愚行…。あえて言わせてもらいますが…甥である仁を守るためとはいえ発言がクズ過ぎるんですよね…。「あんたの”誉れ”はどこに行った??」と小一時間問い詰めたいですね( ゚Д゚)
しかし、それでも「仁を守るために誉れを捨てる」という決断をしたのであれば認めましょう。しかし、志村の言動は再び一転します。
ラストシーンで志村は誉れを捨てた仁を罪人として斬ることを選択するんですよね。
ここで私はこう思いました。「結局、誉れの為に仁を殺すのかーい!」と。
仁を守るために命の恩人であるゆなに罪を着せたり、誉れのために仁を殺したりと本当にぶれぶれで、志村にとっての誉れが中途半端なものに感じてしまったんですよね。よくそれで仁に誉れを強要出来たなと。なんなら宿敵コトゥンハーンの方が筋が通っているように感じたぐらいです…w
また、これだけ酷い仕打ちを受けているのにも関わらず、志村を慕っている仁にもイマイチ共感出来ませんでした。血のつながりがあるとはいえ、自分の命の恩人に罪を着せようとしたクズですからね。私なら「一生関わりたくない」と拒絶してしまうと思います(´・ω・)
武士道精神に疑問を抱いてしまった
仁は民を救うためとはいえ、禁じ手とも言える『毒殺』という手段を取りました。そして、その毒を敵に利用されて民に犠牲を出すことになってしまったわけです。
しかし、仁が行動に移さなければより多くの犠牲が出ていたはずです。つまり、仁は民を救うため苦肉の策として『毒殺』という手段を取ったわけなんですよね。プレイヤーからすれば仁は民を救った英雄です。
そんな仁が、「誉れに背く行いをした」と罪人扱いされ、処刑されなければいけないのです。
こういった理不尽な扱いが当時は普通だったのでしょうか?
史実や実際の風習に基づいた展開であれば、作品としてはリアルだとは思うものの、「本当にそんな世の中だったのか」となんだかモヤモヤするんですよね…。
これがリアルな設定であるとすれば、「当時の武士道精神はあまり誇れるものでは無かったのでは?」と思ってしまいますね(´・ω・)
序盤のストーリ展開が弱い
序盤のストーリー展開も弱い気がしました。
まず、仁が救出する相手が「なぜ叔父なのか?」ということです。個人的には『叔父と甥』ではなく『父と子』の物語にした方が感情移入しやすかったのではないかと思います。
また、ハラハラする感じがあまり無かったですね。『叔父が敵に拉致されている』という状況ではあるものの、怪我一つしてないように見えるので、いまいち緊迫感が無いんです。
あとは、「何としても志村を助けたい」とプレイヤーに思わせるような演出が欲しかったです。例えば、『志村が仁を守るために瀕死の怪我を負ってしまう』みたいな演出があればもっと盛り上がったと思います。
こうすればゴーストオブツシマのストーリーはより良くなったのでは?
ゴーストオブツシマはプレイヤーに対する『感情の揺さぶり』が弱いと感じました。終盤で愛馬が死んでしまうシーンがピークで、ラストで志村と戦うシーンではあまり葛藤が無かったんですよね。
なので、プレイヤーの感情を揺さぶる仕掛けをもっと組み込んで欲しかったと思います。
個人的には叔父である志村視点の物語を追加して、志村の感情描写をもっと丁寧に描いてほしかったですね。
仁にとっては大切な叔父なんだと思いますが、プレイヤーにとっては誉れうるさいぶれぶれなオジサンですからね(´・ω・)
2つの視点で物語を描けば、きっとプレイヤーにとっても志村を大切な存在として認識出来たはずです。ラストバトルもより心に刺さるものになっていたと思います。
この辺りの表現はラストオブアス2がかなり良く出来ていたので、次回作が出るならぜひ取り入れて欲しいですね。
とはいえゴーストオブツシマは一度は遊ぶべき名作です
というわけで、私がゴーストオブツシマに感情移入出来ない理由を紹介しました。
要約すると仁の気持ちは分からないことは無いが、志村の言動が障害になってストーリーに入り込めないといった感じですね…( ;∀;)
これだけ聞くと酷評しているように感じてしまうかも知れませんが、ゴーストオブツシマは一度は遊ぶべき名作です。
ストーリーも感情移入出来なかったものの悪い内容ではないですし、ゲーム性もかなりクオリティが高いです。何より和風オープンワールドという唯一無二の体験が出来るのは素晴らしいと思いました。
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↓ゲーム性・システム面を含めた全体的なレビュー記事も投稿しているので是非参考にしてみてください(‘ω’)ノ
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個人的にゲームとしてはかなり楽しめたゴーストオブツシマですが、ストーリーにイマイチ入り込めなかった理由を語ってます('ω')ノ
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