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投稿日:2020年05月06日更新日:2023年07月26日

【評価・レビュー】神ゲー?クソゲー?FF7 REMAKEをプレイして分かった良い部分・悪い部分まとめ

皆さんはもうFF7 REMAKE(ファイナルファンタジー7 リメイク)をプレイしましたか?

発売前は不安視されていた本作ですが、実際発売してみると絶賛の嵐でメチャクチャ売れている(わずか3日間の全世界売上が350万本)みたいです(‘ω’)ノ

私は予約購入してクリアまで一通り遊びましたが、期待以上の完成度でした!ちなみに私は23年前、中学生時代にリアルタイムでオリジナル版FF7を遊んだきりなので、ストーリーはほぼ覚えていない状態でのプレイです。

結論を言ってしまうと、オリジナル版をプレイ済みでも未プレイでも楽しめる神ゲーです。ストーリーと戦闘システムのクオリティが半端じゃないです。前作FF15が限りなくクソゲーに近い作品だったので結構不安があったんですが、今回はスクエニの本気を見た気がします(*’ω’*)

というわけで今回はFF7 REMAKEをプレイして分かった良い部分、悪い部分をまとめていきたいと思います。

FF7 REMAKEの良い部分8つ

まずはFF7 REMAKEの良い部分を紹介していきます。

オリジナル版を未プレイでも楽しめる!

まず、最初に感じた良い部分について。FF7 REMAKEはオリジナル版のファン向けの作品ではあるものの、未プレイでも楽しめるようになっている点ですね。

冒頭でも言った通り、私はオリジナル版をプレイ済みですが、23年ぶりなのでストーリーはほとんど覚えていません。なので初見プレイと変わらない状態でのプレイなんです(・ω・)

本作はオリジナル版をとことん深堀した内容になっているので、オリジナル版よりもストーリーや人物が非常に分かりやすく、そして魅力的に描かれているんですよね。だから、未プレイの人でもすんなり世界観に没入できるはずです。実際私はそうでした。

ストーリー、キャラクター、音楽、ゲーム性といった数々の要素がハイクオリティなので、より多くの人が楽しめるように作られているんですよね。

映像の美しさは神クオリティ!感情表現がスゴイ!

FF7 REMAKEが注目される理由の1つは『グラフィックの美しさ』だと思います。

オリジナル版FF7をリアルタイムでプレイした人間としてはあの世界観が現代技術で蘇っただけでも感動モノだと思います( ;∀;)

特にこだわりが強く感じられたのがキャラクターのグラフィックです。表情の微妙な変化まで感じられる作り込みで、例えば、冒頭の爆破される施設からの脱出シーンで、主人公クラウドが人間離れした跳躍力を披露し女性メンバーに褒められる場面があるんですが、クラウドがかすかに微笑むんですよね。オリジナル版では無感情で冷たい人物だと思っていたのに、グラフィックの向上により彼の新たな一面を見た気がします(*’ω’*)

また、ミッドガルと呼ばれる都市の景観も素晴らしく、街が人で賑わう様子はまるで現実さながらの息遣いを感じられるほどです。ミッドガルは上層と下層の二重構造になっているんですが、下層から見上げる空は本作ならではの独自の魅力があります。

余談ですが、上層プレートの高さがオリジナル版では50mだったのに対し、リメイク版では300mに変更されているんですよね。そのおかげで原作ではどんよりと暗いイメージがあった下層のスラム街がなかなか開放的な感じになっているんです。個人的にはこの変更は良かったと思います。FF7 REMAKEは全編がスラム街での話になるので薄暗いとプレイしていて辛いですからね。

フルボイスでキャラクターの魅力が引き立ち、ストーリー性も強化!

FF7 REMAKEは完全フルボイスなのも大きな特徴です。声優さんの演技力も抜群で、魅力的なストーリーを引き立たせることに成功していると思いました。

個人的に良かったのが『アバランチ』と呼ばれる組織のリーダーであるバレットです。

彼の存在がFF7 REMAKEのストーリー性に深みを持たせていると思うんですよね。序盤こそ親バカでうるさいオッサンでしかないのですが、中盤以降で彼の感情が爆発するシーンがあって、そこで空気感がピリッと引き締まるんですよね。彼がいなければここまでストーリーが評価されることは無かったと思います。

また、ヒロインのエアリスも良かったですね。表情や仕草があざとくて、年下のクラウドが手のひらで踊らされているのは不覚にも楽しかったです(笑)

戦闘は派手で爽快、そして戦略的で何度も遊びたくなる楽しさ!

戦闘はとにかく派手で爽快ですね。大剣を振り回して火花を散らす模様がカタルシスを感じさせてくれます。そして、噛めば噛むほど味が出てくるスルメのような出来になっていると思いました(正直、体験版をプレイした時点ではここまで楽しくなるとは思っていませんでしたw)。

戦闘の難易度は次の3つの中から選べます。

  • バッチリ手応えが感じられる『ノーマル』
  • 手軽に無双シリーズのような爽快感を味わえる『イージー』
  • 従来のFF7のようにコマンド選択に専念できる『クラシック』

幅広いニーズに応えているゲームバランスはよく考えられていると思いました。ちなみにこの中でオススメしたいのは戦略性と爽快感の両方が楽しめるノーマルですね。

ノーマルだと『マテリア』、『武器強化』、『バースト』、『キャラ切り替え』といった数々の要素が活きてくるんですよね。他にも、敵の行動パターンを覚えて攻撃とガードのタイミングを見極める楽しさも味わえます。

戦闘のアクション要素は強いものの、複雑でシビアな操作は要求されないのでアクションが苦手でも楽しめます。どちらかと言うと状況判断を求められる感じですね。

とにかく戦闘が楽しくて、戦闘に特化したモードをDLCで導入してもらいたいぐらいです(*’ω’*)

『ヒート』や『バースト』を意識すれば戦闘はより楽しくなる!

FF7 REMAKEの戦闘で個人的に良く出来ていると思ったのが『ヒート』と『バースト』といった要素です。ごれが戦闘に良いアクセントを与えていると感じました。

戦闘の基本的な流れを解説するとこんな感じです。

  1. 通常攻撃を繰り返したり、敵の攻撃をガード・回避してATBゲージを貯めます。
  2. ATBゲージを消費して特技や魔法で弱点を突くと『ヒート』状態になり、『バースト』ゲージが貯まりやすい状態になります。
  3. 敵のバーストゲージが一杯になるまで1と2を繰り返しバーストさせます。
  4. バースト状態になると無防備になりダメージ量が大幅に増えるので一気に攻めます。

この『ヒート』や『バースト』を意識して戦略的に戦うのが結構奥深かったり一気に畳み掛けるのがメチャクチャ爽快なんですよね。ちなみに、『ヒート』状態にするには特技や魔法で弱点を突く以外にも、特定の部位を破壊したり、敵の攻撃の後の隙を突くことでも可能なので、より戦略的に戦う事が可能なんですよね(*’ω’*)

また、ゲームに慣れてくるとより華麗に敵を倒す戦い方も可能になってきます。例えば、バレットがガトリング砲を乱射している最中に、操作キャラをティファに切り替えて『オーバードライブ』で追い打ちをかけて、最後にクラウドの『ブレイバー』でトドメを刺すというように、仲間の攻撃が途切れることなく繋げることも出来るんですよね。『ヒート』状態を加速させる効果もあるので決まると最高に気持ちイイんですよね!

マテリア、武器強化といった育成要素が充実!

育成要素が楽しいもの魅力ですね。

マテリアシステムはオリジナル版でも好評でしたが、FF7 REMAKEではそれに加えて武器強化要素も追加されました。

マテリアシステムを簡単に説明すると『取り外し可能な成長要素』です。
一般的なRPGの成長要素といえばキャラクターを育成するというのが主流ですが、FF7 REMAKEではキャラクターではなくマテリアを成長させて特技や魔法を覚えます。成長させたマテリアは取り外して他のキャラクターに装着することが出来ます。つまり、どういった特技や魔法を覚えるかを自由にカスタマイズ出来るというわけです。

新たに追加された武器強化要素は、武器毎にスキルポイントが用意されていて、割り振ることで性能や特徴、そしてマテリアを装着するスロットの拡張が可能です。どの武器も特徴は異なりますが優劣があるわけではないので、序盤の武器を最後まで現役で使い続ける事も可能なんですよね。個人的に武器に愛着が持てるシステムはかなり好きですね!

音楽が良い!プレイヤーをその気にさせてくれる

久々に音楽が抜群に良いゲームをプレイした気がします。それぐらい良いです(*’ω’*)

定番の戦闘BGMやボス戦BGMはアレンジが良い感じに聞いててバトルをより熱く盛り上げてくれますし、エアリスとの出会いもより印象深いものになっています。

個人的に特に好きだったのがタークス・レノ戦のBGM。これはオリジナル版のタークスのテーマのアレンジ曲なんですが、めっちゃ熱くて好きなんですよね。前半戦と後半戦で曲調が変わるのもたまらないです!!(*’ω’*)

あとは、エンディング曲も好きですね。これは元々あるゲーム中のBGMに歌詞を付け加えたものなんですが、エンディング映像の雰囲気と絶妙に合っていて心に沁みるんですよね。

クリア後のハードモードが楽しい!

やり込み要素としてクリア後にハードモードが追加されるのも個人的には良かったです。

クリア後はチャプター毎に難易度を選択して遊べるようになるんですが(イベントシーンのスキップも可能)、アクション性の高いゲーム性とマッチしていて繰り返し遊びたくなるんですよね。

ハードモードでは敵が強化されるだけでなく、アイテムが使用不可能になったり、休憩ポイントでMPが回復しないといった縛り要素も追加されているんですが、このギリギリな感じが本編では使うことが無かった魔法や特技を有効活用する必要が出てきたりするのが新鮮で良いんです(*’ω’*)

ちなみにハードモード限定のアイテムや隠しボスも登場するので遊び応えは抜群です!

FF7 REMAKEの悪い部分5つ

続いてFF7 REMAKEの悪い部分を紹介します。

操作が若干複雑で慣れるまで時間がかかりそう

プレイして感じたのは意外と操作が複雑な事ですね。特に気になったのが『ダッシュ』と『ガード』ですね。

ダッシュはR2ボタンかL3ボタンで可能ですが、R2ボタンでのダッシュ操作に慣れていると戦闘中に混乱することになります。

戦闘中、R2ボタンはキャラクターのコマンドメニューを出すのに割り当てられているので、ダッシュしようとしてコマンドメニューを出してしまうことがありました。戦闘中はダッシュは出来ない仕様なのですが、探索と戦闘がシームレスに切り替わるのでこういう問題が起こるんです…。

また、ガードはR1ボタンで行うのですがよく間違えるんですよね。個人的にダークソウル、SEKIRO、仁王といった死にゲーをプレイすることが多くて、これらのゲームではガードはL1ボタンに割り当てられているんですよね。一方でFF7 REMAKEではL1ボタンはショートカットメニューの表示に使うので、ガードするたびにショットカットメニューが表示されるという事態になりました(;^ω^)

戦闘中のカメラワークに問題あり

戦闘中のカメラワークについても少々問題ありだと感じました。

まず、上空の敵に上手くカメラが追尾しないんですよね。具体的には言うと、空を飛んでいる敵にターゲットロックしてもカメラが上を向いてくれず画面端ギリギリに表示される感じです。ターゲットロックした敵を画面の中心に捉えてくれるように調整して欲しいと思いました。

また、カメラと操作キャラの位置が近くて周囲の状況が分かり難いと感じました。その方が迫力ある映像にはなると思いますが、アクション要素のある戦闘システムなのでもう少し遊び易いカメラワークにして欲しいと思いますね。

キャラの服装やシチュエーションに違和感

FF7 REMAKEは昔の作品を現代技術でリメイクしたということもあってか、妙にミスマッチな部分が見受けられました。

例えば、アバランチのメンバーが何も知らない親がいる実家に帰る場面があるんですが、私服ではなく武装した格好で帰宅するんですよね。流石にこれは違和感ありまくりでした(;^ω^)

他にも、クラウドがでっかい大剣を持ったまま乗客として電車に乗ったりするのも現実ではありえないですね。段々慣れてはくるものの最初はやはりカオスな光景でした(笑)

グラフィックに雑な部分がある

FF7 REMAKEのグラフィックはかなりレベルが高いものの、よくよく見ると雑な部分も結構あるんですよね。代表的なものを挙げるとスラム街の廃材のテクスチャ(質感表現)。だいぶ解像度が荒くてPS3どころかPS2レベルの物も結構ありました。

こうなってしまった理由はおそらく『アセット(建物などのパーツ)の使い回しをしてないから』だと思います。他のゲームだとアセットを使い回すことでメモリの節約を行っているのですが、FF7 REMAKEではアセットは基本的に使い回していないそうなので、そのぶんメモリを多く消費しているのだと思われます。その結果、容量削減のためにテクスチャの解像度を下げたのだと思います。

使い回しが無いのはこだわりを感じますが、いちプレイヤーとしてはもう少しバランスを取ってもらいたかったですね。

基本は一本道。自由度は低い

これはオリジナル版のミッドガル脱出までの部分と共通することですが、ほとんど一本道のストーリー展開となっています。

一応サブクエストは20種類以上存在しますが、チャプター毎に消化できるサブクエストは決まっているので、自由度の高さは感じないんですよね。

原作順守と考えればそれまでですが、RPG的な楽しみが薄いのは否定できないと思いました。

FF7 REMAKEのクリア時間、ボリュームは?

分作という事でボリューム不足が心配されていた本作ですが、結果的に1本の作品として十分成立するボリュームですね。

ゲームクリアまでにかかった時間は35時間でした(メインストーリーだけだと30時間程度)。一般的なRPGと比較すると若干短いですが、FF15がメインストーリーだけだと20時間でクリア出来た事を考えるとボリュームアップしてます(笑)

ちなみに、サブクエ、ハードモード攻略、隠しボスの撃破などのやり込み要素を全てやり終えた時点でのプレイ時間は80時間なので、じっくり遊ぶ人であれば十分に満足できるボリュームがあると思いますよ(*’ω’*)

FF7 REMAKEは分作で成功だったのか?続編はどうなる?

FF7 REMAKEは分作ということで、いくつかのエピソードに分けて発売されることになっていますが、これが大きな波紋を呼んでいるわけです。

個人的には分作は成功ですね。

オリジナル版では無かった掘り下げが存分に行われているのでキャラクターの魅力が格段に高まっていますし、この掘り下げがあったからこそ各種名シーンがより印象的なものになっていると思うんですよね。

ボリューム的にもメインストーリーだけでも30時間遊べるので十分なレベルですし、エンディングも中途半端ではなく一つの作品として完結するような形で締めくくられているので消化不良感は感じませんでした。含みを持たせるような終わり方は個人的には結構お気に入りです(*’ω’*)

気になるのは続編の発売ですね。

公式によると明確な発売日、どのエピソードまでを収録するかはまだ決まっていないそうです。ただ、続編にも本作と同等のボリューム感を実現するには少なくとも2年の開発期間がかかるそうです。

ただ、本作の売り上げがかなり好評なので、追加開発予算を投入して発売日を早めることもあるのではないかと密かに期待しています(‘ω’)ノ

そして、一番気になるのが『ワールドマップ』の扱いですね。オリジナル版では星まるごと自由に行き来できるわけですが、リメイク版でやると違和感がありそうですし、オープンワールド化しようものなら膨大な開発予算が必要になるので現実的とは言えません。果たしてどうなるのか…(´ω`)

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FF7 REMAKEの得点

96 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
一部粗があるものの基本的には圧倒的な映像美
サウンド ☆☆☆☆☆
没入感を高める場面に応じた最高のBGM
熱中度 ☆☆☆☆☆
とにかく先が気になるストーリー、爽快で戦略的なバトル
ボリューム ☆☆☆☆★
メインストーリーだけ追うと一般的なRPGよりは若干短いが、クリア後のやり込みが豊富でしっかり楽しめる
遊びやすさ ☆☆☆☆★
戦闘の操作感は若干慣れが必要だが、慣れれば快適に楽しめる

FF7 REMAKEの世間の口コミ・評判

FF7 REMAKEをプレイした人たちの口コミ・評判を紹介します。

オリジナル版を既プレイ、未プレイ問わずかなり評判が良かったですね。ただ、デフォルトの難易度だと難しいと感じる人も多いようです。そして、「分作の続編はいつ出るのか?」という声が非常に多かったです(;^ω^)

結論:FF7 REMAKEには不満はあるものの、それを帳消しにする魅力が詰まった神ゲー

というわけでFF7 REMAKEのレビューでした。

まとめると、神ゲーです。
私はFF7のファンでは無いですが、リメイク版をプレイしてみてオリジナル版を23年ぶりにプレイしてみたくなりました(既にPC版を購入済みw)。それぐらいFF7の魅力を高める作品だと思いました。

細かい不満はいくつかありましたが、それを帳消しにするぐらい色んな魅力が濃縮されているんですよね(*’ω’*)

PS4を持っているなら必ず遊んでほしいと言えるぐらいオススメです。PS4を持っていないなら本体を購入してでも遊ぶ価値がある作品だと思います(実際、FF7 REMAKEの発売日にPS4本体が爆売れしたみたいですw)。

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DLC『ユフィ編』のレビューも投稿したので、良ければ以下の記事もご覧いただけると嬉しいです(‘ω’)ノ

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