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投稿日:2021年05月17日更新日:2021年05月17日

【評価・レビュー】神ゲー『バイオハザード8』のイマイチなところを暴露!良い部分・悪い部分を徹底解説します

「バイオハザードシリーズ最高傑作」「神ゲー」といった具合でかなり評判が良いバイオハザード8(ヴィレッジ)ですが、皆さんはもう遊びましたか?

私もバイオハザードシリーズは評判が悪かった『6』を除いて全てプレイ済みですが、確かに本作はシリーズ最高傑作だと思いました。世界売上本数も発売から3日間で300万本を達成したみたいです(‘ω’)ノ。

ストーリーも本当に素晴らしくてとても良い作品だと思いましたが、いくつか悪い部分もあります。特に”とある部分”に関してはかなりストレスが溜まりました。人によってはクソゲーと感じてしまうかもしれません。

というわけで、今回はバイオハザード8の良い部分・悪い部分を徹底的にレビューしていきます。ぜひ購入の参考にしてみてくださいね(‘ω’)ノ

神ゲーなのにストレスがたまるってどういうこと!?

【ここは微妙…】バイオハザード8の悪い部分

まずはバイオハザード8の悪い部分から紹介していきます(‘ω’)ノ

探索がシンドイ。マップの仕様のせいで画面酔いとの戦いに…。

『探索による画面酔い』これが最大の欠点ですね(;^ω^)

一人称視点になった前作バイオ7でも画面酔いしやすい人は多かったのですが、バイオ8では前作以上に酔いやすくなっています…。その理由としては、今作はいたるところにアイテムが落ちているので、探索の為に視界を上下左右に動かすことが多いんですよね。当然、画面の動きが大きければ酔いやすくなるわけです。

また、本作ではバイオRE2と同様に、その部屋が『探索済み』かどうかをマップに色分けしてくれる機能があります。これでアイテムの取り逃しが無いかを確認出来るのですが、これが逆に遊び難くしているんですよね。

必要最小限のアイテムしか落ちていないバイオRE2では便利な機能だと感じたのですが、バイオ8では重要ではないアイテムも多く落ちていて、その上見つけにくい場所にあることも多いので非常に煩わしい機能なんですよね。要するに、大したことのないアイテムの為に『探索済み』にするべく探し回る羽目になるのです。当然、視点をグリグリと動かすことになるので酔いを加速させるわけです…。

とはいえ、画面酔いのレベル的には同じゾンビゲーのDaysGoneよりは軽いので「DaysGoneを酔いながらも遊べた」という人、また、前作バイオ7を「多少酔ったけど難なくクリアできた」という人なら遊べるかと思います。

酔わないように探索を疎かにすると弾薬が足りなくなる

「それでは『探索済み』にしなければ良いのでは?」と思うかもしれませんが、そうすると弾薬が足りなくなるんですよね。

私は画面酔いと闘いながらマップの9割ぐらいを『探索済み』にしましたが、それでも弾薬の数はギリギリでした。ほとんど探索しない人は弾切れになってしまうと思います(難易度『スタンダード』以上の場合)。

それに、『探索済み』にしないと「重要なアイテムを取り逃しているかも知れない…」と心配になってしまうんですよね。正直、『親切なようで不親切』な感じがしました(;^ω^)

個人的にはキーアイテムや重要度の高いアイテムを取った時点で『探索済み』としてもらいたかったですね。

視野角が狭く酔いやすさを増長している

前作バイオ7と同様にバイオ8も視野角が狭いです。

ホラーゲームにおいて「視野角を狭くして周囲を見渡し難くすることで恐怖感を際立たせる」というのはアリだとは思うんですが、前作と違い本作はアクション要素や探索要素が多いので、視野角が狭い分、余計に視点を動かす負担が増えるんですよね。それが、酔いを加速させていると感じました。

アクション重視のゲーム性にするなら、恐怖感を犠牲にしてでも視野角を広げて遊びやすさを追求したほうが良かった気がします。

Zバージョンでも敵の欠損表現が無い

これはそこまで重要ではありませんが、国内版はZバージョンでも敵の欠損表現が無い点も気になりました。やはりヘッドショットを頭部を破壊出来たほうが爽快感がありますし、敵の死亡を確認しやすいと思いますね。

ちなみに、主人公イーサンに関しての欠損表現はあります。前作同様に手が破壊されます(前作以上にエグイので苦手な人はご注意ください)。

『湖』のエリアがイマイチな出来だった

本作ではいくつかのエリアに分かれていて順に攻略していくのですが、そのうちの1つ『湖』のエリアが微妙だと思いました。

簡単に言うと、湖のエリアはワンパンで死ぬトラップが多い『死に覚えゲー』エリアなので、そういうのがストレスな人にとってはクソゲーと感じてしまう可能性があります(死にゲー好きな私もワンパンで死ぬのは辛い・・・w)。

【ここが素晴らしい】バイオハザード8の良い部分

続いてはバイオハザード8の良い部分を紹介していきます(*’ω’*)

バリエーションに富んだゲームプレイで最後まで飽きずに楽しめる

今回のバイオはとにかく多彩です。
『バイオハザードの全部乗せ』というぐらいにシリーズ各作品のエッセンスが詰め込まれています。

一部の大手メディアは「色々詰め込み過ぎて、個々の要素が薄まってしまっている」とマイナス評価を付けていましたが、確かに作品の統一感としてはその通りかもしれません。

でも、クリアまで10時間以上かかる作品なので、飽きさせない為にも色々な要素を詰め込んだのは正解だと私は思いました(‘ω’)ノ

例えば、『城』のエリアではバイオ1~3に近い緊張感が感じられるゲーム性が楽しめ、『砦』のエリアではバイオ4のような戦闘メインのゲーム性が楽しめるといった感じで、エリアごとに異なる楽しみ方が出来るんですよね。

ストーリーがシリーズ最高の内容!「これがバイオ!?」と疑うレベル

個人的に本作で一番良いと思ったのがストーリーです。

正直、今までバイオハザードシリーズをプレイしてきて一度も感動したことが無かったのですが、本作の終盤からエンディングにかけての展開はプレイヤーを泣かせにきます。普通に感動してしまった…( ;∀;)

今までのバイオシリーズってストーリーが薄いというか演出が簡素なんですが、バイオ8は他の有名タイトルに引けを取らないストーリーと演出なんですよね。エンディングだけでなく導入部分も衝撃的で先が気になる感じでしたね。ラストは過去作と同様に伏線を残して幕を閉じます。次回作が今からメチャクチャ楽しみです(*’ω’*)

武器やキャラクターの育成が楽しい

本作では武器やキャラクターの育成が可能です。RPGのような本格的なものではありませんが、収集した素材やお金を使って強化するのは楽しいですね。

入手できるお金や素材は限られているので、それらを使ってどの部分を強化するかが重要になってくるわけですが、そういうところに頭を悩ませるのも個人的に好きな部分でもあります(*’ω’*)

PS5版はロード無しで超快適!

これはPS5版に限った要素ですが、ローディングの待ち時間がありません。

ゲーム開始時のローディングでPS4版だと40秒間かかるところ、PS5版だと1.8秒で完了します。1.8秒という短さは画面が暗転して表示されるまでの時間で済んでしまうので、実質ローディングの待ち時間は無いんですよね。

前作から大きく進化したグラフィック(PS4版も!)

グラフィックに関しても大幅に強化されたと感じました。前作バイオ7もクオリティは高かったのですが本作はそれよりも確実に進化していますね。

分かりやすい部分としては、主人公イーサンの妻であるミアの髪の毛。前作ではお世辞にも美しいとは感じませんでしたが、本作では美しさを感じます。他にはイベントシーンのカメラワークやライティングもかなり良くなったと感じました。

私はPS5版をプレイしたのですが、Youtubeの配信を見る限りではPS4版も見劣りしないクオリティの高さですね(*’ω’*)

Zバージョンでは体を張ったギャグが見られるw

バイオ8の購入を検討しているのであれば、Zバージョンをオススメします。なぜなら、ノーマルバージョンではいくつかの演出がカットされているからです。

例えば、Zバージョンでイーサンは腕を切断されてしまうのですが、回復薬をジャブジャブと傷口に振りかけて、切断された腕をくっつけることに見事成功してしまうんですよね。その直後イーサンは「よし」と口にして、何事もなく普通に戦い始めるのです。もはやギャグでしかないですよね(笑)

しかし、その体を張ったギャグがストーリー終盤の大きな伏線となるのですが、これがあるのはZバージョンだけなので、ストーリーをきちんと堪能したい人はZバージョンを購入したほうが良いと思います。

クリア後コンテンツが充実していて楽しい!

本作はクリア後もしっかり遊べる形に仕上がっていると感じました。

2周目は1周目で育てた武器、アイテム、お金といった要素を引き継ぐことが可能で、サクサクと無双プレイをするも良いですし、難易度を上げて鍛えたキャラクターで挑むのも良いと思います。アクション性が高い本作だからこそ、そういった引継ぎが活かされていると思いました。

また、エクストラコンテンツの『ザ・マーセナリーズ』はサクッと遊びやすくも、しっかりとやり込むことも可能な良コンテンツですね。

自分で使う武器をチョイスし、アビリティを活用しながらベストスコアを目指すのは、アーケードゲームっぽいリプレイ性があります。敵にHP表示があったり、与えたダメージが数値化されたりするので、本編とは違った感覚で遊ぶことができるんですよね。瞬間的な楽しさは本編以上かも知れません(‘ω’)ノ

その他、個人的にバイオハザード8について感じた事

良い部分、悪い部分の他にもいくつか感じたことを紹介します。

過去作よりバイオハザード8は怖くない?

メーカーが言うには「前作バイオ7が怖過ぎたので、バイオ8は怖さを控えめにしています」とのことで、こんな動画が投稿されています。

「いやいや過去一怖いよ!」と言う人も結構いるようですが、個人的には確かにあまり怖くないと思いました。というか怖さの質が変わったといった感じですね。

前作バイオ7だけでなく、バイオ1、バイオ2などでは音でビックリさせたり、曲がり角からバっと飛び出してくる恐怖があったのですが、バイオ8ではそういったビックリ系の恐怖感はありませんでした(多少はありますが苦手な人でも耐えられるレベル)。

本作もホラーゲームではあるのでそれなりには怖さはあるのですが「怖くて先に進めない…」みたいなことは無かったですね。それは序盤から比較的強力な武器が使えるので『脅威への対抗が可能だから』というのもあるのかも知れません。

もっと色々な銃をガンガン使いたかった

これは結構好みによる部分もあると思うんですが、もっと色々な銃をガンガン使っていけるゲームプレイがしたかったですね。

銃弾が足りなくなるという事は無かったのですが、「足りなくなりそうだからショットガンは止めてハンドガンを使って節約しよう」みたいな状況に何回か遭遇しました。一応、クラフトで弾薬を調合することも出来るのですが、ハンドガンの弾薬以外は回復薬と同じ材料が必要になるので、結局ハンドガンばかり使うことになってしまうんですよね。

本作はアクション重視のゲーム性で、敵が大量に湧くような場面があるのですが、そういう場面では弾薬を気にせずガンガン撃ちたかったですね。ゲーム性と弾薬のバランスが上手く噛み合っていないように感じました。

世界観がバイオハザードというよりは…

これも好き嫌いがあると思いますが、「世界観がバイオっぽくない」と思いました。

作品ごとに世界観が変わるのもバイオハザードシリーズの特徴ではあるものの、本作は大きく変わり過ぎている感じがしますね。

これまではゾンビや寄生虫に感染した生物が敵として登場しましたが、本作では獣人のような生物が襲い掛かってきます。これはまさにフロムソフトウェアの死にゲー『ブラッドボーン』のようなゴシックホラーの世界観。

あとは、『ハエの集合体が人間を形成』する敵なんかもいたりして、もはやホラーというよりはファンタジーなんですよね。ラスボスなんて魔法みたいな攻撃をしてきますし(;^ω^)

レイトレーシングの恩恵は感じなかった

グラフィックが美しい本作ですが、レイトレーシングによる恩恵は感じませんでした。

比較動画を見てみると違いがある事は分かるのですが、『レイトレーシングでないと出来ない表現』ではないんですよね。レイトレーシングを使わずともクリエイターの工夫次第で実現できそうな表現だと感じました。

世界観的に仕方がないのかも知れませんが、レイトレーシングが映えるのはガラス張りの建造物とかなんですよね。本作にはそういったオブジェクトが無いので実感が出来ないんです。

各ハードの比較動画を貼っておきますので参考にしてみてください。

バイオハザード8の得点

90 / 100
90 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆☆
『日本が世界に誇るホラーゲーム』の名に恥じないクオリティ
サウンド ☆☆☆☆☆
違和感を感じない自然なサウンド。声優の演技も素晴らしい。特にドミトレスク役の井上喜久子さんの演技が良かった
熱中度 ☆☆☆☆☆
先が気になるストーリーが止め時を忘れさせる
ボリューム ☆☆☆☆★
本編のクリア時間は丁度10時間なので過去作と同等ぐらいのボリューム。ゲーム性的に過去作よりもリプレイ性は高い。
遊びやすさ ☆☆☆★★
探索漏れを無くすゲームシステムが足かせになってしまっている。ある程度の画面酔いは覚悟が必要。

バイオハザード8はシリーズ最高傑作だが欠点を考慮して購入を判断しよう

というわけでバイオハザード8(ヴィレッジ)のレビューをしました。

探索周りの仕様と画面酔いのしやすさには不満を感じましたが、全体的に非常に良く出来ていた作品だと思いました。特にストーリーが素晴らしく、シリーズ最高傑作という評判は間違いではないと思いました。

私のように画面酔いしやすい人は、『攻略サイトを見て探索を最小限で済ませる』というような工夫が必要になるかも知れませんが、それを踏まえてもオススメ出来る作品なので、少しでも気になっている人はぜひ遊んでみてください(‘ω’)ノ

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