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投稿日:2018年01月09日更新日:2019年01月15日

【評価・レビュー】シリーズ屈指の面白さ!『龍が如く 極2』をプレイして感じた10つの長所、6つの短所

皆さんは先日発売された龍が如くシリーズ最新作『龍が如く 極2』をもうプレイしたでしょうか? 私は発売日を2018年の2月頃だと勘違いしていて、発売してから1週間後ぐらいに購入してようやくクリアしました…orz

桐生一馬の物語は前作『龍が如く6』で完結しているので、「なぜ今さら2のリメイクが発売!?」という感じだったのですが、結果的に大満足の出来だったので結果オーライとします(笑)

というわけで、今回は『龍が如く 極2』のレビューを書きます。良かったところ、悪かったところなどを詳細に書いていきますので、まだ購入していない人は参考にしてもらえたら嬉しいです。

この記事の目次

はじめに、『龍が如く極2』の感想をざっくりと

個々の内容をレビューしていく前に、プレイして感じた大まかな感想を書きます。

『龍が如く極2』をプレイした感想を一言で表現するなら『不満は色々とあるけど、なんだかんだで楽しい作品』だということ。

その魅力は何と言っても『濃厚なストーリー展開』だと思います。オリジナル版をプレイしていて展開を知っていても、ついつい引き込まれてしまう魅力があるんですよね。極道モノならではのショッキングなシーンあり、背中がムズムズするようなもどかしい恋模様あり、思わず笑ってしまうサブストーリーありで目が離せないんですよね。

それから、本編とは関係のないサブコンテンツが充実している所も素晴らしいです。『キャバクラ経営』『クランクリエイター』『電脳戦機バーチャロン』など、単体でも1つのゲームとして成り立つレベルのコンテンツが盛り沢山なんです。

そして新たに追加された真島編。ボリュームは短めですが、『龍が如く0』をプレイした人にとっては嬉しい追加要素でしょう。特にマコトとの再会には涙腺崩壊しました(笑)

不満は『システム面の古臭さ』ですね。
最近のゲームと比較するとやたらと多くのボタンを使うので、複雑で取っつきにくい印象がありますし、インターフェイスにも古臭さを感じます。

あとは『おつかい感』が強いと思いました。他のゲームもそういう要素はありますがファストトラベルで時間短縮出来るのが一般的です。しかし、龍が如くシリーズはファストトラベルは有って無いようなものなので強制させられている感が強いんですよね。

以上がざっくりとした感想です。
完璧な作品と言える白物ではありませんが、シリーズの中でもトップクラスの面白さだと思います。

それでは、続いては個々の内容についてレビューしていきます。

長所・メリット・楽しかったところ10

1. 名作『龍が如く2』が最新テクノロジーで復活!

長年ゲームをやってきた人にとっては、過去の名作が最新のテクノロジーでリメイクされるのはとても嬉しい事なんですよね(出来が悪いとガッガリなパターンもありますが・・・w)。

結論から言ったら、今回のリメイクは大成功と言えると思います。その理由は、純粋にオリジナル版のポテンシャルを引き上げたリメイクになっているからです。

逆に悪いリメイクの例を挙げると、ファミコンやスーファミ作品のスマホ移植ですね。魅力的なドット絵を安っぽいイラストに差し替えただけのリメイクはファンにとっては残念でしかないのです。

元々、龍が如くシリーズはリアル志向の作品なので、最新テクノロジーを適用したリメイクは純粋なパワーアップになるんです。さらに、過去作で人気だった要素をほぼそのままの形で取り入れているので、面白さはそのままでボリュームの底上げに成功しています。

 

2. 桐生一馬と狭山薫(可愛い)のロマンスに思わずニヤけてしまうw

『龍が如く2』と言えば、桐生一馬とヒロイン狭山薫の恋愛模様が印象的ですね。リメイクされたことで声優が一新され、より男心をくすぐるキャラクターになったと思いますね(オリジナル版もかなり好きでした)。

怪我をした狭山を桐生が抱きかかえるシーンがあるんですが、普段強気な彼女が「やめてよ、恥ずかしいじゃない」と恥じらう姿がじつに素晴らしいのですよ(笑)

ストーリーが進むと二人は親密になっていくんですが、お互いの立場を理由に距離を置いたりして、もどかしい気持ちにさせてくれるんですが、最終局面では『命懸けのイチャイチャ』が始まったりして ( ゚д゚)ポカーン ですよ(笑)

狭山薫の新しい声優は誰?

極2になってから声優が変わった狭山ですが、オリジナル版では元宝塚劇団星組男役の大輝ゆうさんが務めていました。

そして本作では『久川綾』さんというベテラン声優が務めているようです。久川さんは主な出演作品として美少女戦士セーラームーンの水野亜美 / セーラーマーキュリー役や、ダイの大冒険レオナ役を務めていたようですね。

3. 新テーマソングがストーリーをさらに盛り上げる!

今作ではテーマソングも一新されましたが、SiMというバンドのThe Sound Of Breathが堪らなく良いんですよね。特にサビのエモさが半端ない!桐生と狭山のもどかしい恋愛模様を良い感じに表現していてニヤニヤしてしまうのです(笑)

SiMのThe Sound Of Breathはミュージックビデオフルバージョンが公開されているので、是非聞いてみてください。

 

4. 主要キャストに白竜、木下ほうか、木村祐一、寺島進を起用!

龍が如くシリーズで恒例となった、主要キャストに実在する人物の起用ですが、前作、『龍が如く6』では、ビートたけしや藤原竜也など大物有名人を多数起用したのですがファンから大きな反発を買ったんですよね。シリーズ集大成なのに、歴代キャラクターを登場させないで有名人ばかり登場させたものだから、シリーズのファンは裏切られた気持ちだったのだと思います。

その一方で、『龍が如く 極2』は丁度いい塩梅で有名人を起用していると感じました。ストーリーの中心人物はオリジナルキャラクターなので、『龍が如く6』の時の様な「取って付けた感」は感じる事は無かったですし、何より役にちゃんとハマってる感じがしました。

個人的には瓦次郎を演じた寺島進の演技が良かったと思います。というのもオリジナル版でも瓦次郎は寺島さんが声を当てていたんですよね。今作では、声だけではなくキャラクターの顔も寺島さんになりました。

ちなみに白竜が演じる高島遼は、オリジナル版ではインテリヤクザっぽい風貌でしたが、一気にパワー系になりましたね(笑) 個人的にはアリだと思いましたが、インテリのイメージが定着しているファンにとっては違和感が大きいかも知れません。

5. キャバクラ経営が相変わらず楽し過ぎる!

『龍が如く0』で大好評だったキャバクラ経営コンテンツ『水商売アイランド』が本作でも登場したのは個人的にかなり嬉しいですね。システム的には流用ですが、既に完成されたものなので、これで良いと思いました。

知らない人の為に説明すると、プレイヤーはキャバクラの店長になって、客に好みのタイプのキャストを接客させたり、キャストの体調管理をしたり、ファン(リピーター)を獲得したりして、蒼天堀ナンバーワンのキャバクラ店を目指すモードなんですが、これがめちゃくちゃ快感なんですよね。

ファンを獲得し登り詰めていくのも快感ですが、湯水の如くお金が湧いてくるがとにかく快感なんです。歌舞伎町のナンバーワンホストはこういう気持ちなんだろうなと想像してみたり…。最初こそ慣れが必要ですが、割と優しい難易度なので誰でも爽快感を味わえると思います。街を巡って提携店を見つけるのも地味に楽しいんですよね(大した要素ではないんですが)。

サブストーリーも絡んでくるので、このモードだけでも10時間は満喫できると思います。 手軽な金策にもなりますしね。

明日花キララ、高橋しょう子、三上悠亜などセクシー女優が登場!

このキャバクラ経営の一つの売りが有名なセクシー女優を多数起用している点です。

蒼天堀ナンバーワンを目指すにあたり、各エリアを制覇していくことになるんですが、エリアのボスとして登場するのがセクシー女優の面々です。声優としてのレベルは正直残念ではありますが、そういうノリのサブストーリーだと割り切れば楽しめました。

なお、登場するセクシー女優は以下の通り。

明日花キララ
レジェンド的存在であり恵比寿マスカッツのメンバー。顔のバージョンがよく変わる事でネタにされることが多い。

高橋しょう子
元グラビアアイドルで高い人気を誇る。愛称はたかしょー。

三上悠亜
元SKE48、恵比寿マスカッツのメンバー。SKE48時代の名前は鬼頭桃菜で本名も同様。「前の名前のほうがAV女優っぽいってよく言われる」と自虐ネタを披露する一幕も。

AIKA
ギャル系セクシー女優で普段も役柄と同じくイケイケなイメージな模様。ゲーム内のモデリングの出来ちょっと酷くないですかね…? (笑)

桃乃木かな
恵比寿マスカッツのメンバー。かき氷店に並んでたらテレビ朝日のインタビューを受けた模様。

セクシー女優の起用は有難いんですが、主要キャラクターと比べるとモデリングが荒いというか、表情が死んでいる感じがするんですよね。次回作ではクオリティアップを望みます。

経営するキャバクラのオーナーは『龍が如く0』のキャスト『ユキ』!

桐生が店長を務めるフォーシャインのオーナーは『龍が如く0』でキャバ嬢としで登場したユキ。あれから18年が経ったわけで結構な年齢のはずですが、見た目はどう見ても20代(笑。ちなみに39歳です)

眼鏡キャラに変わっていた事や、『龍が如く0』をプレイしてからしばらく経ったこともあり、終盤ぐらいまで”あの時の”ユキだとは気付かずプレイしていました。真島の兄さんが絡んできたところでやっと「あの時の!」と気づいたわけです・・・(笑)

ユキは18年前、真島がオーナーを務めていたキャバレーでキャストをやっていたので、18年ぶりの再会を果たすわけですが、2人のやり取りも見ていて微笑ましかったですね。時代をまたぐ作品はこういう演出があるから好きです。

終盤になるとユキもキャストとして使えるようになるんですが、パラメーターに『不健康』が設定されているんですよね。アラフォーは体のあちこちガタが出始める年齢ですからね…。こういう部分でも年齢イジリされているのは面白かったです(笑)

オリジナルキャラクター小雪が可愛い!声優・モデルは誰?

今作でのキャバクラ経営でのメインのオリジナルキャラクターはユキに憧れて入店した小雪という女子大生。これがまた可愛いのですよ(笑) 分かりやすいぐらいの天然でドジっ子キャラで、無意識にライバルを煽って炎上させるなかなか厄介な存在なんですよね~。

そういえば、うちの甥っ子(4歳児)が頭の薄い男性を見るや否やまさかの「(トレエンの)斎藤さんだ!」発言したそうな。当然、周囲の大人は凍り付くわけです…(笑) 天然・ドジっ子とはまた違いますが、ピュアな心を持った子供は時には爆弾にもなるんですよね( ;∀;)

なお、小雪の声優を担当しているのは本居真優さんというか新人声優ですね。綺麗な方で身長は174cmのモデル体型!グミと餅が好物だそう、素晴らしい。

小雪のモデルは特に無いようですね。世の中の男たちが好きそうな顔を平均化したような感じだと思います。

各キャバ嬢にはそれぞれサブストーリーが用意されているんですが、小雪のサブストーリーは特に楽しかったですね。選択肢次第では桐生が変態化するので要チェックです(笑)

クランクリエイターにはプロレスラーの蝶野正洋、長州力、天龍源一郎らを起用!

『龍が如く6』にも登場したクランクリエイターが本作にも登場します。リアルタイムストラテジー(RTS)と呼ばれるシステムです。RTSを簡単に説明すると、リアルタイムで刻々と戦況が変化していくシミュレーションゲームみたいなものです。

大勢の敵が施設を破壊しにやってくるので防衛することがゲームの目的になりますが、その敵のリーダー格のキャラクターとして藤波辰爾、長州力、天龍源一郎、武藤敬司、蝶野正洋といった5人の豪華プロレスラーが起用されているんです!ストーリーが進むと味方として使う事も出来るようになるので、ファンはたまらないと思いますね。また、彼らとはシリーズお馴染みの『闘技場』で戦う事も出来ますよ!

キャバクラ経営と同様にかなりボリュームがある内容でじっくりと腰を据えた楽しめるのは嬉しいですね。

6. 『龍が如く0』人気キャラであるマコトやユキの18年後の姿が見られる

本作は『龍が如く0』よりも後に発売される作品になるので、オリジナル版では描かれなかった、『龍が如く0』で登場した人物であるマコトやユキの18年後の姿が描かれています。

これは個人的にかなり嬉しかったですね。特に、『龍が如く0』では真島の兄さんとじれったい関係だったマコトのその後が描かれているのは、多くのファンが歓喜したことでしょう!

7. 真島の男気が満載な真島編ストーリーが追加収録。シリーズ最高の泣ける展開!

真島編の感想(ネタバレは控えめ)

先述した『龍が如く0』の18年後の姿は、本編だけでなく、『真島編』として追加収録されているんですよね。時系列的には本編の少し前の話で、真島が東城会から足を洗う事になった経緯が描かれています。

そして、『龍が如く0』で真島が愛した女性マコトと再会する事になるんですが、当時マコトは失明していたので真島の顔を知らないんですよね。知っているのは声だけ。しかし、真島は極道世界の人間という事もあるので、マコトに身を案じて、存在を知られまいと必死に声を押し殺すんです。そこにテーマソングが流れるのがまた実に感慨深いんです(笑)

ラストではマコトがある事をきっかけに涙を流すんですが、これは涙腺崩壊待ったなしです。久々にゲームで泣きました(笑) ちょっと悲しいけど『龍が如く0』でのモヤモヤが無くなりましたね。良いエンディングだと思いました。実際に『龍が如く0』をプレイしてから体験した方がより想いに浸れると思います。

↓『龍が如く0』はシリーズ最高傑作にふさわしい作品なので、一度プレイしてみる事をオススメします!

8. ゲーセンでは名作ロボットアクション『電脳戦機バーチャロン』が遊べる

過去作と同様、ゲーム内に登場するゲームセンターでは実際にセガの作品が遊べるのですが、今作ではあの名作ロボットアクション『電脳戦機バーチャロン』が遊べます。

アーケード版は1995年にリリースという事で、早くも20年以上が経ったことに驚きを隠せないのですが、大型の専用筐体の中に入り、2本の操縦桿で操作するのが斬新で、没頭感が素晴らしかった記憶がありますね。「実際に二足歩行ロボットを操縦したらこんな感じなんだろうな」と思わせてくれるゲームだったんですよね!

ロボット(バーチャロイド)のデザインはガンダムでお馴染みのカトキハジメ氏を起用。ホント素晴らしい造形を描きますよね。

ちなみに、このタイミングでバーチャロンが登場したのは、2月15日にバーチャロンの新作『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録』が発売されるからでしょう。『とある魔術の禁書目録』とのコラボという事もあり期待しているファンも多いのではないのでしょうか?初回限定版はバーチャロン20数年の歩みを綴った500ページに及ぶ冊子と豪華サウンドトラックがセットになったプレミアム仕様。数量に限りがあるのでファンは今すぐ予約した方が良いかも知れませんね。

9. グラビア撮影スタジオでは有吉反省会に出演した青山ひかるが登場!

今作ではプレイスポットの一つに『グラビア撮影スタジオ』というものがあるんですが、現役グラビアアイドルの青山ひかると橋本梨菜が出演しています。

『グラビア撮影スタジオ』は簡単なミニゲームで、撮影中リアルタイムに現れる選択肢から適切なものを選び、女の子の好感度を上げていき、良い結果を出すと撮影できるコスチュームが増えていくという内容。女性プレイヤーにとっては何が面白いのか分からないと思いますが、男性プレイヤーにとってはつかの間のひと時ですね(笑)

青山ひかると言えば、以前『有吉反省会』に出演して、有吉弘行に「(虫刺されで)ケツが汚い」とイジられた事で有名ですね。なお、現在では綺麗になっているようです(笑)

10. 武器の所持・装備が復活!

前作、『龍が如く6』では武器の種類が減ったり、所持することが出来無かったので、不満だった人が多かったのですが、今作では武器の所持が可能になり、種類も大幅に増えました!

武器のバリエーションが増えるとプレイスタイルが多彩になるので単純に楽しいんですよね。そして、何より爽快感バツグンなんです。ただ、街のヤンキー(一般人)でも容赦なく日本刀でバッサバッサと斬っていく桐生さんのサイコパスっぷりには開いた口が塞がりませんが…(笑)

欠点・デメリット・残念だったところ6

1. クランクリエイターは『龍が如く0』から劣化した印象

本作で登場2回目となるクランクリエイターですが、正直なところ『龍が如く0』の仕様の方が楽しかったですね。前の仕様は『大勢の構成員を引き連れて敵を全滅させる』というものだったんですが、今作の仕様は『大勢の敵から施設を守る』といったものに変更になっています。

いわゆる殲滅戦から防衛戦に変わったのですが、常に防戦一方なので爽快感に欠けるんですよね。心理的にも『攻められる』と言うのはストレスになるので、防衛戦だけでなく殲滅戦も織り交ぜて欲しかったなと思います。あと、単純な話、敵の数に対して味方の数が少な過ぎるのも『守っている感』に欠けると思いました。開発チームは自分でプレイしていて「楽しい」と感じてリリースしたのか疑問です。

2. 主観視点の操作性が相変わらず残念

これは『龍が如く6』でも感じた不満なんですが、全く改善されていませんでした。

本作では主観視点(FPS視点)でもプレイ出来て、リアルな街並みを桐生目線で移動できるので臨場感抜群なのは嬉しいところなんですが、その時の『ダッシュ』の操作方法が非常に残念なんですよね。一般的に主観視点でのダッシュは左スティック押し込み(R3ボタン)で走るんですが本作では×ボタンで走ります。通常の視点の場合は×ボタンで問題ないんですが、主観視点だと致命的な問題になります。

なぜなら、主観視点の時は左スティックで移動、右スティックで向く方向の操作を行うわけですが、×ボタンをダッシュにしてしまうと右手が塞がり右スティックが操作出来なくなってしまうので、ダッシュしながら向きを変える事が出来ないんですよね(せめて操作設定でキー変更出来るようにしてもらいたいですね)。

主観視点はオマケだと割り切れば良いのかも知れませんが、街並みが非常にリアルなので自由に走り回れないのが残念だと思いました。

3. 後半はアイテムに頼ったゴリ押しになりがちなゲームバランス

龍が如くシリーズの戦闘アクションには格闘ゲーム的なエッセンスが盛り込まれているんですが(バーチャファイターのセガですからね)、序盤から中盤ぐらいまでは格闘ゲームのセオリーに従えば難なく攻略出来るんですが、後半に差し掛かったぐらいからそのセオリーが通用しなくなります。攻撃を当てても怯まないわ、そもそも攻撃が当たらないわで結構ストレスになりますね。

龍が如くシリーズには初心者救済措置として回復アイテムや武器などが存在しますが、むしろアイテムを使う前提じゃないとクリア不可能なレベルです。過去作品でもアイテムは使いましたが今作ほどではありませんでしたね。ここまでアイテムに頼ったゴリ押しは初めてかも知れません。

ただ、今作では先述したキャバクラ経営のおかげで金策には困らないので強力な武器が簡単に手に入ります。なので、実はアクションが苦手な人でも比較的簡単にクリアは可能です。

要するに、アクションが得意な人でも苦手な人でもアイテムはほぼ必須で、アイテムを使えば比較的に楽にクリア可能という事です。もう少しゲームバランスを調整してほしいですね。

4. イベントシーンのモーションやカメラワークがオリジナル版の使い回し

これはオリジナル版をプレイしたことがある人ならではの不満ですが、イベントシーンの演出がオリジナル版の使い回しなんですよね。勿論、キャラクターのモデリングなどのグラフィックは最新技術を取り入れているのですが、カメラワークやカット割り、キャラクターのモーションなんかはそのまま流用しているので、一言でいうなら『絵が綺麗になっただけ』なんです。

欲を言えば個人的にはカメラワークぐらいは変えて欲しかったですね。2Dグラフィックと違って3Dグラフィックは後からカメラワークを変更出来るのが大きな利点なので、やらないのは勿体ないと思いました。それだけで新鮮な気持ちでプレイ出来るわけですからね。

5. 真島編の戦闘はオマケ程度

真島編が追加されたのはかなり嬉しかったんですが、本編と比べて戦闘がかなり味気ない感じだと思いました。本編の様にレベルアップで出来ないですし、アイテムも装備できない、ヒートアクションの種類もごく僅かです。

真島編では各地に『強敵』が出現するんですが、上記のとおり戦闘が単調なのでイマイチ楽しくないんですよね。

また戦闘の仕様が本編と違っていて、『敵から逃げられない』んですよね。何故、単調で楽しくない真島編の戦闘をこの仕様にしたのかが不思議です。

6. バーチャロンは専用スティックじゃないと楽しくない

本作でバーチャロンを久々にプレイして気付きましたが、「バーチャロンが楽しかったのは専用スティックのおかげ」なんだと心底思いました。専用スティックで操作するから「二足歩行ロボットを操縦している感」が出せたんですよね。PS4のコントローラーだと「ラジコンを操作している感じ」なんですよね。

それぞれに魅力はあるとは思いますが、臨場感という点では「二足歩行ロボットのパイロットになっている感覚」と「ラジコンを操作している感覚」では雲泥の差なわけです。

Amazonではこんなレビューも

Amazonのレビューではどのように評価されているのか気になったので、注目度の高いレビューを一部引用して紹介します。

■良かったところ
・水商売アイランドのシナリオ、システム
・クランクリエイターのシナリオ

■悪かったところ
・バトル全般のカメラワーク、モーション等
・クランクリエイターのシステム

6からの、バトルのアンチ爽快感はストレスたまります。ヒートアクションが復活して多少緩和されましたが、割と序盤でエンカウントバトルがだるくなります。エンカウントバトルで得られるものは、食事や金稼ぎからコスパ良く得られるので、エンカウントバトルの存在意義が自分にはわからなくなりました。やり甲斐が序盤でなくなります。
話それるようですが、6のライザップ、本作の撮影スタジオ、長時間遊べないわりに工数かかってそうなコンテンツに違和感あります(5は阿呆みたいに多いので気にならないですが)。エンカウントバトルもそんな立ち位置になってる気がして、ゲームデザイン悪い気がしてます。

クランクリエイターのシステムは趣味ではないです。これ系のゲーム好きな人でも、クランクリエイターを面白いと言う人はいないんじゃないかなって思います。

クランのシナリオは、プロレスレジェンドが好きなので面白く感じました。
また、水商売アイランドは0好きとしてはかなり胸が熱くなる展開・内容でした。

 

ドラゴンエンジンによって細部まで今の時代のゲームに生まれ変わって綺麗な街並みを探索できるのは嬉しかった。
コアなファンからするとここが駄目であれが駄目と言いたくなるようだが、一人の龍シリーズのファンとしては最新の機種でストーリーに定評のあった龍が如く2をプレイ出来るのは大変満足でした。
水商売アイランドは個人的に好きでした。

ただ星を1つ減らしたのは街中でのダッシュが×を押しながらでないと出来ないことです。オートカメラで一応向きは変えてくれるのですがそこまでレスポンスも良くないし、やはり今の時代ダッシュはスティックを倒すだけかもしくはL3かR1など選択出来るようにして右スティックの視点変更に支障のないようにしてほしかった。

 

個人的には倉橋と高島の役者変更が微妙です。とりあえず俳優使っとけってのが伝わってきました。
あとは堂島の龍スタイルでバトルしたかったってのはやはりありますね。そこまで今のスタイルにストレスがあるわけじゃありませんが。
ガラケーの件は、そういえば龍6ではスマホだったから気にならなかったなってだけで、龍5ぐらいまでのパカパカ閉じない仕様が戻って参りました(笑)
一部ムービーではカチャっと閉じてるシーンが有りましたが(笑)

 

真島編のストーリーは短かったですが、非常に良かったです。
バトルはドスのみなので、つまらないですがオマケみたいな感じなので仕方ないかなと。

水商売アイランドは0に出て来たユキちゃんも相変わらず可愛くて、桐生より年上なのは驚きでした。
クランクリエイターはやたら一回のバトルが長く、面倒な感じがしました。
施設を守ると言うシステムもあまり面白みを感じませんでした。
これに関しては6の方が好みです。

以上の様な意見がありました。全体的な意見をまとめると、

  • 真島編の追加が嬉しかったけど、短くて残念だった。
  • キャバクラ経営は相変わらず楽しいけど、クランクリエイターは改悪された。
  • 主要キャラクターへの俳優起用は賛否両論

といった声が多いみたいですね。

『龍が如く 極2』の得点

89 / 100

※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。

項目別評価

グラフィックス ☆☆☆☆★
最新テクノロジーで蘇った大阪蒼天堀の街並みと主要キャラクターの作り込みは圧巻!日本の技術もまだまだ海外に通用すると感じられる内容。
サウンド ☆☆☆☆☆
キャラクター音声は新規収録という凝りよう。個人的にはテーマソングがかなり演出を盛り上げたと思う。
熱中度 ☆☆☆☆★
オリジナル版から11年ぶりにプレイしたこともあり新鮮な気持ちでプレイ出来た。先が気になるストーリー展開やキャバクラ経営はかなり熱中した。
ボリューム ☆☆☆☆★
個人的には十分満足できるボリューム感。ただ、メインストーリーやサブストーリーはグラフィックが綺麗になっただけで大きな違いは無いので、オリジナル版をやり込んだ人には物足りない内容かも。
遊びやすさ ☆☆☆☆★
基本的には遊び易いゲームだが、主観視点時の操作性や後半からのゲームバランスは改善の余地あり。

『龍が如く 極2』は最高傑作と名高い『龍が如く0』に次ぐ傑作!未体験の人は今すぐプレイする事をオススメします!

本作『龍が如く 極2』はリメイク作品という事もあり、オリジナル版を徹底的にやり込んだ人にとっては完全新作よりも物足りない内容に感じるかも知れません。しかし、オリジナル版を未プレイの人にとってはかなり楽しめる内容になっていると思います。また、冒頭には龍が如く1作目のあらすじがしっかりと収録されているので、シリーズ完全に未プレイでも安心して楽しめます。

龍が如くシリーズを未プレイの人が実際プレイすると驚くかも知れません。なぜなら、バーチャファイター2や電脳戦機バーチャロンといったゲームがまるまる収録されているわけですから。キャバクラ経営やクランクリエイターといったサブコンテンツも1つの作品として成立するボリュームなので、初めて龍が如くをプレイする人にとってはサプライズの連続でしょう。

完璧な作品とは言えませんが、素晴らしい作品であることには変わりないので、まだプレイしてない人は是非遊んでみてくださいね。

↓最高傑作と名高い『龍が如く0』も合わせてプレイすることをオススメします。これをプレイするかどうかで真島編の感動の度合い激変します。

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