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投稿日:2016年10月17日更新日:2019年01月08日

VRの何が凄い?PlayStation VRメリット・デメリット

プレイステーション4用機器「PlayStation VR(PSVR)」が発売されたしばらく経ちましたが、ずっとプレミア価格がついていて買いたいけど買えなかった人も多いかと思います。

そして2019年、ようやく価格が落ち着いてきたので、そろそろ購入しようか迷っている人もいるのではないでしょうか?

というわけで今回は、これからPSVRを購入しようと迷っている人の為に『PlayStation VRのメリット・デメリットについて』をまとめていきます。

 

PSVR(PlayStation VR)のメリット(良い点)

まずはPSVRの良い点から紹介していきます。

現実さながら!今までに無かった未知の体験ができる

PSVRの最大のメリット・魅力はゲームなのに現実さながらの体験が出来るということです。

例えば、バイオハザード7のティザー用コンテンツで『キッチン』という作品があるんですが、人気ゲーム実況者よしなまさんとポッキーさんがプレイしている模様を見ればその凄さが分かるかと思います。

凄いビビり様ですよね(笑)
これはゲームではなく現実と錯覚しているからこその反応なんです(・∀・)

この『キッチン』ですが、映像を見ているというよりは究極に怖い「お化け屋敷」を実体験しているような感覚なんです。いやむしろそれ以上の恐怖です。

お化け屋敷であれば驚かされるだけで済みますが、『キッチン』ではナイフで足を刺してくるんですよね。もちろん実際には刺されていないので痛くはありませんが、ナイフを刺す直前までは現実と変わらない感覚なので、ホントに苦手な人がやったら”失禁”するかも知れません。

また、テレビでも頻繁に取り上げられている「海中で巨大サメと遭遇するゲーム」を有名ユーチューバーのヒカキンさんがプレイした動画も貼っておきます。恒例のオーバーリアクションで胡散臭いですが今回のはマジです(笑)

ご覧の通り、実況者たちはゲームや映像を見てのリアクションではなく、現実に体験しているかのようなリアクションをしていることが分かります。特に「キッチン」をプレイしたよしなまさんが足をナイフで刺された時のリアクションが尋常じゃないです(笑)

これらの実況動画を見れば内容的にはネタバレしてしまうわけですが、実際にVRを体験すると「あのネタバレはネタバレじゃなかった!」って思うぐらいホント怖いんですよね。その理由は、普通の画面だと「敵が画面の外には出てこれない」という安心感がありますが、VRだと「自分が画面の中にいる(敵と一緒の空間にいる)」ので安心感が無いからだと思うんです。

ネタバレされても楽しめる

今までのゲームだとネタバレされると楽しみが半減してしまうのが普通だと思います。ところがVRはネタバレの有無に関係なく常に新鮮な体験が出来ます。

例えば、旅行に行く際はパンフレットやウェブサイトなどを見て様々な情報を事前に頭に入れますよね。写真や動画があれば旅行に行く前から疑似体験が出来てしまうわけです。これはいわゆるネタバレです。

でも、実際に旅行に行くとパンフレットやウェブサイトで一度体験しているはずなのに新鮮な気持ちで楽しむことが出来ますよね。同じ場所を二度、三度楽しむ事だって出来るかと思います(流石に100回とかは飽きますが)。

つまり、「実際に体験する」ことはネタバレ関係なしに楽しめるという事です。VRは自分がその世界に入り込む事が出来るので「実際に体験する」ことと同じです。だからネタバレ一切関係ないのです。

ゲームが苦手な人でも楽しめる

PSVRのゲームは普段ゲームをしない人でも楽しめるように作られているものが半数を占めます。

例えば、先ほど紹介した「キッチン」やヒカキンさんがプレイした「海中でサメに遭遇するゲーム」は、全くと言っていいほど操作をしていません。キョロキョロと眺めているだけなんですよね。つまり、「操作していなくてもこれまでに無い体験が出来てしまう」、それでいて「面白い」「怖い」「すごい」などと思わせてくれるのがPSVRの魅力なんです。

もちろん、レースゲームやFPS(シューティング)といった奥深いゲームも楽しめるので本格的なゲーマーでも安心です。

またゲーム以外にも活用できそうです。例えば本格的な自動車教習のシミュレーター。「車庫入れ」なんかも実物と同じ様に後方を確認しながら出来るので、そういうソフトを一般に普及させれば自宅で教習も可能になり、免許取得率が大幅に伸びて、自動車産業が活発化するのではないでしょうか? と言うように、VRをうまく活用すればすごい経済効果が期待できそうですね。

ほかのVR機器よりも内容が保証されている

PSVR以外にもHTC ViveOculus Riftといった高性能なVR機器が存在しますが、これらは高性能なパソコン(20万円~)を持っているならPSVRよりも高いレベルのVR体験が出来ると言われています。

しかし、結局のところ「VR機器の性能よりも優れたVRコンテンツが配信されるか?」が全てです。 VR機器が高性能でもそれを生かすコンテンツが無ければ意味を成しませんからね。その点PSVRは多くの優良メーカーがコンテンツ開発に参加しているので、今後クオリティの高いVRコンテンツが多く発売されることが期待できるわけです。

将来的にパソコンでも利用可能に?

公式発表があったわけでは無いですが、将来的にはPCに接続して利用することも出来るようになるかもしれません。PSVRはPS4独自規格と言うわけでは無いので、PC向けのソフトウェアアップデートが行われさえすれば使えるようになる可能性があるというこです。

PSVRは今後のPS4の主力コンテンツにもなり得るので、簡単にPCで使えるようにするとは思いませんが、要望が増えPCでの利用に恩恵が受けられるとソニーが判断すれば実現するかも知れませんね。

PSVR(PlayStation VR)のデメリット(悪い点)

続いてPSVRの悪い点を紹介していきます。

体験してみないと凄さが分からない

既にVRを体験したことがある人はPSVRをの凄さが分かるわけですが、未体験の人には伝わらないんですよね。それが本当にもどかしい気持ちになります…( ;∀;)

VR未体験の人の大半はこう思っているはずです。

VRって360度、上下左右画面に囲まれている感じなんでしょ?

でもこれ、大間違いなんです。

実際VRを体験した人も適切な言葉が見つからず「360度画面がある様な感じ」と説明してしまいがちなんですが、正確には「画面という概念すら存在しない」、別の言い方をするなら「画面の中に入っている感覚」という感覚でしょうか。

また、こう表現することも出来ます。「寝ている時に見る夢を現実で見ている感覚」。PSVRのキャッチフレーズは ”全ての夢が『現実』になる” ですが、ぜんぜん大げさな表現ではないんですよね。むしろこれ以上にない適切なキャッチフレーズなんです。

”全ての夢が『現実』になる” というキャッチフレーズをうまく表現した公式プロモーション映像のスクリーンショットがあります。これを見た多くの人が「宣伝用の演出だね。実際は大したことないんでしょ?」と思うかも知れません。

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確かに今までの商品宣伝であればオーバーな演出でした(ファミコン、スーファミ時代のCMはこういうのが多かった気が・・・w)。しかし、PSVRだとこの演出はこの上ないぐらい適切な表現なんですよね。本当にこういう感覚に襲われるんです。

例えば、空を飛ぶようなゲームであれば高所恐怖症の人は間違いなく足元がすくみますホラーゲームであれば本気でパニックになります(ホラー映画・ゲームが好きな私でもVRではリタイアしました…)。

画質があまりよくない(ドット感がある)

これは今発売している全てのVR機器に言える事ですが、期待するほど画質自体は良くありません。

映像にザラツキを感じるんですよね。

その理由はPSVRのディスプレイの解像度にあります。両目1920×1080 (片目960×1080)というスペックですが、実際に見えるのは960×1080の解像度です。ただ、PS3時代のゲームの大半は横720ピクセルで作られていたので、”数値上”はさほど問題にする程のことではないかも知れません。

しかし、VRは視界一杯に映像が広がるわけです。30型、40型のテレビ画面とは比較にならないほどの大きさです。つまり、それだけ映像が引き伸ばされる為、960×1080の解像度ではドット感を感じてしまう人は多いと思います。

調べてみたところ、モニターで見るような綺麗な画質にするには、8kディスプレイを搭載する必要があるそうです。それを一般家庭で実現するのは何十年も先のことでしょうね。

PS4 Proなら画質が改善される!

PS4の上位版であるPS4 ProでPSVRを利用すると、画質が鮮明になりザラツキが改善されます。また、動作もより滑らかになるので目にかかる負担を減らすことが出来ます。

なので、PSVRをより楽しみたい人はPS4 Proの購入を検討してみるのも良いかも知れません。

また、PS4 Proについては以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

【PS4 Proの特徴を徹底解説】PS4と違いは?画質、FPS、VR、価格など分かりやすく比較しました

PS4本体1台につきPSVR1台しか接続できない

PSVRはコントローラーのように2台以上繋げることは出来ません。これはVRコンテンツには非常に高い処理能力を要する為でしょう。

今までなら1つの面だけの映像を映し出せば済みましたが、VRではあらゆる角度からの映像を映し出す必要があるわけです。つまり、同じゲームでもVR化するだけで最低2倍以上の性能を要するということです。複数台接続することになれば人数分の映像を映し出す必要があり、倍々に負荷が増えていってしまいますよね。だからPS4本体1台につきPSVR1台までしか接続できないのです。

複数のPSVRを使いたい場合は、PS4も同じ分だけ用意して、ネットワーク経由でマルチプレイをするのが現時点での唯一の手段です。

VR酔いがある、疲労感が強い

これはVRの宿命と言ってもいいかも知れません。基本的にVRは酔いやすいです。そしてメチャクチャ疲れます。VRは仕組み的に「脳を錯覚させて架空世界を現実と認識させる」わけですから、1時間も遊べばかなり疲れます。

今までゲーム酔いとは無縁だった人でもVR酔いにはなり易いとも聞きます。と言うのも、VRでは自分がその世界に入り込んでいるわけなので、自分の意思とは関係なくキャラクターが動いたり、逆に、自分が動いているのにキャラクターは動かないと”脳が違和感を感じて”酔ってしまうんですよね。

ちなみに私はトリックアートを見て酔ってしまうですが感覚的にはそれと同じです。逆にそれで酔わない人はVRでも酔わないと思います。

以下の動画はアメリカ人が「25時間連続でVR体験をする」というギネス記録を達成したものを撮影したものですが、ギネス記録者のウェスターマンさんは「丸1日以上VRを体験した翌日、ぼくの脳はまだ混乱していたような感覚だった。自分の部屋が仮想現実みたいに感じるんだ。今も変な感じは続いているよ(翻訳はここから引用)」と語っています。

Making Virtual Reality World Record History

ちなみに、VR酔いはゲームの作り方にもよるので、全く酔わないタイトルもあります。

なので、酔いが心配だけど遊んでみたい方はぜひチャレンジしてみてください。

骨格的に合わない人が稀にいる

PSVRはごく稀に頭にフィットしない人がいます。

もし、人よりも頭の形状がや目の位置が特殊だと自覚がある場合は、一度店頭で体験してから購入した方が良いかも知れません。

ただし、PSVRはかなり柔軟にサイズ調整が可能で、大半の人が問題なく利用することが出来ます。

価格が高め

PSVRの価格は必需品であるカメラ同梱版が49,980円(税抜)とPS4本体を上回る価格設定です。それでもHTC ViveOculus RiftといったPC向けのVR機器の半額程度なのでかなり安いのですが、子供が買うには高すぎる買い物です(そもそもPSVRには年齢制限があって12歳未満は利用できませんが)。

しかし、2019年には大幅に値引きされカメラ同梱版が34,980円で購入出来るようになりました! 安い買い物ではありませんが15,000円の値引きはかなり大きいですね。

欠点を帳消しにするぐらいの魅力がPSVRにはある!

いくつか欠点があるPSVRですが、それらを帳消しにするぐらいの魅了があります。先ほど紹介したヒカキンさんの動画でも言ってるように、これは「ドラえもんの道具」です。それぐらいの衝撃があります。

まだVRを体験したことが無い人はぜひ一度遊んでみることをオススメします。「ここ数十年間で最も未来を感じる道具」だと私は思いました。

2019年1月現在、スペシャルオファーということで、数量限定でお安く購入出来るようです。是非チェックしてみてくださいね。

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