【評価・レビュー】神ゲー認定!Watch Dogs 2をオススメする9つの理由
前作からGTAシリーズに似たゲームとして発売前から非常に注目されていたWatch Dogs(ウォッチドッグス)ですが、ハッキングという独自の要素や、心理戦の熱いオンラインプレイが非常に好評でした。
今回はその2作目である「Watch Dogs 2(ウォッチドッグス2)」が発売という事で発売日に予約購入してひたすら遊び倒したので感想を書こうと思います(実は最初にPS4版を購入してクリアしたんですが、後にPC版の最高画質でプレイしたいと思って両方買ってしまった愚か者です…w)。
単刀直入に言います。
Watch Dogs 2は神ゲーです。
これまでPS4のゲームソフトを40本ほどプレイしてクリアしてきましたが、その中でも一番面白かった作品だと自信を持って言えます(同率1位の作品は他にもありますが)。
Watch Dogs 2はあらゆる面において優れたゲームであり、欠点らしい欠点は見当たりません。前作は細かい部分で不満があったのですが、今作ではそれらの不満点を見事に解消し、まさに完璧な作品に仕上げたと言っても過言ではありません。大げさかも知れませんが、それぐらい評価出来る作品です。
これだけで終わってしまっては面白くないレビューになってしまうので、Watch Dogs 2の良い点、オススメできる点を9つ紹介します。また、不満点では無いですが「こうしたらもっと楽しくなる」という要望もいくつか取り上げます。
この記事の目次
Watch Dogs 2の良い点、オススメできる点9つ
1. リアルに作り込まれたサンフランシスコを舞台にしたオープンワールド
今や海外ゲームと言えばオープンワールドは当たり前なので「またか」と思うかも知れません。しかし、Watch Dogs 2のマップはとにかく作り込まれていて他のゲームとは一線を画します。ちなみに、上の画像は初期型PS4でのスクリーンショットです。
オープンワールドゲームの決定版ともいえるGTA5よりも街並みが作り込まれています。また、後述するパルクールやハッキングにより、オープンワールドを隅々まで活用した遊びが出来るので、オープンワールドが「飾りではない」んですよね。
また実在する都市が舞台になっているのでグーグルストリートビューで見比べながら遊ぶのも楽しいですよ。
2. スタイリッシュなパルクール&カバーアクションが最高に気持ちイイ!
Watch Dogs 2では前作同様、アサシンクリードシリーズでも導入されてきたパルクールによるスタイリッシュな移動が可能です。R2ボタンを押しながら移動するだけで自動的に状況に応じたパルクールを実行するので、誰でも簡単に華麗なアクション楽しめます。ジャンプで届く範囲なら基本的にどこにでも移動出来るので爽快なんですよね。いちいちカッコ良く縦横無尽にフィールドを飛び回るので移動しているだけでも楽しいです。
また、カバーアクションも導入されているのでクールで臨場感のある銃撃戦が楽しめます。Watch Dogs 2はそれだけではなくて後述するハッキングも活用することでよりクールな戦闘を堪能できるんですよね。
3. ハッキングで個人情報を盗んだりインフラをコントロールする感覚が楽しい!
Watch Dogsといえばハッキングが最大の特徴ですが、2作目になってハッキングで出来る事が飛躍的に増えました。
前作のハッキングは一つのオブジェクトに対して1種類のハッキングしか出来ませんでしたが、今作では一つのオブジェクトに対して複数種類のハッキングを仕掛ける事が可能になったんですよね。
例えば、他人のスマホをハッキングする場合、前作では銀行口座からお金を引き落とす事しかできませんでしたが、今作では
- ネットバンクからお金を引き落とす
- 電話を鳴らす
- 熱暴走させ感電させる
- 警察やギャングに通報し逮捕・襲撃させる
といったことが可能になったんですよね。
そして、ハッキングの対象はスマホ以外にも、
- 電圧盤
- スチームパイプ
- 自動ドア
- 車
- 信号機
- フォークリフト
- クレーン
というものがあります。
さらに、上級スキルとして
- 周囲の車を一斉に暴走させる
- 周囲のスマホをハッキングする
- 街を停電させる
といった大規模なハッキングも存在します。
これらのハッキング対象やハッキングスキルをどうのように利用していくかを試行錯誤するのが本当楽しいんですよね!
4. 多種多様なプレイスタイルと攻略方法
Watch Dogs 2のミッションは基本的にどこかに潜入して対象物をハッキングすることで目標達成となりますが、その攻略バリエーションがとにかく多彩なんですよね。
まず、オープンワールドである特徴を生かし、陸・空の両面から潜入することが可能です。
例えば、空ならドローンを飛ばして上空から潜入する方法以外にも、クレーン車を利用して建物の屋上から潜入することも可能です。陸でも攻略ルートは無数にあり、正面突破も可能ですし迂回して安全に攻略することも出来ます。
さらに、ハッキングを活用すればミッションエリアに潜入すらせず攻略できるケースもあります。
例えば、「トラックを盗む」というミッションでは、通常は自らが潜入してトラックを盗み運転して逃げるという手段を選びますが、車をハッキングするスキルを入手している場合、エリア外から車を遠隔操作して安全に盗むことも出来てしまうんですよね。
5. 警察やギャングと協力することも可能!
これもプレイスタイル・攻略方法の一つになりますが、本作では警察やギャングと協力してミッションを攻略することも出来ます。
先ほども警察やギャングに通報し逮捕・襲撃させる事が出来ると書きましたが、これを利用すればミッションエリアの敵を指名手配にして襲わせ、自分は一切手を汚すことなく敵組織を壊滅させることも出来てしまうわけです。
また、自分が警察やギャングを呼ばなくても勝手に他の組織と対立してることもあるので、本当に何もすることなく勝手に壊滅してしまうこともあるんですよね(笑) ゲームとしては拍子抜けの展開ですが、こういうところもリアリティがあって面白いんですよね。
6. フレンドいなくてもOK!シングルプレイ中に気付けば始まっているオンラインプレイ
「フレンドいないし、気を使うからオンラインプレイしたくない」という人は意外と多いと思います。そんな人でもいつの間にか楽しめてしまうのがWatch Dogs 2のオンラインプレイなんですよね。
と言うのも、ネットに接続さえしていれば通常のミッションと同じ様な感じで違和感なくオンラインプレイが開始されるので、「気付いたらオンラインプレイをしていた」という状態になっているんです。
実は、コミュ力が無い人ほどWatch Dogs 2のオンラインプレイは楽しめます。
どういう事かと言うと、Watch Dogs 2のオンラインプレイのメインとなるモードは侵入ハッキングプレイだからです。相手に気付かれない様に侵入することが前提のゲームなので、コミュニケーションはとってはいけないわけです(侵入ハッキングプレイの模様は以下の動画の25:30~から見れます)。
もちろん、本作にはコミュニケーションを重視する協力プレイも豊富に入っているので本来のオンラインプレイの醍醐味も存分に楽しめるので安心してくださいね。協力プレイの醍醐味は下記の弟者さん、おついちさんのプレイ動画が参考になりますよ。
7. 豊富なやり込み要素で長く楽しめる!
前作は基本的なゲームシステムやオンラインプレイは高評価でしたが、ボリューム不足感が拭えませんでした。正確には「オープンワールドを探索する楽しみ」が薄かったんです。
しかし、今作ではここが大幅に改善されました。
豊富な収集要素がマップに散りばめられているので、それらを探す楽しみが生まれました。しかも、ただマップに置かれているわけでは無く、頭を少々捻る必要があるんです。「潜入ルートはどうするか?」「ロックを解除するにはどうするか?」などです。
この収集要素のおかげで「探索している感」が存分に楽しめましたね。そして、精巧に作り込まれたオープンワールドを改めて実感することになったんですよね。
勿論、サブストーリーも色々と用意されていますし、ストーリー仕立てのタクシーミッションなんかもあります。珍しいのはヨットレースですね。風向きを考えながら進路を考えるのは楽しいです。
そして、最もやり込むことになるのは、間違いなくオンラインプレイ。先述したように色々な種類のオンラインマルチプレイがあるのでしばらくは楽しめると思いますよ。作り込まれたマップで行う「かくれんぼ」は本当に楽しく時間を忘れます!
8. 繰り返し遊びたくなる絶妙なゲームバランスとゲーム性
冒頭に書いたように実は私はPS4版とPC版の両方を購入してしまったわけですが、PS4版で2周クリアして、その後PC版を購入し1周クリアしています。そのぐらい繰り返しプレイしたくなるゲームバランスとゲーム性なんですよね。
ゲームバランスはゴリ押しだと割とすぐ死ぬレベルです。高火力の武器を使ったとしても、こちらは撃たれ弱いので囲まれたら勝ち目はありません。なので、銃撃戦を挑む場合は上手く遮蔽物を利用しながら戦う必要があります。
しかし、それだとシューティング(銃撃戦)初心者はお断りのゲームになってしまうわけですが、そうさせないのがWatch Dogs 2の優れたゲーム性なんですよね。
シューティングが苦手なら、頭を使って戦わずに攻略するというアプローチも可能です。例えば、ハッキングで敵を陽動したり、ドローンを使い安全圏から爆撃したり、車を使って突撃したり、手薄なルートから侵入するなど。つまり、ゲームが下手でも機転を利かせることが出来れば攻略は可能なんですよね。
とにかく色んな攻略方法があるので、あれこれ考えるのが楽しいんです。例えば「ドローンを使わない」「銃をを使わない」という制限プレイも、制限の内容によってはルートが変わってくるので楽しいですよ。
9. GTA5より作り込まれたマップ、メタルギアよりも戦略性のある潜入ミッション
Watch Dogs 2はGTA5とメタルギア(MGS)の良いとこ取りですね。しかも、それぞれを越えるクオリティだと思いました。
本作の魅力は前述した通りですが、マップの広さはGTA5ほどでは無いにしても、精巧に作り込まれた建物や地形はGTA5を超えていると感じました。何よりオープンワールドを活かした遊び(かくれんぼ)が堪能出来るのが良かったですね。
また、ステルス・スニーキングによる潜入と言えばメタルギアシリーズですが、これもWatch Dogs 2の方が優れていると思いました。潜入する楽しさは両方とも同じぐらいですが、ハッキングが出来る分、Watch Dogs 2の方が潜入のバリエーションが多いんですよね。人によってプレイスタイルにバリエーションが生まれるのはホント楽しいです。
アップデートで期待する要素(要望)
1. 主観視点、視点変更機能が欲しい
本作はプレイヤーキャラクターとカメラ位置が離れているので若干映像に迫力が足りないと感じました。なので、視点変更が出来るようにしてもらいたいですね。出来る事なら主観視点でリアルなフィールドを堪能したいと思いました(主観だと操作方法も変わってくるので実装が大変だと思いますが)。
2. 空を飛びたい
一応ドローンを飛ばすことが出来ますが、飛行機やヘリコプターが無いのは寂しいと思いますね。せっかくのオープンワールドなのでサンフランシスコの街を飛び回りたいです。
前作とどちらが面白い?
前作との比較になりますが、純粋にゲームとしての面白さであれば今作Watch Dogs 2に軍配が上がりますね。それもそのはず、前作の不満点が改善されているわけですから当然です。また、オンラインプレイヤー人口も発売したばかりの今作の方が圧倒的に多いですしね。
ただ、ストーリー面では前作の方が楽しかったです。完全に好みの問題ですけどね。
前作のストーリーは「姪が殺されたことによる復讐劇」を描いていて救い様の無い話なんですよね。かなり気分が落ち込むストーリーですが個人的にはハマりました。一方で今作のストーリーは復讐と言えば復讐なんですが、GTA5のような陽気な雰囲気です。嫌いじゃないけどそこまで引き込まれなかったですね。
また、前作を知らなくても今作は十分に楽しめますが、前作に登場したキャラクターが色々と登場するので、前作をプレイしておいた方が120%楽しめると思います。今ならDLCが全て入ったコンプリートエディションが売ってるので、もし前作を遊びたいならこちらをオススメします。
人気ゲーム実況者Gokou!!さんもWatch Dogs 2をプレイ
2018年12月時点で人気ゲーム実況者のGokou!!さんがWatch Dogs 2の実況プレイを始めたようです。Gokou!!さんは変わったプレイをすることで有名ですが Watch Dogs2 でも健在のようです(笑)
発売から2年が経ちプレイヤー人口も減って「今からでも楽しめるの?」という不安を持っている人もいるかと思います。しかし、ソロプレイでも価格以上楽しめるのがWatch Dogs 2です。グラフィックも最新のゲームと比較しても引けを取らないクオリティですからね。
ですから、2018年12月現在でもWatch Dogs2 はオススメの作品です。気になる方は是非遊んでみてください。
Watch Dogs 2の得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆☆☆
- サンフランシスコをリアルに再現した広大なオープンワールドは圧巻!
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 日本語吹き替えバッチリ!住民の他愛のない会話が世界にリアリティを与えている。
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 特にオンライン侵入プレイの楽しさは病みつきになる!サンフランシスコでやる「かくれんぼ」最高!
- ボリューム ☆☆☆☆☆
- 膨大な量のやり込み要素。そして、繰り返し浴びたくなるゲーム性に文句の付けどころ無し!
- 遊びやすさ ☆☆☆☆☆
- 前作の不満点を徹底改善。快適に遊べます!
文句無しの出来ですね。多少の慣れは必要かも知れませんが、コツが分かってくると時間を忘れ没頭する楽しさがありますよ!
Watch Dogs 2はオススメか?
この作品をオススメしない理由なんてありません。とにかく一度遊んでもらいたいですね。ホント素晴らしいゲームなので今から3作目を期待してしまいます。
懸念されるのは3作目が発売される頃には本作のオンラインが過疎る可能性があるということですが、オフラインでも十分なボリュームと繰り返しプレイしたくなるゲーム性は健在なので、いつ買っても価格以上の価値はあると言えます。
「PS4を持ってるならこれを買わなきゃ勿体ない」と自信を持ってオススメ出来る作品なので、是非遊んでみてくださいね!
PCスペックに自信がある人はPC版もオススメ!
なお、Geforce GTX1080、1070あたりの最新グラフィックボードを搭載するPCを持っている人ならPC版の購入もオススメします。設定次第ではこれだけ美しいグラフィックでプレイできます(と言ってもPS4版がかなり綺麗なので違いが分かり難いと思いますが)。
PS4版とPC版の大きな違いはフレームレートの上限、そして「サンフランシスコ特有の霧」なんですよね。画像の様に天候次第では海面上に霧がかかります(オプションで有効にする必要があります)。正直視界は結構悪いので遊び難くなりますが、現実にある景色が堪能出来るのは良いですよね。
ちなみに私はGTX1080ですが最高設定(SMAA有効)だと30fpsぐらいまで落ちるので60fps維持でプレイしたければSMAAはオフにする必要があります。そのぐらい高いスペックを要求されるのでGTX1060以下ならPS4版の方が良いかもしれません。オンラインプレイヤーも多いと思うので。