【辛口評価】新作発売で再注目。ニーアオートマタは言うほど名作なのか?
4月22日に『ニーアレプリカント』のリメイク版が発売されることで、前作『ニーアオートマタ』が再び注目されています。それに合わせてゲーム配信者やVTuberが実況動画を投稿したりして非常に賑わっていますね(‘ω’)ノ
名作として名高いニーアオートマタですが、本当にそうでしょうか?
当サイトでは以前にもニーアオートマタのレビュー記事を投稿していますがハッキリ言って凡ゲーです。
それも踏まえて今回は改めてレビューを書いていきます。かなり辛口だと思うのでその点はご了承いただければと思います(‘ω’)
この記事の目次
絶賛されるニーアオートマタは激しく好みが分かれる『胸糞系』ストーリーという事実
絶賛されているニーアオートマタのストーリーはいわゆる『胸糞系』であり、激しく好き嫌いが分かれる内容なんですよね。
この時点で「誰からでも絶賛される作品ではない」事は明白なのですが、ニーアオートマタの購入者のほとんどがヨコオタロウ氏のファンだからここまで絶賛されているのだと思います。『ドラッグオンドラグーン』や『ニーアレプリカント』をプレイしてきた人からすれば期待通りの内容なのでしょう。
とはいえ、これ自体はニーアオートマタが凡ゲーである理由ではありません。なぜなら私自身が『胸糞系』が好きであり、むしろストーリー面だけ見れば神ゲーレベルと言えるからです。
ニーアオートマタは基本的に『面倒臭い』ゲームである
ニーアオートマタが凡ゲーである理由は、基本的なゲーム設計にあると考えます。
簡単に言うと「面倒臭い」作品なんですよね。オープンワールドゲームの悪い部分が目立つ、そんな感じでしょうか。
厳密にはニーアオートマタはオープンワールドゲームではないと思いますが、そう感じるぐらいマップが広いです。広いだけなら良いのですが、マップがスカスカで無駄に広いだけに感じてしまうですよね。良く出来たオープンワールドゲームは歩くだけでも楽しいものですが、ニーアオートマタにはそういう感覚はありませんでした。
そして、マップは広いもののロケーション自体は少なく、ストーリーやクエストで同じ場所を何度も行き来することになるので、作業感が強調されてしまって面倒臭いのです。かさ増し感を拭えないと感じました。
さらに、『面倒臭い』ついでで言うと『周回要素』ですね。
本作は周回するごとにストーリーが変わるのですが、1周目と2周目はほとんど内容が同じなので本当に面倒臭いんですよね。正直、ここはプレイヤーに操作させるのではなく、イベントムービーで進行するだけで良かったと思います。
ゲームバランスの調整が不十分だと言わざるを得ない
ニーアオートマタはアクションゲームとしても凡ゲーだと思います。
アクションの根幹部分はクオリティの高さに定評のある『プラチナゲームズ』が製作しているので、それなりに楽しさは感じられるのですが、それ以上にバランスが良くないと感じました。
サブクエストの消化を前提とした難易度
バランスの悪さが浮き彫りになる場面がニーアオートマタには存在します。
ストーリーの中盤以降、急に敵のレベルが跳ね上がる場面があるんですよね。それまでは難易度ノーマルで遊べていたのに心折れてイージーに変更しました…( ;∀;)
調べてみたところ、どうやらサブクエストを消化していくと適正レベルになるみたいで、メインストーリーだけ追ってるとゲームバランスが崩壊するようです。
ストーリーが楽しい作品なので、脇道せずメインストーリーに専念したい派なんですが、それを許してくれないゲームバランスに不満を感じました。
サブクエスト消化を前提にするなら、そう仕向けるようにプレイヤーを上手く誘導してほしいと思います。それが出来ていないのでイマイチに感じてしまうんですよね。
攻撃支援ユニット『ポッド』の存在が遊び難さを強調している
本作には、操作キャラクターである『2B』以外にも『ポッド』と呼ばれる支援ユニットを操作することで戦闘を行います。
これが個人的には無駄に遊び難くしていると感じました。
ポッドは射撃を基本的な攻撃方法としているのですが、弾数は無限でリロードも不要なので、常時射撃ボタンを押しっぱなしにしておくのがマストな戦術となります。
これが非常にツライんですよね。射撃ボタンを押しっぱなしにしながら、同時に2Bの剣戟アクションも行うことになるので操作が複雑になりますし、押しっぱなしは疲れます。
弾数制限があれば「使いどころを考えて必要な時だけ射撃をする」という事も出来たわけですが、無限なので常時射撃がマストになってしまうんですよね。常時射撃するならオート射撃で良いのでは?と思いました。完全に無駄な操作ですからね(イージーにすればオートになりますが難易度問わずオートで良いと思いました)。
また、常時射撃していると画面が無駄に派手になるので見難いんですよね。ただでさえエフェクトが派手な作品なのに、射撃のせいで画面がゴチャゴチャしてしまって非常に遊び難いのです。それと、射撃の音が延々と鳴り続けるのもうるさくてストレスでした。
ストレスが溜まる不親切なゲーム設計
また他にも細々とした問題があるのでいくつか紹介します。
デフォルトのボタン配置に無理がある
ニーアオートマタのボタン配置はかなり特殊に感じました。
一般的なゲームではコントローラー操作は『親指』と『人差し指』を使いますが、本作では『中指』の使用を前提としたボタン配置になっているんですよね。
普段、ゲームの操作に中指を使わないので、いきなり中指の使用を強制されても上手く動かせないんです(;^ω^)
しかし、幸いなことにニーアオートマタではボタン配置のフルカスタマイズが可能なので、ダークソウルやSEKIROと同じボタン配置に変更しました。こうすることで中指を使わなくても無理なく遊べるようになるので、「遊び難い」と感じていた人は試してみてください。
チュートリアルが終わるまでセーブが出来ず、「死んだらタイトル画面からやり直し」という鬼畜仕様
下手をするとチュートリアルで挫折する人もいるかも知れません。
ニーアオートマタには1時間ほどのチュートリアルがあるのですが、それが終わるまでセーブが出来ません。それだけなら普通ですが、死んだときにコンティニューも出来ないんですよね(つまりタイトル画面に戻ります)。
要するに、チュートリアルの終わりの方でゲームオーバーになったら1時間が無駄になります。アクションが苦手な人なら数時間が無駄になる可能性もあります。
単純なアクションゲームならそれでも良いかも知れませんが、イベントシーンなども何度も見せられることになるので非常にストレスなんですよね(;^ω^)
ニーアオートマタは凡ゲーだが、不思議と「良い作品」と思えてしまう魅力がある
という感じで、ニーアオートマタについて紹介してきましたが、ストーリーを除けばお世辞にも良いとは言えないレベルというのが正直な感想です。
しかし、ストーリーや演出には惹きつけられるものがありますし、胸糞系でありながらも最後には「良い作品だった」と感じてしまう不思議な魅力があるんですよね。
そう感じるのは『キャラクターの魅力』、『声優の演技力』、『シーンを盛り上げるBGM』といった要素が絶妙に組み合わさった結果なのでしょう。
まだ、ニーアオートマタをプレイしていない人は、一度遊んでみる価値がある作品だと思います(‘ω’)ノ
リメイク版『ニーアレプリカント』は期待できるのか?
気になるのが、「リメイク版『ニーアレプリカント』は期待できるのか?」という事だと思います。
とりあえず、事前情報はこんな感じです。
- ストーリーやイベントシーンのカメラワークはオリジナル版と変わらずリマスターに近い印象
- モデリングは一新
- 新規イベントを収録
- アクションはニーアオートマタと同じくプラチナゲームス監修となりオリジナル版よりもスピーディーなアクションが可能に
要するに「ニーアオートマタのアクションを採用してグラフィックをPS4世代にしたニーアレプリカント」という作品なので、ニーアオートマタが好きな人や、アクション要素が一新されたニーアレプリカントを遊びたい人にはオススメ出来る内容だと思います。
また、ニーアレプリカントはニーアオートマタの過去が知れるストーリーとなっていて、ニーアオートマタでお馴染みのキャラクターも登場するので、「ニーアオートマタの世界を深く知りたい」という人にもオススメ出来るのではないかと思います。
私はオリジナル版を未プレイなので比較は出来ませんが、個人的にヨコオタロウ氏の胸糞系ストーリーは好きなので期待はしています(購入予定です)。
リメイク版『ニーアレプリカント ver.1.22474487139…』の発売日は4月22日ということで意外と早い発売ですね。期待して待ちましょう(*’ω’*)
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リメイク版ニーアレプリカントの発売目前ということで、ニーアオートマタを改めてレビューしました('ω')ノ
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— KS-PRODUCT.COM@PS4・PS5レビュー・攻略 (@ks_product_com) March 5, 2021
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