【PS4】高難易度な『ブラッドボーン』をあえて初心者にオススメする理由
発売されてから「難しい」「心折れた」という声が続出している一方で、Amazonなどのレビューはかなり高く評価されているPS4専用タイトル「ブラッドボーン(bloodborne)」。
「高得点を付けてるのはファンやヘビーユーザーでは?」とか「初心者はまともに遊べないのでは?」と、気になるけど購入を躊躇してしまっている人は多いと思います。しかし、私はあえて初心者にも「ブラッドボーン」を遊んでもらいたいと思っています。その理由をこれから説明しましょう。
ブラッドボーンは初心者にも遊びやすい操作性
まず、誤解している人も多いかと思いますが、ブラッドボーンが難しいと言われている理由は操作が複雑とかそういう理由ではないということです。格闘ゲームのように「複雑な操作を一瞬で行う」といった「器用さ」が求められることはありません。
つまり、ブラッドボーンの操作はシンプルで簡単であり、素早い操作を一切必要としない、初心者にも優しいのが特徴なんです。
基本的な操作は以下の4つだけです。
- 左スティック ・・・ 移動
- R1(R2、L2)ボタン ・・・ 攻撃
- ×ボタン + 左スティック ・・・ ステップ・ローリング(回避行動)
- R3ボタン(右スティック押し込み) ・・・ 敵に注目する(敵を軸に移動するようになる)
もちろんアイテムを使ったりするには他のボタンも使用しますが、基本的にこのぐらいしか使いません。というわけで操作性自体は初心者にも易しいことがお分かりいただけたと思います。
ブラッドボーンは「難しい」のではなく、「リアル」なだけである
ゲームという非現実な世界に染まると「常識」が大きく変わってしまいます。
例えば、アクションゲームといえば「無双シリーズ」が有名ですが、このシリーズでは何百、何千人もの敵を一人で蹴散らします。しかも敵に切りつけられても軽症で済みます。現実じゃ絶対ありえないシチュエーションですよね。
無双シリーズに限らず、先日最新作が発売されたばかりの「龍が如く」もそうですし、その他ほぼ全てのゲームがそうだと言ってよいでしょう。「これまでのゲームはプレイヤーが圧倒的に優位で、勝つことが前提のゲームバランス」なんですよね。ゲームではそれが常識ですが、現実では不自然なのは一目瞭然です。
ブラッドボーンはこういったゲーム特有の不自然な常識を極力取り除いたリアル指向の作品なんです。
ですので、プレイヤーと敵に能力差はほとんどありません。刃物で数回切られればプレイヤーも敵も死にます。無双シリーズのように1対多を挑めばあっという間にやられてしまいます。敵に勝つ為には「戦略」と「慎重さ」が求められます。つまり、無双シリーズなどをやり込んでゲーム世界の常識に慣れている人ほど、ブラッドボーンを「難しく」感じてしまうんです。
ブラッドボーンは「本物の喧嘩」をイメージすると物凄く楽しめる
ブラッドボーンを楽しめるかどうかは、「ゲームをどう捉えるか」でかなり変わってきます。もし、あなたが「ゲームは非現実なんだからプレイヤーキャラクターは超人的な強さを持つべきだ」という考えなら本作は楽しめないと思います。
ブラッドボーンは「リアルで喧嘩を売るとしたらどういう行動を取るか」を考えるとかなり楽しめます。
喧嘩は負傷(最悪死亡)という大きなリスクを伴うわけです。だから、明らかに相手が格上の場合「勝てそうにないからやめよう・・・」とびびって喧嘩すること自体を諦めることもあるわけです。また、実際に喧嘩が始まれば「負傷せず勝つにはどう動くべきか・・・」と考えを巡らせます。たとえ相手が格下でも凶器を持ってるかも知れませんから油断は出来ません。
ブラッドボーンでも同じ現象が起きます。初めて見る強そうな敵を前にした時、未開の地に踏み入れる時は、「今行くべきか、それとも引き返すべきか・・・」とホント悩みます。また、雑魚相手でも油断しているとやられてしまうことは多いので常に慎重な判断が求められます。
というのも本作では死ぬとこれまで稼いだ経験値が無くなってしまうんですよね。同じ場所まで辿り着ければ回収可能ですが、その前に再び死んだら消滅します(レベルはそのままなのでその辺は優しい(笑))。
流石に実際の喧嘩ほどではありませんが、他のゲームよりも「失敗に対するリスク」がかなり高く設定されている為、現実さながらの「駆け引き」が可能なんです。これが他のゲームでは感じることの出来ない中毒性と達成感を生むんですよね。
おわりに
アクションゲームが得意でなくてもリアルな駆け引きが楽しみたい人はオススメです。実際、私もゲームは得意ではありません。マルチプレイの順位も下から数えたほうが早いですからね。そんな私でも十分に楽しめるので「難しい」という評判だけで遊ばないのは勿体無いですよ。
一つだけ、「騙された」とならないようにブラッドボーン「明らかな欠点」を言っておきます。
それはロードが長いということ。「勝つことが前提では無い」ゲームなので頻繁に死にます。その際のロードが結構な長さなんです(30秒程度)。操作に慣れない序盤は死ぬことも多いのでストレスかもしれません。ただ、これも「失敗に対するリスク」と考えれば多少は気が紛れます・・・(笑) でも、他のゲームでもオンラインマルチプレイの待ち時間とかはそれ以上に時間かかるわけですから案外平気かも知れません。
このロードの長さを許容できて(後日改善予定だそうです)、「勝つことが前提では無い」リアルな戦いを体験したい人はゲーム初心者であってもオススメです。
また、従来のゲームの様に親切に目的地が設定されていない(ストーリーもほとんどありません)のでどこへ行くのも自由です。「こっち行って平気かな・・・」とめちゃくちゃ不安になったりもするんですが、「手探りで探索する感覚」がまたリアルなんですよね。本当に自分がその世界の住人になったかのような錯覚が得られるんです。
ブラッドボーンはPS4タイトルの中で最も魅力的なゲームだと個人的に思いますが、最初のボスに遭遇するまでの道のりで心折れてしまう人も多いと思うので、最初のボスまでの攻略動画・記事を作成しましたので、もし購入される方は参考にしてみてくださいね。
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