4月24日に発売される何かと話題のAppleWatchがアップルストア店頭で試着可能になり、合わせて予約も開始されましたね。アップルのオンラインストアでは納期が6月以降となっておりどうやら予約が殺到している模様です(販売数そのものを絞っているからかも知れません)。
予約の多くは既存のアップルファンだと思いますが、スマートウォッチの存在をこれまで知らなかった人も多く手を出しているかもしれませんね。
スマートウォッチ自体2年ほど前からソニーやサムスンなどが先行して展開してきましたが、一般的にマイナーな存在でした。今回のAppleWatchの登場で一般的に広く認知されるようになり、一般の人にとっては「今までに無いデバイス」に映ったことが予約を底上げした要因になっているのではないかと思います。
やっぱり気になるのは実用性面
ただやはり問題は実用性面。バッテリーの持続時間は公式発表で18時間ですから実際はもう少し短くなることが予測されますし、「ほぼ一日持つから問題なくない?」と思うかも知れませんが、おそらくバッテリーが切れるのは一日の終わり頃、帰宅最中が想定されます。帰宅のような移動時は何かと利用しやすいタイミングだと思うので、そこでバッテリーが切れてしまうのは問題な気がするんですよね。
それに本来時計って時間を確認する為の物であるハズですが、バッテリーの少なさからバッテリー残量ばかり確認してしまいそうです。こんなシチュエーションも考えられそうです。
Aさん「どうしたんだい?さっきから時間ばかり確認して」
Bさん「ううん。ちがうよ。確認してるのはバッテリー残量」
Aさん「・・・」
実際こんなやり取りがあるか分かりませんが、とりあえず丸一日はバッテリー残量を一切気にすることなく利用できるものじゃないと実用性に耐えない気がします。
個人的にはUI・デザインが正直微妙
試着したユーザーの意見によると「意外と材質とか写真では分からない高級感があって良い」と肯定的なんですが、確かに材質とか作り込みに関して言えば高品質なんだと思います。それはアップルの過去のプロダクトで証明されていますからね。
ただ、「このUIとの兼ね合いはどうなの?」ってことなんですよね。
AppleWatchのUIは丸いアイコンが集合している「とてもポップ」なものです。低価格帯のモデルであれば親和性は高いと思うので問題ないですが、18Kゴールドを使用した100万円以上するモデルは別問題。正直「合わない」と思います。これが成り立つなら18Kゴールド仕様の妖怪ウォッチだって成り立つ気がします。
そして、これは本当に個人的なものですが、この円が集合したUIを見ていると『ハスコラ(検索)』を連想してしまって鳥肌が立ってしまいます。私にとってはリアルに「生理的に受け付けない」デザインなんですよね。一説によるとハスコラに嫌悪感を示す人は6人に1人の割合でいるようです。
「ある層」では更なる盛り上がりを見せている模様
AppleWatch予約者とは別のところで熱い盛り上がりを見せているようです。それは「アプリ開発者」。アップルがアプリの申請受付を開始したところ4日間で1,000以上の申請があったようです。発売していないのにかかわらずです。
この盛り上がりの理由はほぼ間違いなく「金儲け」の匂いを嗅ぎつけたからなんですが、この注目度の高さは流石はアップルといったところですね。
問題は「質」なんですよね。まだアプリの数が揃っていないローンチに間に合わせれば質が悪くてもある程度は売れますからね。そもそもアップルウォッチ自体がまだ活用されていない現状で質の高いアプリが生まれる可能性は低いはず。なのでアプリを購入は十分に検討の余地があると言えるでしょう。
おわりに
何かと不満は多いAppleWatchですが、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイスの火付け役として重要なポジションの製品であることには間違いありません。これを皮切りにスマートフォンに続く、業界全体のイノベーションに繋がることを期待しています。
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画像:©Apple Inc.