【評価・レビュー】PS4で生まれ変わったGRAVITY DAZEをプレイ。重力を支配し空に落ちてく感覚は他では体験できない!
2015年12月現在、TVCMが絶賛公開中のPS4版GRAVITY DAZE(グラビティデイズ)。皆さんはもう遊びましたか?
私は発売日に即買いしたのですが、実は今回が初めてではないんですよね。オリジナルであるVITA版GRAVITY DAZEを既にプレイ済みです。VITA版を買った時は相当ハマってしまって、実質GRAVITY DAZE専用機になってしまったくらいなんですよね(実はVITAのソフトはこれと『みんゴル』、『アンチャーテッド』の3本しか持っていません・・・w)。
というわけで、VITA版プレイから約4年経ってからのPS4版での再プレイとなります。プレイした率直な感想・評価をレビューしていきます。また、VITA版との比較も交えていきます。
この記事の目次
- 真っ先に感じたのは音楽のクオリティの高さ。まるでジブリの世界感
- あらゆる場所を自由自在に飛び回り、落ちていく感覚は病みつきの一言!
- 重力を操って敵を思いっきり踏みつける『重力キック』は爽快の一言
- VITA版から進化したグラフィックにより独自の浮遊感と落ちるスリルはより高まった!
- オープンワールドの新概念が堪能できるが、従来のオープンワールドを期待すると肩透かしを食らうかも
- ボリュームは最近のゲームの中では少なめ。楽しいからこそ、もっと遊びたいという欲が出る
- GRAVITY DAZEは酔いやすいのか?
- PS4版の新要素、特典は?
- GRAVITY DAZEの得点
- おわりに:未知の浮遊感を体験したければ迷わずプレイ!
真っ先に感じたのは音楽のクオリティの高さ。まるでジブリの世界感
ゲームをスタートすると。まず最初に流れるのがオープニングムービー。
グラフィック的な感動はあまりありませんが、音楽がとにかくスゴイ、鳥肌ものなんですよね。壮大な物語の幕開けを思わせるような出来です。
音楽が凄いのはオープニングだけではなくゲーム全編にわたります。特に好きなのは戦闘BGMですね。オーケストラサウンドで高揚感が湧き上がります。この音楽と鉄臭い世界観が合わさって、まるでジブリ映画の天空の城ラピュタの世界をプレイしているような感覚になりますね。
また、オリジナルサウンドトラックもかなり評価が高いようです。
あらゆる場所を自由自在に飛び回り、落ちていく感覚は病みつきの一言!
GRAVITY DAZEの魅力は何と言っても重力を自在に操る感覚ですね。あらゆる場所が、床になり、壁になり、空になるんです。
過去にも重力を操作する概念のあるゲームはありましたが、「浮遊感」や「落ちていく感覚」はGRAVITY DAZEじゃないと体験できません。レースゲームって走っているだけで楽しいじゃないですか? それと同じで本作も移動しているだけで楽しいと思える作品なんですよね。これって凄いことだと思いませんか?
そして、GRAVITY DAZEはゲーム史上最も体が動いてしまうゲームですね。レースゲームで遊ぶとコーナーで体が傾く人がいますが、アレ以上のことが自然と起きます(笑)それぐらいのめり込んでしまう魅力があるということです。
ちなみに操作性は多少の慣れは必要ですが、そこまで難しいものではありません。PS4版ではVITA版で操作が難しかった重力スライドというテクニックが簡単に行えるように変更されていたりなど、細かな改善がされていて好感持てますね。
一応、私がプレイした動画を掲載しておきます。街中を適当に散策しているだけの動画です。PS4のシェア機能を使ってるので画質もフレームレートも低くなっているので見た目がVITAと変わらないイマイチ画質になってしまっていますが実物はクッキリ表示され、ヌルヌル滑らかに動きます。
重力を操って敵を思いっきり踏みつける『重力キック』は爽快の一言
本作の主人公キトゥンちゃんにはいくつかの攻撃手段があるのですが、オーソドックスにキックによる連続攻撃を始め、重力グラブと呼ばれるオブジェクトを無重力状態にして投げつける攻撃方法、さらには一気に敵を仕留める必殺技などがありますが、中でも個人的に好きなのが『重力キック』というGRAVITY DAZEならでは攻撃方法です。
これがホント爽快なんですよね。重力加速度を利用して思いっきり敵を踏みつけ粉砕したり、連続で繰り出す感覚はたまりませんよ!
重力キックや他の技は以下の公式動画で簡潔にまとめられているので参考にしてみてください!
VITA版から進化したグラフィックにより独自の浮遊感と落ちるスリルはより高まった!
本作はVITA版からの移植作なので、他のPS4ソフトのようにグラフィックで感動することは無いと思います。しかし、元々アニメ調でリアリティを売りにはしていないので、それほど粗は感じませんね。
これはVITA版との比較になりますが、映像が1080p、60fpsという、とても鮮明で滑らかに表示されるようになった為、「浮遊感」や「落ちていく感覚」をよりダイレクトに感じられるようになったと思います。
進化したグラフィックは以下の動画で感じることが出来るかと思います。人気実況ゲームプレイヤーの兄者弟者さんの動画です。1080p、60fpsに設定してご覧ください。
#2【アクション】弟者の「GRAVITY DAZE(グラビティデイズ)」【2BRO.】
オープンワールドの新概念が堪能できるが、従来のオープンワールドを期待すると肩透かしを食らうかも
GRAVITY DAZEは比較的小規模なオープンワールドマップなんですが、この狭さを上手く活用しているなと感じさせてくれるゲームデザインなんですよね。
天井も壁も屋根も全てがプレイフィールドになっていて、こういった地形を利用したスコアアタックが豊富に用意されているのは良いと思いました。
人間の脳は不思議なもので重力の方向が変わっただけで全く別の物と感じてしまうのは面白いですよね。この感覚は映像を見ただけでは伝わらないかも知れません。実際に遊んでみて確認してみてください!
オープンワールドと言えばGTA5のようにリアリティがあって、気ままに観光するのが魅力だと考える人も多いと思います。GRAVITY DAZEにそういう要素を期待してしまうと少しガッカリするかも知れませんね。グラビティデイズのオープンワールドは観光用ではなくアスレチックなんです。
ボリュームは最近のゲームの中では少なめ。楽しいからこそ、もっと遊びたいという欲が出る
VITA版をプレイした時にも感じたことですが、メインストーリーが少々短い印象がありますね。メインストーリーのクリア時間は十数時間程度で、サブストーリーを含めても20時間ほどで完結するボリュームです。最近のゲームとしてはちょっと短めですね。
ただ、「短い」という不満が出るのは面白いからこそなんですよね。面白いからこそ時間を短く感じるわけです。
また、ストーリー上、長旅をしている感覚が味わえるエピソードもある為、短いなりにも十分な満足感を得られる作りになっているのは良いと思いました。
メインストーリーは短いものの、チャレンジモードによるスコアアタックは色んなものが用意されていて、世界中のプレイヤーと競い合うことが出来るので、隅々まで遊び尽くすとなれば結構なボリュームになりますよ。
GRAVITY DAZEは酔いやすいのか?
結構気になる人が多いかと思うんですが、プレイ画面をみて酔いやすいのでは?という質問について、私の感想を述べます。
今回紹介したプレイ動画を見て酔ってしまうようなら購入は控えたほうが良いかも知れません。でも、車の運転と同じで、他人の運転だと酔うけど自分の運転なら酔わないということもあるので、意外と平気かも知れませんよ。
ちなみに、私はトリックアートを見ただけで気持ち悪くなるくらい三半規管が弱いんですが、GRAVITY DAZEは全然平気でした。逆に乗り物酔いとか一切しないのに、ゲームだとやたらと酔う人もいますよね。
要は相性なんでしょうね。多分、これまでいくつかのオープンワールドゲームを遊んできた人であれば大丈夫でしょう。
PS4版の新要素、特典は?
移植作品と言えば必ずと言ってよいほどあるのが新要素だったり、特典ですよね。
GRAVITY DAZEはどうなんだ?と期待していた人も多いかと思いますが、残念なことに追加要素、特典は一切ありません。それなのに5,000円以上の強気の価格設定。
ただ、操作性はかなり改善されています。特に『重力スライド』は劇的に使いやすくなりましたね。VITA版ではジャイロセンサーを強制されましたが、PS4版はボタン操作になったのでかなり遊びやすくなってます。
完全初見プレイの人なら適正価格だと思いますが、VITA版経験者からしたら少々高いかも知れませんね。私の場合は約4年ぶりで懐かしむ目的もあったので高いとは思いませんでしたが。
まぁ、願わくば上で紹介した次回作「GRAVITY DAZE 2」の体験版ぐらいは欲しかったですねー。
GRAVITY DAZEの得点
※この得点はどのくらいオススメなのかを表すものです。グラフィックやサウンドがイマイチでもそれを上回る魅力があれば高得点になります。
項目別評価
- グラフィックス ☆☆☆★★
- VITA版の移植作品の為特筆すべき点は無し
- サウンド ☆☆☆☆☆
- 壮大すぎる豪華な音楽でテンションあがる!
- 熱中度 ☆☆☆☆☆
- 独自の浮遊感と空に落ちる感覚は病みつき。クリアするまでひたすら没頭!
- ボリューム ☆☆☆★★
- 他のゲームよりは少なめ。しかし、スコアアタックにハマれば長く遊べる
- 遊びやすさ ☆☆☆☆★
- 独自の操作感覚のため慣れは必要だが基本的には良好。
おわりに:未知の浮遊感を体験したければ迷わずプレイ!
何はともあれ、この浮遊感とそして空に落ちていく感覚はGRAVITY DAZEでしか体験できません。このプレイ感覚にハマる人はとことん楽しめると思います。この記事を読まれているあなたにも、ぜひ一度プレイしてもらいたい名作です!
余談:VITA版にも独自の面白さがある
VITA版をプレイした時はホント衝撃を受けたんですよね。空を落ちるという体験もとても斬新で鳥肌ものだったんですが、それ以上に感動したのがVITAのジャイロセンサーを使ったカメラワーク。
ジャイロセンサーとはPS4のモーションセンサーのようなものなんですが、決定的な違いはVITAはコントローラーと画面が一体化されているので、双眼鏡でゲームの世界を覗き込み自在に世界を眺める感覚を体験出来るんです。例えるなら、『PlayStation VR 』の臨場感をVITAに再現したような感じでしょうか。
もし、あなたがVITAユーザーであればVITA版もオススメです。この異次元の操作感覚は一度は体験してもらいたいですね。ベスト版も出ているので比較的に安価に買えます。