ゲーム
投稿日:2024年03月28日更新日:2024年03月28日

ポリコレガン無視?ステラーブレイド発売を機にポリコレについて考える【各国のゲームキャラクター】

4月26日にPS5用タイトル『ステラーブレイド』が発売されます。

ステラーブレイドはキム・ヒョンテ氏が率いる韓国メーカー『SHIFT UP』の作品で、販売はソニーが担当。なお、SHIFT UPはソニーのセカンドパーティーとして公認されています。

そのステラーブレイドですが、『ポリコレをガン無視した作品』として一部界隈を賑わせています。

というわけで、今回はステラーブレイドの発売を機会に、ゲームにおけるポリコレとは何なのかを考察していきます。

ちなみに、ステラーブレイドの主人公『イヴ』のグラマラスな体系は、架空の物ではなく実在する韓国人モデル シン・ジェウンさんをスキャンして取り込んでいるとのことです。

各国のゲームキャラクターの違い

ゲームにおけるポリコレについて話す前に、それぞれの国におけるゲームキャラクターの特徴・傾向を話していきます。

日本、中国、韓国といったアジア圏のゲームキャラクター

今回のステラーブレイドを始め、日本、中国、韓国のメーカーが手掛けるゲームキャラクターはベースが2次元・アニメという特徴があります。

もちろん、昨今のゲームキャラクターは3Dモデリングされていますが、リアルな人間に存在する毛穴、シミ、シワといったものは極力取り除いて顔のパーツは極限まで整えています

ベースが2次元・アニメということもあり、FF7のクラウドは細身でありながら20~30kgはありそうな鉄塊とも言える『バスターソード』を片手振り回します。

言ってしまえば、命が宿ったフィギュアといった感じで、非現実的なものを3D表現しているのが日本、中国、韓国のゲームキャラクターの特徴です。

欧米のゲームキャラクター

一方、欧米のゲームキャラクターはリアル指向です。

飛躍的にハードの表現力が向上したPS4以降、ゲームキャラクターは実在する人物の顔をスキャンして取り込むケースが大半です。その為、毛穴、シミ、シワもゲームキャラクターに反映されます。

アニメ調のゲームキャラクターも存在しますが、基本的にはリアリティを重視します。アメコミのキャラクターも日本の漫画のように過度なデフォルメをするのではなく、あくまでリアルに忠実に描きます。

日本と欧米のゲームキャラクター比較

実際に日本メーカーと欧米メーカーが手掛けたキャラクターデザインを比較します。

こちらは日本のコーエーテクモゲームス制作『仁王2』のデフォルトの主人公です。

極限まで美を追求した容姿であることが分かります。

こちらは米国サッカーパンチプロダクションズ制作『ゴーストオブツシマ』の主人公『境井仁 』とヒロイン(?)の『ゆな』です。

実在する人物を起用していますが、日本人的価値観においては一癖ある名脇役ポジションにいそうな容姿です。おそらくリアリティを追求した結果、当時を生きていた平均的な日本人顔に合うモデルを選んだのだと思います。

ゲームにおけるポリコレ

ポリコレとは多種多様な人種・国籍・価値観を平等に扱い、差別を無くそうという”中立的”な考え方・取り組みの事ですが、最近ではゲーム、映画、ドラマ、アニメといった創作物にも取り入れる傾向にあります。

文化や価値観は時代の流れで変化する

ゲームへのポリコレ要素導入は賛否あるところですが、文化・価値観は時代の流れに合わせて変化するものなので、ある程度は仕方ないと思います。

例えば、今では国民的アニメのサザエさんも放映開始当初は、障碍者をバカにしたり、ナチスドイツをネタにするような表現が多用されていたわけですが、現在の価値観に照らし合わせると相応しくない表現なので自主的に改めてきたわけです。

LGBTQの導入や美人を主役にしないことはポリコレへの配慮とは限らない理由

LGBTQ要素を取り入れたり、美人を主役に起用しないことに対し、「ポリコレ配慮だ!」と批判的が一定数いますが、必ずしもそうとは言えません。

先述したように、時代の流れに合わせて文化や価値観は変わるためです。

実際、LGBTQ当事者であることをオープンにする人が増えてきたわけですから、それ自体がこれまでの常識が変わってきている事の証明なんですよね。ゲームなどの創作物にはその時代の常識が反映されるのは一般的なので、LGBTQに配慮したとは限らないわけです。

また、先ほども言ったように欧米ではゲームにリアリティを求めます。彼らはそういう価値観をもっているので、美男美女ばかりが主役を飾るのは不自然という事になるわけです。

ポリコレに配慮しても良い。クリエイターが自由に作るべき

勿論、意識的にポリコレに配慮している作品もあるでしょう。しかし、それは問題ではありません。

創作物には制作者の思想が少なからず入り込むものです。

例えば、冒頭で取り上げたステラーブレイドにはフェチズム的思想が含まれたキャラクターデザインであることは明白です。

例えば、ドラゴンボールでは『かつての敵が仲間になって共闘』する展開が盛んに描かれます。これも思想的なものと言えるでしょう。

言ってしまえば、反ポリコレも思想の1つです。だから意図的にポリコレ要素を排除するクリエイターもいるでしょう。

でも、これらをどうするかはクリエイターの自由です。

ポリコレに配慮したいならすれば良いし、配慮したくなければしなければ良い。フェチズム的要素を入れるのも自由ですし、悪党が改心して世界を救っても良いのです。

クリエイターの意思を尊重し応援しましょう。それがより良いゲーム開発に繋がると思います。

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