マーベルスパイダーマン2 MJの顔が変わった?「ポリコレに屈した」という世論への見解・自論
10月に発売されたPS5用ソフト『マーベルスパイダーマン2』は、その圧倒的なクオリティに世界が絶賛したわけですが、ある部分で不満の声が挙がっているようです。
それはピーター・パーカー(=スパイダーマン)の恋人 MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の顔が変わってしまった事です。
コメントの中には「ポリコレに屈したせいで、ブサイクになった!」という過激なものも目立ちます。
しかし、本当にそうでしょうか?
というわけで今回は、MJの顔が変わったことについての見解・自論を述べていきたいと思います。
この記事の目次
そもそも、MJのフェイスモデルは誰?
マーベルスパイダーマンの登場人物には、実在する人物の顔(フェイスモデル)を起用しています。
MJのフェイスモデルはStephanie Tyler Jones(ステファニー・タイラー・ジョーンズ)さんで、今作と前作の両方で彼女が起用されています。開発元であるインソムニアックゲームズのジェームズ・スティーブンソン氏がそのように明言しています。
というわけなので、今作になって別人が起用されたわけではないということですね。
新・旧マーベルスパイダーマンに登場するMJの顔グラフィックを比較
同じフェイスモデルを起用しているMJですが、どの程度今作と前作で顔グラフィックの印象が変わったのか比較して見ていきましょう。
まずは、今作マーベルスパイダーマン2のMJです。困惑した表情をしています。
続いて、前作マーベルスパイダーマンのMJです。不満げな表情ですね。
もう一度、今作のMJです。にこやかな表情をしています。
もう一度、前作のMJです。こちらもにこやかな表情です。
今作のMJは割とアットホームな感じで、前作のMJはキリっとしたキャリアウーマンといった違いがありますね。
フェイスモデルのStephanie Tyler Jonesさんのイメージに近いのは、今作のMJだと思いました。
MJのフェイスモデルは同じなのに、別人に見える理由
なぜ、フェイスモデルが同じなのに、これだけ別人のように見えるのか?その理由を説明していきます。
髪型やメイクが全然違う
まず、一番の理由が髪型とメイクの違いですね。
先ほども触れましたが、今作のMJはアットホームな雰囲気でメイクも薄めです。ナチュラルな眉毛が温かみを感じます。
一方で前作のMJは、髪型はバチっと決めてメイクも濃いめです。キリっとした眉毛がクールな印象を与えています。
現実の女性も髪型とメイクが違えば別人のようになるわけですから、MJがそう見えるのは何もおかしなことではありません。
ライティングが全然違う
照明の感じも今作と前作で結構違います。
今作のMJは結構暗がりな場所にいたり、陰影が付きやすいライティングが多いのに対し、前作はまるで”女優ライト”を当てられているかのような感じなんですよね。
今作のライティングはリアリティを重視した結果、このようになったのだと思いました。
表情も全然違う
MJの表情もかなり違っています。
今作のMJは表情豊かなのに対し、前作は表情が硬いように感じました。
表情豊かなほど顔の形状が崩れシワも表れるので、どうしても今作のほうが美の観点としてはマイナスに感じてしまうのだと思います。前作はあえて表情を硬くすることで形状を崩さないようにしていたのかも知れません。
また、アクターの問題もあると思います。
キャラクターの表情はアクターが演じた物を、データとして取り込んでキャラクターに反映しているので、演じ方でもキャラクターの表情は変わってくるんですよね。
容姿の変化は現実でも当たり前であり、ポリコレに屈してMJの顔が変わったとは言えない
といった感じで、マーベルスパイダーマンの登場人物 MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の、顔グラフィックの変化についての見解・自論を書きましたが、このぐらいの容姿の変化は現実でも当たり前にある事なので、「ポリコレに屈した」とかそういう事は無いでしょう。
そもそも、容姿なんて好みでしかありません。MJが黒人女性になっていたらポリコレに屈したことになるかも知れませんが、今回はそういうわけではないですからね。
それに、今は多様性の時代で、それが標準化されつつありますから、細かいことを言い出したらキリが無いと思います。時代に合わせて柔軟に対応していくことが、今の私たちには必要なのかも知れません。