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投稿日:2023年11月16日更新日:2023年11月16日

ただの劣化移植ではない!Switch版『ホグワーツ・レガシー』の凄さ

11月14日に満を持して発売されたSwitch版『ホグワーツ・レガシー』が話題になっています。

ホグワーツ・レガシーは小説や映画でお馴染みハリー・ポッターの世界を舞台にした作品です(ハリー・ポッター自身は登場しません)。2023年2月にPS5版やPS4版が発売され、それから約9カ月遅れでSwitch版の発売という事になります。

世間では『劣化移植』と騒がれていますが、今回はこれについて自論を述べていきます。

Switch版『ホグワーツ・レガシー』が劣化移植であるのは事実

まず最初に、劣化移植か?そうでないか?を言っておくと、劣化移植であることは間違いありません。「比較しないと分からないレベル」とかそういうレベルではなく、誰が見てもハッキリと分かる違いがあります。

それもそのはず、ホグワーツ・レガシーはグラフィックの美しさに重点が置かれている作品であり、それでいてSwitchとPS5ではハードスペックに大きな差があるからです(Switchは二世代前のPS3を若干上回る性能と言われています)。

なので、PS5タイトルの移植作品だからと言って、グラフィックの美しさに期待をすると肩透かしを食らってしまう可能性は高いでしょう。

以下の動画ではPS5版とSwitch版の比較がされているので、興味がある人はご覧ください。

ただし、Switch版『ホグワーツ・レガシー』はかなりの手間をかけて移植している

『劣化移植』と聞くとネガティブなイメージがあると思います。実際、手抜きをして雑に移植した結果、劣化したというケースもあります。

しかし、Switch版『ホグワーツ・レガシー』はあり得ないレベルの手間をかけて移植しているんですよね。

一般的に他ハードに移植する場合、『画面解像度』、『テクスチャー解像度』、『オブジェクト数』の調整してハードスペックに合わせますが、それ以上のことはほとんどしません(マルチプラットフォームを前提とした作品に限る)。

しかし、今回の移植ではこれらに加えて、

  • テクスチャーのデザイン
  • ポリゴンモデル
  • マップの仕様

といったものまで変更しているんですよね。

言ってしまえば、グラフィックに関しては作り直しレベルです。

そして、オープンワールドだったマップは、エリア切り替えタイプに変更されています。

この仕様変更のおかげもあってか、建物内のグラフィックはSwitch作品の中でも上位のクオリティに仕上がっていると思いました。以下の画像を見てもらっても、一定以上のクオリティを維持出来ていることが分かるかと思います。

マップの仕様を変えてまで移植するのは、移植というよりリメイクに近い作業量でしょうし、元々のマップがかなり広大なので相当工数がかかっているはずなんです。

なので、これはスゴイと言わざるを得ないですね。なかなか同じ事を出来るメーカーは他にいないと思います。

それだけ『ホグワーツ・レガシー』を移植するという事はビジネス的に美味しいということなのでしょう。実際、先行して発売されたPS5版やPS4版は最初の2週間で1200万本を売り上げているので、それなりの売り上げが約束されているというですからね(どれだけ売れると見込んで開発するに至ったのか気になるところ)。

Switch版『ホグワーツ・レガシー』を購入する際、注意すべきこと

これからSwitch版ホグワーツ・レガシーを購入する人が多いと思うので、注意点をいくつか紹介します。

マップがエリア切り替えタイプになったことでローディングが増えた

PS5版やPS4版ではオープンワールドが採用されていたので、ローディングの頻度は多くありませんでしたが、Switch版ではマップがエリア切り替えタイプに仕様変更されています。

つまり、建物の出入りやエリアの切り替えでローディングが発生するようなってしまったわけです。ローディング時間も30秒ほどと長めになっているので、その点は頭の隅に置いて購入を検討したほうが良いかも知れません。

一部のグラフィックが極端に劣化

Switch版ホグワーツ・レガシーのグラフィックは思ったほど悪くないですが、一部のグラフィックはハッキリ分かるレベルに劣化しています。

顕著なのは水面や樹木の表現ですね。下手をするとPS2タイトルに近い品質です。

詳しくは冒頭でも紹介した動画で確認してもらった方が分かりやすいので、参考にしてみてください。

本来の魅力が楽しめない可能性がある

ホグワーツ・レガシーは基本的なゲーム性自体も高く評価されているので、グラフィックの劣化があったとしても普通に楽しめる作品です。

しかし、映像表現にこだわった作品でもあるので、その部分を楽しみにしている人は存分に楽しめない可能性があります。

Switchでは異例!?30GBの空き容量が必要

ホグワーツ・レガシーの全てのコンテンツを楽しむには30GB以上の空き容量が必要とアナウンスされています。超大作である『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でも16GB程度だったので、かなり容量を食う作品になっていることが分かりますね。

Switch対応のマイクロSDカードは結構安価で購入出来て、128GBだと2,000円程度なのでホグワーツ・レガシーを購入する際は、合わせてマイクロSDカードも購入すると良いでしょう。

ホグワーツ・レガシーのクオリティの高さは既に保証済み。これを機に遊ぼう

他機種と比較すると劣化移植と言わざるを得ないSwitch版『ホグワーツレガシー』ですが、基本的なゲーム性のクオリティの高さはPS5版やPS4版で証明されているので、安心して購入して良いと言えるでしょう。

そして、『無茶』とも言える移植作業を無事終えることが出来たことには、スタッフの意地や執念を感じました(笑)

あくまで個人的な意見ですが、無理にグラフィックのテイストをPS5版に寄せる必要は無かった気もします。それこそ、ティアーズ オブ ザ キングダムのようなアニメ調のグラフィックに変更すれば、粗も見えにくくなるので作品のクオリティの向上に繋がったと思うんですよね。

いずれにせよ評判の高い作品なので、これを機に遊んでみてはいかがでしょうか。

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