「ハッピーバースディ」の音楽に乗せて、女の子(女子高生)の頭を撫でるCMでお馴染みのスマホゲー「バトルガール ハイスクール」が色々と物議を醸しているようです。CMを見た人からは「気持ち悪い」「セクハラだ」「女性蔑視だ」というクレームが多く見受けられます。
なぜ『女性の頭を撫でる』ゲームが問題なのか?
まず最初に、多くの人が口にする「気持ち悪さ」は大した問題ではない。問題は別にある。
私自身も「問題になるだろうな。」「”女性は頭撫でれば喜ぶ”みたいな印象植え付けかねない」と思っていました。勿論、常識のある人なら恋人でも無い女性の頭を撫でればセクハラになるのは分かっているはずですが、この手のゲームをやる人には女性と接点の無い人も多いと思うんですよね。だから、これがきっかけに現実でも同じことをやりかねないという懸念があると私は思います。
つまり、「女性に対する偏見」と、「現実に実害が出るかも知れない」ということが問題の根幹だと思います。
CMの『見せ方』を変えれば問題は解決する
ゲームの内容自体は変える必要はないと思います。これに限らずアダルトゲームやアダルトビデオなんかはもっと酷いことをやっているわけですからね。悪影響を与えかねない年齢層の利用を制限すれば良いわけです。
問題なのは不特定多数に向けられたテレビCMなんですよね。多くの女性にとっては気持ちの良いCMでは無いでしょう。男の自分ですらそう思うわけですから。
私は「バトルガール ハイスクール」をやったことが無いので、どういう条件を満たせば女性を撫でられるのか知らないのですが、もし、「常時に女性を好きなだけ撫でられる」というゲーム内容だったら完全にセクハラなのでCMを廃止すべきでしょう。
逆に「女性と親密になった場合のみ撫でられる」という条件があるなら、テレビCMも「女性と親密になれば頭を撫でられるご褒美も!」みたいなキャッチコピーにすれば解決または多少なりは改善すると思うんですよね。
少なくとも今放送されているCMのように「女性を撫でることが目的」みたいな見せ方は、セクハラと受け取られても仕方が無いと思うんですよね。
メーカーは利益を追求するだけじゃなく社会的責任も果たせ
「バトルガール ハイスクール」のメーカーである「コロプラ」は今回の騒動についてこう答えています。
「どんな内容を流しても、視聴者のみなさま全員を納得させるものはできません。不快に思われる方もいらっしゃると理解しており、投書の意見はありがたく受け止めますが、それだけでCMを変えてしまうことはないです」
いやいやいや、これはおかしい。
確かに全員を納得させることは難しくとも、そう思う人を減らすように改善することはできるわけです。それを「改善しない」と言い切ってしまうことは企業の姿勢として問題だと思います。
「かわいい女性萌え」な男性向けのゲームですから、ああいう露骨なCMが一番効果的なのは分かりますが、当然それで不快に感じたり傷つく人もいるわけです。言ってしまえば企業の利益しか考えていないということなんですよね。果たしてそれで良いのでしょうか?
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