韓国の人気女性DJ SODAさんが、日本最大級の音楽イベント『MUSIC CIRCUS’23』で痴漢被害を受けた件で、世間がざわついていますが、どうやら台湾メディアまでもが報じる事態にもなっているようです。
さらに問題なのが、この台湾ニュースのコメント欄で、日本人による痴漢を擁護するかのようなコメントや、DJ SODAさんへの攻撃的なコメントが多数されるといった二次被害が起きているという事です。
彼らにも”彼らなりの理由”や”彼らなりの正義”があるから、わざわざ台湾メディアのコメント欄にコメントをしているのだと思いますが、はたから見れば日本の印象を悪くしているだけだと思うんですよね…。
今回は、一体何故彼らがそういうコメントをするのか？どういう心理なのか？を分析していきます。
この記事の目次
DJ SODAさんについて。知名度、実力は？
ちなみに、私はDJ SODAさんの事を知らなかったのですが、インスタグラム フォロワー数517.3万人、Youtube チャンネル登録数177万人という事で、DJ界隈では有名な人みたいです。
また、DJ SODAさんのチャンネルでの一番再生数の多い動画は、2016年のDJパフォーマンスで4,700万回という驚異の再生数を誇ります。
DJ SODAさんへの痴漢を擁護する人の心理を分析
痴漢行為自体を肯定する人は極一部と思われる
日本では痴漢・セクハラに対する認識の世代間のギャップが大きく、「それぐらいいいじゃないか」とセクハラを軽く考えている世代も存在します（年配者に多い）。
しかし、今回取り上げた人で痴漢行為を肯定する人はほぼいないと思われます。
何故なら、わざわざ台湾メディアにコメントして、痴漢を正当化するのは不自然だからです。
よって、別の理由があって痴漢を正当化するかのようなコメントをしていると考えられるわけです。
DJ SODAさんへの攻撃は”日本の名誉の為”と思い込んでいる
わざわざ台湾メディアで痴漢擁護と受け取られかねないコメントをする理由は、『日本の名誉の為』と思い込んでいる可能性が高いと思います。
「肌を露出させるのが悪い！」、「彼女は反日的だ！」とDJ SODAさんに非があるようなアピールをすれば、日本の名誉が守られると信じ込んでいるのでしょう。
しかし、言動・思想を理由に、痴漢被害者に非があるような物言いは国際的に認められていないので、実際は『恥の上塗り』になってしまっているんですよね…。
ちなみに「痴漢は自作自演だ」という意見もありますが、日本最大級のイベントという晴れ舞台で、わざわざそんなことをして台無しにするメリットがDJ SODAさんには無いので、普通に考えてあり得ないでしょう。
以前、バービーが原爆を茶化した問題でも書きましたが、自身に正義があると確信していると、”相手の立場になって考える”という感覚が薄れてしまうんですよね。「痴漢被害に遭って辛い思いをしている」という事実を軽視し過ぎだと感じます。
日本だけに痴漢被害を訴えるのはオカシイという主張
また、DJ SODAさんに攻撃的なコメントに「日本だけ痴漢被害を責められるのはオカシイ！他の国でも痴漢されてただろ！全員訴えないと不公平だ！」というものがあります。
人間誰しも「この人なら平気だけど、この人なら嫌だ」という感情があるので、今回の件もそうだっただけでしょう。痴漢をしなければ何も起こらず済んだのです。
また、「全員訴えないと不公平だ」という主張は、スピード違反で捕まって「みんなスピード違反してるだろ！なんで自分だけ捕まえるんだ！」と主張するのと同じなんですよね…。
タイミングを見誤った批判は『痴漢擁護』と受け取られかねない。今は素直に過ちを認める時。
今回の痴漢問題に便乗する形で、DJ SODAさんの歴史観・領土問題に対する反日的言動への批判や、先日の水着撮影会の制限をした共産党やフェミニストへの批判が目に付きます。
それぞれ痴漢問題とは全く関係のない話ですから、このタイミングで無理にこじつけて批判するのは、はたから見れば痴漢擁護の為の論点ずらしと受け取られかねません。
また、服装批判についても国際的価値観から外れていると思います。
台湾メディアがこの問題を報じたという事は、国際的には服装を理由に被害者に非があるような言説は認められないという事だとでしょうからね。
痴漢被害が明らかである以上、今は素直に過ちを認める時だと思います。タイミングを考えず直接関係のないことを批判したりすることは、日本の印象を悪くするだけです。
せやろがいおじさんの動画も全くおっしゃる通りですね（おでんツンツンのくだりは微妙ですが）。
DJ SODAさんにセカンドレイプしてるやつらに一言。 pic.twitter.com/sDKCWBJYFw
— せやろ@関東ツアー8/31〜 (@emorikousuke) August 18, 2023
DJ SODAさん、SNSの中傷被害にも法的措置を検討
DJ SODAさんは痴漢被害だけでなく、SNS上の誹謗中傷に対しても法的措置を検討するようです。
【DJの性被害 中傷も法的対応視野】https://t.co/EREpwlBy6x
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 19, 2023
「SNSだから大したことない」「匿名だし大丈夫」と高を括っている人もいますが、SNSとか関係無く法的措置を受ける対象ですし、匿名でも情報開示されるので本人の特定が可能です。
例えば、以下の方な罪に問われる可能性があります。
- 名誉毀損罪
3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金 - 侮辱罪
1年以下の懲役もしくは禁錮もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料 - 脅迫罪
2年以下の懲役または30万円以下の罰金 - 業務妨害罪・信用毀損罪
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
日本では言論の自由がありますが、自由には責任が伴うという事ですね。
