映画バービー公式ツイッターアカウントが、原爆を茶化すツイートをして炎上している模様です。
ちなみにバービーは、1959年3月にアメリカのマテル社が『着せ替え人形”バービー”』という少女向け玩具として発売。日本の『リカちゃん人形』の米国版みたいなものですね。
その実写映画の海外向けプロモーションで、上のような画像を掲載して炎上してしまったわけです。原爆特有のキノコ雲もありますし弁解は難しいですね。
ちなみに、画像のテキスト『BARBENHEIMER』は『OPPENHEIMER(オッペンハイマー)』をもじったもので、オッペンハイマーは原子爆弾開発の指導者的役割を果たした人物です。
今回はこの事に関して個人的見解をまとめていきます。
なぜバービーは原爆を茶化したのか
バービー公式が原爆を茶化した理由ですが、世界で唯一の原爆被害国に住む日本人からすると、全く想像付かないと思いますし、非人道的で悪質な行為だと感じるはずです。
しかし、アメリカ国民視点だと事情が変わってくるんですよね。
米国にとって原爆は『悲惨な戦争を終らせた正義の一撃』という擦り込みがあるので、そこに対する罪悪感が薄いんですよね。
これは米国に限ったことではなく、自身に正義があると確信していると、”相手の立場になって考える”という感覚が薄れてしまうんです。
例えば、スシロー炎上騒動なんかも、SNSでは加害者に対する過剰なまでのネットリンチを行われたわけですが、これも正義感が暴走した結果と言えるはずです。
ポリコレへの余波
私は映画『バービー』を見てないので詳しいことは分かりませんが、かなりポリコレ色の強い作品になっているようです。
様々な特徴を持ったバービーや恋人のケンが登場するようですね。
バービーの映画ポリコレでアジア人出てきて草 pic.twitter.com/zNJlSsDoeO
— 白人美女ネトナン研究部@欧州遠征 (@letsfuck_gg) July 17, 2023
そういう内容の作品なので、
- 「原爆を茶化してポリコレ推進とかふざけるな!」
- 「ポリコレを推進するリベラルは所詮その程度」
- 「馬鹿らしいからもうポリコレに配慮するのやめるわ」
というような炎上が起きています。
アメリカ国民にとって原爆は正義なので、茶化す意図は無かったのかも知れませんが、被害国である日本国民からすれば当然の反応だと思います。
ポリコレ配慮は個々の判断で。クリエーターの判断を尊重すべき
バービーへの批判は正当な行為ではありますが、これを理由に『ポリコレに配慮することを止める』のはまた違った話になると思います。
外部の組織が圧力をかけてポリコレに配慮させようとするのは問題のある行為です。
しかし、企業や個人が自主的にポリコレに配慮することは大切な事だと思うんです。
ポリコレに配慮することは、言い換えれば『全ての人に対して優しくする』ということなので、『道徳の基本』に基づいた行動でもあるわけです。
もちろん、『絶対に配慮する必要がある』というわけではなく、それは各々の判断であるべきです。
映画、ゲーム、書籍などで、
- 「ポリコレに配慮するな!」
- 「ポリコレに屈するな!」
- 「ポリコレに押し付けるな!」
といった声を耳にしますが、配慮する・しないはクリエイター次第であり、クリエイターの判断を尊重すべきです。ポリコレに配慮した作品が嫌なら、次から見なければ良いだけですからね。『選択する自由』があるわけです。
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今話題のセンシティブな騒動についての見解を書きました。賛否あると思いますがよければどうぞ🙇♂️
米国バービー映画が原爆を茶化して炎上。ポリコレへの余波と個人的な見解 https://t.co/ILGAtGQbrt
— KAKERU@車とゲーム好き|洗車の民 (@ks_product_com) July 31, 2023