今回は、先日発売された『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』、いわゆるロマサガ2リメイク(ロマサガ2R)のレビューをしたいと思います。内容的には辛口となっています。また、原作ファンでも評価が分かれる理由についても話していきます。
この記事の目次
原作ロマサガ2から変更された戦闘システム
ロマサガ2と言えば真っ先に思い浮かぶのが特徴的な戦闘システムですが、リメイク版ではこれが一新されて別物になっています。
個人的にロマサガ2リメイクに期待していたのがこの部分だったので、この改変は正直残念に感じてしまいましたね。いくつかの項目に分けて解説します。
ターン制バトルではなくなった
パーティー全員分のコマンドを一括入力するターン制バトルではなく、ドラクエ11やペルソナ5のように、行動の速い順にキャラクターのコマンドを1人ずつ入力するタイプに変更されています。
また、味方・敵の行動順はタイムラインに表示される為、ある程度展開が読めるような作りになっているんですよね。
良く言えば戦略的なバトルに進化したと言えます。ただ、原作のような先が読めないハラハラ感は薄れてしまいました。言ってしまえば今主流の戦闘システムに変わって遊び易くなった一方で、ロマサガ2らしさは薄れたという事になりますね。
『閃き』システムの可視化
ロマサガ2と言えば『閃き』です。
技はレベルアップで覚えるのではなく、戦闘中にランダムで覚えるのが特徴的です。
これはオリジナル版を踏襲しているのですが、閃きやすいコマンドに目印が付くようになったので、ユーザーフレンドリーになったと言えます。
一方で、この親切さのおかけで『閃き』のワクワク感は薄れました。また、目印があることで『行動を指示・制限されているような感じ』がしてモヤモヤしてしまうんですよね。
パーティーバトル感が薄い
カメラワークの問題なのか、パーティーバトル感が薄いです。
基本的に味方キャラクターが1人しか映らないカメラアングルなので、パーティーではなく一人で戦っている感覚になります。
また、ロマサガ2では『陣形』が重要な要素ですが、戦闘中に陣形を確認出来ないのは改善すべきだと思います。
原作よりも敵が硬い
私は原作をリアルタイムでプレイしているので、難易度『オリジナル』を選択しましたが、やたらと敵が硬い印象です。その為か原作よりも爽快感が薄れたように感じますね。
遊び易くなった一方、発見する楽しさが薄れた
ロマサガ2リメイクではシステム全般がユーザーフレンドリーになり、令和の時代に合った遊び易さになったと思います。
新規ユーザー獲得には間違いのない選択だと思いますし、実際に原作未プレイの人が配信してたりもしますね。
ただ、原作で感じられた”プレイヤーを突き放す不親切さによる未知の発見”が感じられなくなったのも事実です。
オプションで色々と設定は変更出来るものの…
オプションで色々な変更は可能になっていますが、デフォルトの設定が全てだと私は思うんですよね。
後から設定で各機能をOFFにしても、それは『縛りプレイ』みたいなものであって、制作者がオススメするゲーム体験ではないと思うからです。
例えるなら、ダークソウルやエルデンリングのような『死にゲー』に難易度設定を望まないのと同じ。難易度設定を用意すると本来制作者が意図したゲーム体験を提供出来ない可能性が高いからです。
他のゲームでもそうですが、私はそういう意味でオプションで設定をあれこれいじってしまうと純粋に楽しめなくなってしまうんですよね…。
ロマサガ2リメイクが原作ファンの間でも評価が分かれる理由
ロマサガ2リメイクはユーザー全体を見れば良作として評価する声が多いです。
一方で、原作ファンでは評価が分かれる印象です。
ご覧いただいた通り、私は原作ファンですがリメイク版には辛口です。また、同じようにIGN Japanのレビュー記事も辛口でした。
» もはやサガではなくふつうのRPGでは? リメイク版『ロマサガ2』から見る「サガらしさ」- IGN Japan
一方で、以下の記事を書いたしんざきさんのようにリメイク版を絶賛する原作ファンも多数います。
» ロマサガ2のリメイクは、「可視化」によって遊びやすさが恐ろしく増した良作である話
なぜ、このように原作ファンでも評価が分かれるのか?それはリメイクに求めるものが人によって異なるからです。
私やIGN Japanの記者のように、オリジナル版にあった『未知の発見』『偶発性』をリメイクに求めていると評価が低くなりがちです。もちろんこれはゲームとしての評価が低いわけではなく、「ロマサガ2のリメイクとしては期待する内容ではなかった」というだけの話です。
一方、しんざきさんのようにゲームの内部仕様まで把握してプレイするコアゲーマーは、今回のリメイクを高く評価しています。オリジナル版ではマスクデータが多くランダム性が強かったわけですが、親切設計になったリメイク版ではマスクデータの箇所が少なくなり、ランダム性に左右されない完璧なゲームプレイが可能になりました。
勿論、「単純に少し遊び易くなったロマサガ2を遊びたい」というファンもいるでしょう。むしろ、そういう人が大部分のはずです。
【余談】ロマサガ2リメイクの売上本数は?原作やリマスター版との比較
ロマサガ2リメイクは親切設計になり間口を広げたわけですが、実際の売上はどうなっているのか見ていきましょう。
ファミ通によると、ロマサガ2リメイクは3バージョン(PS4、PS5、Switch)の累計販売本数は11万4891本となっています。DL版やSteam版を含まれば20万本弱と言ったところでしょうか。発売から1週間程度での集計なので、最終的には30万本弱は売れるかも知れませんね。
一方、オリジナル版の累計販売本数は149万本、リマスター版の累計販売本数は20万本となっています。
オリジナル版は発売された時代が違うので、売上本数に大きく違いがあるのは仕方ないですが、リマスター版が20万本も売れているのは意外ですね。
リマスター版の売上本数を考えると、もしかしたら、ユーザーフレンドリーではない尖ったリメイクでも同じぐらい売れた可能性はありますね。
・・・
というわけでロマサガ2リメイクのレビューでした。
あなたにとってロマサガ2はどういうリメイクでしたか?良かったら感想を教えて下さい。