考察・まとめ
投稿日:2024年11月19日更新日:2024年11月19日

【賛否両論】ドラクエ3とロマサガ2から分かるリメイクする事の難しさ

HD-2Dグラフィックにリメイクされたドラゴンクエスト3ですが、思った以上に賛否両論な評価になっているようです。一方で、先日発売されたロマンシングサガ2のリメイク版を高く評価する声が目立つように感じられます。

今回はこの2作品を元に「リメイク作品を作ることの難しさ」をテーマに個人的な見解を話していきます。

ロマサガ2リメイクを引き合いに出し、ドラクエ3リメイクに辛口評価する意見が多数

ドラクエ3リメイクが発売されて高い評価をする人が多い一方で、辛口な意見が多いのも事実です。

その中で特に目立つのが、先日発売されたロマサガ2リメイクを引き合いに出した批評ですね。いくつかそういったXの投稿を紹介します。

といった感じですね。

確かに、ドラクエ3リメイクが原作に忠実過ぎるのに対し、ロマサガ2リメイクは今風に色々と作り替えているので、こういう評価になるのも分からなくも無いんですよね。

しかし、必ずしも今風に作り替える事が正しいとは限らないのがリメイク作品の難しいところなんです。

何が正解なのか?リメイク作品を作ることの難しさ

リメイク作品は原作ありきのタイトルなので、「リメイクに何を求めるか?」は人によって大きく異なります。これが良くも悪くも評価に影響してくるんですよね。

原作を壊さない堅実なリメイクを目指したドラクエ3

公式サイトにもあるように、ドラクエ3リメイクはあくまで『2D-HD版』という体裁でリメイクしています。

これは「原作のテイストはそのままに、新しいグラフィックで」という意味合いが込められていると思うんですよね。他の作品で言うところの『FFピクセルリマスター』に近い立ち位置の作品と言えるでしょう。

実際、発売されたドラクエ3リメイクは、良くも悪くも原作を忠実に再現したゲーム内容になっています。

イベントシーンはボイスこそ追加されましたが、昔ながらのテキストベースの内容で凝った演出はほとんどありません。

戦闘も今のRPGではまず見る事のないランダムエンカウントです。

というように、ドラクエ3リメイクは悪く言えば地味で不親切なゲーム内容なんです。

でもそれは、製作スタッフのこだわりであり、これを望んだファンも少なくないんですよね。

フル3Dの豪華なイベントシーンを盛り込み、シンボルエンカウントで遊び易さを追求したリメイクも良いですが、必ずしもファンがそれを望むわけではありません。「ドラクエ3リメイクに求めるのは懐かしさ」というプレイヤーは少なくないはずです。

現代の価値観に合わせて作り直したロマサガ2

一方で、ロマサガ2リメイクは『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』とタイトルから原作とは違っているんですよね。これは、原作を忠実に再現する事よりも、新しい価値観で作り直すことを意識させるネーミングです。

実際のゲーム内容は、ストーリーこそ原作をなぞっていますが、あらゆる部分が別物として生まれ変わっています。

世界はフル3Dで構築され、イベントシーンもドラマティックに演出されています。

戦闘も『閃き』『陣形』といった要素は残しつつも、タイムライン性のバトルシステムになり、プレイ感覚はだいぶ原作とは異なるものになっています。

良く言えば、令和の時代に合わせて豪華に遊び易く生まれ変わりました。

多くのプレイヤーにはこのリメイクは好評ですが、そういう人ばかりではありません。私はどちらかと言うと原作を忠実に再現したリメイク、つまりドラクエ3リメイクのようなものをロマサガ2リメイクに期待していたので、個人的には刺さらなかったんですよね…。

全員ではなく誰かに刺さるリメイクを作ればそれで良い

結局のところ「リメイクに何を求めるか?」は個人差が大きいので、万人受けのリメイクを作るのは不可能です。

ドラクエ3リメイクにもロマサガ2リメイクにもそれぞれの良さがあるので、クリエイターはコンセプトを貫いて作品を作り上げ、それを支持する人だけが楽しめば良いと思うんですよね。評価なんてものは発売してみないと分からないわけですから。

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