結構前になりますが2016年10月頃に行われたPS4アップデートで実装された『HDR』機能。この機能についてよく分からない人もいるかと思うので情報を分かりやすくまとめました。
「アップデートしたけど何も変わっていないんだけど? そもそもHDRって何?」
という人はこの記事を読んでみてください。きっと疑問が解決するはずです。
この記事の目次
PS4本体だけHDR対応しても意味無し!ディスプレイとゲームソフトも重要
PS4本体がアップデートされ「HDRが適用された」と思っている人が多いと思いますが、おそらく大半の人はHDRを使用していないはずです。
なぜなら、ディスプレイ(テレビ)とゲームソフトもHDRに対応したものを購入する必要があるからです。PS4本体だけHDRに対応しても全く意味がないのです。
つまり、まとめるとこういうことです。
HDRを利用する3条件
- PS4本体をアップデートしてHDRに対応させる
- HDR対応のディスプレイを購入する
- HDR対応のゲームソフトを購入する
標準PS4とPS4 Proの両方がHDR対応
PS4の公式ページを見ると『4K + HDR』みたいな感じでPS4 Proを宣伝しているので、「HDRに対応しているのはPS4 Proだけなの?」と勘違いしてしまいがちです。
しかし、HDRは標準のPS4にも対応しているので、HDR対応のディスプレイと対応ゲームソフトを持っていれば標準PS4でもHDRの恩恵を受ける事が出来ます。
そもそもHDRって何? 昔からあるHDRとは違うの?
HDRという言葉自体はけっこう昔から聞いたことがある人も多いと思います。実はPS2時代から疑似的なHDRは利用されていました。PS4のHDRと昔のHDRの何が違うのかを説明します。
昔使われてた疑似HDRって何?
PS2やPS3でもHDRは疑似的に使われていました。しかし、本来のHDRとは意味合いが違うんです。
まず、この画像をご覧ください。
©Sony Computer Entertainment Inc.
この画像はPS2版『ワンダと巨像』のワンシーンですが、空が白飛びして光が漏れてるような表現がされています。これが疑似HDRなんです。
つまり、この当時は『眩しい表現をする為の技術』がHDRと言われていたんです。
でも本来のHDRとは違います。本物のHDRについては次で説明します。
PS4で使えるようになった本物のHDRとは?
PS4で対応したのは『本物のHDR』です。
本物のHDRには「肉眼で見た時」と「映像で見た時」の違いを極限まで無くす目的があります。
PS2時代の『眩しい表現をする』とは全く違うんです。むしろ逆です。
疑似HDRは白飛びさせることで眩しさを表現していましたが、PS4のHDRは白飛びさせない技術なんですよね。
つまり、本物のHDRは従来では白飛びや黒潰れしてしまうような箇所もハッキリ映し出すことが出来るのです。つまり、『より鮮明な映像』になるということです。
PS4 HDRの比較映像(モンスターハンターワールド)
分かりやすい比較動画がありましたので載せておきます(5:04~の部分)。ぜひ参考にしてみてください。
動画の中で紹介しているディスプレイも載せておきます。欲しい…(*‘ω‘ *)
HDRのデメリット
HDRには『より鮮明な映像』を映し出すことが出来るというメリットを話しましたが、実はデメリットがあります。
開発者のスキルの問題?画面が暗くなりがち
HDR対応のゲームによくありがちなのが『画面が暗い』ということです。
そういうゲームばかりではありませんが傾向として多いですね。おそらく、開発者のスキルにも左右されるのではないかと思われますね。
『現実的=綺麗』とは限らない
上手くHDRに対応したゲームが作れたとしても、それが綺麗だと感じるかは人それぞれなんですよね。
ゲームというのは多少デフォルメしてアート性を持たせているものが多いので、現実的にしたからといって、それが必ずしも好まれれるわけでは無いんです。
まとめ
それではまとめます。
- PS4でHDRを利用するにはPS4本体、ディスプレイ、ゲームソフトの3点が対応している必要がある。
- HDRは白飛びや黒潰れを軽減し鮮明な映像を映し出すことが出来る。
- HDRは画面が暗くなりがちというデメリットがある(ゲームタイトルによる)。
以上、PS4のHDRについての解説でした。
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