PS4で倫理観を日本の疑わざるを得ないゲームソフトが発売される。「夏色ハイスクル★青春白書」という作品だ。
ざっくり言えば学園生活を楽しむゲームなのだが、一要素として「女子高生のパンツを盗撮する要素」が含まれているのである。これが成人向けゲームとして発売されるのであれば問題は無い。しかし、この作品小さな子供でも購入できてしまうのである。こういった犯罪行為を助長するゲームは子供が買えないように規制すべきではないだろうか?(18歳以上に引き上げ、家庭用ゲーム機では発売しないなど)
PS4&PS3『夏色ハイスクル★青春白書(略)』プロモーションムービー2
「エロは駄目で暴力は良いの?」と言う人もいるだろうが、確かに暴力に関しては規制が弱いのは事実だ。それには理由がある。
例えば、ドラクエやポケモンは戦い敵を倒し物語を進めていく作品だ。アンパンマンだってバイキンマンを倒す。敵を倒すこと=暴力だ。子供向けでありながら暴力を肯定しているのである。これらは暴力によって話が成り立っているわけだが誰も規制しようとはならないのは、暴力は「本能的いけないこと」だと分かっているから規制するまでも無いということなのだ。
しかし、盗撮行為はスマホなどの普及により「安易に行う」人が多い。欲に負けてしまう人、ゲーム感覚でやってしまう人など理由は様々だがハードルが低いのだ。それにシャッター音がならないカメラアプリまで登場する始末だ。ますますハードルは下がる。だから、こういった表現は規制しなければならない。
良識のある大人が購入するなら問題は無い。しかし、このゲームは小さな子供でも購入できてしまうのだ。一応「17歳以上対象」と区分指定されているのだが、18歳以上指定でなければ身分証の提示が求められる事はない。つまり、小さな子供であろうとも購入できるのである。
そもそも、盗撮はアダルトビデオやアダルトゲームなどに存在する分野だ。もし、これが「盗撮」じゃなくて「痴漢」が出来るゲームなら誰もが口を揃えて「規制するべき。子供が購入出来るようにすべきではない」と言うはずだ。どういうわけだか盗撮がカジュアルな行為かのように扱われている現状に疑問を感じざるを得ない。
ちなみに同じくPS4に「アキバストリップ2」という、敵を殴る事で衣服が破れ最終的に全裸になる(謎の光で大事な所は隠れてはいる)ゲームがあるのだが、実はこのゲームは15歳以上対象と「夏色ハイスクル★青春白書」より規制が緩い。殴って全裸になるということ自体が現実ではあり得ないことなので厳しく規制する必要が無いという判断なのだろう。
表現規制は「安易に真似が出来るかどうか」で決定することが大切なのである。エロくてもグロくてもそれ自体を理由に規制するのはナンセンスだ。重要なのは犯罪を起こさせない事なのだから。例えばマフィアやギャングの世界を舞台としたGTA5では当たり前のように薬物が登場するのだが、具体的な名称は伏せられている。これは名称が分かれば安易に真似ることが出来てしまうからだ。また、海外のマンガではキャラクターがタバコを吸うシーンが規制されることが多いがそれも同じ理由だ。
話が反れるが韓国人や中国人に対するネットでの誹謗中傷、いわゆるヘイトスピーチ的な書き込みも同じだ。ネットを見ればそこらじゅうに差別的な書き込みがされているのだ。つまり、それを見た精神的に未成熟な子供達が安易に真似をしてしまうことになる。これを規制せず、この流れがこのまま続けば日本は恐ろしい国になるだろう。
ここ十数年でネットワークの発達により情報を得る事が容易になった。今までは大人だけしか知りえなかったことが、今では子供でも簡単に知ることが出来てしまう。これはとても危険なことなのだ。日本の倫理観悪化をこれ以上加速させない為にも一刻も早い対策が求められる。