先日、ライブイベントで胸を触られるなどの痴漢・セクハラ被害に遭った韓国の女性DJの『DJ SODA』さんが、NBAのレジェンド『シャック』とハグをしたことで何故か炎上しているようです。
どうやら、DJ SODAさんはセクハラ被害のトラウマで療養することがあったようでしたが、「トラウマを抱えているのに男性とハグをするのはオカシイ!!」と一部の人たちがバッシングをしているという事みたいです。
Met NBA legend #Shaq from the recent show in #Macau 👯♀️We played 2days in a row and he was dead serious about the dubstep. I’m truly respect his path as DJ ❤️🔥 see you soon in USA! Also many thanks to #Wynn Macau for inviting me💕💕 pic.twitter.com/6fOwM938lF
— djsoda (@dj_soda_) October 3, 2023
DJ SODAのハグ&キス動画が物議 NBAレジェンドと密着「自分から行く場合はOKなんですね」:中日スポーツ
今回はこの騒動について個人的な見解を述べようと思います。
この記事の目次
セクハラ被害と好意を寄せる人とハグするのは同列視するのは意味が分からない
普通の価値観を持つ人なら分かると思いますが、セクハラ被害と自分が好意を寄せる人にハグをするのは全く別の話です。
セクハラ被害に遭うのと、自分が好意を寄せる人とハグをするのが、どういう理由で同じだと思ったのか、その思考が知りたいですね。
DJ SODAさんをバッシングする声を中日スポーツの記事から引用します。
- 「自分から行くのは許されて、やられるのは訴えるんだね。これは賛否両論でるよ」
- 「自分から行く場合は触られてキスされてもOKなんですね」
- 「これシャックがセクハラを訴えてきたらどうすんだよwww」
冒頭に掲載した動画を見れば分かりますが、お互い合意の上でハグをしていることが分かるので、このバッシングの内容は見当違いですし、2人に対する暴言でしかありません。
自分の『トラウマ』の定義を他人に押し付けるな
もちろん、中にはセクハラ被害に遭ったトラウマで、世の中の全ての男性に不信感を抱いてしまうようになってしまったというケースもあるとは思います。
しかし、トラウマの度合いなんて人それぞれです。
DJ SODAさんの場合は、『信用のある人であればトラウマは呼び起こされない』というだけに過ぎないという事です。
自分の勝手なトラウマの定義を他人に押し付け、その定義から外れていたらバッシングするのは最低な行為です。
肌の露出が多い人に対する偏見
DJ SODAさんは肌の露出が高い衣装を着ている事もあり、偏見でバッシングされることも多いです。
しかし、そのバッシングには見当違いなものも多いです。
例えば、「肌の露出が多い人はセクハラなんてされても気にしない。むしろ、自分からされに行っている」というものです。
DJ SODAさんがセクハラ・痴漢被害に遭った時の世間の反応も、そういったものが多かったです。
しかし、普通に考えれば分かる事ですが、『肌の露出が多い』のと『セクハラを気にしない』はイコールではありません。
見ず知らずの人にセクハラされれば恐怖を感じるのが普通です。
こんな当たり前のことが理解出来ないのは異常ですし、『偏見』の一言で片づけてはいけないと思います。
差別行為の罰則強化が必要だと言わざるをえない
結局のところ『偏見』というよりも『差別意識』が今回のような騒動を巻き起こしているのだと思います。
内心はDJ SODAさんがセクハラされるのが嫌だとは理解しているけど、韓国人に対する差別意識によってセクハラを容認したり、セクハラ被害と好意を持っている人へのハグを同列視するような愚行が行われているのでしょうね。
何でも法律で縛るのは良いことではありませんが、こういう問題が増えていけば差別行為の罰則強化が必要になっていくと思います。