先日、箸の持ち方についてこんなツイートが話題になりました。
娘が小学校の先生から「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたというので、朝から母はヒートアップ♡
お箸の持ち方が変だから結婚したくないとかいう人とそもそも結婚せんでいいし、いや、結婚する相手を決めるのは娘やし、女が選ばれる時代なんてとっくに終わってるし、はああああ??— ちゃちゃこ@正直クソババアお母さん (@shinkontosa) 2019年6月12日
小学生の娘さんが先生に「お箸の持ち方がおかしい。お嫁にいけんよ」と言われたようで、それに対するリプで炎上しているようですね。
この問題について私が主張したいのは「箸を正しく使えない人は恥ずかしい」という風潮やめませんか?ということです。
今回はその理由についてお話していきます。
この記事の目次
箸は正しく使えた方が美しいが、使えなくても恥ずかしくは無い理由
たしかに、箸を正しく使えると見栄えが美しいですし、気品があるようにも感じられます。ですから、作法として身に付けておいた方がプラスにはなると思います。
しかし、箸が正しく使えないからと言って「恥ずかしい人」であるとは思いません。
その理由は日本人で箸を正しく使える人は少数派だからです。
目白大学が8,000人を対象に箸の持ち方を調査したところ、30代でも3割しか正しく使えていないんです。それ以下の世代の統計は公表されていないっぽいのですが、20代、10代ともなれば2割、1割ぐらいにまで落ち込むのではないか予測出来ます。
その箸の持ち方 大丈夫? 正しい人は30代でも3割 |NIKKEI STYLE
つまり、正しく箸が使えない人の方が一般的なので、「自分は恥ずかしい人間だ」などとネガティブになる必要は無いということです。
努力をしても箸を正しく使えない人が多いはず
さきほど30代でも3割しか箸が正しく使えないと書きましたが、では残り7割の人は箸の持ち方を教わらなかったのでしょうか?
そんなことは無いはずです。
どの家庭でも教える場合が大半だと思いますし、学校でも学ぶ機会があるはずだからです。
では何故3割という少ない数字なのかというと、箸を正しく使うには身体的なハードルが高いからだと思います。
実は私も箸を正しく使えない一人ですが、白米や麺類であれば比較的正しい使い方で食べることが出来ます。しかし、煮物の様な重くて大きい食べ物はどうしても上手く持てないんですよね。力が入ってしまい箸を固定する薬指が動いてしまうんです。
要するに、指先を自在にコントロール出来る器用さが必要なんですよね。
これは箸の持ち方に限らず他の事でも言えます。
- 運動が苦手な人
- 歌が下手な人
- 絵が描けない人
これと同じ事で、生まれ持った性質で得意不得意が決まるんですよね。
努力をすれば多少はマシになるかも知れませんが、完璧にすることはかなり困難だと思います。
箸を正しく使えない事を理由に批判するのは恥ずかしい事である
今回の炎上ツイートについて、相手を思いやるような意見だけでなく攻撃的な批判も多く目につきました(ピックアップするのは可哀想なので各自ツイートをご覧いただければと思います)。
相手の人格を否定する様な攻撃的な批判こそ恥ずかしい事だと思うんですよね。
なぜなら、努力しても直せない人もいるわけですし、何を重視して教育をするかはその家庭の判断だからです。
マナーとは相手を思いやる事である
マナーとは相手を思いやる行為です。
なので、相手を「恥ずかしい人」と思いやりとは真逆の言葉で侮辱し箸のマナーを説いても全く響かないんですよね。
マナー違反をしている人がマナーを説いたところで「お前が言うな!」となってしまいますからね…(;^ω^)
今回の騒動は箸の持ち方よりも『マナを説く人のマナーの悪さが目に付く』特異な現象だと思いました。あなたはどう思いましたか?
・・・
とはいえ、箸は正しく使えることに越したことはないので、無理のない範囲で練習するのも良いかも知れません。
矯正箸というものがあるみたいで、「今までどうやっても直らなかったのにこれを使ったら直った!」という人も多いみたいですね。価格も手頃なので気になる方は試してみてはいかがでしょうか?
ただ注意が必要で、矯正箸は平均的な手のサイズに合わせて作られているので、人よりも手が大きかったり、指が短かったり長かったりすると逆に使いづらいかと思います。その点は考慮して購入することをお勧めします。