今、私人逮捕Youtuberの問題行為が世を賑わせています。
先日逮捕された『煉獄コロアキ』こと杉田一明容疑者は、一般女性をチケット転売していると言いがかりをつけ、ネットに顔を晒すといった名誉棄損行為を行いました。
ガッツchの中島蓮(本名:今野蓮)氏も覚せい剤所持教唆で逮捕され、Youtubeチャンネルは収益停止されました。クラファンで活動資金を募っていますが、活動を続けるには継続的な資金援助が必要なため、活動終了は時間の問題と思われます。
ということで今回は、『なぜ、私人逮捕Youtuberが容認されないのか』をまとめていきます。
この記事の目次
私人逮捕Youtuberが容認されない理由
裏取りが不十分で冤罪のリスクが高い
私人逮捕Youtuberは素人が警察の真似事をしているだけなので、裏取りが不十分で冤罪のリスクがかなり高いわけです。
杉田容疑者は被害女性に対しチケット転売をしていると決めつけ名誉棄損しました。
中島容疑者は被害男性「覚せい剤を持ってこい」とそそのかし、「この人覚せい剤持ってるんで!」と警察に所持品検査させるように指示、しかし被害男性は覚せい剤を所持していませんでした。結果、中島容疑者は覚せい剤所持教唆と名誉棄損で逮捕されました。
警察は逮捕に人員や時間を費やし、冤罪のリスクを最小限にとどめていますが、素人はそこまでの労力をかけない為、こういったことが起きてしまうのです。
派手な絵を撮ろうとするため、一般人を危険に晒す可能性が高い
ガッツchの中島蓮氏は、痴漢容疑者を追い回して階段から転倒させました。
犯行が確実で犯人が転倒するだけなら自業自得で済むかも知れませんが、駅構内は一般客でごった返しているわけです。当然、一般客が巻き込まれて階段から転落する可能性もあるわけです。下手したら死者が出てもおかしくない状況なんですよね。
警察であれば犯人が逃げられない状況を作り、周囲への被害は出さないようにします。
一方で、私人逮捕Youtuberは「派手な絵が撮りたい」ので、あえて犯人が逃げるような状況を作り、追い回すシーンを撮影するんですよね。
土地の管理者が注意しても従わない
駅構内で痴漢容疑者を追い回すのは危険な行為なことは明白です。JR職員も当然この事を注意するわけです。
しかし、ガッツchの中島蓮氏はJR職員の注意を無視し、私人逮捕を続けると反発したわけです。
仮に私人逮捕Youtuberの行動が正当であっても、土地の管理者の指示を無視することは法的に許されません。これは駅構内に限らず、飲食店やコンビニでも同じ事です。管理者の指示を無視すれば、威力業務妨害に問われることがあります。
利益を第一に考える為、犯罪抑止の正常な判断が出来ない
私人逮捕Youtuberは利益第一に考えているので、バズりやすそうな絵を撮ろうとします。
先ほども話したように犯人を追い回すようなシーンだったり、犯人が暴れるような絵を撮ろうとするわけです。
そうすると、犯罪抑止する代わりに、別の犯罪を生み出しかねないんですよね。
犯罪撲滅をしたければ警察官になるべき
彼ら私人逮捕Youtuberが犯罪撲滅を本気で考えているなら警察官になるべきです。
警察官は犯罪を阻止すべく過酷な訓練をしているので、素人でしかない私人逮捕Youtuberが増えるよりも、警察官が増えたほうが国民にとって圧倒的に有益なんですよね。
警察官が増えれば、より多くの人員を痴漢抑止や転売抑止に割くことも出来るようになるわけですからね。