カーライフ
投稿日:2023年12月03日更新日:2023年12月21日

たとえ当て逃げでも、他人のカーナンバーをネットに晒してはいけない理由【交通ルール違反】

最近、ネット上(主にSNS)で、交通ルール違反や当て逃げ・ひき逃げをした車両の、カーナンバーを晒す光景がよく見られます。

何気なくやっている人も多いですが、やっていけない行為です。

今回はこの件を簡潔に解説していきます。

何故カーナンバーをネットに晒してはいけないのか?

カーナンバーの晒し上げ行為が許されない理由はいくつかあります。

  • 冤罪の可能性がある
  • 無関係の人を巻き込む可能性がある
  • 刑事責任が問われる可能性がある
  • 民事訴訟のリスクがある

他にもあると思いますが、今回はこの4つについて解説していきます。

冤罪の可能性がある

自動車(運転手)は何も悪くないのに、勝手な思い込みなどで晒すケースもあります。つまり冤罪ですね。

人間誰しも過ちを犯すもので、例えば「あの車は交通ルールを違反している!」と思い込んでSNSに晒したものの、「交通ルールを理解してないのは自分だった…」なんてこともあるわけです。

無関係の人を巻き込む可能性がある

カーナンバーを晒すということは相手の住所を特定するという事です。

個人が公的機関でカーナンバーから他人の住所を照合するのは困難ですが、SNSの拡散力を利用すれば人力で住所を特定することは難しくないと思います(100万人がその投稿を見ていたりしますからね)。

相手の住所を特定したら、その住居・住人にイタズラ・嫌がらせをする人が現れます。本人だけまだしも、その同居人や近隣住民にまで迷惑をかけることになるわけです。

また、世の中には頭のネジが外れた人もいるので、イタズラ・嫌がらせだけでは済まない可能性もあります。

例えば、2019年、男女2人による煽り運転が話題になりましたが、以下のようにネット上に顔やカーナンバーを晒す行為が多発し、「顔が似ている」などの理由で無関係な人が誹謗中傷被害に遭い社会問題にまで発展しました。

【参考】「ガラケー女」に間違われた女性に殺到した着信300件とDM1000件超

このツイートは最近投稿されたものですが、社会問題になったというのに身勝手な正義感で再び拡散していますね…。

彼は「訴訟される覚悟でやってる」と主張していますが、覚悟があろうとなかろうと無関係の人を巻き込むことは容認されません。身勝手な正義感を貫くために無関係な人を巻き込む行為はテロと変わらないですからね…。

刑事責任が問われる可能性がある

前項2つで解説した通り、思い込みによる冤罪や、家族や周辺住民への二次被害などが生じる可能性がありますが、これについて法的責任が生じる場合があります。

冤罪なのに晒せば名誉棄損罪に問われますし、頭のネジの外れた人が相手の家族を暴行・殺害してしまったら、暴行・殺人の幇助罪に問われるかも知れません。

そもそも、晒し行為自体が『私刑』という違法行為です。

民事訴訟のリスクがある

刑事責任を免れても、相手側から訴訟を起こされる可能性もあります。

相手の交通ルール違反が事実であっても、ネットに晒せば名誉棄損に問われる可能性があるので、いくら自分に正義があったとしてもネットに晒すのは控えるべきでしょう。

交通ルール違反や当て逃げ・ひき逃げは警察に通報しましょう

カーナンバーが分かっているのであれば、ネットに晒す必要はありません。

警察はカーナンバーから住所(個人情報)を照合できるからです。

つまり、違法性があると分かれば、相手は逮捕され罰則が下されます。

被害者であるはずが晒し行為をしたせいで、立場が逆転なんてことになれば本末転倒です。適切な対応をするよう心がけましょう。

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