日本国内で最も有名なユーチューバーと言えばヒカキンさんですが、それに近い人気を誇るのが『はじめしゃちょー』です。
『はじめしゃちょー』の動画は一言でいってしまえば『子供に真似させたくない』内容なんですよね。
例えば、コーラ風呂や墨汁風呂を作ったり、他にも色々なお菓子を大量買いして、食べる以外の用途に使うものが多いんですよね。人によっては「物を粗末にしている」と不快に感じられる内容でもあります。
しかし、そういう動画でも、これまではどちらかと言うと支持する人が多かったようなんですよね。だから、国内トップクラスのユーチューバーにまで成長出来たわけです。
しかし、2015年の年末に投稿された、ニベアクリームを大量買いして『ニベア風呂』を作るという内容の動画は、これまでに無い量のバッシングを受けたようで、翌日には謝罪動画を投稿しています。以下がその動画です。
ニベアクリームでお風呂作ってみた Nivea creme bath
この動画の問題点は何か?
この動画がこれまで無いぐらいのバッシングがあったのは何故なのか?これまでのコーラ風呂と墨汁風呂と大して変わらないのに、ここまで批判される理由はなんなのでしょうか。
1つは、謝罪動画でも本人が言ってるように、見る人が増えて、見る人の質も変わったということだと思います。今まではファンばかりが見ていましたが、テレビCMなどの出演により、これまで関心の無かった層も見るようになりましたからね(日本の貧困時代に生きてきた年配者は特に不快に感じやすいはずです)。
もう1つは、環境汚染。個人的にはこれが一番の問題だと思います。クリームは油脂なのでこれだけ一気に流せば問題があると思う人は多いでしょう。実際は個体なので流れず、すくい取って処理したと言っていますが、もし、水に溶けていればそのまま流れたわけですからね。
環境汚染のような反社会的な動画は投稿すべきではありませんが、それ以外はこれからも続けて欲しいというのが個人的な考えです。その理由は・・・
エンターテインメントってこういうものだから
基本的にエンターテインメントは驚きだったり、発見が無くては成り立ちません。人がやっていないことをやるから話題になり、注目を浴び、人気が出るわけです。
ある人は本来の用途以外の使い方をすれば「無駄にしている」と批判しますが、ユーチューバーはエンターテインメントの為に「活用している」んですよね。これを無駄とは言いません。
TPOをわきまえれば問題ないと思います。
例えば、イタリアで行われるトマトの収穫祭。
このイベントでは、大量のトマトを投げ合って、本来の用途以外の方法で消費しているんですよね。もし、これを貧困地でやったら大問題になりますが、イタリアという地だから祭りとして成り立っているわけです。つまり、TPOをわきまえているから成立する祭りなんですよね。
例えば、コーラ風呂を水の無い砂漠のど真ん中でやれば大問題ですが、飲み物が飽和している日本であればエンターテインメントとして成立します(だからこの動画はほとんど荒れませんでした)。
逆に、今回のニベア風呂は環境汚染というグローバルな問題に片足突っ込んでいたため、「ルール違反=TPOをわきまえていない」ということで大量のバッシングがあったのだと思います。
おわりに
環境問題や深刻な社会問題に繋がるようなことで無ければ自粛する必要は無いと思いますね。
例えばプロレスだってそうですよね。
人が殴り合って血まみれになったりして、それがエンターテインメントとして成立しているわけですからね。
プロレスラーもユーチューバーもプロのエンターテイナーですから、一般人と違うことをやってこそ意味があると思うので、是非これからも頑張ってもらいたいと思います。