PSNで身に覚えのない子供アカウントの報告が相次ぐ
身に覚えのない「子供アカウント」が増えている、と報じられています
PlayStation Network(PSN)で、アカウントの持ち主が作った覚えのないファミリーメンバー(子供アカウント)が追加されているという報告が、2026年10月26日にゲーム系メディアで相次いで報じられました。ゲーム情報サイトのGAME Watchは「PSNに新たな脆弱性が発覚か」という見出しで、複数のファミリーメンバーが勝手に追加される被害が出ていると伝えています。4Gamerも同日、承認していない子供アカウントが作成されたという報告がX(旧Twitter)で相次いでいるとして、PlayStationアカウントに無許可で第三者が子供アカウントを作れてしまう問題を取り上げました。
ここで押さえたいのは、報道の時点でソニー・インタラクティブエンタテインメントからの正式な発表や回答が確認できていないことです。原因も、まだ断定されていません。この記事では、2つの媒体が報じた範囲と、PlayStation公式サポートページで確認できる手順を分けて整理します。
報じられている内容:確認できることと、まだ分からないこと
GAME Watchの記事(2026年10月26日16:19公開)によると、被害は10月6日以降に起きているとされ、パスワードと二段階認証を回避されて、複数のファミリーメンバーが追加されたケースがあります。記事には、海外からのアクセスとみられる正体不明の子供メンバーが6人追加された画面例も載っています。さらに同記事は、追加されたメンバーを通じてクレジットカードを含む個人情報が盗まれる可能性があると指摘していますが、これは記事側の懸念であり、実際にそうした被害が確認されたという話ではありません。
4Gamerの記事(同日18:48時点)は、少し違う角度から状況を整理しています。それによると、対象ユーザーのアカウントが乗っ取られたわけではなく、第三者が何らかの方法でログイン認証を回避して、許可なく子供アカウントを作れる状態にあるようです。二段階認証やパスキーを使っていても作成されるとされています。ただし、無断で作られた子供アカウントで何ができるのかは、執筆時点では不明です。
両媒体の記事で共通しているのは、次の点です。
- 被害の報告元は、主にXへの投稿である
- ソニー側の公式な回答・対策は、各記事の時点で示されていない(4Gamerは編集部が問い合わせ中と書いている)
- 原因や、被害の広がりの全体像は分かっていない
一方で、記事によって細かな表現が異なります。GAME Watchは「パスワードと二段階認証を回避」と書き、4Gamerは「ログイン認証を回避」「二段階認証やパスキーでも作成されるようだ」と、推測を含む書き方です。どちらも原因は確定しておらず、ソニーの調査結果が出るまでは、仕組みについての断定は避けたほうがよいと考えます。
まず確認したい、ファミリー管理の画面
自分のアカウントに身に覚えのないメンバーがいないかは、今すぐ確かめられます。報道で紹介されている確認方法は次のとおりです(1はGAME Watch、1〜3は4Gamerが紹介しています)。
- PS5本体の「設定」から「ユーザーとアカウント」→「ファミリー」→「ファミリー管理」を開く(4Gamerは「ファミリーとペアレンタルコントロール」から「ファミリー管理」を開く、と案内しています)
- スマートフォンのアプリ「PS App」または「PlayStation Family」から確認する
- Webブラウザでアカウントにサインインして確認する
メンバー一覧に、自分で作った覚えのない子供アカウントがあれば、不正に作成された可能性があります。なお、PlayStation公式の保護者向けページによれば、子供のアカウントは、保護者(ファミリー管理者)のアカウントが先にあり、子供の誕生日を入力して作成する仕組みです。つまり、本来はファミリー管理者が自分で作る操作が必要なはずなので、覚えがなければ異常のサインと見てよいでしょう。
見つけたときの対応:削除はサポート経由、まず制限を
4Gamerの記事によると、無許可で作られた子供アカウントを、ユーザーが自分で即座に削除する手段はなく、PlayStationサポートに削除を依頼する必要があるとされています。作成そのものを防ぐ手段も、記事の時点では見当たらないとのことです。PS5本体にある「アカウント作成を制限する」設定は、その本体での作成にしか効かないため、今回のような外部からの作成の対策にはならないと、同記事は説明しています。
サポートが削除するまでの間にできることとして、同記事は、保護者アカウントのペアレンタルコントロールで制限をかける方法を挙げています。たとえば利用限度額を0円にする方法で、初期値も0円だと書かれています。PlayStation公式の保護者向けページにも、ファミリー管理者がペアレンタルコントロールで、PlayStation Storeでの購入制限や毎月の利用限度額、コミュニケーションの制限などを子供ごとに設定できると記載されています。身に覚えのない子供アカウントが見つかったら、サポートへ連絡する前後で、まずこうした制限を確認しておく方法があります。
GAME Watchの記事は、被害が疑われる場合にサポートへ連絡し、クレジットカード等の情報を削除するよう勧めています。また購入の面では、公式の「アカウント乗っ取りと身に覚えのない請求」のページが役立ちます。状況別に、次のような項目が案内されています。
- 身に覚えのない支払いがあれば、利用履歴を確認して購入内容を把握し、サブスクリプションや二重決済でないかも確かめる
- 子供のファミリーメンバーが支払いに使った可能性を確かめる(子供のアカウントは、ファミリー管理者のウォレットを利用限度額の範囲内で使える。限度額の初期値は0円と、4Gamerは書いています)
- (別の項目として)変更を知らせるメールに身に覚えがなければ、まずメールアカウントのパスワードを変更し、アカウント回復ガイドに沿って対応する
- 解決しない場合は、ページ下部のリンクからサポートに問い合わせる
公式のこのページは、今回の件を想定して書かれたものではありません。ただ、利用限度額を超えた使われ方や、見覚えのない購入が起きていないかを調べる手順としては、そのまま使えます。クレジットカードの明細も、念のため一度見直しておきたいところです。
自分のアカウントにできる備えは、限られている
パスワードの変更や、二段階認証の見直しは、一般的な安全対策として意味があります。ただ、今回の報告では、二段階認証やパスキーを使っていても作成されたとされていて、こうした対策で防げるかどうかは、現時点では分かっていません。「対策したから大丈夫」と考えず、ファミリー管理の画面を定期的に見ることが、確認手段のひとつです。
個人的に気になるのは、2つの報道で書き方に幅があり、何が回避されたのかがまだはっきりしない点です。原因が分からない段階で設定をあれこれ変えても、効果があるかどうかは判断できません。そのため筆者としては、ファミリー管理の画面で現状を確認し、見覚えのないメンバーがいれば記録を残してサポートに相談する、という公式の窓口に沿った対応が、まず無理のない線だと考えています。ゲーム機のアカウントは支払い情報や家族の情報と結びついているため、出どころの分からない対処法には慎重でありたいところです。
また、ふだん子供アカウントを使っていない家庭でも、確認する価値はあります。使っていないぶん、増えていても気づきにくいためです。子供アカウントを使っている家庭でも、見覚えのない名前が混ざっていないか、一人ずつ見ておくとよいでしょう。
ソニーの発表で注目したい点
注目したいのは、ソニーが原因と対応をどのように説明するかです。被害の規模や、10月6日以降という時期も、現時点では報道ベースの情報です。公式の発表が出れば、削除の手順や、作成を防ぐ設定が案内される可能性があります。その際は、PlayStationの公式サポートページと、PlayStation.Blogの案内を見て、最新の内容に従ってください。
参考にした報道と公式情報
- GAME Watch「PSNに新たな脆弱性が発覚か。二段階認証を回避してファミリーメンバーが勝手に追加される被害が発生中」(2026年10月26日)
- 4Gamer.net「『PlayStationアカウント』で子供アカウントを無許可で作成される問題」(2026年10月26日)
- PlayStation公式「PlayStation Safety(保護者向け)」
- PlayStation公式サポート「アカウント乗っ取りと身に覚えのない請求」
2026年10月26日時点の情報です。












