スカル アンド ボーンズ のキービジュアル

スカル アンド ボーンズの評価・レビュー【口コミ・評判】賛否の理由

『スカル アンド ボーンズ』は、2024年2月16日にユービーアイソフトから発売された海賊アクションRPGです。インド洋を舞台に、はみ出し者の主人公が自分の船を育てながら大海賊へと成り上がっていくオンラインゲームで、PS5・Xbox Series X|S・PCで展開されています(Steam版は2024年8月22日に発売)。口コミ・評判は賛否がはっきり分かれていて、「海戦と船づくりは楽しいが、海賊ゲームとしては物足りない」という評価が中心なんですよね。

この記事では、Metacritic、Steam、ファミ通のクロスレビュー、国内のコラムなどをもとに、スカル アンド ボーンズの評価・レビューを整理し、発売から時間がたった今、遊ぶ価値があるのかを考えます。※2026年11月2日時点で確認した情報です。

スカル アンド ボーンズのメタスコアとユーザー評価

MetacriticのPS5版メタスコアは59点で、区分は「Mixed or Average(賛否)」です。レビュー50件の内訳は、好意的4件(8%)、賛否38件(76%)、否定的8件(16%)。酷評が多いというより、4本に3本が「可もなく不可もなし」と判断した、という結果です。

一方、ユーザースコアは3.3(777件)と厳しく、区分は「Generally Unfavorable(おおむね不評)」。好意的21%、賛否12%、否定的68%と、否定的な票が7割近くを占めます。メディアよりプレイヤーのほうが明らかに辛口な作品です。

ところが国内では評価が少し違い、週刊ファミ通(1840号)のクロスレビューは8・7・8・7点の合計30点でした。船のカスタマイズと成り上がっていく実感、操作がシンプルで爽快な海戦、海や天候の表現が評価された一方、海上の移動の単調さや、お使いのようなクエストの多さが不満点として挙がっています。

各メディアのレビュー・評価

Metacriticに掲載されている主なレビューを要約しました(点数はMetacritic上の表記、2026年11月2日時点)。

KeenGamer 79点

海戦とカスタマイズを評価しつつ、本作は「海賊のゲーム」というより「海賊船のゲーム」だと表現しています。

IGN Spain 70点

やっていることはしっかりできているものの、決定版の海賊ゲームを目指した作品ではない、という評価です。

Hobby Consolas 69点

見どころのある楽しい場面はあるが、構成のまずさで潜在能力を無駄にしているとしています。

PLAY 60点

海での遊びは最初こそ楽しいものの、航海が進むにつれて新しい刺激を出し続けるのに苦労していると指摘しています。

GIGA 59点

本格的なストーリーのない、繰り返しの多いライブサービス型のゲームだとし、海戦も陸での寄港も面白くないと厳しく評価しています。

Steamのユーザーレビュー

半年遅れで発売されたSteam版では、英語のレビューで2,279件中67%が好評の「賛否両論」でした。過去30日間では58件中75%が好評の「やや好評」と、最近遊んでいる人の評価はやや上向いています。発売後のアップデートで遊べる内容が増えたことも、評価が持ち直した一因かもしれません。

スカル アンド ボーンズで敵船と大砲を撃ち合う海戦の画面
画像: store.steampowered.com(ユービーアイソフト公式ストア素材)(公式)

評価されている点

爽快で分かりやすい海戦

本作の一番の見どころは海戦です。開発の中心は、『アサシン クリード』シリーズの海戦要素を手がけたUbisoft Singapore。ファミ通のクロスレビューでは、船の操作がシンプルで遊びやすく、海戦が爽快だと評価されていました。敵船に横付けして大砲を浴びせ、相手の船を沈めていく流れは、複雑な操作を覚えなくても海賊気分を手軽に味わえる部分です。

船と海賊のカスタマイズ

船の種類や武装、装飾を自分好みに組み替えていく楽しさも、多くのレビューで挙げられています。AUTOMATONのコラムでは、衣装の種類が豊富で船の飾り付けも凝っていて、写真映えする点が高く評価されていました。少しずつ大きな船へ乗り換え、見た目も性能も自分だけの海賊船に仕上げていく過程が、本作の成長の軸になっています。

美しい海と天候の表現

荒れる波や嵐、穏やかな夕暮れの海など、海と天候の描写はとても美しく作られています。ファミ通のクロスレビューでも、沿岸の動物や建造物など小さな発見が多い点が評価されていました。目的地まで航海するだけでも、景色を眺める楽しさがあります。

密輸網と成り上がりの手応え

物語が進むと、密輸のネットワークを作って稼ぐ要素が解放されます。ファミ通のレビューでは、この密輸網の構築や、未発見の島を探して資源を集め、新しい船を作る冒険感が印象的だったと紹介されていました。はみ出し者から海賊王へという成り上がりを、数字と船の大きさで実感できる作りです。

スカル アンド ボーンズで赤い帆の海賊船が岩場の入り江を進む場面
画像: store.steampowered.com(ユービーアイソフト公式ストア素材)(公式)

批判されている点

ストーリーが薄く、海賊らしい物語がない

AUTOMATONのコラムがまとめているとおり、批判の筆頭はストーリーの薄さです。『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』のような、史実を絡めた海賊の物語を期待した人ほど、がっかりしやすい作品です。GIGAの「本格的なストーリーがない」という指摘も、同じ不満を表しています。

お使いクエストの繰り返し

「○○を取ってこい」型の依頼が中心で、似た作業を繰り返す時間が長いことも、繰り返し批判されています。ファミ通のクロスレビューでも「契約」などのお使い系クエストの多さが挙げられていて、国内外で評価が一致している数少ない欠点です。

海戦の奥深さには限りがある

評価されている海戦も、長く遊ぶと物足りなさが見えてきます。AUTOMATONのコラムは、海戦は『アサシン クリード』シリーズより進化しているものの、奥深さは限られていると評しています。ファミ通のクロスレビューでも、バトルは全体的にシンプルで、思い描いていた海賊像とはずれがあるという声がありました。手軽さと引き換えに駆け引きの幅が狭くなっている、というのが多くのレビューに共通する見方で、海戦を極めたい人ほど早めに底が見えてしまうかもしれません。

陸での冒険がほとんどない

発売時点では、陸に上がって剣で戦うような地上戦がありませんでした。コラムでは、略奪の場面がカットシーンで済まされてしまい、上陸して戦う演出がない点が残念だと書かれています。大きな街が少なく寂しい、ファストトラベルが使いにくいといった、海以外の部分の物足りなさも、ファミ通のレビューに載っていました。

価格と、常時オンラインの条件

PS5版の発売時の価格は9,240円(パッケージ版・デジタル版)でした。海外では70ドルという価格に対して、中身が見合わないという不満が多く出ています。また、ソロで遊ぶ場合も含めてオンライン接続が必要なゲームで、野良のプレイヤーとの意思疎通がしづらいという声もありました。

なぜここまで評価が割れたのか

長すぎた開発期間と期待のずれ

本作は2017年に発表され、当初は2019年の発売予定でしたが、何度も延期が繰り返されました。7年近く待たされたファンの期待は大きく、「あれだけ待ったのに、この内容か」という落胆が、ユーザースコアの低さにつながった面があると思います。KeenGamerの「海賊ではなく海賊船のゲーム」という表現は、期待と中身のずれを端的に言い表しています。

遊び方次第で楽しめる作品

一方で、AUTOMATONのコラムの筆者は、本作を物語を追うゲームではなく、旅情を楽しむ「ライフシム」のように遊ぶことを提案しています。友人と雑談しながら海を進んだり、停泊地で景色や写真を楽しんだりするなら、ストーリーの薄さは大きな問題になりません。ファミ通の点数が海外より高いのも、海戦や船づくりそのものの楽しさに目を向けた評価だからだと考えられます。

発売後のアップデートと今の状況

Year 1はシーズンごとに「伝説の海賊王」が襲来

発売直前の2024年1月に公開されたYear 1のロードマップでは、4つのシーズンそれぞれのエンドコンテンツとして、伝説の海賊王がインド洋に現れてプレイヤーの勢力圏を脅かす、という構成が示されていました。シーズン1では、カリブ海から来た海賊王フィリップ・ラ・ペストの船団と戦い、最後に直接対決します。重装備の商船を襲う「Legendary Heist」や、製造工場を持つ前哨基地の支配を争うPvPvEの「Hostile Takeover」も紹介されていて、発売後に遊ぶ目標を少しずつ足していく運営方針が取られました。

Year 2で陸の戦闘やクラーケンが登場

本作は発売後もシーズン制で更新が続いています。ユービーアイソフトの公式サイトで2025年5月に案内されたYear 2「勢力戦争(Faction Wars)」では、大型船、陸での戦闘、巨大クラーケン、大砦といった新要素が予告されました。装備を強化する新しい仕組みや、挑戦用の難易度「ワールドティア」、チーム制のPvPモード「死の潮流」も加わっています。発売時に批判された「陸での冒険がない」という点に、運営が手を入れ始めたことが分かります。

1人でも遊べる?

公式サイトでは、ソロでもフレンドとの協力でも遊べると案内されています。物語の進行や船の強化は1人でも進められるので、野良のプレイヤーと無理に組む必要はありません。ただし、オンライン専用のゲームなので、1人で遊ぶときもネット接続は必要です。AUTOMATONのコラムの筆者は、購入前にサブスクリプションの「Ubisoft+」で試す方法も勧めていました。

価格が下がり、手に取りやすくなった

2026年11月2日時点のPlayStation Storeでは、スタンダードエディションが4,180円で販売されていて、発売時の半額以下になっています。オンラインプレイは最大20人までの共有ワールドに対応し、遊ぶにはPlayStation Plusへの加入が必要です。

スカル アンド ボーンズで嵐の海に現れた巨大クラーケンと戦う船
画像: store.steampowered.com(ユービーアイソフト公式ストア素材)(公式)

スカル アンド ボーンズは今から買うべき?口コミからの結論

評価をまとめると、海戦と船のカスタマイズをじっくり楽しみたい人なら、値下がりした今は手を出しやすいタイミングです。ただし、壮大な海賊の物語や、陸と海を自由に行き来する冒険を期待するなら、別の作品を選んだほうが満足しやすいと思います。

楽しめそうな人

  • 大砲を撃ち合う海戦そのものが好きで、船を育てる過程を楽しめる人
  • 衣装や船の飾り付けを凝って、写真を撮るのが好きな人
  • 友人と雑談しながら、のんびり航海するような遊び方がしたい人
  • シーズンごとに増える目標を、少しずつこなしていくのが好きな人

期待とずれやすい人

  • 映画のような海賊の物語や、魅力的な登場人物を求めている人
  • 同じような依頼を繰り返す作業的なプレイが苦手な人
  • オフラインで、自分のペースで1人で遊びたい人
  • 上陸して剣を振るうような、陸と海を行き来する冒険を求めている人

発売当初の「期待外れ」という評判だけで判断するのは、少しもったいない作品です。アップデートで遊べる内容は広がっているので、最新のシーズン情報を確認したうえで、海戦が好きなら気軽に船出してみてはいかがでしょうか。